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12月保護者懇談会資料 as/4892.html
森川林 2023/12/22 07:27 



https://www.youtube.com/watch?v=BDW17Iv2jvE

確認テストは1回目で確定し、すぐに正解が見られるように

 これまで、確認テストは、1回目で採点し、そのあと間違えたところを再度解き直しできるようにしていました。
 しかし、早めに正解を見て理解する方が能率がよいと考えたので、1回目で点数を確定し、すぐに正解が見られるようにします。

新年度の教材で、中学生の数学・英語は、発展新演習から標準新演習へ(2月に改訂版が出ると思います)

 中学生の数学と英語の発展新演習は、演習問題Bで難問がかなりありました。
 通常の高校入試ではそのような難問は出ないので、新年度から教材を標準新演習にします。
 そのかわり、問題集は1冊を100%解けるようになることを目標にし、できた人は学年先取りをするようにします。
 小学456年生の算数問題集も、1冊が100%解けることが目標です。
 小学23年生のジュニア新演習は、難しい問題がかなりありますが、どうしても解けない難問はないので、このまま続けます。

●同学年生徒を中心にするためにクラスの統合を計画

 クラスによっては、小学生と中学生・高校生が混在しているクラスが、同じ時間に複数ある曜日時間があります。
 生徒どうしの発表と対話を生かすために、今後、学年を基準にクラスの統合をすることを考えています。

登校しぶり、不登校の子は、早起きの生活を続けるために、朝のクラスに参加を

 学校に行きたくない子、行けない子が増えています。
 学校に行かなくても勉強の心配はありませんが、毎日の生活習慣作りと、友達とのコミュニケーションは必要です。
 オンラインクラスの朝のクラスは、まだ土日が中心でほとんど満員ですが、平日の朝のクラスも開設できます。
 ご希望があればご連絡ください。

個人面談の希望は、個別れんらく板で――授業のあとに1人10分、又は保護者会で

 保護者と講師のやりとりは、個別れんらくでできますが、直接話をしたいという場合は、個人面談の希望をご連絡ください。
 個人面談は、授業のあとに10分間行っています。
 講師によっては、保護者会というクラスを設けている場合もありますので、そこで話をすることもできます。
 個人面談の希望は、個別れんらくでお願いします。

●よく書けた作文は、朝小に投稿を

 朝小には、言葉の森の生徒が毎月のように載っています。
 小学生で、よく書けた作文は、朝小に投稿してみるといいです。
 ただし、子供の書いた作文には、保護者が手を加えないようにしてください。
 直すのは、明らかな誤字だけとしてください。
・送り先は、言葉の森新聞の4週号に載っています。
・言葉の森の作文用紙は使わず、市販の作文用紙を使ってください。
・会話の書き出しはパターン化しやすいので、省略するか情景の書き出しなどに変えるといいです。
・保護者へのインタビュー自体はいいことですが、パターン化されているとみなされることがあるので、省略してもいいです。
・ダジャレ自体はいいことですが、これも無理があるとみなされることがあるので省略してもいいです。
・人や学校の固有名詞は、できるだけ匿名にするか省略するかしてください。
・ほかのところに応募した作品を投稿すると、二重投稿になるので、しないようにしてください(これは基本的なルールです。)

●言葉の森は、中学受験の作文の指導はするが、中学受験自体の指導はせず――公立中高一貫校の倍率5~7倍の入試は小学生には非現実的な受験勉強。受験塾の過度の詰め込みからは距離をおくことも必要

 受験作文については、言葉の森で勉強するのが最も効果が高いです。
 しかし、公立中高一貫校の受験は、倍率5~7倍のところが多く、小学6年生が合格を目指して受験勉強をするのは現実的ではありません。
 また、私立中学受験に関しては、いろいろな偏差値の学校があるので、どこかには合格できますが、今の学習塾は詰め込み勉強をするので、子供の生活が受験一色になりがちです。
 そのため、受験勉強をしすぎた子の中には、中学生になってから勉強に飽きる生徒も増えています。
 また、勉強の本当のゴールは、大学入試に合格することではなく、大学を卒業したあと社会で自分らしく活躍することです。
 そのため、言葉の森では、受験対策よりも、本当の学力をつけることを目標にした勉強を行います。
 結果として、そういう本筋の勉強をした子の方が、受験にも成果を出しています。

