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スマホの使用をコントロールするには、幼少期の家庭の文化作りから as/4743.html
森川林 2023/05/25 10:07 

ホタルブクロ

●動画:https://youtu.be/O5QX4oFiLII

 スマホのやりすぎ、ゲームのしすぎ、YouTubeの見すぎで困っている家庭は多いと思います。
 こういう新しい問題は、親の子供時代の経験がないので、途方にくれることが多いのです。
 だから、これらは、親が試行錯誤で工夫してコントロールするしかありません。

 大事なことは、目の前の現象をどうコントロールするかということではなく、それ以前の子育てをどうしていくかということです。

 子供が幼少期のうちに、親子で話し合ってルールを決める習慣を作り、そのルールを守る習慣を作ることが大事です。
 そういう幼少期のルールができていないまま、中学生になってからあわててコントロールしようとしてもできるものではありません。

 勉強の習慣についても、読書の習慣についても同じです。
 子供が小学1年生のうちに、毎日決まった勉強をするとか、毎日必ず読書をするとかいう習慣をつけておくことです。

 子育ての中心は、家庭です。
 学校でも、塾でも、偉い人のアドバイスでもありません。

 何事もやり直すのに遅すぎることはありません。
 子供が中学生になってからでもいいので、親子で話し合って妥当なルールを決め、そのルールの守られ状況を時どき確認するという習慣を作ることです。

 こういう習慣作りがむずかしいのは、それが単なる習慣ではなく、家庭の文化を作ることでもあるからです。

 勉強などは、やる気になればすぐにできるようになります。
 しかし、文化はなかなか作れません。

 文化とは、朝起きたら家族にあいさつをするとか、返事はいつでも「はい」と言うとか、椅子にはきちんと腰掛けるとか、席を立ったら椅子をしまうとか、履物はきちんとそろえるとか、夜は何時までに寝るとか、朝は何時までに起きるとか、起きたら布団は自分でたたむとか、食事を食べながらスマホやテレビを見ないとか、人の悪口は言わないとか、下品な流行語は使わないとか、近所の人にもあいさつをするとか、そういう細かいことの積み重ねです。

 これらは、言ってすぐにできるものではありません。
 何ヶ月も繰り返して、やっと少しずつできるようになるものです。
 だから、勉強よりもずっと難しいのです。

 文化作りは、全部やるのではなく、まずどれかひとつルールを決めてそれを守る習慣を作り、少しずつ家庭の文化として作っていくことです。

 私は、この文化作りに、オンラインクラスの作文や総合学力はぴったりだと思います。
 それは、親が関われることと、親も子供の様子を見ることができるからです。
 見るというのは、一緒に参加するかたちでも、別のPCから参加するかたちでも、あとでレコーディングを見るかたちでも、いずれでもできます。

 作文の場合は、似た話の準備を親子でする機会があります。
 総合学力は、毎週、国語や算数や暗唱や発表の準備をする機会があります。
 また、いずれの場合も、読書紹介の準備をする機会があります。
 こういう機会を生かして準備を習慣化していくことが、家庭の文化作りの第一歩です。


▽参考記事
「研究者が思わずゾッとした「子どものスマホ使用時間と偏差値の関係」小中学生7万人調査でわかった衝撃の事実」
https://president.jp/articles/-/69373
====引用
スマホ等の使用時間が長くなればなるほど、平均以上の成績を表す灰色の棒の数が明らかに減っていく様子が見てとれます。

衝撃的なのは「3時間以上」の結果です。灰色の棒が1本も残りませんでした。この結果からわかることは、スマホ等を1日3時間以上使用している子どもたちは、どれだけ勉強を頑張っていても、きちんと睡眠時間を確保していたとしても、成績が平均未満に沈んでしまっているということです。
====

この記事に関するコメント
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森川林 20230525  
 時どき、「読書をしないので先生からも言ってください」と言われることがありますが、読書は家庭の文化です。
 家庭の文化を作れるのは、親だけです。
 親が言ってもさせられないことを、他人がさせることはできません。
 読書合宿などという方法もあり得ますが、それよりも家庭で読書の文化を作ることです。


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40数年前、日本で初めて作文教室を開いた言葉の森が、これから創造発表クラスを広げます as/4742.html
森川林 2023/05/24 05:43 

スミレ

●動画:https://youtu.be/cOoN9nSA3I4

 40数年前、言葉の森が日本で初めて作文教室を開設したとき、参加した生徒は小1の男子1人と、小6の女子1人の合計2人でした。

 それから、数十年、独自の作文指導法を開発して、今は、言葉の森が日本で最も先進的で最高水準の作文指導をする教室になっています。

 言葉の森が作文指導を始めたのは、作文教育がこれからの日本に必要だと考えたからです。
 しかし、そのころは、まだ作文に対する需要はどこにもありませんでした。

 今、世間にあるいろいろな作文講座や作文教室が作文指導を始めたのは、受験作文が増えて作文に対する需要があるようになったからです。
 作文教育の意義を考えたところから始めたわけではありません。

