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記事 48番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/4/14
今学期の項目 ★アカシア(小学校1年生相当)★ as/48.html
cynthia 2006/04/05 09:36 
  はじめに絵をかく —中心を決めるために絵をかく —

  作文を書く前に、書きたいことを絵で表します。低学年の生徒の場合は、絵をかくと何が印象に残ったのかが文章で表すよりもよくわかることがあります。文章が時系列的であるのに対し、絵は空間描写的です。文章で長く書こうとすると、朝起きてから夜寝るまでを時間の順番で書くことになりがちですが、絵をかいたところを中心に書くと焦点の絞られた作文になります。 はじめにかく絵は、色を塗ると時間がかかります。色を塗りたいときは、作文を書いたあとに塗るようにします。

  名前・数字 —名前や数字をくわしく書く—

  どこかに出かけたときなど、場所などの名前(固有名詞)や日時などの数字を書いていくと、正確な文章になります。一般に男の子は会話よりも数字や名前に関心が高く、女の子は数字や名前よりも会話に関心が高い傾向があります。数字や名前を正確に書くことは、作文の表現の面白さには直結しないので評価されることの少ない分野です。数字は縦書きで書くときは、漢数字を使うのが一般的です。

  たとえ —まるで…のよう—

  小学生の表現項目の要です。「たとえ」「比喩」という言葉よりも、「まるで……のよう」「まるで……みたい」という言葉で説明する方がわかりやすいようです。小学校低学年のときは、まだうまく使えない子が多いので、このころにたとえを使う文章を書ける子は表現力が豊かだと言えます。練習の方法としては、家庭の中でゲームのようにたとえを使うやり方が効果的で、大人も子供も楽しめます。

  思ったこと —結びに思ったことを書く—

  低中学年の作文で結びに思ったことを書く練習です。 これは二つの目的があります。 一つは、結びを「楽しかった」「おもしろかった」「うれしかった」などの単純な感覚でまとめずに、自分なりに思ったことを書いてまとめるということです。子供の中には、「たのしかったと思いました」などと書いてしまう子も出てきますが、一応それでもよいとします。 もう一つの目的は、将来意見文を書くときの構成に合わせて、結びには感想や意見を書くという位置付けをしておくということです。
 指導者によっては、「思った」「思いました」などのありきたりの言葉は使わずに、思ったことが自然ににじみ出るような書き方をするべきだという指導をする人もいます。例えば、「『また来たいと思いました』と書くよりも、『僕はいつまでも遠ざかっていく景色を見ていた』と書きなさい」というような指導です。しかし、これは子供の作文を小学校の低中学年の段階で完結して考えることにつながります。表現の工夫自体は必要なことですが、それよりも大事なことは子供の作文を将来への発展の過程として見ることです。
 結びに思ったことをしっかり書く練習をしたあとに、「いろいろな思ったこと」を書く練習をしていく方が子供の成長に合っています。

  行を続ける —行は続けて書く(段落の前段階の練習)—

 小学4年生ごろから段落をつける指導をします。 段落をつける前段階の指導として、会話以外はすべて行を続けて書く練習をします。行を続けて書くことが定着してきたら、三文を目安に段落をつけて書くという指導をします。 学校などでは反対に、最初から一文ごとに行を変えて書く指導をしているところが多いようです。

  会話行がえ —会話は行をかえて書く—

  会話は行を変えて書きます。しかし、行を続けて書くことが間違いなのではありません。改行をするのは、その方が読みやすいからという理由です。 会話の二行目を一マス空けて書く書き方をしている出版物もありますが、これはレイアウトを読みやすくするための工夫ですので、子供たちが書く作文にも同じことを要求するのは無理があります。しかし、これも間違いではありません。

 https://www.mori7.com/mine/nae.php?yama=a">アカシアの苗

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読書好きにするには as/46.html
cynthia 2006/04/03 15:24 
 スポーツでも芸術でも、そこに面白さを感じるようになるまでは、ある程度の試行錯誤の助走期間が必要です。

