ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 5065番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/5
外国人の子供の日本語教育の基本は、日本語の文章を読む力をつけること as/5065.html
森川林 2024/05/14 02:07 

クリサンセマム、ノースポール、寒白菊



 昔、中国から日本に来た小6の男の子がいました。
 中国の漢字は読めますが、日本語の文章の漢字は、中国の読み方とは違うのでなかなか読めません。
 そのときに、読んでいるのは、ひらがなだけの絵本のような本でした。

 そこで、作文の課題の長文を毎日音読してもらうことにしました。
 そのままでは読めませんから、ふりがなのページで、全部の漢字にふりがなをつけた長文を印刷し直して渡しました。
https://www.mori7.com/musi/ruby.php

 その子のお母さんが立派で、毎日必ず、その子に音読をさせてくれました。
 音読と言っても、1500字ぐらいの長文ですから、読むのには5分もかかりません。
 大事なのは、それを毎日続けることです。

 すると、作文もどんどん上達し、中学3年生のころには、日本の中学生と同等かそれ以上の立派な文章を書けるようになり、第一志望の高校に合格しました。


 外国人の子供が日本で勉強する場合、小学4年生ぐらいまでは勉強も比較的楽にできるようです。
 わからないことがあっても、友達に聞けば、耳学問のような感じで理解できるからです。

 しかし、小学5年生になり、抽象的な概念が出てくるようになると、耳学問だけではついていけません。
 小学5年生以降は、自分で日本語の文章を読む力がなければ、勉強についていけなくなるのです。


 勉強法は、単純です。
 毎日、課題の長文を音読することがひとつで、もうひとつは毎日読書をすることです。

 音読は、朝ご飯の前にすると続けやすくなります。
 食卓に、課題フォルダを置いておき、音読をしてから朝ご飯を食べるようにすれば毎日できます。

 読書は、学年の10倍ページが基本ですが、苦手なうちは、毎日10ページ以上を読むというようにすれば続けられます。

 勉強の基本は、この単純なことを、1日も休ますに毎日続けることです。
 そのためには、音読を近くで聞くことのあるお母さんは、子供がどんな読み方をしても褒め続けることです。

 男の子は、特に、単調な勉強に飽きるので、ふざけて読んだり、早口で読んだり、中の言葉を言い換えて面白く読んだりということをします。
 それをすべて褒めて、毎日の音読を続けさせるのです。


 子供は、小学生のうちは、嫌々でも音読をしますが、中学生以降は音読をしたがらなくなります。
 親も、中学生の子に、音読を強制することはなかなかできなくなります。
 先ほどの中国から来た子供のお母さんも、子供が中学生になっても音読を続けさせるのはかなり苦労したと言っていました。

 しかし、最もよい国語の勉強法は、この音読と読書です。
 読書のレベルを上げるためには、毎日50ページ以上読むこと、物語文だけでなく説明文、意見文の本を読むことです。

 中学生、高校生は定期テストがあるので、定期テストの2週間前からは、読書はいったん休んでもいいのですが、読書力のある子は、テスト前でも本を読んでいます。
 この読書力が、学力の土台になるのです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
外国人と日本語(4) 帰国子女(12) 

記事 5064番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/5
勉強の基本は家庭学習――学習グラフの「■学習記録」が基準 as/5064.html
森川林 2024/05/13 15:30 

ナデシコ

 国語、算数数学、英語、理科、社会の勉強の基本は、家庭学習です。
 参考書や問題集をもとに、自分のペースでやっていけば、誰でも勉強はできるようになります。

 ところで、教科書は、実は、あまりあてになりません。
 特に、算数数学や理科は、先生が教えることを前提に作られているので、説明が不十分です。
 また、問題が易しすぎます。
 だから、自分の実力に合った市販の算数数学の問題集を自分で用意する必要があります。

 オンラインクラスの国語読解、算数数学、英語をやっている生徒と、基礎学力と総合学力の生徒は、毎週必ず学習記録を必ずつけておいてください。

 学習グラフの「■学習記録」を見ると、勉強がどのくらい進んでいるかがわかります。
 学習記録は、毎週の授業の前に入力するようにしてください。

 現在の受験勉強は、昔の中国の科挙と同じです。
 記憶力が重要で、その記憶力をカバーするのが、かけた時間です。

 中学生は、毎日2.5時間の勉強時間が必要です。
 時間をかければ、誰でも成績は上がります。
 それ以上、時間をかける必要はありませんが、ほとんどの生徒は時間不足だと思います。

 オンラインクラスの授業の基本は、学習状況のチェックと質問の受付です。

 学習状況のチェックについては、これまで、生徒別のデータが見つけにくいところにありましたが、今回の学習グラフで、すぐにわかるようになりました。

 ■学習記録で、毎週5~10ページ、問題集が進むように勉強していきましょう。
学習グラフ

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
森からゆうびん(0) 
コメント31~40件
……前のコメント
優しい母が減っ 森川林
 娘さんの友達から怖がられているというお母さん、コメントあり 5/8
記事 979番
優しい母が減っ 娘の友達
娘は中3。私は自称甘い母親です。世の中の厳しい先輩ママたちか 5/7
記事 979番
学習グラフのペ 森川林
言葉の森の今後の方針は、デジタルなデータをアナログで送信する 5/6
記事 5058番
森リンベストの 森川林
じすけ君、ありがとう。 統合失調症のような、また似たような 4/21
記事 4657番
森リンベストの じすけ
こわばんは 今日は元気一杯、体験発表をさせて頂きます。 4/20
記事 4657番
国語読解問題の 森川林
 あるとき、高3の元生徒から、「国語の成績が悪いのでどうした 3/28
記事 5034番
今日は読書3冊 森川林
苫米地さんの「日本転生」は必読書。 3/25
記事 5030番
共感力とは何か 森川林
言葉の森のライバルというのはない。 森林プロジェクトで 3/23
記事 5028番
3月保護者懇談 森川林
 いろいろ盛りだくさんの内容ですが、いちばんのポイントは、中 3/22
記事 5027番
中学生、高校生 森川林
 意見文の書き方で、もうひとつあった。  それは、複数の意 3/14
記事 5018番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
WinSCPの 森川林
ダウンロードとインストールは、特に問題なく、次々と進めて 12/4
プログラミング掲示板
Re: 標準新 森川林
 これは、確かに難しいけど、何度も解いていると、だんだん感覚 12/2
算数数学掲示板
標準新演習算数 あかそよ
3の1はできました。 2は、答えを見るとなんとか理解できま 11/23
算数数学掲示板
2024年11 森川林
●サーバー移転に伴うトラブル  本当に、いろいろご 11/22
森の掲示板
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習