オウバイ
「デジタルからアナログへ」というと、時代遅れのようなタイトルですが、今の世の中でデジタルはもうほぼ完成しつつあるので、これからはアナログの時代になるということです。
今の社会の特徴は、デジタル情報の過剰です。
例えば、ChatGPTを使えば、ブログの記事などはいくらでも作ることができます。
Google検索でも、最初に出てくるのは、SEO対策をやっているサイトの記事ばかりです。
しかも、Googleも、Facebookも、YouTubeも、根拠不明の情報コントロールをしています。
だから、みんな、もうそういう情報には飽き飽きしています。
ひとことで言えば、デジタル情報は、あてにならないと多くの人が思っているのです。
昔、新聞の折り込み広告が盛んだったころは、折り込み広告自体が、貴重な情報源でした。
しかし、いま、折り込み広告を情報源として見る人はいません。
それよりも、新聞自体をとる人がいなくなっています。
新聞やテレビの情報はあてにならないと、多くの人が感じているのです。
では、あてになる情報とは、何でしょうか。
それは、自分が信頼している特定の人が言っている情報です。
それが、アナログの情報なのです。
言葉の森には、講師が個々に発信する「個別れんらく」や「発表室連絡」という媒体があります。
また、保護者懇談会や個人面談という媒体もあります。
こういうリアルな情報のやりとりができるのが、アナログのコミュニケーションです。
今回、「森からのてがみ」というタイトルで、A4葉書を郵送で送ることにしました。
アナログですから、載せる情報の量は限られていますが、それはQRコードでカバーしています。
こういう手に触れることのできるコミュニケーションに力を入れていくのが、言葉の森の今後の方針です。
ところで、アナログの情報のもとになるものは、デジタルのデータです。
コミュニケーションはアナログであっても、データはデジタルをもとにしたものであることが必要です。
だから、言葉の森の今後の方向は、アナログのデジタルです。
デジタルのアナログと言ってもいいです。
略して、アナデジです。
略して言わなくてもいいですが。
コブシ
3月31日から、新年度のデータにしました。
これまで、小学1年生で、エの課題をやっていた人は、小学2年生で、カの課題になっています。
3月までの課題の作文を送る場合はエラーが出ることがありますが、それはあとで修正しますので、そのまま送っておいてください。
さて、話は別のことになりますが、今度、「森からのてがみ」という名前のアナログのA4葉書を定期的に郵送します。
海外の方には、郵送できないので、リンク先を表示するようにします。
サンプルは、こちらです。
この「森からのてがみ」には、生徒の作文字数の推移と、読解検定の推移をグラフで表示しています。
このグラフを目安に勉強を進めていってください。
ただし、作文と国語は、上達するのに、かなり長い時間がかかります。
これが、数学や英語の勉強と違うところです。
数学や英語は、本気で1か月勉強すれば、誰でも成績があがりますが、作文と国語はそうではありません。
上達には、かなり時間がかかるのです。
しかし、続けていれば、必ず上達します。
ですから、子供さんの作文と国語の進歩は、長い目で見てあげてください。
家庭でできることは、次の3つです。
1.毎日、必ず、少なくとも10ページ以上の読書をする。
(中高生は定期テストの2週間前からは読書は休憩していいです。……といっても読む子は本当に読む力のある子です。)
2.更にできる人は、国語問題集の問題集を毎日1~2編音読する。
(音読については、決して読み方を注意せず、読んだことを自体を褒めてあげてください。)
3.小学生の場合は、お母さんやお父さんが、課題に関する似た話をしてあげてください。
例えば、「がんばったこと」という題名でしたら、お母さんが、子供時代にがんばったことを話してあげるのです。
この親子の対話の中で、子供の語彙力が向上します。
語彙力の向上がわかるのは、感想の部分が自分らしく書けるようになることです。