 教室で長文を読んでいる子どもたちを見ていると、国語が苦手な子は最初から読むのを面倒くさがります。逆に最後まで読み切る子は既に読む力のある子です。

 苦手なものを得意にするコツはなんでも同じです。それはひとことで言えば、何しろやらせて絶えずほめるということです。読書でも、「何しろ○ページは読みなさい」と言って読ませて、読んだあとに必ず「よく読んだね」と心からほめてあげればいいのです。

 しかし、この単純なことがなかなかできません。ひとつは「何しろ読みなさい」ということを言えないケースです。民主的な考えを持っている人ほど、強制はいけないと考えてしまいがちですが、子供の小さいころの教育はほとんど強制です。中には、自分自身が親から強制されるわけではなく本を読んだということを言う人もいますが、今は昔のようなモノ不足の時代ではありません。読書以外に楽しいことが山のようにある時代です。こういう豊かな時代には、いちばん身近な親が読書の方向づけをしてあげる必要があります。

 もうひとつは、ほめることがなかなかできないということです。中にはせっかく子供が本を読んだあとに、「このぐらい読んで当然。ほかの人はもっと読んでいる」などと叱ってしまう人もいます。長文音読でも同じです。子供が苦労しながらつっかえつっかえやっと読み終えたときに「もっと上手に読まなきゃね」などと言う人もいます。人生はいろいろ困難なことがありますから、時には親自身、心に余裕を持てないときがあります。しかし、それを自覚してなおかつ子供に対しては常にほめる姿勢で臨むということが大事です。

 また、「やらせること」「ほめること」の二つに関連して、より重要なことは、それを毎日同じように「やりつづける」ということです。中には気まぐれに突然無理矢理に読書をさせたかと思うと次の日には読書の「ど」の字も言わないとか、昨日は何でもほめたのに今日は何でも叱るというような人もいます。

 大人になれば、今日は集中して仕事をしたから明日は一日休みというような生活でいいのですが、子供の生活は毎日の犬の散歩や植木の水やりと同じです。昨日集中して二日分散歩したから今日の散歩はなしというわけにはいきません。子供の生活は、大人の生活とはある程度独立したものとして考えていく必要があります。平日でも日曜日でも、雨の日でも晴れの日でも、できるだけ同じように同じ時間に同じ勉強をするという習慣をつけておいた方が子供の成長にとってはプラスになります。

 子供が中学生や高校生になると、ただ読書好きだけでは十分でなくなります。よく読書は好きだが国語の成績はあまりよくないという生徒が中学生や高校生でいますが、それは読んでいる本が小学生時代の延長で易しすぎることが主な原因になっています。読書は趣味という一面もありますから、易しい本を読むことも悪いことではありませんが、易しい本しか読めないというのはやはり問題です。このときにやはり親が「その本もいいけど、この本も読んだら」とアドバイスできることが重要になってきます。しかし、たいていの中高生の親は「この本も読んだら……」「わかった、わかった。またいつか暇ができたらね」と軽くあしらわれてしまうことも多いようです。

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作文の日 花の作文コンクール(4) as/45.html
cynthia 2006/03/17 14:31 
 ななたまさんの作品「家族との楽しい夏の間」

 わたしはお父さんと妹とお母さんでアサガオのたねを植えました。さいしょお父さんがたねを買ってきていたので、わたしは何のお花のたねかなと思いました。そしてお父さんに、
「何のお花のたね買ってきたの。」
ふあんそうにきいてみるとお父さんは、
「アサガオのたねだよ。」
とわらいながら言ってくれました。そして次の日から育てることにしました。
 アサガオを育てるには、たくさんのざいりょうがひつようです。わたしたちがじゅんびした物は、ひりょう、緑色のネット、じょうろを主に使いました。もちろんアサガオは、夏に育てる花なので、とても暑くて頭からあせがたくさん出てきて、たいへんでした。
 私は楽しみながらがんばったことがあります。がんばったことは、あつくても、あせをたくさんかいても、くじけないでがんばりました。たのしんだことは、つぼみの中にはまたたねが入ってる事です。わたしはさいしょたね少ないんじゃないのかなと思いました。考えながらつぼみの中を見ていると、たくさんたねがはいっていました。わたしはすごくおどろきました。まるでたねたちのかくれんぼのようです。
 もしわたしがアサガオだったらきれいなアサガオになりたいです。
 いままで、がんばってこと、うれしかったこともたくさんあって思い出の一つになりました。今年の夏もがんばって育ててみたいと思います。