 言葉の森は、いつも未来を考えています。
 これからの子供たちの教育で大事になるのは、思考力、創造力、共感力を育てることです。
 目の前の成績を上げることではありません。
 成績は、結果として上がればいいのです。

 創造発表クラスに対する需要は、まだほとんどありません。
 しかし、だから今、言葉の森が、創造発表クラスを広げる必要性を考えているのです。

 創造発表クラスの勉強は、教わる勉強ではありません。
 子供たちは、知識を教わる勉強など望んでいません。
 私自身が子供のときそうだったので、今の子供たちの気持ちがわかります。

 子供たちは、椅子に座って黙って先生の話を聞くよりも、自分の好きなことを好きなだけ研究したり発表したりしたいのです。

 創造発表教育の目指すものは、子供たち一人ひとりがその個性に応じて、将来自分の選んだ分野で第一人者になることです。
 経営の分野で言えば、会社を作って社長になることです。
 ほかの人から与えられたゴールで、競争して上位に入ろうとすることではありません。

 何らかの分野で第一人者になるために必要な学習基盤は、発表と対話を中心にした5人以内の少人数のクラスのプラットフォームです。
 5人以内であれば、各人がそれぞれの個性に応じて自由な研究と発表ができます。

 現在、新学習指導要領で取り上げられている高校の探究型学習の多くは、実際には1クラス数十人の集団で、いくつかのグループに分かれた学習として行われています。

 与えられたテーマでグループの一員として行う探究学習にも意義はありますが、グループ学習では個性に応じた研究と発表は十分にはできません。

 また、ひとつのテーマにかける期間が半年や1年と長いことも、子供の立場に立ってみれば不自由です。

 子供たちは、いろいろなことに興味を持っています。
 さまざまなテーマに興味を示し、面白ければ更に追求し、つまらなければほかのテーマに切り替えるという柔軟性が学習の選択の中になければなりません。

 新しい教育には、新しい理念と新しいプラットフォームが必要です。
 今の探究型学習は、まだ中身と入れ物が結びついていません。
 個性を生かす学習には、個性を生かす仕組みが必要なのです。

 言葉の森の創造発表クラスは、参加生徒の発表と対話を中心にした運営をします。
 そして、それがクラス内だけの発表と対話にとどまらないように、月に1回はオープンに発表する場を設けます。
 それが、プレゼン創造発表会の企画です。


 発表の成果がどういう形で表れるかという具体的なイメージは、東大の推薦入試、京大の特色入試、海外も含めた各大学のAO入試、イグノーベル賞などと考えるとわかりやすいと思います。
 私は、言葉の森の創造発表クラスの卒業生から、イグノーベル賞の受賞者が出ると面白いと個人的には思っています。
 しかし、そのころには、イグノーベル賞より言葉の森の創造発表大賞の方が目標になるかもしれません。


 勉強は、面白くなければなりません。
 自分が本当にやりたいことをやれば、それがいちばん面白い勉強になります。

 それぞれの生徒が、自分の興味、関心を学問に高め、その学問を創造的に発表することが、創造発表クラスの目標です。


 現在、下記の時間帯に創造発表クラスを開設しています。
 対象学年は、小3から中3ぐらいまでになると思いますが、低学年や高校生の生徒も参加できます。
 体験学習に参加する場合は、事前に自分の作品をアップロードして、それを5分程度で紹介できるようにしてください。

●創造発表クラス 2023/5/24 現在 ○名定員 満員 空き 数字は学年:1~9は小1~中3、0は幼長、jklは高123
時刻
1000      56 中根
1700 5 中根  54 中根5 中根 
1800 5 中根55 富山
5 中根
533344 木村5356 木村
5 中根
  
1900   557789 中根   
(1クラスの定員は4~5名) 詳細


▽関連する参考資料

「アクティブラーニングとは 基礎・基本を事例含めご紹介!」
https://find-activelearning.com/pub/active-learning

「アクティブラーニングとは?注目されている理由や手法、事例を紹介」
https://coeteco.jp/articles/10663

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森川林 20230524  
 言葉の森が作文教室を始めたころに来た子の多くは、「勉強はできるから、もっとほかのことをしたい」という子供たちでした。
 だから、言葉の森の卒業生は、優秀な人が多いのです。
 創造発表クラスも似ています。「勉強は大丈夫だから、もっと面白いことをしたい」という子供たちが参加しています。
 言葉の森は、目の前の勉強を超えた教室なのです。

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