シダ
作文の字数は、学年の100~200倍です。
小学3年生では、300~600字です。
小学6年生以上では、600~1200字です。
この字数を書く力は、作文の実力に比例しています。
600字までしか書けない生徒は、いつも600字で止まってしまいます。
字数を伸ばすことが、作文学習の最初の目標となります。
1200字をコンスタントに書けるようになった生徒は、森リン点を伸ばすことが目標となります。
森リン点を伸ばすためには、語彙を多様にして、感想や意見を長く書く力が必要になります。
では、字数を増やすためには、どうしたらいいのでしょうか。
それは、根性です(笑)。
学期ごとの作文の実力テストで、「今日は、必ず○○字まで書かないと合格できないよ」と言うと、子供は、その字数を目指してがんばります。
そして、いったんその字数まで書くと、その後は、その字数が楽に書けるようになるのです。
字数を増やす方法は、いくつもあります。
そのひとつは、実例の中に、自分の体験以外に、調べたデータを入れることです。
もうひとつは、結びの感想のあとに、「例えば」と言う言葉を使って、その感想の裏付けとなる実例を入れ感想を伸ばすことです。
小学6年生以上の人は、いつでも、どんなテーマでも、1200字は楽に書けるという実力をつけていきましょう。
ルリマツリ
英語の勉強を悪く言うわけではありません。
言葉の森でも、総合学力クラスや英語クラスで英語の学習をしているので、英語の勉強はもちろんいいのです。
英語の勉強の基本は、野口悠紀雄さんの言う英文の丸ごと暗唱です。
しかし、今、保護者の学習志向を見ると、子供に英語を習わせようとする家庭が多すぎると思います。
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小学生の習い事、親世代から大きく変化…ベネッセ調査
https://resemom.jp/article/2024/04/04/76663.html
アンケート結果によると、小学生が現在している習い事でもっとも多いのは「水泳」(31%)で、以下「英会話などの語学」(21%)、「学校の予習・復習」(20%)、「ピアノ・電子オルガン」(20%)、「習字」(12%)、「サッカー・フットサル」(12%)と続いた。
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英語力の前提になるのは、考える力つまり日本語力です。
日本語力は、普通に日常会話ができるから問題がないと思われがちですが、しかし、この日本語力の差が実は大きいのです。
お父さん、お母さんが、英語に力を入れたくなる理由はわかります。
まず、自分が英語で苦労した経験があるからです。
子供に英語を習わせたくなる背景に、親の英語に対する劣等感があります。
特に、帰国子女の子供たちと接すると、英語力の差は歴然とします。
だから、もっと小さいころから英語をやっておけばよかったと思うのです。
自分が英語がもっとできていたら、もっといい人生を歩めたかもしれないと思うのでしょう。
しかし、そんなことはありません(笑)。
人生は、むしろ思考力と共感力と創造力に左右されます。
その基本になるのは、日本語力です。
では、日本語力をどのようにして身につけるかというと、それは、
・親子の知的な対話
・読書
・作文
・暗唱と音読
です。
知的な対話とは、親子の楽しい対話の中に、理由や方法や原因や対策が自然に盛り込まれているような対話です。
また、親の実際の体験談をもとにした対話です。
単に知識を伝達する対話ではありません。
暗唱と音読で、どちらが大事かというと暗唱です。
音読は、達成感がありませんが、暗唱はやり遂げた感じがあります。
暗唱の勉強が最もしやすい年齢は、幼長から小学2年生にかけてです。
もちろん、それ以上の学年でも暗唱はできます。
大人でも、何歳になっても、暗唱は十分にできます。
しかし、年齢が上がると、暗唱のための音読をするよりも、理屈で覚えようとしてしまうことが多いのです。
だから、小学校高学年、中学生、高校生になると、暗唱はなかなかできなくなります。
英語の勉強法で最もいい方法は、英文を丸ごと暗唱することです。
そのためには、小学校低学年のうちに、日本語の暗唱に慣れておくことです。
基礎学力クラスでは、暗唱の授業がありますが、子供が暗唱の練習をしているときは、ぜひお母さんも一緒に暗唱の練習をしてください。
毎日の暗唱の時間は、わずか10分ほどです。
シャワーを浴びながらでも、通勤途中の道を歩きながらでもできます。
お母さんが暗唱をしていると、子供が暗唱をするときの気持ちがわかります。
これが大事です。
例えば、子供が九九の練習をするとき、お母さんは自分も九九の練習をしたことがあるので、子供の気持ちがわかります。
だから、的確なアドバイスができます。
読書も、作文も同じです。
親が、その読書や作文の勉強をするときの気持ちをわかっていることが大事なのです。
ただし、作文については、親が子供と一緒に作文の勉強をしようとすると、まず親が途中で挫折します。
毎週、作文を書くというのは、大人にとってはかなり大変なのです。
しかし、そうすると、子供に対する説得力がなくなります。
だから、親子で一緒に作文の授業を受けようとする人には、「子供だけにしてください」といつも言っています。