https://www.mori7.com/bp_files/asagao4.jpg">

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記事 44番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/4/14
作文の日 花の作文コンクール(3) as/44.html
cynthia 2006/03/17 14:27 
 アンピーさんの作品「花(ホタルブクロ)」

 「なかないで、あきよちゃん。ぼく、あきよちゃんに、きっとホタルブクロをとってきてあげるよ。もちきれないほどいっぱいね。」
と、まさやが言いました。まさやというのは、「大きい一年生と小さい二年生」という本に出てくる一年生です。そして、あきよというのは、小さい二年生です。わたしがなぜこの花のことを書きたかったかというと、この花を見たことがないからです。
 せっかく、あきよとまさやが、くろうして、とった花を三年生に自てん車でふまれてしまいました。なぜホタルブクロをとったかというと、あきよが大すきな花だからです。でもまさやはよわむしなのに、あきよちゃんのために一本スギの森まで歩いてホタルブクロをとりにいきました。まさやがホタルブクロをとろうと思ったら、白いのや青むらさきのや、赤みがかったのなど、ホタルブクロの花がいっぱいでした
わたしは、まさやは学校の道もこわいのに、とおいとおい一本スギの森に行けるとは思ってもいませんでした。わたしも、まさやのようにとおいとおいところに一人で行きたいと思いました。(でも、母は一人で行っちゃだめよ。といいました。)そして、30本くらいりょう手いっぱいにホタルブクロをもってみたいと思いました。



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記事 43番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/4/14
作文の日 花の作文コンクール(2) as/43.html
cynthia 2006/03/17 14:23 
 本因坊さんの作品「ぼくの好きな花」

 春、夏、秋、冬。様々な花が咲きます。
 春には、桜、たんぽぽ、チューリップ。
「赤、白、黄色。どの花見てもー、きれいだなー。」
という歌があるように、とてもきれいです。
 夏には、朝顔、向日(ひまわり)、おしろいばな。
 夏の花も、とてもきれいです。
 秋には、コスモス、ひがんばな、キンモクセイ。
 やっぱり、秋も、きれいです。
 冬は、シクラメン、梅、おおいぬのふぐり。
 これも、きれいです。
 ぼくは、この中の、夏の、朝顔が好きです。なぜ、この花が好きかというと、そだてるのが、楽しく、時計のはんたいまわりでつるがまきあげるのが面白いからです。色が色々あるところも、あります。
 朝顔のタネは、七・八ミリメートルです。
 母と弟とぼくとえ、毎年タネを植えています。
 ふかさ一センチメートルから二センチメートルにほります。そこに、朝顔のタネを植えます。少しといっても、十日ほどたつと、双葉が出てきます。その後、本葉がどんどんのびてきます。上にのびた時、ぼうがあると、まきつきます。そして、時計とはん対まわりでどんどんのびてゆきます。その後、待ちに待った朝顔のつぼみが出来ます。つぼみのまき方は、さっきのはん対、時計まわりです。あけ方の三時三十分。つぼみが花を咲かせる用意をします。四時二十分。五分咲きになります。四時五十分。九分咲きです。五時。十分咲き。やっときれいに花が咲きました。
 花がかれると、実がなります。実は、しおれた花の下から緑色の皮が見えてきます。時間がたつと、だんだん茶色くなってきます。
 そして、中がひらいてきて、中の黒いタネが見えてきます。入っている物は、一個から四個です。ほとんど皮の大きさのタネの時は、中に一個入っています。この調子で二個の時は、この大きさの二分の一、三個の場合は、三分の一、です。四個の場合は、もう分かりましたね。正かいは、四分の一の大きさです。
 四分の一のタネの時は、タネがとても小さく、せいぜい五ミリメートルぐらいです。
 まるで、オモチャのフィギュアの当たり、外れのようです。
 朝顔にも、しゅるいは色々あります。
 大(だい)りん咲きという朝顔は、花の大きさが、十五センチメートルよりも大きくなります。
 ぼたん咲きという朝顔は、おしべとめしべが花びらにかわった朝顔です。
 ききょうざきという朝顔は、名前どおり、ききょうの形ににています。
 西洋朝顔は、葉が、さつまいもの葉ににています。
 ぼくが朝顔を好きになった理由は、他にもあります。
 色ぞめや、色水が出来るからです。色ぞめをすると、とてもきれいな花の形のも様が出来ます。その色は、赤から青までたく山です。
 朝顔の生長を、ぼくは、毎年見ています。タネもたく山持っています。だから、もっともっと朝顔のことを知りたいです。

