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記事 5120番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/8/3
これからの教育は、オンライン少人数クラスのコミュニケーション性を生かした作文教育と創造発表教育 as/5120.html
森川林 2024/07/05 06:19 

クリ



 勉強の目的は、どこかに合格するとか、成績を上げるとかではなく、将来日本を支える子供たちを育てることです。
 そのために、思考力、創造力、共感力を育てる教育を行っていくことです。

 もちろん、言葉の森で勉強している子供たちは成績が上がり、いろいろなところに合格しています。
合格情報
 しかし、それよりももっと先にあるものが大事なのです。
 それは、自分の個性を生かして社会に貢献することです。


 言葉の森は、最初は作文教室としてスタートしました。
 日本で初めて作文指導を始めた教室です。
 他のいろいろな作文通信講座などは、すべて言葉の森のものまねです(笑)。

 ただ、私は、作文を教えている中で、勉強面でのアドバイスが必要な子がいることもわかりました。
 例えば、国語の勉強は、難しい文章を繰り返し読み、読解問題の解き方を身につければすぐにできるようになるのですが、そういうことをせずに、国語の問題集だけを解いているような子が多かったのです。

 算数数学も同じです。
 1冊の問題集を完璧に仕上げればいいのに、いろいろなプリントを次々とやるような勉強の仕方をしている子が多かったのです。


 また、私は、作文と同じように重要な勉強として、個性的創造的な自由な勉強をする必要があると思っていました。

 今は、高校で探究学習などが行われるようになりましたが、それをもっと個人ベースで行う必要があると思っていたのです。


 2020年にコロナ禍があったことをきっかけに、作文以外の講座を大幅に増やしました。
 それが、今の国語読解、算数数学、英語、基礎学力、総合学力、創造発表、プログラミングなどのクラスです。

 そして、それらの講座の教え方の特徴として、先生が一方的に講義をするような形式ではなく、子供たちが自分で考え、発表し、質問や感想を述べ合うスタイルの教室にすることにしました。
 それが、今のオンラインクラスです。


 オンラインクラスの人数は4人から5人です。
 こういう少人数で、全員に発表の時間が取れることを生かして、毎週、読書紹介もすることにしました。
 この結果、毎日本を読む習慣が新たにできた子も多くなりました。

 読書記録のページを見ると、同じ学年なのに、かなりレベルの高い本を読んでいる子もいます。
https://www.mori7.com/teraon/ds.php (現在16,000件)
(学年のところをクリックすると、その学年の生徒の読んでいる本が表示されます。)

 この読書力が、学力の土台です。
 小学生は、本当は、勉強などは学校でやっていればいいだけで、あとは家庭で読書と対話に力を入れていくのがいいのです。

 読書力のある子は、受験などでいざ勉強を始めるようになるとすぐに成績が上がります。
 学力とは、結局日本語で思考する力だからです。


 現在の学校教育は、いろいろな面で行き詰まっています。

 第一は、集団一斉教育になっていることです。
 できる子も、できない子も、同じペースで退屈な勉強を聞かなければなりません。

 第二は、生徒を点数で評価し、競争で煽ることが教育の方法になっていることです。
 先生の仕事が、生徒に点数をつけて評価をするようなことになっているのです。

 第三は、答えのある知識を詰め込む勉強になっていることです。
 答えのある勉強は、基本だけができていればいいのですが、生徒に点数の差をつけるために、社会に出てからも必要のない知識を詰め込む勉強になっています。
 しかも、教える先生自身がそういうことを自覚していません。


 これからは、生成AIの時代です。
 先生のような職業は、もう必要なくなります。
 だから、授業のような勉強法も必要なくなります。

 では、教育において、何が必要になるかというと、基本的な学習は一応するとしても、それ以上に大事なのは、自分の個性を生かし、みんなの前で発表し、他の生徒とのコミュニケーションを楽しむという生きた勉強です。

 そのために必要なプラットフォームは、今の学校にはありません。
 オンラインで少人数の生徒が交流しながら勉強することが必要なのです。

 そして、勉強の内容は、知識の詰め込みの評価のような勉強ではなく、個性的、創造的なものである必要があります。
 そういう教育が、言葉の森の作文であり、創造発表であり、プログラミングであるのです。

