ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 4993番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/5
夏期講習でのディカッションの思い出――どんな文章を読んでも、自分なりの考えを言える子。学校の勉強とはちょっと違う考える力。勉強はやれば誰でもできるが、自分の考えは自分らしく生きていないと出てこない as/4993.html
森川林 2024/02/25 12:26 

舞岡の白梅



 昨年2023年の夏休みに、中学生の生徒対象に、国語読解+ディスカッションの夏期講習を行いました。

 テーマとしたものは、国語問題集に載っている説明文の文章です。
 高校入試レベルの文章なので、抽象的な話題がかなりあります。

 その文章について、ひとりずつ自分の考えを言ってもらうのですが、もとの文章をそのまま要約したような意見を言う生徒と、自分なりの体験を通した意見を言う生徒に、ある程度はっきり分かれました。

 どちらも文章を読む力はあるのですが、自分なりの実例と結びつけた意見を言えるかどうかは、考える力の差だと思いました。

 要約は、考えなくてもできます。
 自分の似た実例は、与えられたテーマを自分なりに咀嚼しなければ出てきません。

 これから重要になるのは、勉強ができるかどうかではなく、その勉強を自分なりに消化できるかどうかです。

 では、こういう自分なりの考えは、どういうところで育つのでしょうか。
 それは、ひとつには、読んでいる本の幅の広さによってです。
 もうひとつは、親や友達とそういうテーマについて話をする機会を持つことによってです。
 つまり、自分らし読書や対話の経験を通して、自分らしい意見が出てくるのです。


 言葉の森の作文の課題は、小学5年生の感想文から、かなり抽象的なものになります。
 その課題について、保護者と話ができれば、子供たちの考えは深まります。

 考えの深さというものは、学校の勉強の成績にはあまり出てきません。
 しかし、社会に出てから本当に必要になるのは、この自分なりに考える力の方です。
 自分なりに考える力とは、自分なりに生きる力です。


 学校教育の中でも、夏期講習のディスカッションのような授業ができれば、子供たちの考える力はもっと成長します。

 しかし、数十人が一斉に授業を受ける今の学校のシステムでは、そのような授業は難しいと思います。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

森川林 20240225  
 国語の勉強の方法としていちばんいいのは、ディスカッションです。
 普通に文章を読んだり読解問題を解いたりするよりも、ずっと深く頭に入ります。
 しかし、今の集団一斉指導の教育では、少人数でのディスカッションはできません。
 教育の仕組みを変える必要があるのです。


同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
夏期講習(0) 思考力(0) 

記事 4992番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/5
親が言わなければ始められない作文通信教育ではなく、子供が参加すればすぐに自主的に始められる対話式オンライン教育の作文教室。毎週の読書紹介で読書の習慣がつく。作文の勉強は、高校生まで続けられることが大事 as/4992.html
森川林 2024/02/24 12:31 

紅梅

 進研ゼミの会員数が低下しているようです。
====
進研ゼミの“会員離れ”が止まらない…「難関校を目指す塾」と明暗が分かれた理由
https://nikkan-spa.jp/1979262/
====

 この記事では、「難関校を目指す塾」と明暗が分かれたと書かれていますが、私は、紙ベースの通信教育が、家庭では対応しきれなくなったからだと思います。

 通信教育では、子供が自分で勉強を始めなければなりません。
 漢字の書き取りや算数の計算練習のような勉強であれば、親に言われればすぐに始めることができます。
 小学校低学年のころの国語や算数や英語は、作業的な勉強なので、開始するときにそれほどのエネルギーを必要としません。
 しかし、学年が上がるにつれて、考える要素が出てくるので、すぐに始めることがなかなかできなくなります。


 作文の勉強は、それ以上に始めることが難しい勉強です。
 始めるときの精神的エネルギーがかなり必要なのです。
 夏休みの読書感想文の宿題が、最後まで残ってしまうことが多いのはそのためです。

 小学1、2年生のころは、紙ベースの作文の通信教育でも、親の言うことを素直に聞いて作文を書き始めることができるかもしれません。
 しかし、小学3、4年生になると、親に言われてすぐに始めるということがなかなかできなくなります。


 だから、作文の勉強は、通信教育でやるのではなく、ほかの生徒と一緒にやるのがいいのです。
 それができるのが、オンライン少人数クラスの作文です。

 言葉の森のオンラインクラスでは、みんなで一斉に作文を書き始め、書いている途中で、先生が一人ひとりの個別指導を行います。
 だから、未提出ということがありません。

 そして、授業の前に一人ひとりの読書紹介があります。
 毎週の読書紹介によって、どの子も、本をよく読むようになります。

 読書記録のページを見るときに、学年のところをクリックすると、自分と同学年の生徒がどういう本を読んでいるかがわかります。
 小学校高学年以上の生徒は、この読書記録を参考に、読む本のレベルを上げていくことができます。


 言葉の森の作文の勉強は、幼稚園年長から始めることができます。
 まだ字を書けない子であっても、親子作文というかたちで親子合作の作文を書いていくのです。
 この親子作文を始めた子は、なぜかみんな作文が好きになります。


 作文の勉強で大事なことは、小1や小2から始めた作文を高3まで続ける展望で勉強をしていくことです。

 作文教室を選ぶときの基準のひとつは、学年が上がり、中学生や高校生になったときも、その教室で作文の勉強を続けていけるかどうかです。

 小学校低中学年で終わる作文の勉強ではなく、その先の展望のある勉強を行っていく必要があるのです。


 今日2月24日に、ぶんぶんドリムが、朝日小学生新聞に全面広告を載せていました。


 大事なのは、外見ではなく中身です。
 子供の作文力を育てるために、何が必要かということを、体験学習を通して判断していってくださるといいと思います。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
作文教育(134) ブンブンどりむ(0) 
コメント421~430件
……前のコメント
自主学習クラス 森川林
 自主学習クラスの公中講座は、新年度から新しい教材になります 2/15
記事 4195番
オンラインクラ 森川林
 オンラインクラスの受講の仕方を、動画でわかりやすく解説しま 2/8
記事 4183番
教えない教育は nane
 生徒が間違った読み方をしたり、主題を取り違えて読んだりした 2/3
記事 4178番
教えない教育は 森川林
 作文も、中高生の課題になると、かなり難しくなります。   2/3
記事 4178番
本好きな子にな nane
 小さいころからの読み聞かせ以上に大事なことは、学年が上がっ 2/2
記事 4176番
本好きな子にな 森川林
 読書指導というのは、難しいところがあります。  というの 2/2
記事 4176番
未来を見据えた nane
漢字の書き取りよりも大事なのは、漢字と似ていますが、漢字では 1/31
記事 4173番
未来を見据えた 森川林
誰もが勉強と認める勉強があります。 漢字の書き取り、計算練 1/31
記事 4173番
【重要】新年度 森川林
 自主学習クラスの新年度の教材注文の受付を開始しました。 1/30
記事 4172番
出口汪氏の「出 森川林
 国語力は、国語のセンスではなく、物事を理詰めに考える力です 1/29
記事 4171番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
WinSCPの 森川林
ダウンロードとインストールは、特に問題なく、次々と進めて 12/4
プログラミング掲示板
Re: 標準新 森川林
 これは、確かに難しいけど、何度も解いていると、だんだん感覚 12/2
算数数学掲示板
標準新演習算数 あかそよ
3の1はできました。 2は、答えを見るとなんとか理解できま 11/23
算数数学掲示板
2024年11 森川林
●サーバー移転に伴うトラブル  本当に、いろいろご 11/22
森の掲示板
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習