ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 4750番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/7/24
オンライン少人数クラス教育宣言――オンライン少人数クラスの教育は、集団指導でも個別指導でもなく、クラス指導というかたちの、生徒の発表と対話を生かした新しい時代の教育 as/4750.html
森川林 2023/05/28 06:57 

ガクアジサイ

●動画:https://youtu.be/nxiulFnu9cg

 オンライン少人数クラスの教育というのは、言葉の森が初めて始めたことなので、ほかに比較できるような教室はありません。

 オンライン少人数クラスの教育は、集団一斉指導の教育ではありません。
 しかし、単なる個別指導の教育でもありません。
 それらの教育とは異なる、生徒どうしの発表と交流、生徒と先生の対話を中心にした5人以内の少人数クラスでの教育です。

 これまでの勉強スタイルの多くは、生徒が教室で先生の話を聞き、そのあと家庭で行う宿題を出され、時どき教室でテストをされるというかたちでした。

 この従来の教育には、三重の無駄がありました。

 第一は、先生の話を聞く授業は、わかることもわからないこともひととおり聞かなければならないという無駄です。
 勉強は、参考書や問題集を自分のペースで進めた方がずっと能率がいいのに、授業では最初から最後まで先生の話を聞かなければなりません。

 私は、小学校高学年のころ、授業が退屈で、教科書にずっと落書きを書いていました。
 そのときの担任の先生は、後に校長先生になるとてもいい先生でした。
 しかし、私は授業を聞いているだけの時間が退屈で仕方なかったのです。
 今も、このように感じて授業を受けている子供たちは多いと思います。

 第二は、学校から出される宿題は、その多くが無駄だということです。
 できることを何度もやらされる一方、できないことも通り一遍でしかできません。
 自分で判断して、できない問題を中心に自習をすればいいことを、人に指示されて全員一律の宿題をやらされるのですから、時間がかかるだけでそのわりに中身はあまりありません。
 宿題が必要なのは、自分で勉強できない生徒だけでいいのです。

 第三は、単なる評価のためだけのテストという無駄です。
 テストは、過去の評価のためのテストでなく、未来の指導のためのテストであるべきです。
 しかし、今のテストは、結果を評価するためだけのテストになっています。
 そのため、重要なことをテストするよりも、生徒が間違えやすいことを中心にテストをするという本末転倒のテストになっています。

 テストの目的は、点数をつけることではなく、100点が取れるまで指導することにあります。
 だから、点数をつけることはゴールではなく、指導のスタートです。
 答えのあるテストは、100点が取れるまでやることが当然なのです。


 授業の無駄、宿題の無駄、テストの無駄という現在の教育の三重の無駄は、今の教育体制のもとでは解決できません。
 教える先生の工夫では、この無駄の多い教育を変えることはできません。
 根本的に、教育のプラットフォームと、教育に対する考え方つまり教育観を変える必要があるのです。


 オンライン少人数クラスの教育は、友達と一緒に行う学習を基本としています。
 それは、5人以内という人数を限定したクラスだからできる学習です。

 オンライン少人数クラスでは、読書紹介とか、一人一言の時間とか、先生のちょっとした雑談とか、勉強の中身とは一見関係のない無駄に見える時間があります。
 しかし、それらは無駄ではありません。

 生徒が身につける勉強の中身は、家庭での自主学習によるものです。
 授業での先生の役割は、生徒の家庭での自主学習の状況をチェックし、必要に応じてアドバイスをし、生徒たちが自由に発言できるクラス作りをすることです。
 そのときに、ひとつのクラスで友達と一緒に勉強しているという環境が必要になるのです。

 子供たちが成長したときに残るのは、友達と一緒に勉強した経験と、家庭で行った自主学習の蓄積です。
 学習とは、知識をブロイラーのように詰め込むことではなく、人間の経験として身につけることです。
 人生の一部として身につけた学習が、生きた学習になるのです。

