紅梅
学校は、4月から新年度ですが、すでに現学年の教材を終えた人も多いと思います。
3月からは、新学年の教材を使って結構です。
注文は、下記のページからできます。
https://www.mori7.com/teraon/jgkyouzai.php
新学年の教材でも、最初の方のページは、前学年の復習になっていることが多いです。
学年は自由に選択できますから、前の学年からやり直したり、先の学年の教材をしたりすることもできます。
中学生の数学と英語の基準教材は、発展新演習から標準新演習に切り替えました。
発展新演習には、必要以上の難問が多かったためです。
どちらを注文することもできますが、通常の高校入試又は中学生の勉強では、標準新演習を100%完璧に仕上げるようにすれば十分です。
ただし、100%ということを目指して勉強を進めてください。
数学と英語は、学年の先取りができますので、得意な人は先の学年まで進めて勉強をしていってください。
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早稲田大学先進理工学部物理学科・ 聖マリアンナ医科大学
K.S.さん
<担当講師より>
小論文の試験で言葉の森の勉強が役に立ったと嬉しそうに話してくれました。
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舞岡の白梅
昨年2023年の夏休みに、中学生の生徒対象に、国語読解+ディスカッションの夏期講習を行いました。
テーマとしたものは、国語問題集に載っている説明文の文章です。
高校入試レベルの文章なので、抽象的な話題がかなりあります。
その文章について、ひとりずつ自分の考えを言ってもらうのですが、もとの文章をそのまま要約したような意見を言う生徒と、自分なりの体験を通した意見を言う生徒に、ある程度はっきり分かれました。
どちらも文章を読む力はあるのですが、自分なりの実例と結びつけた意見を言えるかどうかは、考える力の差だと思いました。
要約は、考えなくてもできます。
自分の似た実例は、与えられたテーマを自分なりに咀嚼しなければ出てきません。
これから重要になるのは、勉強ができるかどうかではなく、その勉強を自分なりに消化できるかどうかです。
では、こういう自分なりの考えは、どういうところで育つのでしょうか。
それは、ひとつには、読んでいる本の幅の広さによってです。
もうひとつは、親や友達とそういうテーマについて話をする機会を持つことによってです。
つまり、自分らし読書や対話の経験を通して、自分らしい意見が出てくるのです。
言葉の森の作文の課題は、小学5年生の感想文から、かなり抽象的なものになります。
その課題について、保護者と話ができれば、子供たちの考えは深まります。
考えの深さというものは、学校の勉強の成績にはあまり出てきません。
しかし、社会に出てから本当に必要になるのは、この自分なりに考える力の方です。
自分なりに考える力とは、自分なりに生きる力です。
学校教育の中でも、夏期講習のディスカッションのような授業ができれば、子供たちの考える力はもっと成長します。
しかし、数十人が一斉に授業を受ける今の学校のシステムでは、そのような授業は難しいと思います。
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国語の勉強の方法としていちばんいいのは、ディスカッションです。
普通に文章を読んだり読解問題を解いたりするよりも、ずっと深く頭に入ります。
しかし、今の集団一斉指導の教育では、少人数でのディスカッションはできません。
教育の仕組みを変える必要があるのです。
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紅梅
進研ゼミの会員数が低下しているようです。
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進研ゼミの“会員離れ”が止まらない…「難関校を目指す塾」と明暗が分かれた理由
https://nikkan-spa.jp/1979262/
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この記事では、「難関校を目指す塾」と明暗が分かれたと書かれていますが、私は、紙ベースの通信教育が、家庭では対応しきれなくなったからだと思います。
