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記事 4768番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/25
競争の文化から協力の文化へ、更にその先の創造の文化へ as/4768.html
森川林 2023/06/16 12:04 

ミニトマト

 詩人の工藤直子さんが、「まるごと好きです」という自伝的な本の中で次のようなことを書いていました。

 勉強かスポーツかで何かをしているときに、ある先生が、「がんばるためには、自分よりひとつ上の人を目標にして、その人に勝つようにするといい」とアドバイスをしてくれたそうです。
 そのとき、工藤直子さんは、話はわかるけれど、全然ピンと来なかったと思ったそうです。

 私も、その気持ちはわかります。
 競争して相手に勝つということが、実感としてよくわからないのです。
 もし、そういう競争の場面があり、相手がすごくがんばっているなら、勝ちは相手に譲ってもいいとさえ思います。
 そんなに勝ちたかったら、勝ってもいいよ、という感じです。

 自分自身の大学入試のときも、合格はしましたが、そのために落ちた人がいるのはかわいそうだなあというのが最初に思ったことでした。
 そのことを、入試結果の報告のときに、ふと担任の先生に言うと、怒られました(笑)。

 競い合うことによって上達するということは確かにあります。
 しかし、「葉隠」には、次のようなことが書かれています。

 最初は、自分はまだだめだと思う。これは役に立たない。
 次に、人に勝つようになり、自分は強いという気持ちになる。これは役に立つ。
 しかし、更にその先に、勝ち負けを超えた無限の道があることがわかるようになる。

 世の中の多くの人は、人に「勝つ」ことができて、社会の「役に立つ」ことができるところまでを目標にしています。
 しかし、それは、まだ途中の段階です。
 その先に、勝ち負けを超えた無限の精進の世界があるのです。


 面白い記事を見ました。

▽「通信簿」を廃止した小学校が問うテストの点数付けや運動会の勝ち負けの意味
「負ける悔しさを味わわせてほしい」「競争も大事だ」という保護者の声に愕然
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/75591

====引用ここから====
(通信簿を廃止した校長先生の話)
「企業ではプレゼンして負けたらそれでお終いです」と勝つことの重要性を主張する保護者の声もいただきましたが、私が言いたいのは、一緒に働いているチームのメンバーは仲間だということです。そこでは、蹴落とし合いやランク付けはしない方がいい。得意なところを活かし合いながら助け合った方がいい。
====引用ここまで====


 言葉の森の指導方針は次のとおりです。

1.国語、数学、英語について、テストの点数はつける。しかし、100点が取れるまで解き直す。
 どうしても100点を取れないときは、先生が解法を説明する。

2.学期に1回の通信簿のようなものは出さないが、先生が、その生徒について気づいたことがあれば個別れんらく板で保護者に連絡をする。

3.成績はオープンでもいいと思います。
 大事なのは、他人との比較ではなく、自分自身の向上だからです。


 そして、「競争から協力へ」の先にあるのが、「協力から創造へ」の世界です。
 その話はまたいつか。

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記事 4767番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/25
学校の役割は、家庭の役割と同じくらい重要 as/4767.html
森川林 2023/06/15 10:22 

イモカタバミと言うらしい。

 私は、これまで、子供が過ごす時間の多くが家庭で、学校は子供が過ごす時間の一部と思っていました。

 しかし、よく考えてみると、学校に、朝9時から15時までいるとすれば、学校の時間は約6時間です。
 家庭の時間を、夕方5時から夜10時までと朝の1時間とすれば、これも約6時間です。
 すると、学校に行って同じクラスの友達と一緒にいる時間の方が、子供の生活に大きな影響を与えるだろうということがわかります。

 子供の生活は、学校の担任のクラス運営の仕方で左右されるということになるのです。


 クラスというものの意義がわかりやすく書かれた本がありました。

「クラスはよみがえる:学校教育に生かすアドラー心理学」
https://www.amazon.co.jp/dp/4422111272/

「アドラー心理学でクラスはよみがえる:叱る・ほめるに代わるスキルが身につく」
https://www.amazon.co.jp/dp/442211641X/


 これを見ると、競争的なクラス運営ではなく、協力的なクラス運営によって、子供たちが生き生きと勉強や遊びをしていくことがわかります。


 言葉の森のオンラインクラスは、時間的には子供の生活のごく一部ですが、協力的なクラス運営ができるように工夫していきたいと思っています。

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記事 4766番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/25
言葉の森の勉強は、高3まで続ける勉強ということを前提にじっくり取り組むことが大事 as/4766.html
森川林 2023/06/14 05:22 

