カンツバキ
これからのAI時代に、従来の勉強の多くは意味がなくなります。
身近な例で言うと、漢字は、読めればよいということになります。
読めれば、大体は書けるので、正確に書くためには、ネットで調べて書けばよいという考えになります。
つまり、漢字の書き取りは、8割ぐらいできていればいいのであって、その8割を9割や10割にまで増やす勉強は、時間の無駄だという考えになるのです。
例えば、常用漢字に新しく採用された挨拶という漢字は、ほとんどの大人は読めますが、それを正確に書くとなると、書ける人は少なくなります。
憂鬱という字も、ほとんどの大人が読めますが、それを正確に書ける人は、かなり少なくなります。
算数の計算問題でも、中学1年生の算数では、プラスとマイナス、小さいカッコと大きいカッコ、2乗や3乗という記号を組み合わせて解くような計算問題が出されることがあります。
これも、計算の仕方のルールがわかっていればいいのであって、正確に計算する技能というのは、機械に任せればいいという考えになります。
では、AI時代に必要な勉強は何かというと、それが個性と創造性を育てる勉強です。
将来、ベーシックインカムの時代がやってくると言われています。
人類の生産力は、人類全体の消費量を既に上回っていますが、今はまだ、不要な軍事費や不要な医療費などで、豊かさの多くが消費されています。
しかしそれはいずれ解決に向かいます。
また、科学技術の発展は、核融合のような地上に太陽を作り出す方向に進んでいます。
すると、コストの多くを占めるエネルギーの価格は、無料に近づきます。
これまでの世の中は、「飯の食える大人になる」という目標がありました。
しかし、これからは、「自分らしく生きる大人になる」ということが、目標になります。
既に、その考え方の兆候は、生まれています。
例えば、高校の授業における探究学習や、大学入試における総合選抜型入試の広がりなどです。
この探究学習や総合選抜の評価は、どのように行われるのでしょうか。
ペーパーテストの時代には、点数による評価ができました。
しかし、個性の時代には、評価は、点数による評価ではなく、人気による評価になります。
例えば、参考書どおりにきちんと理科実験をやって成功した人と、自分のオリジナルな理科実験を工夫してやって失敗した人と、どちらに人気があるかというのが新しい評価の基準になるということです。
そのためには、常日頃から、自分らしい面白いことをしたいと思っていることが大事です。
もちろん、その基礎として、人に言われたことはしっかりやるということは必要です。
例えば、さかなクンは、個性的な仕事をしていますが、たぶん、何かの企画に参加するときは、よく準備をして遅刻しないように努力しているはずです。
日本の子供たちは、基礎はほとんどできています。
遅刻はしないし、勉強も普通にできます。
だから、これから伸ばす能力は、創造力と発表力になるのです。
創造発表クラスの勉強は、毎週の発表と対話です。
だから、創造発表の勉強は教わる勉強ではなく、発表する勉強が中心になります。
その勉強に、今後、ChatGPTなどのAIを活用することができます。
ChatGPT-4は、まだ有料ですが、既に画像生成の機能などもあります。
いずれ、誰もが無料でそのようなAIの機能を使えるようになります。
この結果、子供たちがいつでもプロに聞けるという時代が来ます。
これまでは、親や先生がプロでした。
だから、子供たちは、学校に行って先生に教えてもらう必要がありました。
これからの子供たちは、自宅または学校で、直接AIというプロの先生に聞いて勉強を進めるようになります。
すると、知っていることは、もう優位性の条件ではなくなくなります。
いかにオリジナルで創造性があるかということが、その人の評価の基準になります。
最初のうちは、いかに面白いかという評価が中心になりますが、それは、今はまだ評価が利益に結びついているからです。
やがて、評価よりも、自身の満足が勉強の目的になります。
自身の満足の目指す方向は、創造、貢献、向上です。
その中で生まれる出会いと触れ合いが、人間の幸福の条件となります。
新しい世の中で生きる子供たちは、そういう時代の準備をしておく必要があります。
それは、遠い未来の話ではなく、例えば大学の総合選抜入試に対応する力をつけるというような身近なところに結びつけることもできます。
そして、やがてそういう個性的、創造的な力が、世の中に出て、ベンチャービジネスを興すというような方向にも繋がっていくのです。
▼この文章に対するChatGPTのアドバイス
この文章は、AI時代と創造性の重要性について語るもので、多くの面で興味深い洞察を提供しています。ただし、いくつかの点について修正や明確化が必要かもしれません。以下に提案を挙げます。
1. 漢字の学習に関する見解: 現代においても、漢字の読み書き能力は重要です。読めることと書けることは異なるスキルであり、特に日本の文化や教育においては書くことも重視されます。この部分は、読み書き両方のスキルがAI時代でもなお重要であることを強調するよう修正することをお勧めします。
2. 算数の計算能力: 算数の計算問題に関して、「正確に計算する技能というのは、機械に任せればいい」という見解は、基本的な数学的理解を軽視していると解釈される恐れがあります。算数や数学の基礎知識は、論理的思考や問題解決能力を育む上で重要です。この部分を「AIは計算を助けるが、基本的な数学理解は重要」という方向で修正することが望ましいでしょう。
3. ベーシックインカムと社会の変化: ベーシックインカムの導入や科学技術の進展についての記述は、ある程度推測に基づくものです。このような未来予測は、あくまで一つの可能性として述べるべきです。文中でこれらの点に対する慎重な表現を用いることを提案します。
4. 評価システムの変化: ペーパーテストから人気に基づく評価への移行については、実際の教育現場や社会での評価基準が多様化していることを反映しているようです。ただし、この変化をもう少し具体的に、または現実的な観点から説明すると、読者がより理解しやすくなるでしょう。