 教育は、生身の人間の関わりの中で行われる必要があります。
 少人数クラスの学習は、集団一斉指導の学習とも個別指導の学習とも違います。
 しかし、この新しい学習スタイルは、まだ十分に理解されているとは言えません。
 教える先生の側も、つい昔ながらの一斉指導や単なる個別指導の教え方になりがちです。
 また、保護者の方も、生徒がお喋りばかりしていて無駄の多い授業だとみなしがちです。

 しかし、このオンライン少人数クラスの教育が、これからの新しい教育の姿です。
 AI時代に、勉強のスタイルと勉強の目的は大きく変わります。
 与えられた知識を詰め込み再現する教育から、新しいものを創造し発表する教育に変わるからです。
 その新しい教育のひとつの姿が、言葉の森のオンライン少人数クラスの教育なのです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
オンライン教育(0) 教育論文化論(255) 

記事 4749番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/7/24
作文が当日中に書き終えられない場合は、翌日中に書き終えて送信してください――作文力のグラフを上達の目安に as/4749.html
森川林 2023/05/27 18:39 

ハクチョウソウ

 保護者懇談会で、低学年の生徒の保護者の方から、「授業のあと、くたびれて書き終えられないので……」と相談がありました。

 小学校高学年や中高生でも、そういう人がいると思います。

 したがって、翌日中に書き終えて送信するということにしたいと思います。

 しかし、「今日はできないから、いつかやる」ということは認めません。
 必ず授業中に書き出して、その日か、翌日の間に書き終えて送信するというふうにしてください。

 中学生、高校生は定期テストと重なるときがあると思います。
 その場合は、
・休むか、
・他のクラスに振り返るか、
・時間を15分とか30分とか区切って、要約と感想だけでまとめるとか、
いずれかやりやすい形を工夫してください。

 作文は、長い勉強なので、無理をせずに続けていくことが大事です。
 細くても長く続けていれば、それに比例して必ず上達します。

 上達の目安は、字数点と森リン点の推移です。
 作文の点数推移のページで、グラフが右肩上がりになっているかどうかを確かめてください。
https://www.mori7.com/oka/sk_tenn.php

 字数は、年間100~200字増えていることが上達の目安です。
 字数は、小6以上で、コンスタントに1200字以上書けるようになることが目標です。

 森リン点は、年間2ポイント上昇していることが上達の目安です。
 森リン点は、小6以上で、平均的に86点以上になることが目標です。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
作文教育(134) 生徒父母連絡(78) 

記事 4748番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/7/24
声掛けは否定語でなく肯定語で――明るく楽しい人生を送るために as/4748.html
森川林 2023/05/27 11:27 

ナミアゲハの幼虫

●動画:https://youtu.be/yTtkD8BVhEw

 つい言ってしまうのが、否定する言葉です。
「ちゃんと勉強しなきゃだめじゃない」
 「しない」「だめ」というダブルの否定の言葉を聞いて、「よし、がんばろう」と思う子はまずいません。

 そういうときは、
「勉強すると、こんないいことがあるよ」
という言い方をすればいいのです。

 ただし、子供を誘導するためにこういう言葉を使うのではありません。
 明るく楽しく暮らしていくために、日常会話の端々で肯定的な言葉を使うということです。

 注意されたり否定されたりして育った子は、それなりにいい子になります。
 だから、ある程度の注意は必要です。
 しかし、その度合が強いと、その子の生き方が萎縮したものになります。
 つまり、失敗しないこと、注意されないことを中心に生きるようになってしまうのです。


 子供が音読をしているとき、近くで聞いているお父さんやお母さんは、ついひとこと注意をしたくなると思います。
 それが、多くの子供が音読を嫌いになる原因です。

 どんな下手な読み方をしていても、そこで、うそでもいいから、お父さんやお母さんが、
「音読、だんだん上手になってきたね」とか、
「難しい文章をよく読んでいるね」とかいう言葉掛けをするのです。
 すると、不思議なことに、何の注意もしないのに、だんだん音読が上手になってくいきます。
 肯定的な言葉掛けをすると、その言葉に一致する方向に現実が動いていくのです。

