ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 507番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/29
1200字の作文が10分で書ける音声入力という方法 as/507.html
森川林 2009/06/01 07:23 


 言葉の森の作文指導の特徴は構成作文というもので、書く前にあらかじめ構成と表現を指示して書く書き方です。

 低学年からこのような形で書いているので、言葉の森の生徒の作文には特徴があります。構成がわかりやすいので、小論文試験などでも構成力の評価がきわめて高いのです。

 構成の方向が決まっているので、子供たちの勉強で、これまで構成メモはあまり必要ありませんでした。

 しかし、考える過程を深めるために、構成図を書く指導を始めました。

 構成図は、構成メモをビジュアルに発展させたもので、現在、中学生以上の作文について指導しています。できあがった形がマインドマップに似ていますが、マインドマップではありません。しかし、マインドマップを知っている人が増えたようで、ほとんどの子が抵抗なく楽しそうに書いています。現在、通学教室では、小学生もフォーマットを使った構成図を書いています。

 構成図を使う利点は、考えが深まることだけではありません。音声入力をするときに、構成図があると、文章化がスムーズにできるのです。

 音声入力は、構成図をもとに作文を音声で入力する方法で、現在、通学教室の中学生以上で行っています。

 音声入力を使うと、これまでのパソコン入力で書いていた作文が、数分の一の時間で書き上げられるようになります。ですから、この書き方を身につければ、大学生や社会人になったときにも役に立ちます。

 そういう方法を使っていると、普通に書く書き方ができなくなるのではないかという心配をする人もいるかもしれませんが、そういうことはありません。

 フォトリーディングでも、10分か20分で本を読んだあと、気に入ればまたじっくり読み直すことができます。

 音声入力は、1200字の文章でも10分程度で書けるほど能率がいいのが長所です。もちろん、そのあと誤変換の編集があるので実際にはもう少し時間がかります。しかし、このように早く書き上げることができるので、いったん音声で入力したあと、普通に最初から自分で書き直すこともできます。実際に、そのようにする生徒もときどきいます。

 構成図プラス音声入力のいちばんの利点は、忙しいときでも10分ほどの時間があれば1200字の作文を書き出すことができるという点です。

 普通に作文を書くのであれば、1時間ぐらいの余裕がないと作文の勉強を始められません。作文は、途中まで書いて続きはあとで書くという形での勉強をしにくいからです。

 ところが、構成図を書くだけなら10分もあれば十分にできます。構成図を書き終えたあと、いったん終了しても、あとからすぐに全体を思い出して再開することができます。

 構成図を書いたあとの音声入力は、これも慣れてくれば10分もあればできます。このあと、入力したものを編集する必要がありますが、入力だけでいったん終了しても、あとからすぐに続きの作業にとりかかることができます。

 1時間の見通しがなければ取りかかれない作文と、10分の見通しがあれば取りかかれる作文との差は、多忙な日常生活の中ではかなり大きい差になります。構成図と音声入力に慣れてくると、この差が実感としてわかってくると思います。

(この文章は、構成図をもとにICレコーダーに録音した原稿を音声入力ソフトでテキスト化し編集したものです)

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
音声入力(10) 

記事 506番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/29
良書の貸出と結びつけた付箋読書(付箋読書という本の読み方(その5)) as/506.html
森川林 2009/05/31 02:18 


 さて、速読によって多読ができるようになり、付箋又は傍線によって再読がしやすくなるということを先に書きました。

 読書のもう一つの重要な要素である難読は、どのようにして実現していったらいいのでしょうか。



 子供たちは、読みやすい本を読み続けるという傾向があります。もちろん、自分の好きな本を読むというのは読書の基本です。大人から見てあまり感心しないような本でも、子供たちが夢中になって読む本は、やはりその子を成長させる何かがあるのです。

 しかし、好きな本を読むというだけで、周りの大人が何もしなければ、好きな本を読み続けてそれらの本に飽きてきたときに、その後の本を読む段階に進まなくなるということも多いのです。

 特に、現代のように豊富な情報メディアに囲まれている時代では、絵本や漫画を読み終えたあとに続けて読む本がなく、テレビやゲームの世界に入ってしまうということもあります。

 そこで、読むのに値する本を大人がアドバイスするということも重要になってきます。

 通学教室では、六月から、その子の読む力に応じておすすめの本を毎週一冊貸し出し、それをフォトリーディングを使って読みながら付箋をはっていくという読書の方法を実施することにしました。

 良書の貸出をするだけでは、子供たちは本を読んできません。読み方の指導をして初めて図書の貸出が意味を持ってきます。



 子供たちの勉強の様子や成長の様子を見ていると、読書の量と学力の間にかなり高い相関があることがわかります。

 読書は、作文力や国語力だけでなく、学力の全体と深い関係を持っています。社会に出てからも役立つ学力ということ考えると、学力を高めるための読書はこれから一層重要になってくると思います。

(おわり)

(この文章は、構成図をもとにICレコーダーに録音した原稿を音声入力ソフトでテキスト化し編集したものです)



 次回は、「1200字の作文が10分で書ける音声入力という方法」。


この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
読書(95) 
コメント81~90件
……前のコメント
森川林
 塾が忙しくなると、これまでの習い事はいったんやめて、と考え 1/8
記事 番
森川林
 塾が忙しくなると、これまでの習い事はいったんやめて、と考え 1/8
記事 番
森川林
これまでの人生では、お金を儲けることとか、他人から評価される 1/7
記事 番
森川林
ブンブンどりむ、相変わらず。 齋藤孝さんも、有名だけど、ほ 1/6
記事 番
森川林
 勉強は、家庭で自分のペースでやっていれば十分なのですが、小 1/4
記事 番
「頭のいい人ほ 森川林
 語彙力をつける本などを読んでも語彙力はつきません。  大 1/1
記事 4900番
「英語を生かそ 森川林
 日本語における風の吹き方。 ====ChatGPT さ 12/23
記事 4893番
「英語を生かそ 森川林
 英語を過度に学ぶ必要はありませんが、他の言語を学ぶという意 12/23
記事 4893番
「会話の書き出 森川林
「パターン化された手紙の書き方をするな」と批判する人はいませ 12/16
記事 4886番
言葉の森がオン 森川林
工業製品に関しては国境がなくていいのですが、教育や文化に関し 12/11
記事 4881番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
標準新演習算数 あかそよ
3の1はできました。 2は、答えを見るとなんとか理解できま 11/23
算数数学掲示板
標準新演習算数 あかそよ
3の1はできました。 2は、答えを見るとなんとか理解できま 11/23
算数数学掲示板
2024年11 森川林
●サーバー移転に伴うトラブル  本当に、いろいろご 11/22
森の掲示板
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習