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6月の森リン大賞(小6の部) as/4802.html
森川林 2023/07/14 02:39 

花の輪

 6月の学年別の森リン大賞を紹介しています。
https://www.mori7.com/oka/moririn_seisyo.php

 今回は、小6の6月の課題です。

 あかるらさんの作文は、体験談が具体的に書かれています。
 また、友達の話や、お母さんに取材した話など、題材に広がりがあります。

 森リン点が高得点になったのは、結びの感想が長くしっかり書けていたからです。
 感想を長く書くためには、考える力とそのための語彙が必要です。
 これからも、いろいろな本を読んで、語彙力を伸ばしていってください。


6月の森リン大賞と上位入賞者(小6の部246人中)


適度な余暇とプレッシャー 清書
あかるら
 余裕とは、心のゆとりと未来へのエネルギーである。

 私は休憩、つまり余裕が必要だと思った経験がある。それは平日の朝、学校へ行く前にする朝勉強でのことだ。私の場合、毎日の家庭学習の内容が決まっている。ある日、少しでも夕方の負担を少なくしたいと思い、朝学習で休憩を取らず一心不乱に進めていた。そして学校へ行く直前。私はいつもよりも課題が進められたことに満足はしていたものの、とにかくヘトヘトで疲れていた。もう学校に行く気さえせず、軽く指でつつかれただけで、まるでドミノのように倒れてしまいそうだった。この経験を通して、休憩を取らずに学習を続けたとき、一般的に少なくとも2つのデメリットがあると私は思う。まず1つ目は直ぐに限界がきてしまい、持続的でないということ。2つ目はとにかく危険だということだ。人間は体を動かさないと血液がめぐらなくなり病気になってしまう生物である。また「もう限界だ」という思考も危ない。つまり、肉体的にも感情の面においても危険である。集中力も無くなり、気が付けば同じ文章を繰り返し読んでいたこともあった。だからこそ、人間には休憩と余裕が必要なのだ。

 私の友達には、遊びが勉強に繋がったという人がたくさんいる。例えば、ある女の子はダンスが大好きなことから、独学で有名なアイドルのダンスを習得した。別の女の子はゲーム好きで、そのキャラクターの名前を全て暗記していた。また、地図が好きで暗記し、自由帳に書いていた男の子もいる。もしかしたらどれも一見勉強とは関係ないようにみえるかもしれないが、それぞれはとても深く関わり合っている。例えば、ダンスが大好きな女の子は柔軟運動や体育が得意であり、ゲーム好きの女の子も、暗記力を活かせば勉強の単語も覚えられるかもしれない。地図好きの男の子も今では社会や地理がとても得意だ。私はこのことから、学習を続けることでできるようになることや学びが多いことは確かだが、遊びや余裕から得られるものも大いに将来に役立つと思った。

 自動車のハンドルに「遊び」があることを知り、車には他にどんな遊びがあるのか母に聞いてみた。母はハンドル以外に2つの遊びを教えてくれた。まずは、車の電源がoffになった後にユラユラと揺れることだ。これは母の車種だけかもしれないが、母が疑問に思いディーラーに尋ねると、これもハンドルと同じく遊びの1つだと判明した。また、車のブレーキの場合、踏むと同時に突然止まってしまうと、後ろを走っている車が対応しきれず事故を起こしてしまう可能性があるのでとても納得できる。