通信教育では、子供が自分で勉強を始めなければなりません。
漢字の書き取りや算数の計算練習のような勉強であれば、親に言われればすぐに始めることができます。
小学校低学年のころの国語や算数や英語は、作業的な勉強なので、開始するときにそれほどのエネルギーを必要としません。
しかし、学年が上がるにつれて、考える要素が出てくるので、すぐに始めることがなかなかできなくなります。
作文の勉強は、それ以上に始めることが難しい勉強です。
始めるときの精神的エネルギーがかなり必要なのです。
夏休みの読書感想文の宿題が、最後まで残ってしまうことが多いのはそのためです。
小学1、2年生のころは、紙ベースの作文の通信教育でも、親の言うことを素直に聞いて作文を書き始めることができるかもしれません。
しかし、小学3、4年生になると、親に言われてすぐに始めるということがなかなかできなくなります。
だから、作文の勉強は、通信教育でやるのではなく、ほかの生徒と一緒にやるのがいいのです。
それができるのが、オンライン少人数クラスの作文です。
言葉の森のオンラインクラスでは、みんなで一斉に作文を書き始め、書いている途中で、先生が一人ひとりの個別指導を行います。
だから、未提出ということがありません。
そして、授業の前に一人ひとりの読書紹介があります。
毎週の読書紹介によって、どの子も、本をよく読むようになります。
読書記録のページを見るときに、学年のところをクリックすると、自分と同学年の生徒がどういう本を読んでいるかがわかります。
小学校高学年以上の生徒は、この読書記録を参考に、読む本のレベルを上げていくことができます。
言葉の森の作文の勉強は、幼稚園年長から始めることができます。
まだ字を書けない子であっても、親子作文というかたちで親子合作の作文を書いていくのです。
この親子作文を始めた子は、なぜかみんな作文が好きになります。
作文の勉強で大事なことは、小1や小2から始めた作文を高3まで続ける展望で勉強をしていくことです。
作文教室を選ぶときの基準のひとつは、学年が上がり、中学生や高校生になったときも、その教室で作文の勉強を続けていけるかどうかです。
小学校低中学年で終わる作文の勉強ではなく、その先の展望のある勉強を行っていく必要があるのです。
今日2月24日に、ぶんぶんドリムが、朝日小学生新聞に全面広告を載せていました。
大事なのは、外見ではなく中身です。
子供の作文力を育てるために、何が必要かということを、体験学習を通して判断していってくださるといいと思います。
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●勉強力の基準は、読書力、暗唱力、創造発表力
学校の勉強は、時間をかけてやれば誰でもできます。
成績は点数がつくので目につきやすいですが、本当に大事な学力は目につきにくいものです。
そのひとつが読書力です。
本を読むことに熱中して、話しかけても気がつかないというような子は、学年が上がるにつれて学力が伸びます。
もうひとつは暗唱力です。
低学年の生徒で、暗唱の練習を家庭でできる子は、ほかの勉強も全部できるようになります。
暗唱が毎日続けられるかどうかは、家庭学習の基準です。
(でも、無理をしないでください。)
中根の担当しているクラスで、時どき面白い試みをします。
例えば、国語の問題集のひとつを選んでその内容を短歌で表そうとか、算数数学のオリジナルな問題を作ってみようとか、Google翻訳で自由に英作文を作ってみようとかいう課題です。
そのときに、嬉しそうな顔をして喜んで取り組む子は、創造力のある子です。
今後は、このように勉強に創造的に取り組む姿勢が必要になります。
大学入試の50%以上が総合選抜入試になる時代で、東北大学は新年度から100%総合選抜にするようになりました。
勉強の幅を広げて楽しめるような工夫をしていってください。
●漢字、計算、英語
漢字の書き取りは、いずれなくなります。(遠い先の話ですが)
計算の練習も、基本さえわかっていればいいとなります。
英語も、AIテクノロジーによって、英語力のあることの優位性はなくなります。
しかし、いずれもそれは先の話で、しばらくは入試で、漢字も計算も英語も必要です。