ヒルガオ

●動画:https://youtu.be/j8TjF8W2eYc

 言葉の森を小学4年生ぐらいでやめてしまう子が時どきいます。
 それは、本当にもったいないことだと思います。

 なぜ、そのころにやめるかというと、塾が忙しくなったからとか、塾でも作文の講座があるからとかいう理由です。

 もちろん、言葉の森の生徒で、塾の講習とセットになった作文講座に通いながらも、言葉の森の作文の勉強はつづけるという生徒の方が多いです。

 言葉の森の作文の勉強は、高3まで続けられる勉強です。
 もちろん、高3の受験期には、誰でも志望校の過去問に合わせた勉強をするのが基本なので、特に小論文の試験がなければ、作文の勉強は休んでいいのです。

 しかし、作文の勉強は、単に受験の小論文に合格するためにやるのではありません。
 自分自身の考える力を伸ばすためにやっていく勉強です。

 高3まで毎週1本作文を書いたという蓄積は、必ずあとで生きてきます。
 だから、高3まで勉強を続けるのが基本なのです。
 将来は、高3以降、大学生や社会人になっても、作文の勉強を通しての交流ができるようにしますが、それは少し先の話です。

 国語、数学、英語など教科の勉強は、自分ひとりでもできるので、特に人に教わる必要はありません。
 今は、優れた教材がいくらでも手に入るので、それらの教材を利用して自分でやればいいのです。

 ただし、全体の見通しと、何のために何を重点にするかという戦略的なことは、高校生ではまだわかりません。

 また、何をどう勉強するかという戦術的なことも、高校生ではまだわからない人が多いです。

 戦術を考えるためには、大学入試の勉強法に関する本を10冊以上読んでおく必要があります。
 10冊というのは、新しいことを始めるためのひとつの基準です。

 関連する本を10冊よむためのいちばんよい方法は、所在地の都道府県の中で最も大きい書店に行き、大学入試の勉強法がそろっているコーナーにある本を10冊買ってくることです。
 その10冊の本選びに、丸一日かけます。
 費用は、数万円です。
 それだけで、受験勉強のスタートはかなり有利になります。

 しかし、ほとんどの高校生が自分で頑張るのは、戦略でも戦術でもなく、「何しろ勉強をする」という戦闘だけです。

 この戦略、戦術、戦闘という考え方は、社会人になってからも必要です。
 戦闘することしか知らない人は、結局優れた兵隊としてがんばるという生き方になります。

 子育ての目標は、優れた兵隊を育てることではありません。
 優れた人間、又は、優れたリーダーを育てることです。

 小さな戦闘で勝つことは、それはそれでいいのです。
 しかし、より大きな戦術で勝つことが、戦闘以上に重要です。
 もっと重要なのは戦術以上の戦略で勝つことです。
 更にその上に、戦争に勝つことがあります。

 戦争に勝つための最も優れたやり方は、戦争をしないで勝つことです。
 つまり、「百戦百勝は善の善なるものに非ず。戦わずして人の兵を屈するは善の善なるものなり」(孫子)ということなのです。

 勉強は、大きな見通しを持ってやっていくことです。
 単に、目先の受験とか定期テストとかに左右されるのではなく、将来、社会人として生きていくために何が必要かという観点で勉強を進めていくことです。

 私は、そういう勉強の中でいちばんの要になるものは、作文と創造発表だと思います。
 プログラミングにも、そういう面があります。
 これからの勉強の重点は、創造的な勉強です。

 国語読解、算数数学、英語の勉強については、みんなと一緒に勉強することが励みになるということで、やっていくといいと思います。
 国語も、数学も、英語も、中学生までの勉強はそれほど面白くありません。
 面白くないが、やらなければならないという勉強は、みんなと楽しくやっていくといいのです。

 しかし、その前提は、家庭での自主学習として毎日一定のページを進めていくことです。

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勉強の仕方(119) 

記事 4765番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/25
日本の未来は、東と南に広がる太平洋の海にある as/4765.html
森川林 2023/06/14 05:16 