 ただし、国語、算数数学、英語も、勉強の仕方を身につけておく必要があります。
 それぞれの講座とともに、それらをまとめてやる講座として、言葉の森では、基礎学力、総合学力、全科学力の講座も作っています。


 今の子供たちは、無意味な競争の環境に置かれています。
 それは、勉強だけでなく、音楽やスポーツや芸術の世界でも同じです。
 音楽やスポーツや芸術は、ただ楽しめばいいものを、順位をつけたり、賞を出したり、勝敗を競わせたりするものになっています。

 私は、個人的には、将来、オリンピックのようなものは、いずれなくなると思います。
 楽しむためのオリンピックならいいのですが、金メダルを競わせるようなオリンピックは、人類にはもう必要ありません。
 参加者全員に金メダルをあげればいいと思います。
 金メダルは高いから、月桂冠をあげるだけでもいいです。(お酒ではないです。)


 未来の日本の社会を担う子供たちには、知識の競争の教育ではなく個性と創造の教育が必要になります。


 これからの言葉の森の展望は、オンライン少人数クラスのプラットフォームを生かして、創造的な少人数のコミュニケーションのある教育を作っていくことです。

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小学123年生のための作文クラス、基礎学力クラス as/5119.html
森川林 2024/07/04 11:07 
小学123年生は、
作文と基礎学力の勉強

無料体験学習受付中

 
作文力発表力がこれからの学力

知識の詰め込みの学力の時代は、もう終わりました。大学入試の総合差選抜型入試が50%を超えたように、個性と思考力と作文力と発表力が問われる時代になっています。

小学生のうちに暗唱力をつける

基礎学力クラスでは、暗唱の授業があります。暗唱力をつけると、すべての勉強がうまく行くようになります。言葉の森の暗唱は、記憶力だけでなく、読解力、表現力もつける学習です。

読書紹介で読書力をつける

言葉の森のクラスでは、毎週全員の読書紹介があります。読書紹介によって本を読む習慣がつくとともに、みんなの前で発表する力がつきます。読書力と発表力が、これからの学力になるのです。

無料体験学習受付 電話 045-353-9061平日7:00-17:00土日7:00-12:00

 

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記事 5118番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/8/3
読書感想文の宿題は無意味。それは、宿題として出すのではなく授業の中で指導するのが本筋。先生が指導できないから宿題として出しているだけ as/5118.html
森川林 2024/07/04 02:47 

コンボルブルス(セイヨウヒルガオ)



 私は、昨年の5月に、「読書感想文コンクールは、たぶん今年で終わる――ChatGPT時代の教育は、新しい形にならざるを得ない」という記事を書きました。
 しかし、その年も、やはり読書感想文の宿題を出すところがありました。
 また、依然として今年も読書感想文の宿題を出すところがあるようです。


 読書感想文の宿題が出たら、気の利いた子供は、ChatGPTで感想文を作って提出しておしまいです。

 すると、そのうち、そのChatGPTの作った感想文が入選作品になるでしょう。
 それで、混乱して本格的におしまいになるのです。
 どうして、こういうことがわからないのかと思います。


 読書感想文は、宿題として出すものではなく、授業の中で指導するものです。
 宿題としてではなく、授業として行うものなのです。

 なぜ、学校で読書感想文を宿題として出すかというと、国語の先生が、授業の中で指導することができないからです。


 言葉の森は、もう何十年も前に、たぶん日本で初めて読書感想文の夏期講習を行いました。
 そこで、何人もの子が、入選してしまったのです(笑)。

 だから、その後、読書感想文の指導は控えめにすることにしました。
 それでも、毎年、何人もの子がコンクールに入選しています。
 だから、指導の方法はあるのです。


 しかし、そのような宿題をこなすための勉強をしても意味がありません。
 子供は、ちゃんとした勉強をするべきで、宿題のために勉強するのではありません。


 言葉の森は、小3から感想文の指導をしています。
 本当は、感想文がしっかり書けるのは、考える力がついた小5になってからです。
 しかし、学校などで感想文の宿題が出されたときに困らないように、小3から感想文の指導をしているのです。