https://www.mori7.com/bp_files/asagao1.jpg">

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記事 42番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/4/14
作文の日 花の作文コンクール(1) as/42.html
cynthia 2006/03/17 14:05 
 プーさんの作品「花」

 わたしが大すきな花は、ひまわりです。行ったところの名前は、わすれてしまいましたが、まえ、おじいちゃんとおばあちゃんに、
「ひまわりを見に行かない。」
ときかれたので、
「うん。」
と答えました。そして車で、ひまわりばたけに行きました。はちがいたのでかたまっていました。それで、かきごおりを食べました。そしてもう一回行ったときは、その人がまだわたしのことをおぼえていたらしくて、わたしは、わすれちゃったのにその人は、おぼえていました。その時、お母さんは、まっていました。それで、はちのいないばしょで、おじいちゃんがわたしと、ひまわりをしゃしんをとってくれました。でも、そこには、ちがうはなもうっていたので見ました。それで、近くにもう一つのひまわりのばしょがあるので、わたしだけ車にのって、おばあちゃんとおじいちゃんが見にいきました。そのあいだわたしは、うんてんせきのところで、ひまわりを見ていました。そのつぎの日、木よう日にひまわりのたねをとりました。

https://www.mori7.com/bp_files/himawari4.jpg">

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記事 41番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/4/14
幼児教育について(2) as/41.html
cynthia 2006/03/16 08:49 
[:ぶた:] 勉強にも役立ち、心の成長にも役立つ習い事

 限られた時間の中で生活する子供たちにとって大事なことは、生涯につながる長い展望で現在の習い事を考えることです。
 その点で、作文は、理想的な習い事の一つです。作文の学習をすることによって、次のような習慣が身につきます。
 まず第一は、作文を通して親子の対話が増えるということです。小学生の課題では、「たまご焼きを作ったこと」「ひとりで電車やバスに乗ったこと」「ないしょの話」「お父さんの子供のころの遊び」などの課題があります。こういう課題に取り組むと、自然に親子で対話をする機会が増えます。小さい子供にとって、家族で対話をすることは心と頭脳の成長にとって欠かすことのできないものです。
 第二は、音読の自習をすることによって、難しい文章を読む習慣がつくということです。言葉の森の長文音読は5分程度でできる簡単な自習ですが、それぞれの長文にはその学年の子供にとっては難しい文章を載せています。こういう難しい文章を毎日読むことによって、自然に考える力が身につきます。また、毎日同じことを続けるという習慣がつくと、それはほかの勉強の習慣にもよい影響を及ぼします。
 第三は、毎週、作文を書くことによって、文章を書くことが苦にならなくなるということです。大学入試でも会社の就職試験でも、小論文の課題を出すところが増えています。しかし、文章を書く力は一朝一夕には身につきません。言葉の森で勉強をしている子供たちは、高校生になるころには自然に大学入試の小論文に対応する実力を身につけています。