●動画:https://youtu.be/_i29kIWNtQ4

 私は、昔から、日本が今後発展するためには、日本の東と南に広がる太平洋に向かう必要があると思っていました。
 それを、ぽっかりぽんぽん島構想という名前で勝手に考えていました(笑)。

 日本の国土面積は、世界で第61位ですが、海洋も含めた面積は世界第6位です。
 ざっと国土面積の12倍です。

 この東と南に広がる広大な海に、ぽっかりぽんぽん島を無数に作ることができます。
 そして、それらの新しい島々を含めて、日本は、新日本列島になるのです。

 ということは、自分の頭の中で考えていただけでしたが、同じような構想を企画しているスタートアップがありました。

「日本でも1万人が住める海上都市計画「Dogen City|同源都市」」
https://www.gizmodo.jp/2023/06/dogen-city.html

 新しいことは、いつでも軌道に載せるまでが大変ですが、理想が明確であれば必ず実現します。

 私は、これから、第二、第三の会場都市の構想が続くことを期待しています。


 海上都市の利点はいろいろありますが、わかりやすいことのひとつは、どんな大地震、大津波があっても影響を受けないことです。
 もうひとつは、季節によって台風が来るようなときでも、台風をさけて安全な海域に移動できることです。

 何しろ、日本の東南海は広いですから、冬は温かい海域に、夏は涼しい海域に移動することができます。
 水が少なくなったときは、雨の降っている海域に移動すればいいし、子供たちの遠足のときは、晴れている海域に移動すればいいのです。
 冬は、雪の降っている海域に移動して、雪合戦をしたり、スキーをしたりということもできます。

 食料は、会場都市の中でのお米や大豆の栽培もあり得ますが、牡蠣の養殖が幅広く利用されるようになると思います。
 牡蠣は海のミルクとも言われるくらい栄養のバランスのよいもので、縄文時代の人の海辺の人は、牡蠣を常食していました。

 本土との交通は、ひとつの課題です。
 船や飛行機でなければ会場都市に行けないとなると、やや不便ですから、会場都市と本土の間は、チューブでつなぐことが考えられます。そのチューブの中は車で移動できます。
 あるいは、人の乗れるドローンや、乗用車並みに手軽に運転できる船舶の利用も考えられます。

 海上都市の建設には、大きな費用がかかります。
 しかし、南海トラフ地震による経済損失を考え、その対策としての投資と考えれば惜しくありません。

 海上都市のエネルギー源として考えられるのは、海流発電です。
 将来は、安全度の高い超小型原発か、核融合による発電を利用することも考えられます。

 会場都市での産業は何かというと、それはもちろん観光ではありません。
 海上都市は、どこにでも移動できるので、その会場都市に住んでいる人の文化以外は、観光になるものはないからです。

 海上都市の産業は、創造です。
 その都市に住んでいる人は、科学技術でも、文学でも、音楽でも、芸術でも、哲学でも、どういう分野でもいいので、創造することを仕事にします。
 その創造が、その海上都市の輸出産業になります。

 海上都市のレジャーのひとつは、イルカとの交流です。
 多くの家庭が、ペットとしてのイルカを飼うようになり、休日はそのイルカと一緒に遊びます。
 家族みんなでそれぞれのイルカに乗って、時どき、江ノ島の海辺まで遊びに行くということもあるのです。(それはないか。)

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記事 4764番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/25
ChatGPTを家庭教師がわりに勉強――引き算、漢字、社会の勉強――そして教育の未来 as/4764.html
森川林 2023/06/13 10:41 

ネジバナ(モジズリ)
みちのくの しのぶもじずり たれゆえに みだれそめにし われならなくに」(百人一首)

●動画:https://youtu.be/wkwW_gxm9w0

 ChatGPTを英語の勉強に使うという記事を見ました。

「勉強法の相談から、苦手な発音の練習も、ChatGPTなら0円で英語を学習できる」
https://president.jp/articles/-/70403
====引用ここから====
まずは「単語の習得」から見てみましょう。従来であれば、単語帳を使って暗記することが一般的です。
それに加えて、ChatGPTを使えば、より効率が上がります。具体的には、特定の単語を含んだ例文を作ってもらいます。単語一つ一つではなくまとめて覚えたい場合は、複数の単語を指定して、例文を作ってもらうのもオススメです。「以下の3つの単語を含む短い英文を作れますか?」と聞いてみましょう。長い文章だと覚えづらいため、あえて「短い・簡潔な」と加えるのがコツです。例文を繰り返し読むことで、単語が覚えやすくなります。