 夏休みの読書感想文の宿題が出たら、いつも書いている感想文の勉強のパターンで、1日400字を書けば、3日で1200字の感想文が書けます。

 しかし、本当は感想文を書くことで苦労して時間を費やすことよりも、夏休みは、自分の好きな本をたっぷり読んでおく方がいいのです。


 読書感想文の書き方については、次のカテゴリーの記事を見てください。
読書感想文

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勉強力の基本は読書力。読書力のある子は学年が上がるにつれて成績が上がる。 as/5117.html
森川林 2024/07/03 05:18 

ブルーベリー



 言葉の森の生徒は、読書をよくしている子が多いです。

 しかし、中に、読書が苦手な子もいます。

 読書量が少ないと、学年が上がるにつれて成績が低下します。

 参考になる記事があります。
====
「自分で勉強する子」の親がやっている意外なこと
https://diamond.jp/articles/-/346288

 自分で勉強できる子には「読書力」が身についています。活字に対する抵抗感が少なく、自主的な意欲で教科書や問題集に向き合うことができ、書かれている内容を読み解く力が育っています。だから人の助けを借りることなく、自学自習で学力を積み上げていくことができるのです。
====


 算数数学も、小5以上になり課題が難しくなると、解法を理解するための読解力が必要になります。
 読解力がないと、算数数学の問題が解けなくなるのです。

 英語も同じです。
 説明文の英語になると、日本語の理解力がなければ内容を読み取ることができなくなります。
 ただ英語の文章が読めればいいのではないのです。


 小学校低学年の読書力は、音読でわかります。
 本をすらすら読める子は問題ありません。
 つっかえながら読む子は、読書の面白さがわかりません。

 ただし、読書力を見るために、子供に音読をさせたとき、もし子供がつっかえながらで読んでいたとしても、その音読を褒めるだけにすることが大事です。
 子供は褒められることによって進歩するからです。


 音読が普通にできる子の場合、必要なのは読書量を増やすことです。
 そのためには、面白い本を与えることです。

 ただし、子供が興味を持つからといって、おばけの本や殺人の本のような気持ち悪いものは避けることです。
 そういう本は、無明によって子供を引き付けているだけです。
 読んで心がすがすがしくなるような本で面白い本を与えることが大事です。

▽「どんな本を読むか。その前に読まない方がよさそうな本」
https://www.mori7.com/as/3312.html

 本がよく読める子については、説明文や意見文の本を読む方向に進めることが大事です。
 そのためには、図書館のノンフィクションコーナーで、その子の興味のありそうな説明文の本を見つけることです。
 アマゾンなどのネットショップでも、「ちくまプリマー新書」「岩波ジュニア新書」などで検索すると、中高生が読むのにふさわしい説明文の本が見つかります。

 しかし、子供の読書力がないうちに、難しい本を読ませようとすると、読書量が減ります。
 それは、かえってマイナスです。

 そのためには、複数の本を並行して読むようにすることです。
 付箋を貼って読んでいけば、何冊もの本を並行して読むことができます。

▽「付箋読書の仕方」
https://www.mori7.com/as/1367.html

 子供に読書をさせるために費やす費用は、学習のために必要な経費と考えて、倹約などを考えないことです。
 図書館で借りて、子供が面白いと言った本は、その本を実際に買ってあげることです。
 同じ本を手元に置いておけば、繰り返し読む機会があります。
 同じ本を繰り返し読むことが、子供の読書力の質を高めます。

 そのためには、家に、子供専用の本棚を作ってあげるといいと思います。


 kindleで読む方法もあります。
 kindleはどこでも読めます。
 また、日中でも夜中でも、歩きながらでも寝ながらでも読めるので便利です。
 しかし、本の内容を情報として読む感じなので、1冊を読み終えたという感じがあまり残りません。