 「うそでもいいから褒める」これが、子育てのキーワードです。
 ただし、繰り返し言いますが、これは子供を誘導したりコントロールしたりするためではありません。
 生きていることは、基本的に肯定的なことだと伝えるための声掛けなのです。


▽参考記事
「「やる気のない子」と叱る前に親ができる10の事 「指示・命令・脅迫・説得」で人は動かない」
https://toyokeizai.net/articles/-/674443
 子育ての上手なお母さんは、自然にやっていることです。
 全部読む必要はありませんが、次の言葉は覚えておくといいと思います。
====引用
(1)(一歩先のことを伝える)【例:早く起きなさい→ご飯できたよ】
(2)「やる気になる時間帯と場所を見つけてみない?」
(3)「まずは1つ(1分)だけやってみたらどうかな?」
(4)「別にいいんじゃないやらなくても」
(5)「いい感じだね?」
(6)「ありがとう、嬉しい、助かった!」
(7)「着実に前進しているね?」
(8)「どちらからやる?」
(9)簡単、簡単!
(10)「ヒントは〇〇」「制限時間30秒ね」【クイズ化する言葉】
====

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20230527  
 あと、言わない方がいい言葉のひとつは、でも。
 子供が何か言ったら、まず、「へえ、そうなんだ」と聞いてあげることです。
 「でも、なんとかでしょ」「でも、それは……」などと言うと、話が発展するよりも縮小します。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
子育て(117) 

記事 4747番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/7/24
屈伸運動 as/4747.html
ゆめ 2023/05/27 02:32 


犬も人間も年を取ると筋力が落ちるようです。

私が(いやいや)散歩をして(させられて)いるとき、あまりにゆっくり歩くので、道行く人が「がんばって!」と声をかけてくれることがあります。

そんなとき、少しだけファイトが湧きますが、基本的に自分のペースは崩しません。
私は、元々無理をしない性格なのです。

昨日は、美容院→診察の日でした。定期的に巡ってくる最悪の日です。

ママは、私の後ろ足の筋力の衰えについて獣医さんに相談していました。

私は、獣医さんのアドバイスを他人事のように聞いていたのですが、急に待合室の真ん中で屈伸運動をさせられる羽目になって焦りました。

獣医さんは、私の後ろ左足を手で押さえ、反対の手で右後ろ足を上下に動かしました。
こうすると筋肉がつくそうなのです。

私は、マッサージはいいけど、屈伸運動は嫌だなあと心の中で思いました。

案の定、家に帰ると、その屈伸運動をやらされました。
ママは、まだ慣れていないので、苦心しているようでした。(一応ダジャレね。)

これが毎日続くのかと思うと気が重いのですが、ママは自分のスクワットだって続かないのだから、私の屈伸運動もそのうちうやむやになるのではないかと期待しています。

「継続は力なり」ならぬ「継続はお蔵入り」!

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
息抜き(19) 
コメント311~320件
……前のコメント
子供はプログラ 森川林
 私は、プログラミングが好きです。  それは、新しい課題を 12/29
記事 4390番
言葉の森の作文 森川林
 久しぶりに作文発表会を行います。  日程は、1月29・3 12/21
記事 4385番
作文検定を実施 森川林
 作文検定を実施します。  今回は森リン点で進歩のあとがわ 12/20
記事 4384番
基礎学力コース 森川林
幼長、小1、小2対象の基礎学力コースの無料体験学習は、1月1 12/19
記事 4383番
作文の上達度は 森川林
 作文力がどのくらいついたかということは、本人にはわかりませ 12/17
記事 4382番
幼長、小1、小 森川林
 基礎学力コースは、小1の子にはおすすめです。  国語と算 12/5
記事 4377番
即自存在、対自 森川林
 中学生のころは、たぶん子供が人生で最も打算的に生きる時期で 12/3
記事 4374番
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習