 人間にとって余裕とは、人間の役目であり、勉強を超えた勉強である。人間の役目とは、余裕が想像や創造に繋がること、そしてその創造は人間にしかできないからである。勉強を超えた勉強とは、学習から得られない力や特技を得られるということだ。そのためには適度な余暇と適度なプレッシャーを持つ必要がある。また余裕の大切さを知っている人は、社会に出たときにも、行き詰まってしまう前にそれを回避することができるだろう。今考えると、朝勉強での私の失敗も、とても貴重で大切な経験をしたととらえることができる。私はこれからも、適度なプレッシャーを持ちつつ、その上で将来に役立つような余暇の使い方を身に付けていきたい。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1適度な余暇とプレッシャー 清書あかるら88136254807892
2生態系のつながりあえさし87166052777586
3国際青少年音楽祭わーーーーーーーーーーー86129457979487
4家族(清)けんモル83113553738080
5大切な遊びあかとは82128247687883
6余裕の大切さあかれせ82108053587283
7余裕と必死さういんず82132649676779
8余裕の在り方あえさみ81107959576883
9絶滅危惧種になぜなったか?あうほか8011205411811687
10自然保護と自然破壊(清書)あおらえ8011655211211187

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6月の森リン大賞(小5の部) as/4801.html
森川林 2023/07/13 05:52 

エゴノキ

 6月の学年別の森リン大賞を紹介します。
https://www.mori7.com/oka/moririn_seisyo.php

 今回は、小5の6月の課題です。

 さきさんの作文は、自分の体験実例と、お母さんに聞いた話が具体的です。
 先入観という抽象的な言葉を、このように具体的に書けるというのは、発想力があるからです。
 結びの段落の感想は、もっと長く考えていくと、思考語彙の点数が上がります。


6月の森リン大賞と上位入賞者(小5の部212人中)


ものの見え方の違い
さき
 ヨーロッパ人の耳にはあの美しいコオロギの鳴き声も雑音にしか聞こえない。見え方や感じ方は知識や習慣で変わってくる。

 私がものの見え方が人によって違うと感じた体験がいくつかある。学校の図工の時間の時、具体的な絵と抽象的な絵を見て感じたことを作品にすることになった。まず先生が絵を見せてくれた。最初に出てきた絵は、男の子が暗いところで何かを持ちぼんやりとしているものだった。悪魔の男の子・悪いことをしてしまった男の子・おやつを食べている男の子などの男の子が共通した意見だった。次に出てきた絵は抽象的なものだった。パット見て具体的に説明できない。私はグチャグチャした絵だなあと思っていた。するとある男の子がパックマンが走っていると言ったとたん、私はパックマンにしか見えなくなった。他には、顔が食べ物を探している・未確認生物の集団が肝試しをしている・丸が家に帰る道を探しているなどの意見を出した。聞いていたら具体的な絵よりも抽象的な絵の方は意見にあまり共通性がなく、見え方は千差万別だ。最近だまし絵を見た。最初見たものが頭から消えなくて、もうひとつ見えるものを見つけられずにいた。自分の思い込みがはげしいとだまし絵の二つの絵を探すのは困難だと分かった。また、思い込み過ぎると他が見えないのだなあと危険に感じた。

 母に物の見え方が違うことについて聞いてみた。母は犬の見方が変わったそうだ。犬を飼うまではワンワンとしか言わないものだと思っていたらしい。私もそう思っていた。何より犬がこんなにも訴えることがあるとは思わなかった。ワンの言い方が、微妙に違うことを知ったという。お腹が空いた、遊べ、つまんない、こわい、外に出せ、欲しい、うれしいなど、声のトーンを変えて言葉を表している。こんな種類の訴えがあるなんて私も驚きだった。他には、母は昔犬が服を着ているのは飼い主の自己満足なのだろうと思っていたらしい。私の犬は、寒がりで服を着せている。小さな犬は寒がりなのだ。だから飼い主の自己満足だけではないことを知った。母はごめんなさいと謝っていた。好意的な目で見たり知識があってみると見え方や考え方が変わるのだなあ。

 この話を読んで先入観だけで生き物や物事を見ると、分かったつもりになって過ごしてしまうことが分かった。ちょっと待てよといろいろな方向から決めつけないで考えて行くことが大切だと思う。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1ものの見え方の違いさき8099141677290
2日本が足りないところとは?はやた80117648547096
3役に立たない虫からでも自分の立場が変わるクワガタ79106247869484
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