 いい本は、リアルな本として購入しておくといいと思います。

 例えば、ミヒャエル・エンデの「はてしない物語」の単行本などは、本として家に置いておくのがいいと思います。

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受験生は、まず志望校の過去問を夏休み前に。過去問は、答えを見ながら解いてもよい。傾向を知れば、勉強の焦点がおのずから絞られる。一般的な学力をつけるのではなく、その学校に受かる学力を身につけることが大事 as/5116.html
森川林 2024/07/02 06:04 

ニチニチソウ



 受験生のお母さんは、まず過去問を買ってあげてください。
 これが、受験勉強のスタートです。

 そして、生徒は、夏休み中に、自分が力を入れようと思う教科を集中して勉強するのです。
 勉強時間は、よく1日8時間と言われていますが、私は6時間でもいいと思います。
 朝2時間、午後2時間、夕方2時間です。

 受験の1年間は、どんなにがんばっても弊害はありません。
 早くから長時間やりすぎることが問題なので、1年間であれば、どんなにがんばってもいいのです。

 塾や予備校に通うと、能率が低下します。
 そこに通うことが勉強のように思ってしまうからです。

 しかし、勉強に対する自覚のない小学生は、自分だけで家庭で勉強するのは難しいと思います。
 中学生は、自分だけで勉強できる生徒とそうでない生徒が半々です。
 高校生は、自分だけで勉強ができると思います。


 過去問対策の必要性を伝える記事がありました。
====
東大合格者語る「過去問は後回し」超キケンな訳 受験や資格試験でも効率性を考えて勉強を
https://toyokeizai.net/articles/-/768083?utm_source=rss&utm_medium=http&utm_campaign=link_back

■基礎を固めてから過去問は遅い!
「どうせ今やっても点数が取れないのはわかっているから、しっかり基礎を固めてからやりたい」という人もいますが、これはタイパの面では悪手です。
……
最初に過去問を解いておけば、自分が今やっている勉強が本番の問題とどう関係しているのか、何のためにやっているのかがわかります。
====


 タイパというのは、タイムパフォーマンス、時間あたりの効果のことです。
 こんな略語使うなよと言いたいところですが(笑)、しかし内容はそのとおりです。

 初心者は、最初に「まず実力をつけてから」と思いがちです。
 目的は、受験に合格することなのに、一般的な実力をつけることが目的になってしまうのです。

 昔、数学の苦手な高校生がいました。
 その生徒が、何の勉強をしていたかというと、夏休み中図書館に通って、熱心に計算の練習から始めていたのです。
 同じようなことをしている人は多いと思います。

 まず過去問を解き、自分の実力がどの程度か知り、今後の対策を決めることが基本です。


 しかし、私はこのことを昔からずっと言っているのに、実行できる子はほとんどいませんでした。
 みんな、秋ごろになってから、力試しのつもりで過去問をやってみるのです。

 なぜかというと、塾や予備校も、過去問対策の重要性を言わないからです。
 その理由は、春から生徒が過去問に取り組むと、問題の傾向が多様なので講師が対応できないからです。

 だから、過去問対策は、家庭でやるのが基本です。

 こんな当たり前のことを、これまで何度も書いてきました。
 でも、最近やっと前述のような記事が出てきたので、これから少しずつ改善されるかと思います。

 過去問が基本ということを、保護者の方はよく覚えておいてください。

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記事 5115番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/8/3
電話の受付は、朝7時からになります。欠席連絡、振替連絡の仕方 as/5115.html
森川林 2024/07/01 08:23 

アサガオ

 これまで、電話による受付は、朝10時から夕方17時までにしていました。
 これを、7月から、朝7時から夕方17時までにします。

 ただし、電話ができないときでも、個別れんらく掲示板でご連絡くだされば対応できることが多いです。
https://www.mori7.com/teraon/hkei.php

 連絡のほとんどは、遅刻や欠席の連絡ですので、下記に、ウェブからの連絡方法を載せておきます。

【欠席連絡の仕方】

1.検索の坂(「よく使うリンクの5番)を開くと、担当する先生に欠席連絡を送ることができます。

2.オンラインクラス一覧表で、自分の生徒コードの横にある△印をクリックすると欠席連絡ができます。
https://www.mori7.com/teraon/shlist.php