[:パンダ:] 先に進まずにその時期を味わう

 作文の学習で大事なことは、必要以上に先に進ませずにその時期の課題をたっぷりこなすということです。
 子供は吸収力があるので、知的な勉強を先に進ませようとすれば、驚くほどの成果を見せることがあります。しかし、能力の中には、先に進ませた方がよいものも、先に進ませない方がよいものもあります。
 漢字の読みなどはある程度先に進ませた方が、ほかの勉強にもプラスになりますが、作文を書く力については、その年齢の課題をたっぷり味わうという勉強の仕方が必要です。小学校低学年で、できごとをくわしく書くという練習をしてからでないと、高学年の、できごとを説明的に簡略に書くというはできません。もし、ものごとをありのままにくわしく書く時期を短期間で終わらせて、その先の課題である、ものごとを一般化して書くという課題に早め取り組もうとすれば、中身のない言葉だけの作文になってしまうおそれがあります。
 作文の学習の山は、年齢に応じていくつかあります。大きな山の一つは小学2年生のころです。無邪気に長く書いていた子がこの時期から急に長く書けなくなることがあります。それは停滞ではなく、新しい段階に進む前の模索の時期です。読んでいた本の文章をそのまま思い出すように書いていた子が、あらためて自分の言葉として文章を書こうとするために、長く書けなくなるのです。もう一つの大きな山は小学6年生です。できごと中心の作文を書いていた子が、ものごとをより大きくとらえて書こうという気持ちを持つようになります。しかし、読める語彙に比べて書ける語彙の範囲はずっと狭いので、書きたいことが書けないという時期が中学2年生のころまで続きます。
 作文の指導をするときには、その作文を見るだけでなく、その作文がどの時期に書かれたものかを見ていく必要があります。

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記事 40番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/4/14
幼児教育について(1) as/40.html
cynthia 2006/03/15 22:09 
[:ねずみ:] 才能は継続によって作られる

 子供が小さいときは、あらゆる可能性にめぐまれているように感じられます。そして実際、子供たちはあらゆる可能性を持っています。しかし、それらの可能性のすべてが開花するわけではありません。いろいろな可能性の中から、いくつかを選びその選んだ可能性を継続することによって、才能は開花します。
 心理学者である波多野誼余夫氏は、その著書「知的好奇心(中公新書)」の中で、時間をかけて習得したものがその人の才能になると述べています。
 しかし、人生の時間は限られています。どの分野に自分の才能を伸ばし、どの分野を得意分野にするかということを大きな方向をまず考える必要があります。
 現在は、学習環境が整っているために、子供のうちから、英語もピアノもプールも公文も何でもやっておかないと人に後れをとるような錯覚に陥りがちです。しかし、幅広い能力を育てる前に、まず第一にすることは、いちばん大事なものを少なくとも一つはしっかり継続する覚悟で取り組むことです。

[:いぬ:] 六歳児からのスタートで基礎作り

 六歳での小学校入学には、それなりの背景があります。ちょうどこの時期に、子供には学習を身につける力が急速に備わってくるのです。小学校低学年のうちは、のびのびと遊ぶことが大事だという考えがありますが、同時に小学校低学年のときにこそ、のびのびと学習する習慣をつけておく必要があります。
 六歳のときに身につけた学習習慣は、その後の成長の基盤になります。逆に、小学校の初期に正しい学習習慣を身につけないと、高学年になってからそのような学習習慣を身につけることは学年が上がるにつれて難しくなります。
 しかし、学習習慣を身につけるとは、問題集をこなすということではありません。学校での勉強的よりも、日常生活の中での読み書きの習慣をしっかり確立しておくことがこの時期には最も大切なことなのです。

(つづく)

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