====引用ここまで====

 なるほど。
 これなら、簡単にいろいろなことができます。
 例えば、

■繰り下がりのある2桁の引き算の問題を10個作って。
====
ChatGPT
もちろんです。以下に2桁の引き算の問題を10個作成しました。それぞれの問題では繰り下がりが必要となります。

34 - 17 = ?
52 - 28 = ?
63 - 46 = ?
85 - 39 = ?
76 - 38 = ?
91 - 35 = ?
42 - 27 = ?
81 - 64 = ?
73 - 58 = ?
65 - 47 = ?
====

■答えも教えて。
====
ChatGPT
もちろんです。各問題の答えは次のとおりです:

34 - 17 = 17
52 - 28 = 24
63 - 46 = 17
85 - 39 = 46
76 - 38 = 38
91 - 35 = 56
42 - 27 = 15
81 - 64 = 17
73 - 58 = 15
65 - 47 = 18
====

 百ます計算のような問題がいくつも作れます。
 何よりも、大事なことは、子供が苦手なところや間違えやすいところを組み合わせた問題を作れることです。


 漢字の勉強もしてみました。

■次の漢字を使った文章を作って。(小6の配当漢字の最初の30文字)
異 遺 域 宇 映 延 沿 我 灰 拡 革 閣 割 株 干 巻 看 簡 危 机 貴 疑 吸 供 胸 郷 勤 筋 系 敬
(30文字)
====
ChatGPT
異なる郷に生まれ、我々は宇宙への疑いを拡大し、その遺跡を見つけるために勤勉に働いた。彼らの貴重な貢献が、株の成長を促し、地域の革新を映し出した。それは、強く敬意を表す一方で、灰色の空を明るく照らし出した。

延びる道沿いにある閣楼は、その光景を見る者に異次元の世界を思い起こさせる。株式会社の幹部たちは、この困難な時期に簡潔なメッセージを提供することで、危機を乗り越えようとした。彼らは、勤勉に取り組むことで、我々の生活に影響を与えるこの系統の遺留品についての理解を深めようと努めた。

機械の進化は、この戦略の一部を形成していました。深い吸引力を持つこの技術は、我々の胸に新たな希望を植え付け、革新的なアイデアの創出を促しました。このように、我々の努力が無駄にならず、割り当てられた任務を進めることができました。

以上が、異なる文化と人々、そしてそれぞれが持つ異なる視点から見た、我々の旅と成果でした。この体験が我々の見識を広げ、未知の域を探求することの重要性を教えてくれました。
(436字)
====

 この文章は長すぎますが、10文字ぐらいの漢字の文章を作り、それを暗唱暗写すれば、漢字はすぐに覚えられます。

 この問題づくりも、それまでに子供が書き間違えた漢字に絞って作れば、能率のよい漢字の勉強ができます。


 理科や社会でもできるかと思い、社会の問題を作ってみました。

■神奈川県と県庁所在地である横浜の2つの言葉の組み合わせを覚えるための語呂合わせの文章を作って。
====
ChatGPT
「神が奈って、川を越えたら、横に浜が広がっていた。」という語呂合わせを考えてみました。このフレーズは「神奈川」の神が奈って、川を越えることを示し、「横浜」は横に浜が広がる景色を描写しています。これにより、「神奈川県」の県庁所在地が「横浜」であることを覚えるのに役立つかもしれません。
====

 やや意味が不明ですが、プロンプトを工夫すればもっといい問題ができると思います。
 そして、ChatGPTはくたびれるということがありませんから、「47都道府県について、全部作ってみて」と言えば、何の文句も言わずにすぐに作ってくれます。
 ここが人間と違うところです。

 ここで大事なことは、先生や保護者がこういう問題をAIを使って作るのではないことです。
 子供自身が作るのです。

 子供が活用するChatGPTで、当面すぐに活用できるのは、読書感想文です。
 たぶん、多少気の利いた中学生は、今年の読書感想文は、ChatGPTを利用して書くと思います。
 小学5、6年生でも、進んだ子はそういうことをすると思います。