●これから重要になる学力は、読書力、作文力、発表力。総合選抜の大学入試でも、社会人になってからも使える学力を。――中学生以上は説明文の読書が大切

 世界と日本の教育は、大きく変わっています。
 大学入試は、これまでのペーパーテスト中心の評価から、その生徒の学習歴、創造性、思考力、発表力、学習意欲を見る方向に進んでいます。
 そして、何よりも、大学入試はゴールではなく、社会に出てからの仕事がゴールという認識が必要になっています。
 当面の目標は受験だとしても、勉強だけでない幅広い学力を育てておくことが大切です。
 本当の学力は、読書力と作文力とコミュニケーション力です。
 中学生以上は、特に、説明文の読書の力をつけておくようにしてください。
 読書記録のページを見て、同学年の他の生徒がどういう説明文を読んでいるか見ると参考になります。
▽読書記録
https://www.mori7.com/teraon/ds.php
・学年のところをクリックすると、その学年の読書記録だけが表示されます。

基礎学力クラス、総合学力クラスの国語、算数、英語は選択式に――国語だけやる形でも可。ただし、暗唱と創造発表は固定

 小学1234年生対象の基礎学力クラスと、小学456年生対象の総合学力は、国語、算数、暗唱、英語、発表を週ごとに行う授業です。
 しかし、生徒の中には、算数はすでにほかのところでやっているとか、英語はほかのところでやっているとかいう生徒もいます。
 そこで、国語、算数、英語に関しては選択式にし、すべて国語にしてもいいし、国語と算数だけにしてもいいし、国語と英語っだけにしてもいいとします。
 ただし、授業の中では、全体向けにはその週の科目の授業を行います。
 学習記録に、あらかじめどの問題集の何ページから勉強するかを入れておいてください。
 暗唱と発表の週は、固定で行います。

 勉強は、家庭学習が基本です。
 家庭で毎日の読書と、暗唱と、漢字の書き取りと、算数問題集と、英文の暗唱とができていれば、塾などに行く必要は特にありません。
 ただし、全体をチェックする場所と、友達と一緒に勉強する時間は必要なので、基礎学力クラスと総合学力クラスは、そのための場所として開いています。
 いろいろな勉強をあちこちの教室でやるよりも、基礎学力クラスと総合学力クラスにまとめて受講するのが無理のない能率のよい学習になります。
 なお、総合学力クラスについては、今後中学生も対象にする予定です。

国語力の基本は問題集読書で1冊を5回繰り返す。読解検定の分析は保護者も協力して

 国語力の勉強は単純です。
 問題集読書をできるだけ音読で毎日1~2編続けること、読解検定の×だったところの分析をすること、この2つだけです。
 ただし、読解検定の分析は、子供だけでは甘くなりやすいので、保護者の方も一緒に協力してください。
 これまで、国語読解がの成績が上がった子は、保護者の方が読解検定の分析を一緒に考えてあげていたことが多いです。
 読解検定ランキングに載ることを目標に勉強していってください。
▽読解検定ランキング
https://www.mori7.com/dokken/dk_rank.php

算数数学は、標準問題集で1冊を100%完璧に――数学力の土台にも読解力がある

 算数数学の勉強は単純です。
 1冊の問題集を100%完璧に仕上げることです。
 いろいろな問題集をそれぞれ8割ぐらいずつ仕上げる勉強では力はつきません。
 学習塾の中には、分厚い問題集を使ったり、次々にいろいろなプリントを渡したりするところもありますが、それは能率の悪い勉強の仕方です。
 1冊を完璧にということを守って勉強していってください。

