●動画:https://youtu.be/zAZWqm9j2_U
低学年の作文のよくある結び方は、「とても楽しかったです。また○○したいです」です。
ここをもうひとひねりすることで、作文全体の印象が上がります。
感想を書く力は、語彙力です。
語彙力をつけるには、インプットとアウトプットが大切です。
インプットは、お母さんやお父さんが普段の生活の中で、豊かな語彙で話すことです。
お母さん自身が、子供と話すときに、「楽しかったね。またしたいね」で終わらないような、もうひとことを追加していくことです。
アウトプットは、作文の中で、感想を工夫することです。
これは、小学3年生から勉強する「自分らしい感想」という項目です。
文章の感想にもうひとことをつけ加えるためのキーワードは、「どうして」「たぶん」「もし……だったら」などです。
作文の全体の印象は、結びの数行で決まります。
結びの感想を豊かにすることで、作文全体の印象点が20パーセントぐらい上がります。
低学年での感想を書く力は、高学年での意見を書く力と同じです。
意見文や入試小論文も、結びの5行が全体の印象を左右します。
語彙力は、生活習慣の中で身につけるものですから、時間がかかります。
努力して心がけてから結果が出るまでに、半年ぐらいかかるのが普通です。
「ことわざ辞典」のような「感想を書くための辞典」があったとしても、そういう知識で身につくものではありません。
対話と読書によって、感想と意見を書くための語彙力をつけていきましょう。
●動画:https://youtu.be/D4lhtGZWTkA
これまでの教育は、学校で先生に教えてもらうという形がほとんどでした。
先生から出された宿題を家庭でやって学校に持っていくという形です。
学校では、ちゃんと宿題をやったかどうかをチェックして、時々テストをするというやり方が普通でした。
つまり、学校が中心で、生徒は学校で学んだことを家庭で補助的に学習するという形だったのです。
しかし、このやり方は、先生に教えてもらうという点で無駄がありました。
小中学生から高校生までの勉強は、答えがある勉強ですから、教科書や詳しい参考書があり、確認するための問題集があれば自分一人でできるものなのです。
先生の授業を聞いて教わるという形にすると、自分がすでに知っていることまで聞かなければなりません。
また、出される宿題も、普通の生徒を対象にしているため、できる問題もできない問題もランダムに出されるようになっていました。
できる問題を何度も勉強するというのは、極めて無駄のあるやり方です。
勉強は、できないことをできるようになるためにするものですから、できないことをするのが大事であって、できることをするというのは勉強ではなく単なる作業です。
ところが、昔は、学校に行かなければ教えてもらえなかったようなことが、今は、誰でも家庭でインターネットや出版物によって自由に勉強できるような時代になりました。
学校は、それぞれの生徒が自宅で勉強したことを持ち寄って、発表したり対話したり質問したりする場になったのです。
これが反転学習です。
しかし、こういう学習法を確立している学校は、まだほとんどありません。
言葉の森のオンラインクラスは、この反転学習を実行している数少ない教育機関です。
反転学習のような勉強で何が身につくかというと、まず1つは自分の興味関心や得意不得意に応じて勉強ができるということです。
もう一つは生徒どうしの対話の中で発言力やコミュニケーション力が育つことです。
言葉の森のオンラインクラスでは、実際に勉強する時間のほかに、生徒どうしが読書紹介をしたり発表したりする時間があります。
この発表する時間によって、相手とのコミュニケーションをとるという能力がついてきます。
これは、これからの学習でも、また社会生活でも重要になってくるものです。
対話の能力や発表の能力を伸ばす学習は、机上の勉強ではできません。
相手がいる中で発言をしたり質問したりすることが大事なのです。
オンラインクラスでは、勉強の中で発言や発表や対話をするということを重視しています。
「りせまむ」に、コミュニケーションに関する記事が載っていたので、それを紹介します。
やはり多くの人が、子供の能力として学力とともにコミュニケーション力を評価していることがわかります。
しかし、私は、コミュニケーション力以上に大事なものは、創造力だと思っています。
保護者が子供に求めるのは「コミュ力」大人の社会にも共通
https://resemom.jp/article/2023/04/13/71770.html