 先日、「読書感想文は今年で終わる」という記事を書きましたが、この記事の肝心なところである「教育の概念」というのは、わかる人とわからない人がいると思います。

 これからは、教育の方法が変わるのではなく、教育の概念が変わるのです。
 教育は、大人が子供に知識を詰め込むことではなく、子供が自ら学ぶことになります。
 そのときに使えるのがAI技術です。

 AI技術によって、子供は、自分が学びたいことを自ら学ぶようになります。

 親や先生が、子供に教えることは、勉強の中身ではなく、大人のこれまでの人生経験を生かして、どういう生き方が価値ある生き方かを子供と話し合うことです。

 生き方を決めるのは子供です。
 その材料を提供するのが大人です。
 そして、勉強の方法を提供するのがAI技術になるのです。

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未来の教育(31) ChatGPT(0) 

記事 4763番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/25
学習記録のページに、読書記録の欄を作りました――授業の前に、その日に読んでいる本を記録しておいてください as/4763.html
森川林 2023/06/12 06:16 

ハナショウブ
アヤメとカキツバタとショウブの見分け方

●動画:https://youtu.be/PyLI0F9u8d4

 学習記録のページに、読書記録の欄を作りました。
 書名とその本のおすすめ度と感想が入れられるようになっています。

 みんなの読書記録を学年別にリスト化し、共有できるようにします。
 書名をクリックすると、アマゾンのリンクに飛べるようになっています。



 読書記録を利用して、いい本をたくさん読んでいきましょう。

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読書(95) 生徒父母連絡(78) 

記事 4762番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/25
【重要】7月の新学期から作文用紙と封筒用紙の配布を廃止します――手書きの人は作文ノートの利用をおすすめします as/4762.html
森川林 2023/06/12 05:33 

ヤマボウシ

●動画:https://youtu.be/lq7w-SthL3k

 言葉の森では、これまで、学期ごとに作文を書くための作文用紙と郵送のための封筒用紙をお送りしていました。

 これは、作文のやりとりをするのに郵送という手段しかない時代に作ったシステムだったからです。

 しかし、作文の郵送によるやりとりには、難点がいくつかありました。

1.郵送のやりとりに時間がかかる
2.郵送したものが、郵送の過程で紛失してしまうことがある(特に近年増えている)
3.作文用紙は保存しにくいので散逸することが多い
4.振替授業で、他の講師が担当した場合、その生徒のそれまでの作文が読めない(したがって、他の講師や事務局による指導ができない)
5.生徒が作文を提出したかどうかが、翌週になるまでわからない(ウェブへのアップロードならその日のうちにわかる)

 そこで、今後、次のようなやり方を中心にしていきたいと思います。

1.手書きの生徒は、作文ノートを購入していただき、ノートに書いた作文を画像として送信していただく
2.パソコン入力できる生徒は、パソコンで作文を書き、それをウェブから送信していただく
3.郵送のやりとりを希望される方は、市販の作文用紙を購入していただき、それを郵送で送っていただく(封筒も各自でご用意ください)

 作文ノートには、次のようなものがあります。

ジャポニカ学習帳 作文帳 120字
https://www.amazon.co.jp/dp/B00CBNV4VS/
(低学年用)


コクヨ キャンパスノート 作文罫 200字
https://www.amazon.co.jp/dp/B0012ORDXA/
(中高学年用)


 作文の画像送信の仕方は、下記のとおりですが、わかりにくい場合は、いつでもお電話でおたずねください。

1.作文の丘に行き、コード、パスワードなどを入れます。


2.本文は空欄で結構です。
 本文にgoogleフォトなどの共有リンクを貼り付けることもできます。


3.「参照」ボタンをクリックし、パソコンの中にあるJPGファイルをアップロードします。(ファイルが複数枚あるときは、参照を複数回繰り返し、最後にまとめて送信します)


4.自分のパソコンの中からアップロードするJPGファイルを探します(例の場合は4つ)。


5.1つずつ順に「参照」でアップロードします(図は1つ目のファイルがアップロードされる状態)。


6.全部を「参照」でアップロードしたら「送信」ボタンを押します。


7.アップロードが成功すると画面が切り替わります。


8.手書き原稿がアップロードされた状態。



 iPhoneで撮影した画像は、jpgファイルではないことがあるので、その場合は設定を変更してお送りください。

iPhoneで撮影した「.HEIC」形式の画像ファイルをJPG・JPEG形式に変換する方法は、ウェブで検索すると出てきます。


 なお、赤ペン添削とパソコン入力について、時どきご質問をいただくので、言葉の森の方針を説明します。

1.言葉の森は、赤ペン添削をする必要はないと思っています。
 作文で重要なのは、書かれている作文の構成・題材・表現・主題の内容をよくすることです。
 赤ペンは、主に表記のミスについて指摘する際に使われますが、表記のミスは口頭又は文章で説明すれば十分で、子供の読書力の向上に伴って自然に直っていくものです。
 逆に読む力がつかないうちは、赤ペンで何度添削をしても、正しい表記になるのは時間がかかります。