特に、真面目に勉強しているかどうかは、漢字力と計算力と英語力に表れるので、評価の中心になりやすいところがあります。
しかし、将来のことを考えて、漢字、計算、英語以外の思考力、創造力を伸ばす勉強に力を入れるようにしてください。
思考力のためのいちばんの勉強方法は、難しい説明文の本を読むことです。
ただし、小学生の場合は、難しい本をよむことよりも、楽しい本をたくさん読むことの方が大事です。
●作文を通して親子の対話を深める
小学1、2年生は、自由な題名の作文です。
作文の題材作りにお母さんやお父さんが参加すると、作文の内容が深まります。
子供に自由に書かせるだけでなく、作文に書けそうな企画を家庭でしていくといいです。
この親子の交流の中で、子供の語彙力と思考力が伸びます。
小学3~6年生は、題名課題と感想文課題です。
ここで、子供が、両親に似た例を取材することが多くなりますから、お父さんお母さんは、子供の取材に答えられるような面白い体験談を用意しておいてください。
これは、思考力語彙力を育てるだけでなく、子供の人生観を育てる勉強になります。
作文の勉強のいちばん価値のあることが、この親子の対話ができることです。
中学生高校生は、定期テストなどがあると作文をじっくり書けないときもあります。
そういうときでも、構成メモで考えることだけはしておくといいです。
場合によっては、メモをもとにChatGPTの助けを借りて書くような場合もあると思います。
ただし、勉強は自分の成長のためにするものであって、人に見せるためにするものではないということを、親子で時どき確認しておくといいと思います。
●今後、言葉の森はコミュニケーションを盛んにする方向で運営していきます
現在、個別れんらく、発表室連絡、個人面談など、保護者と講師がコミュニケーションを取る機会がありますが、今後これらをもっと活性化していく予定です。
また、ウェブの情報だけでなく、アナログのA4葉書を言葉の森から定期的に送るようにします。
生徒の成績のデータをウェブで探すのが難しいと思いますので、そのA4葉書にその生徒のデータをQRコードで見られるようにしていく予定です。
●自習室をもっと活用してください
自宅で勉強するきっかけをつかみにくい場合は、自習室に入って勉強するというようにしてください。
時間は短くていいので、例えば、自習室に入って10分間読書をするというようなことでもいいです。
いつでも参加できますので、自由に利用してください。
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光る花
小学生までの作文の勉強は、事実文と説明文が中心でした。
事実文とは、「○○したこと」のような題名の作文です。
説明文とは、「私の○○」のような題名の作文です。
小学5年生からの説明文には、「友達とは」とか、「読書とは」とか、又は入試問題では「多様性とは」というような抽象的な主題がはいります。
この抽象的なテーマを、実例を通して書くことが小学校高学年までの課題です。
中学生は、その先の意見文の勉強になります。
意見文とは、「○○は良いか悪いか」のような題名の作文です。
ここで、自分の意見の裏付けとなる、理由や方法や自分とは別の意見のことを考えて書いていくのです。
この抽象的な考え方にすぐにはついていけない子は多いです。
しかし、練習を重ねるにつれて、だんだんと抽象的に考える力がついてきます。
作文の勉強とは、単に文章を書く勉強ではありません。
作文の本質は、考える勉強です。
だから、中学生からが本当の作文の勉強になると言ってもいいのです。
ところが、中学でも、高校でも、作文の勉強というものはほとんどなくなります。
それは、なぜかというと、作文の重要性はわかっていても、学校の先生に教える力がないからです。
小学校高学年の生徒のみなさんは、中学生からが本当の作文の勉強だと考えていくといいと思います。
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忘れな草
人間は、チャレンジすることが好きです。
しかし、今は世の中の産業社会全体が停滞に向かっているので、チャレンジできる場は限られてきています。
そこで、多くの人は、世間で認められている人為的なチャレンジの場に向かおうとします。
