チャットGPTの作文講習会が無事に終わりました。
人数を限定していたのは、一人一人に対応するためで、大人数ではできなかったからです。
参加者は、みんなよく準備していたので、操作はスムーズに進みました。
ただ、運営側で使用しているパソコンのGoogleドキュメントがうまく動かなかったので、代わりに参加生徒に、画面共有でやっているところを見せてもらいました。
作文を書くのに最も時間がかかるのはやはり書く作業です。
しかし、作文の本質は考えることであって、書くことではありません。
書きながら考えるという面はありますが、それは文章として書くよりも、構想図として書きながら考える方が密度濃く考えることができます。
だから、テーマに合わせて考えることを勉強の中心にし、書くことはAIに任せておくといいのです。
作文試験の本番などで実際に書く必要が出てくる場合でも、考える力があれば、書くことは3ヶ月から半年ですぐに元に戻ります。
だから、通常の作文練習は、効率よく進めていくといいのです。
講習会の内容は、今後新しく動画を作ってお知らせするようにします。
中学生(13歳以上)の生徒の皆さんは、ChatGPTに登録し、Googleドキュメントを使えるようにして、能率のよい作文を書き、考える力を深めていってください。
ところで、ChatGPTの悪用という問題はあります。
例えば、「○○というテーマで1200字の作文を書いて」と言えば、ChatGPTは、すぐに書いてくれます。
特に、年齢的に、小学6年生から中学2年生のころは、そういうことをしてみたくなる時期です(笑)。
しかし、これは、自覚の問題として解決できます。
勉強は、自分を向上させるために行うもので、人に見せるために行うものではないということがわかれば、誰もそういうことはしません。
また、今の教育によくある、宿題を出すというかたちの勉強は、もうやめるべきです。
特に、夏休みの宿題としてよく出される、読書感想文や税金の作文や人権の作文は、もう時代遅れです。
それらの勉強をさせたいのであれば、それは授業の中でするものであって、宿題として出すものではありません。
これは、作文通信教育講座とオンライン作文クラスの教育の比較にも通じます。
作文の勉強は、同じ時間に、同じ場所で、みんなと一緒に書くものです。
通信教育講座で出されたプリントを、自宅でやって提出するというやり方は、親がきちんと管理するか、あるいは、本人が受験直前で自覚を持っているかでないかぎり、手を抜いた学習になりがちです。
子供たちの勉強には、同じ時間の同じ場所での授業というリアルな環境が必要なのです。
●動画:https://youtu.be/XEl9X2mOUD4
連絡が遅れましたが、1月14日のChatGPT講習会の資料です。
・日時:2024年1月14日(日)10:00~11:00
・会場:
ZOOM会場_川
・対象:中学1.2.3年生
・参加者:
akasato、
ausosi、
auaka、
aomoto、
akanuriさん。
1.この講習会の目的
(1)作文の題材を広げるために、ChatGPTを使えるようにします。
(2)作文のスピードを上げるために、音声入力を使えるようにします。
(3)誤字、誤表記、不十分な表現を修正するために、ChatGPTを使えるようにします。
2.準備すること
(1)自分用のメールアドレスを取得してください。
・スマホのアドレスではなくパソコンで使えるアドレスです。
・「Gmailの作り方」などで検索して作るといいと思います。
Gmailなど、パスワードが必要なものは、パスワードを忘れないように書いておきましょう。
(2)ChatGPTに登録してください。
・ChatGPT-3.5は無料です。(ChatGPT-4は有料で月額20ドル約3000円)
・「ChatGPTの使い方」などで検索してアカウントを作ってください。
これも、パスワードはどこかに必ず書いておきましょう。
(3)Googleドキュメントが開けるようにしておいてください。
・Googleの最初の検索ページの右上に9つの小さい■があります。それがメニューです。
・Googleドキュメントは、音声入力を直接マイクに向かってする方法と、音声化したファイルをアップロードする方法があります。
音声ファイルのアップロードの方が便利ですが、音声ファイルのアップロードが使えない場合は、
「Google ドキュメントの音声入力を mp3 などの音声データで行う方法」
https://gsuiteguide.jp/docs/how-to-voice-input-with-google-docs-from-audio-files-such-as-mp3/
のページを参考にしてください
(最初のリンク先が間違えていました。)
(4)今回は、必要ありませんが、将来はICレコーダーを用意しておくと便利です。(スマホにもそういう機能があります)
ICレコーダーなどを使うと、散歩をしながら作文を書くことができます。
※事前の準備でよくわからないことがある場合は、個別れんらくでご連絡ください。
3.講習会の中で行うこと
(1)テーマを決めて構想図を書く練習をします。
▼1/14追加
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・ポイ捨て(中1)
・本当の豊かさ(中2)
・内申点(中3)
・独裁と民主主義(高1)
・宗教(高2)
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(2)その構想図をもとに、Googleドキュメントで音声入力をします。(今回はICレコーダーなどによる音声ファイルは使いません)
(3)ChatGPTを開き、ChatGPTに、テキスト化された文章(まだ句読点がついていない)に、句読点をつけてもらうように頼みます。
(4)段落もつけてもらいます。
(5)ですます体をである体に直してもらいます。
(6)社会的な実例を聞いてみます。
(7)完成した文章についてアドバイスをしてもらいます。
(8)ChatGPT-4は画像も生成してくれるので、プレゼン作文に使うこともできます。
世界では、ChatGPTを使って学生がレポートなどを作らないように、ChatGPTを禁止しようとか、AIの利用を見破るソフトを作ろうなどという話があるようです。
日本では、そういう心配は要りません。
道端に財布が落ちていたら、誰も見ていなくても交番に届けるという文化では、ずるいことをして得をしようという発想がわかないからです。
ChatGPTの教育への利用は、日本がいちばん先に進むと思います。