2.作文は漢字を書く練習にはなりません。子供は、自分の使える漢字で書くので、作文で新しい漢字を覚えるようなことはありません。
 漢字は、作文の勉強を兼ねてやるものではなく、漢字の練習として独自にやっていくものです。

3.受験で作文がある場合、パソコンで書いている人は、受験の3か月から半年前に手書きに戻せば、手書きの感覚はすぐに取り戻せます。
 作文で大事なのは、書かれている内容ですから、内容さえしっかり書けていれば、いつでも手書きで書くことはできるようになります。
 パソコン入力の利点は、疲労度が少ないことと、森リン点などの目標を作りやすいことです。

●作文ノートの利用と字数の数え方

 作文ノートには、200字詰め(20マス10行)、120字詰め(15マス8行)、150字詰め(15マス10行)などさまざまな規格があります。
 中には、162字詰め(18マス9行)など、意味不明のものもあります(笑)。

 この作文ノートを使うときに、最初の1ページ目から書くと、最初のページは、片面になってしまいます。
 次のページからは見開きになりますが、最初だけ片面だと、写真を撮るときに体裁が悪くなります。

【5ページの作文を書いた場合】
┏━━━━┓
┃    ┃1ページ目
┃    ┃(文字が横になることが多い)
┗━━━━┛
┏━━┳━━┓
┃  ┃  ┃
┃  ┃  ┃2、3ページ目
┃  ┃  ┃
┃  ┃  ┃
┗━━┻━━┛
┏━━┳━━┓
┃  ┃  ┃
┃  ┃  ┃4、5ページ目
┃  ┃  ┃
┃  ┃  ┃
┗━━┻━━┛
 これを最初からこのようにすると、体裁がよくなります。
┏━━┳━━┓
┃  ┃  ┃
┃  ┃  ┃1、2ページ目
┃  ┃  ┃(前のページは空のこともある)
┃  ┃  ┃
┗━━┻━━┛
┏━━┳━━┓
┃  ┃  ┃
┃  ┃  ┃3、4ページ目
┃  ┃  ┃
┃  ┃  ┃
┗━━┻━━┛
┏━━┳━━┓
┃  ┃  ┃
┃  ┃  ┃5ページ目
┃  ┃  ┃(6ページ目は空になることもある)
┃  ┃  ┃(空ページには絵などをかいてもいい)
┗━━┻━━┛


●作文ノートの字数の数え方

 作文ノートの使い方と字数の数え方は、次のようにします。
 ただし、これは一応の基準ですから、全員がそうしなければいけないというものではありません。
 標準の書き方として参考にしてください。

 1行目に、3マス空けて題名を書きます。
 2行目に、下から1マス空けて名前を書きます。
 名前は、できるだけニックネーム(ペンネーム)にしてください。 3行目から、本文を書き出します。

★字数は、1行目の題名、2行目の名前も、それぞれ1行分の字数として数えます。
 全体の字数を数えやすいことを優先します。

★200字詰め(20×10行)の作文ノートを使っている人以外、つまり、小学校低学年の人は、できれば、作文の末尾に、カッコ書きで字数を書いておいてください。
 いろいろな字数と行数のノートを見ると、先生が字数を数えるときに苦労するからです。
 できる人は、末尾に字数記録ということをお願いします。

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子育ての下手なお母さんと上手なお母さんの違い as/4761.html
森川林 2023/06/11 04:35 