英語は、英文暗唱を基本に――AGIの進歩で英語の重要性は低下するが、当面の入試ではまだ英語が学力評価の基準に

 英語の学習は、ChatGPTなど、今後AGI(Artificial General Intelligence。汎用人工知能)の発達によって必要性が低下します。
 すでに、翻訳に関しては、辞書で調べて逐一翻訳するような人はいません。ウェブ翻訳で概略がわかればいいということになっています。
 スピーキングとヒアリングについては、日本人が不得意な分野ですが、これも対応する機器とソフトの利用でカバーできるようになりつつあります。
 ただし、学校教育の世界は対応が遅いので、今のところは入試で英語は重視されています。
 それは、英語の成績は、勉強全体を真面目に取り組んだことと相関が高いからです。英語のよくできる人は、ほかの勉強もよくできます。
 だから、大学入試の総合選抜でも、英語力が足切りに使われています。
 当面の入試では、まだ英語力は必要ですが、これから重要性は低下し、やがて語学の試験というものは、英語だけでなく中国語も含めてなくなります。
 そのときに残るのは、母語である日本語で深く考える力です。
 少なくとも、小3までは日本語を中心に勉強するようにしてください。

創造発表は、新しい学力――5割を超えた大学入試の総合選抜型に対応できるのは個性と創造性と思考力と発表力。中学生以上はChatGPTを活用した研究を

 探究学習は、2022年からは高等学校でスタートしています。
 今はまだ始まったばかりですが、これからの大学入試では、この探究学習的な学力が評価されるようになります。
 すでに、大学の総合選抜入試では、学力はオール4程度でいいので、あとはいかに個性と思考力と創造性と意欲を持っているかが問われるようになっています。
 創造発表の学習は、教科書のない勉強ですから、すべて子供の興味関心に基づいて学習を進めるかたちになります。
 このときに使えるのが、ChatGPTなどのAGIの利用です。
 中学生(13歳)以上の生徒は、ChatGPTに自分のアカウントで登録できます。
 小学生の生徒は、保護者の方が登録して、創造発表の勉強の方向を相談していくようにするといいです。
 ChatGPTは、単なる検索サービスと異なり、質問を次々に深掘りしていくことができます。
 子供が興味を持つテーマは漠然としたものが多いので、それをそのまま研究することがなかなかできません。
 しかし、だからと言って、探究学習的な本に書いてあるとおりのことをそのままなぞっても面白くありません。
 自分のやりたいことを、自分なりに研究していくためには、AGIの利用が必要になります。
 現在、高校で行われている探究学習は、グループでテーマを決めて行い、発表も年に数回という中途半端なものです。
 本当の探究学習を行うためには、ひとりで研究し、頻繁に発表する機会を作ることが必要です。
 創造発表クラスは、今後中学生、高校生の人も含めた、高度な探究学習として進めていく予定です。

プログラミングは、小学生はScratchを学び自分なりに工夫できるように。中学生以上は、HTML、JavaScript、Pythonに。小学校高学年以上は、HTML作りで女子の参加も

 プログラミングに関心を持つ生徒は男子が多いので、現在のScratchなどのプログラミングテキストも、男の子向けのゲーム作りのようなものが多いです。
 しかし、プログラミングは緻密に考えることのできる女子に向いています。
 これからの社会では、プログラマーになる必要はありませんが、どんな仕事でもプログラミング的な発想が必要になってきます。
 Scratchの次の学習であるHTML作成は、ものづくりの好きな女子にも楽しめる分野です。
 また、JavaScriptやPythonは、知的な学習が中心になるので、女子も男子も同じように取り組むことができます。
 新しいことに取り組むのが好きな女子は、プログラミングクラスに参加してください。

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登校しぶり、不登校の子に、どう対応するか――生活のルールを作ること、読書をすること、自分の好きなことをすること、他人とのコミュニケーションをとること as/4891.html
森川林 2023/12/20 03:39 

サクラソウ


●動画:https://www.youtube.com/watch?v=jKK-T5ZcCYM

 学校に行きたくないときは誰にもあります。

 私も、小学生のとき、「学校に行きたくないなあ」と思ったことがよくあります。
 そのときに、「でも、かわいいなおこちゃんがいるから、そのために行くんだ」と自分に言い聞かせて学校に行った記憶があります。
 なおこちゃんのほかには、いつも物静かだったよごさん、計算が早かった白石さん、その友達の山崎さん、いつも授業中まっ先に手を挙げるのを競っていた石渡さんなどがいました。
 中学生になってからは、となりの席のまゆみちゃんが……(そんなことは、どうでもいいか。)

