ネズミモチ
今、学校でやっている勉強の中身は、すべて答えがあります。
答えがある勉強でないと、先生が教えられないからです。
だから、AI時代には、先生という仕事はなくなると思います。
残るのは、教える先生ではなく、作文や創造発表やプログラミングなど、生徒どうしの発表を司会する役割としての先生です。
今の勉強の答えは、参考書や問題集の中にすべて用意されています。
教科書だけは、先生が教えることを前提に作られているため、答えが用意されていません。
学校の宿題なども、答えが用意されていないことが多いのですが、答えの用意されている勉強を中心にやっていくことが大事です。
一方、答えのない勉強もあります。
人生は、そもそも答えがありません。
その答えのない勉強に取り組む時間をもつことが大事です。
しかし、答えのない時間は、惰性に流されることがあります。
そのときの解決策のひとつは、とにかく本を読むことです。
本を読むことは、ある種の作業なので、すぐに取り組めます。
そして、自分の考えが深まります。
ただし、その本は、物語文の娯楽の本よりも、説明文の考える本であることが大事です。
読書の時間を確保しないと、人間は、空いている時間に、YouTubeを見たり、LINEでお喋りしたりすることになりがちです。
人間には息抜きの時間が必要なので、娯楽の時間も大事です。
しかし、娯楽の時間と勉強の時間だけでは、何のために生きているのかわかりません。
本当は、答えのない勉強をするために、考える時間が必要なのです。
答えのない時間を確保するためのひとつの方法が、散歩です。
歩くという動作は、人間の身体の最も自然な使い方です。
人間には、角も、牙も、走る速さも、大きい体もありません。
その人間が何十万年か何百年前も生き続けてきたのは、歩くことにくたびれなかったからです。
狩猟民族の場合、弁当を持って歩き続ければ、どんな獲物も追い詰めることができます。
シートン動物記にある
野生の雄ヒツジ クラッグの話はそのひとつの例です。
また、人間は、どんな遠くにも歩いて行くことができます。
人類が、地球上のどこにも広がったのは、いつまでも歩くことができたからです。
だから、散歩は、人間にとって本質的な運動です。
散歩しているときは、余計なことは入ってきません。
だから、考えることがある場合は、散歩によって考えが深まることが多いのです。
ニーチェが、「ツァラストラはかく語りき」の構想を描いたのは、近くの大きい湖の周りを一周しているときでした。
歩いていると、YouTubeを見たり、LINEの返信を気にしたりすることなく、自分の考えだけに集中できます。
今の学校の勉強は、退屈なことが多いです。
その退屈な勉強に慣れて、勉強生活に適応する必要はありません。
勉強に飽きたら、近所を一回り歩いてくることです。
できるだけ信号のないところで、考えずに歩けるところがいいです。
そうして、自分が本当に考えたいことを考える時間を持つのです。
ロベリア
子供たちの将来の夢を聞くと、お医者さんになりたいとか、幼稚園の先生になりたいとか、パティシエになりたいとか言いますが、それは、そういう職業名しか知らないからです。
これから、世の中には、多様な新しい仕事が生まれます。
本当は、自分がその新しい仕事の創始者になるのが子供たちの夢なのです。
関連する記事がありました。
▽「東大生の就職先「本当の1位は外コンでも楽天でもない」面白い人生を送るためのキャリア論」
https://www.businessinsider.jp/post-287615
(全部読むには有料会員になる必要がありますが、前半の部分だけで十分に内容が理解できます。)
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7年ほど前に一流企業の内定者データを分析した本が某出版社から出た時のことです。その本で、僕が東大生の人気就職先ランキングについてコメントしたんですよね。
そのときの人気ランキングは、1位マッキンゼー、2位がボストン・コンサルティング・グループ(BCG)、3位がアクセンチュア……というように、見事に外資系コンサルだの外資系金融がずらっと並んでいました。
当時、その本の担当編集に「入山先生、この背景をどう分析しますか」と質問されたので、「これは超簡単ですよ」と答えました。これらは、つまり「究極の腰掛け」なんです。
「腰掛け」というと、すぐに辞めるつもりで就職するということですか?