モミジ

●動画:https://youtu.be/Tt0PZNFxy6o

 サルの世界では、子育ての上手なお母さんに育てられた子供は、リーダーになることが多いということがあるようです。
 サルの世界と同じことが、人間の世界でもあります。

 人間で、子育ての下手な人と上手な人とではどこが違うのでしょうか。

 子育ての下手なお母さんは、事前の準備ができていません。
 そして、子供がうまくできないと叱ります。

 子育ての上手なお母さんは、事前の準備をしています。
 だから、子供はうまくできます。
 お母さんは、褒めるだけです。

 例えば、読書紹介というごく簡単なことでも、子育ての下手なお母さんは、子供に任せっきりです。
 そして、子供の紹介の仕方がもたもたしていたり要領を得なかったりすると、「○○ちゃんのように、もっと上手に紹介しなきゃ」などと言います。
 子供は、がっかりするだけです。

 子育ての上手なお母さんは、「今度の読書紹介、どんなふうにするか、ちょっと言ってみて」と、子供の読書紹介を聞いてみます。
 そして、褒めます。
 特にアドバイスをする必要はありません。
 それだけで、子供は、次第に上手な読書紹介ができるようになります。
 準備にかかる時間は、わずか1、2分です。
 このわずかな準備ができるかどうかが、上手と下手の境目です。

 必ずしも、毎回準備をする必要はありません。
 準備は、時どきでいいのです。

 大事なことは、事前に準備をして、結果は褒める、ということです。
 その反対は、事前に準備をせずに、結果を叱る、ということです。

 このごく単純なことが、できる人とできない人とがいます。
 なぜ、そういう単純なことができないかというと、親である自分自身がそういう育てられ方をしていなかったからです。

 家庭の文化は、遺伝します。
 よくできる子の家庭は、よくできるようになる家庭文化があります。
 決して、いい塾に行っているから、よくできるようになるのではありません。
 また、身体的な遺伝でそうなのでもありません。
 すべて、家庭の文化の中で、よくできる子になるのです。

 だから、大事なことは、文化を変えるという自覚を持つことです。
 それは、親自身の文化を変えることでもあるので、大きな決心が必要です。

 家庭の文化というものは、なかなか根強いものです。
 例えば、玄関を上がるとき脱いだ靴をそろえるとか、席を立つときは座っていた椅子をしまうとか、家の中で歩くときは静かに歩くとかいうことも、理屈だけ言ってすぐにできるようになる子はいません。

 朝起きたら「おはようございます」と言うとか、近所の人に会ったら挨拶をするとか、返事はいつでも「はい」と言うとかいうことも、理屈で教えてすぐにできる子はいません。
 定着するまでに、何か月もかかることが多いのです。

 すべて、親による気長な繰り返しの中で、家庭の文化というものができてきます。

 読書の習慣も同じです。
 「うちの子は本を読まないんです」という相談が時どきありますが、それは、本を読まなくてもいい家庭文化を親が作ってきたからです。
 その自覚が必要なのです。
 子供の問題ではなく、そういう家庭文化の中で育ててきたことに問題があるのです。

 親が自覚をすれば、ものごとはすぐに改善の方向に向かいます。
 しかし、その改善の結果が出るまでに、半年はかかります。
 6か月というのは、体の細胞が入れ替わる期間と言われています。
 体の細胞が入れ替わるぐらいの長い期間同じことを続けていて、初めてそれが習慣になるのです。

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学習グラフのペ 森川林
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記事 5058番
森リンベストの 森川林
じすけ君、ありがとう。 統合失調症のような、また似たような 4/21
記事 4657番
森リンベストの じすけ
こわばんは 今日は元気一杯、体験発表をさせて頂きます。 4/20
記事 4657番
国語読解問題の 森川林
 あるとき、高3の元生徒から、「国語の成績が悪いのでどうした 3/28
記事 5034番
今日は読書3冊 森川林
苫米地さんの「日本転生」は必読書。 3/25
記事 5030番
共感力とは何か 森川林
言葉の森のライバルというのはない。 森林プロジェクトで 3/23
記事 5028番
3月保護者懇談 森川林
 いろいろ盛りだくさんの内容ですが、いちばんのポイントは、中 3/22
記事 5027番
中学生、高校生 森川林
 意見文の書き方で、もうひとつあった。  それは、複数の意 3/14
記事 5018番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
標準新演習算数 あかそよ
3の1はできました。 2は、答えを見るとなんとか理解できま 11/23
算数数学掲示板
標準新演習算数 あかそよ
3の1はできました。 2は、答えを見るとなんとか理解できま 11/23
算数数学掲示板
2024年11 森川林
●サーバー移転に伴うトラブル  本当に、いろいろご 11/22
森の掲示板
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
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手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習