【振替授業の受け方】

 振替は、当日は、講師が対応できませんので、翌日以降の日程にしてください。
 振替をしたい日程のオンライクラスの「振替」という文字をクリックすると、振替のフォームが開きます。
 振替は、そのクラスの生徒が指定人数以下のクラスにしてください。
 また、開設したばかりの、まだ生徒がいないクラスには振替はできません。

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生徒父母連絡(78) 

記事 5114番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/8/3
記述問題の解き方のコツ。問題文の言葉を使って字数いっぱいまで書くこと。作文を書き慣れていれば記述はできる as/5114.html
森川林 2024/07/01 03:20 

オニユリ



 記述問題に関する記事がありました。
====
国語の記述問題で点数を取る方法・コツ【現代文の解答対策】
https://allabout.co.jp/gm/gc/439258/

記述問題の答えはほとんど文章中に書いてあるので、文章を考えるというよりは、「答えが書かれている部分を探す」だけの「作業」に過ぎません。
====

 国語の読解問題でも同じです。
 選択肢がいくつかあった場合、選択肢の内容が正しいかどうかではなく、問題文にそのことが書いてあったかどうかが選択の基準になります。

 記述問題も同様です。
 自分で考えてオリジナルに書くのではなく、もとの文章の言葉を使って書くことが基本です。
 それは、採点者が内容まで読み込む余裕がないので、使われている言葉をもとに評価するからです。

 そして、大事なことは、指定の字数いっぱいまで書くことです。
 これは、作文の試験でも同じです。
 「600字から800字で書きなさい」という課題があったら、800字ぎりぎりまで書くことです。

 その理由は、採点するのは人間ですから、同じような内容なら、たくさん書いてある方を評価したくなるからです。
 また、実際に、文章力のある生徒のほとんどは、字数いっぱいまで書きます。

 記述の力をつけるためには、文章を書き慣れておくことが大事です。
 その練習は作文です。
 自分の考えたことを文章に書き表す練習をしておけば、記述の問題にも対応できます。

 また、作文の効用は、ほかにもあります。
 それは、会議の司会をするときに、理路整然と論点をまとめることができるようになることです。

 作文が上手に書ける子は、話も上手にできます。
 それは、頭の中で、自分の言いたいことが構造化されているからです。

 説明文や意見文を書く練習をしていると、話をするときも、図解するようにわかりやすく話をすることができます。


 東大の国語の問題は、すべて記述式です。
 選択肢を選ぶような問題はありません。(たまに1問あるかないかぐらい)

 選択肢を選ぶ問題は、大学入試の共通テストまでです。

 作文の勉強をしていると、記述問題も楽にできるようになります。

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記事 5113番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/8/3
作文の字数の目標は、学年の100倍から200倍。小6以上は、1200字の作文を60分から90分で書けることが目標 as/5113.html
森川林 2024/06/30 06:29 

シダ



 作文の字数は、学年の100~200倍です。
 小学3年生では、300~600字です。
 小学6年生以上では、600~1200字です。

 この字数を書く力は、作文の実力に比例しています。
 600字までしか書けない生徒は、いつも600字で止まってしまいます。
 字数を伸ばすことが、作文学習の最初の目標となります。

 1200字をコンスタントに書けるようになった生徒は、森リン点を伸ばすことが目標となります。
 森リン点を伸ばすためには、語彙を多様にして、感想や意見を長く書く力が必要になります。


 では、字数を増やすためには、どうしたらいいのでしょうか。
 それは、根性です(笑)。

 学期ごとの作文の実力テストで、「今日は、必ず○○字まで書かないと合格できないよ」と言うと、子供は、その字数を目指してがんばります。
 そして、いったんその字数まで書くと、その後は、その字数が楽に書けるようになるのです。


 字数を増やす方法は、いくつもあります。

 そのひとつは、実例の中に、自分の体験以外に、調べたデータを入れることです。

 もうひとつは、結びの感想のあとに、「例えば」と言う言葉を使って、その感想の裏付けとなる実例を入れ感想を伸ばすことです。


 小学6年生以上の人は、いつでも、どんなテーマでも、1200字は楽に書けるという実力をつけていきましょう。

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小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
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●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
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