そうです。7年前も今も、東大生が就職で目指すのは「究極の腰掛け」なんですよ。
何が言いたいかというと、たぶん荒幡さんや小倉さんのような若い世代は、誰も終身雇用なんて信じていないじゃないですか。だから最初から転職を視野に入れている。
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子供たちというか、大人も含めて、みんな自分の人生を模索しています。
その模索のひとつのかたちが、今の大学生の場合は、コンサルタント会社に就職するということになっていまです。
しかし、就職の時点で、そういうコンサル会社に就職するようでは、すでに先は見えています。
準備の時間が長ければ長いほど、準備だけで終わってしまうのです。
もっと早い時期から、自分の仕事を見つけることです。
大学生の時代でも、高校生の時代でも、もっと早ければ中学生や小学生の時代でもいいのです。
自分のやりたいことがあるというのが、これからの人生の基本です。
特にやりたいことはないが、とりあえず勉強と部活を一生懸命にやるというのは、その場限りの生き方です。
今、やりたいことを今の時点で始めるというのが、生き方の基本になります。
創造発表の勉強は、これまでの勉強の基準から見たら、勉強とは言えないかもしれません。
自分の好きなことを研究し、創造し、発表するのですから、定期テストの対策にはなりません。
しかし、その勉強が、将来の自分の人生に生きてくるのです。
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AI時代には、知識の学力よりも、創造と発表の学力が重要になる。
これからの総合選抜中心の入試で必要になる、思考力、創造力、発表力という新しい学力を育てる
2020年度からの教育改訂で、学力の仕組みが大きく変わりました。
すでに、高校では、探究型授業という新しい教育が行われています。
また、大学入試でも、総合選抜という推薦入試の割合が、一般入試の割合よりも多くなっているのです。 |
勉強の面白さを知る創造発表クラスの自分から進んで行う勉強
答えのある勉強は、答えが合っていれば○になります。
答えのない勉強は、○や×のつかない勉強で、子供の個性の数だけ答えがあります。
この自由で創造的な勉強の中で、子供の知的好奇心が育ち、勉強の面白さを知るようになります。
これからの社会で必要になるのは、この勉強に楽しく取り組める姿勢です。 |
みんなと同じ分野で1点差を競う生き方よりも、思考力と創造力を生かして自分らしい個性を生かす生き方ができる時代になっている
高度経済成長時代には、多くの人の目指す方向が一致していたので、狭い分野で1点差を競う生き方が主流でした。今でも、その生き方は残っています。
しかし、これからは、競争で勝つ時代ではなく、個性を生かす時代になります。みんなと同じところで優劣を競うよりも、みんなと違うところで持ち味を生かす時代になっているのです。 |
実験や観察や調査や研究を通して、子供の考える力が育ち、親子の対話が深まる
自由な研究や実験や工作は、保護者の協力が必要になることがあります。この協力の中で、親子の対話が生まれ、知的な家庭文化が生まれます。
子供の考える力は、教科書や問題集の中からではなく、実際の経験と親子の対話の中から育っていきます。 |
人前でプレゼンテーションをする力がつく創造発表学習、個性的な友達ができる少人数のオンラインクラス学習
創造発表クラスは、全員が発表し、全員が質問や感想を述べ合うクラスです。
5人以内の少人数に限定した授業なので、全員に話をする機会があります。
毎回みんなの前で話す経験の中で、これから社会で必要になる発表力とコミュニケーション力が育ちます。 |
オンラインで創造発表クラスの無料体験学習ができます
オンライン少人数クラスは、通学式の一斉授業よりも、密度の濃い授業ができます。
無料体験学習を希望される方は、お電話、又は、ホームページからお申し込みください。
045-353-9061(平日10:00~17:00、土日10:00~12:00)
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