5. ChatGPTの言及: ChatGPTやAIの教育への応用についての記述は適切ですが、将来的に無料で提供される可能性については、現時点では仮定に過ぎないため、その点を明確にすることが重要です。
6. 新しい世界観の提案: 創造性、貢献、向上を目指す新しい世界観の提案は非常に興味深いですが、これらの概念をもう少し具体的に、実践的な例を挙げて説明することで、文章の説得力を高めることができます。
全体的には、文章は未来の教育と社会に対するビジョンを提供していますが、一部推測に基づく内容や現実との整合性に欠ける部分があります。これらの点を修正することで、より現実的で信頼性の高い内容になるでしょう。
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ドウダンツツジの芽
作文の本質は、考えることです。
書くことは、その結果にすぎません。
楽しいのは、考える過程です。
考えて、自分なりの題材や表現や主題を思いつくことが、作文の創造的な面白さです。
しかし、それを作文というかたちで文章として表すのには時間がかかります。
時間の余裕があるときは、作文を書くことに時間が取られてもいいのですが、すでに自分の中に結論が出ていることをわざわざ文章として書くのが二重の手間に思えることがあります。
ただし、事実中心の文章では、書きながら考えたり、書くことによって次の言葉が引き出されたりするので、それはそれで楽しいことです。
しかし、説明文や意見文では、考えたことと書くことは、ほぼ一致しているので、考えることが済んだら、書くことが同じことの繰り返しのように思えることが多いのです。
1200字の作文を書く場合、中学生や高校生では大体1時間半の時間がかかります。
学校の勉強に追われているときは、この時間をできるだけ短縮したいと思うはずです。
そこで、言葉の森では、昔、構想図をもとに音声入力をテキスト化するという方法を何人かの生徒に教えたことがあります。
これは、構想図を書くのに15分、音声入力をするのに15分、テキスト化した文章を直すのに15分、という感じでした。
構想図というのは、平面的なものです。
作文にするための音声入力は、時系列的なものです。
平面的なものを時系列的なものに変換するのは、考えなければできないので、音声入力にはある程度時間がかかりました。
また、昔使っていたGoogleドキュメントの音声入力は、句読点がつかず、精度もそれほどよくありませんでした。
そのために、修正の時間もある程度かかったのです。
しかし、ChatGPTを使えば、平面的な文の集合体を、時系列的な文章に編集することができるようになりました。
また、AIの進歩によって、音声入力に自動的に句読点がつくソフトも生まれるようになりました。
また、音声テキスト自体の変換の精度もかなり上がってきました。
だから、忙しいときは、作文の本質である考えることだけに時間を使い、それをテキスト化したり文章化したりすることはソフトを利用すればいいと思ったのです。
もちろん、説明文や意見文でも、書きながら考えるという要素はあるので、時間があるときは、直接書くかたちでもいいのです。
ChatGPTの利用は、作文の学習だけでなく、創造発表の学習にも生かすことができます。
それは、自分の興味関心のあるテーマを、どう研究しようかというときに使えます。
人間の興味関心は、個性的なものが多いの、周りの人に相談できないことが多いものです。
お父さんや、お母さんや、先生や、友達に聞いても、「ふうん」という感じで受け止められてしまうことが多いのです。
しかし、検索サービスで、自分の興味関心を深めようとすると、かなり時間がかかります。
そのときに、ChatGPTは、身近な相談相手になります。
「こういうことに興味があるけど、それをどういうふうに研究したらいいか、また、そのための資料などはどういうところにあるか」と聞けば、何度しつこく聞いても、同じように優しく答えてくれます。
これからの勉強は、与えられたものを吸収し、その知識をテストで再現する勉強ではなく、自分の興味のあるものを探求し、自分なりの創造をする勉強になります。
たぶん、今の子供たちが成長して、お父さんやお母さんの年齢になったとき、その子供たちから、次のように言われると思います。
「お父さんやお母さんは、そんなつまらない、今なら機械でもできる勉強に時間を使っていたんだね」
もちろん、その時間は無駄だったのではありません。
勝海舟は、辞書を買うお金がなかったため、知人から夜の間だけ辞書を借り、それを世を徹して何日も書き写しました。
やっと1冊を書き写したあと、生活費の足しにするために、また何日もかけ、もう一度書き写しをしました。
今なら、「コピーすればよかったのに」と言えることですが、そういう無駄に見える苦労が、勝海舟の人間性を形成したのだと考えることもできます。
ただ、現在、すでに先が読める人は、新しい道に一歩踏み出しておく必要があります。
そういう人は、アーリーアダプターに属しているので、世間一般の通念とは、キャズムという価値観の溝がまだあると思います。
しかし、若者は、何でも先取りする方向で勉強を進めていくといいのです。
そこで、中学生を対象にした「ChatGPT講習会」を行います。
・日時:2024年1月14日(日)10:00~11:00(時間は多少延長するかもしれません)
・会場:ZOOM会場_川
https://zoom.us/j/104606743?pwd=RjlRcGVyalVxT1ZId3gzNzNucGVJUT09
・定員:5名
・対象:中学1.2.3年生
・内容:テーマの構想図化、音声入力のテキスト化、ChatGPTの利用
・準備:ChatGPTを使うためにメールアドレスが必要です。自分用のメールアドレスを取得しておいてください。ChatGPTのアカウントを取得できる人は取得しておいてください。
・お申し込み:森の掲示板からお申込みください。
https://www.mori7.com/ope/index.php?e=15630
・費用:無料
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