資格を取るとか、コンテストに勝つとか、競争の場で人よりも上に行くことは、わかりやすいチャレンジです。
それは、悪いことではありません。
しかし、これからの社会で、本当のチャレンジとは、世の中にまだないものを創造することです。
そこに、答えはありません。
答えのない世界で方向を見つけるのは、知識ではなく身体です。
身体を育てるには、子供時代に好きなことに熱中する時間を作ることです。
特に、自然との関わりの中で、好きなことを見つけることが大事です。
昆虫、魚、鳥、犬、小動物、植物、化石、鉱物など、身近な自然は探せば豊富にあります。
自然の世界とは別に人工的な世界で熱中できるものもあります。
ひとつは、読書です。
勉強も、熱中できるものになります。
スポーツも、遊びも、音楽や、歌も、熱中できます。
昔の子は、テレビや漫画に熱中しました。
今の子は、ゲームやYouTubeに熱中します。
どれがよい熱中で、どれが悪い熱中かということはありません。
しかし、人工的な熱中になればなるほど、外からの枠組みが出てきます。
勝つとか負けるとかいう他人に評価される方向に向かいます。
又は、他人に評価されないまでも、与えられた結末の中で楽しむ熱中になります。
だから、子育てで大事なことは、広がる可能性をもった熱中を育てることです。
そのときに大事なことは、自分の熱中を発表する場があり、同じような熱中を共有できる仲間がいることです。
私は、創造発表クラスをそのような機会作りの場と考えています。
創造発表クラスの勉強は、答えのある勉強ではありません。
だから、評価も優劣もありません。
ただ、それぞれの人が個性的な発表をするのが面白いのです。
発表の方向は、「自分の興味関心を学問に、学問を創造に」です。
わかりやすく言えば、面白い発表をということです。
最初は、参考書を写したような発表になるかもしれません。
しかし、だんだん自分らしさを出した創造発表をしていくようにすればいいのです。
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2月21日の朝日小学生新聞に、ぶんぶんドリムが広告を載せていました。
こういう派手な広告を見て、勘違いした作文学習を始めてしまう人もいると思うのでひとこと書いておきます。
監修者の齋藤孝さんは、小中高校生の作文指導の経験がほとんどありません。
それは、斎藤さんの「こども文章力」という作文に関する本を見るとよくわかります。
(「
『こども文章力』のそれぞれの章に対する解説と批判」)
小学校低学年のころは、誰でも作文が書けます。
しかし、大事なことは、この小学生の作文の勉強を中学生、高校生まで続けることです。
添削指導がいくら詳しくても、学年が上がるにつれて、子供は作文を書くことに飽きてきます。
それは、作文の勉強を先に進めるための事前指導の方法がないためです。
作文を書く前のスモールステップは、書く力のある子にとっては不要なものです。作文力のある子は、すぐに作文を書き始めます。
一方、作文力のない子にとっては、スモールステップをいくら積み重ねても、それが長い作文を書く力になるわけではありません。
穴埋め作文の練習をいくら行っても、それは穴埋め作文を書く力にしかなりません。
作文の通信教育講座では、子供に作文を書かせるために、親が毎回指示しなければなりません。
紙ベースの通信教育では、子供が自分で作文の勉強を始めるようにはなりません。
親に言われて子供しぶしぶ作文を書く勉強が続けられるのは、せいぜい小学3年生までです。
小学4年生になると、子供には自立心が出てきます。
すると、親が言っても言うことを聞かなくなる時期になると、作文の勉強は続けられなくなってしまうのです。
作文の勉強が本当に重要になるのは、小学5年生以降の「考える作文」になってからです。
そして、中学生の意見文、高校生の論説文と、作文の勉強は長く続けていく必要があります。
小学校低学年のころに、一見やりやすそうな作文の勉強を始めて、低学年の作文のまま終わってしまうのでは、作文の勉強を始めた意義がほとんどありません。
長く続ける必要のある勉強は、最初のボタンを正しくかけることが大事なのです。
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