 学校での授業中は、いつも窓の外を見て、「スズメは自由でいいなあ」と思っていました。
 そして、教科書の全ページに落書きを書いていました。

 なぜ学校に行きたくなかったかというと、先生の話を聞くだけの授業が退屈だったからです。
 だから、自分でできる、図工と体育とテストの時間は好きでした。
 椅子に座って、黙って人の話を聞くだけの時間が、忍耐だけが必要な不自由な時間と感じていたのです。


 今は、子供たちがオープンになって、「学校に行きたくない」という子が増えてきました。
====
中学生の5人に1人が「不登校・不登校傾向」5年で26%増
https://resemom.jp/article/2023/12/14/75000.html
====

 ここで大事なことは、学校には行かなくてもいいが、家庭での生活のルールだけは確立しておくということです。

 例えば、朝起きる時間を決める、朝にやる仕事を決める(勉強でなくていいです)、夜寝る時間を決める、などです。
 それは、社会人になってから必要になることだからです。
 そして、そういう生活習慣は、理屈でできるようになるのではなく、毎日の積み重ねでできることだからです。

 勉強に関しては、ほとんど心配は要りません。
 やれば誰でもできるようになります。

 しかし、読書だけは毎日続ける必要があります。
 読書によって学力の基礎さえつけておけば、勉強的なことは、やる気になったときにすぐに追いつくからです。
 ただし、すぐにとは言っても、それなりの時間はかかります。


 生活習慣と読書と勉強の基礎を作るためには、言葉の森の朝のオンラインクラスに参加するのがいちばんいいと思います。

 今はまだ、朝のオンラインクラスは、土曜と日曜が中心でほぼ満員ですが、平日のオンラインクラスも、希望があれば新たに開設することができます。

 オンラインクラスは、5人以内の少人数で、勉強の時間以外に、生徒どうしの発表と対話と交流の時間をとっています。
 社会生活を円滑に行うために必要なのは、勉強力以上にコミュニケーション力です。
 コミュニケーション力は、生活習慣と同じで、理屈でできるものではなく、繰り返しによってできるようになるものです。


 言葉の森で受講できる講座には、作文、基礎学力、総合学力、国語読解、算数数学、英語、創造発表、プログラミングがあります。

 基本になるのは、作文です。
 作文を通して、親子の対話が進むようになります。

 読書は、毎回の読書紹介があるので、自然に読む習慣がつきます。
 また、読書紹介や一人一言の時間によって、人前で發表する力、コミュニケーションをとる力がつきます。

 時間的に余裕があれば、小学校低中学年の生徒は基礎学力クラス、小学校中高学年の生徒は総合学力クラスに参加するといいと思います。
 このクラスで、国語、算数、英語が全部学べます。
 ひとつの教科を更に深めたい場合は、国語読解、算数数学、英語のそれぞれのクラスに参加することができます。

 個性的で創造的な子であれば、創造発表クラスかプログラミングクラスがいいと思います。
 ほかの人がやっている勉強と同じものではなく、自分だけの勉強を深めていくことが、これからの総合選抜型の大学入試の時代には必要です。
 しかし、もちろん大学入試を念頭に置く必要はありません。
 自分の好きなことを研究すること自体が楽しいければいいのです。


 私のうちの子も、小3か小4のときに、「学校に行きたくない」と言い出しました。
 理由は、友達が先生に叱られているのを聞くのが苦しいからということでした。
 気持ちの優しい子だったのです。

 私は、即座に、「じゃあ、学校に行かなくてもいいよ」と言いました。
 自分も、小学生のときに学校に行きたくないことがあったので、無理に行く必要はないと思ったのです。

 結局、子供は、その後、山村留学で北海道に行き、しばらくして家に戻り、「やはり、お父さんとお母さんと一緒にいる方がいい」となり、もとの学校に復活するようになりました。
 北海道では、みんなで海に出てウニを取り、浜辺で焼いて食べたそうで、とても楽しかったようです(笑)。
 その後、早稲田に合格して、今は普通の社会人です。
 塾や予備校には、言葉の森以外は行きませんでした。

 子供の長期的な成長を考えれば、小学校や中学校で、学校に行くとか行かないとかいうことはどうでもいいことです。
 大事なことは、今のことを考えるのではなく、先のことを考えることです。
 先のことを考えれば、必要なことは、生活のルール、読書の習慣、ほかの人とのコミュニケーションだけになると思います。

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