2024年5月の森リン大賞を紹介します。
全学年の分は、ウェブでごらんください。
▽森リン大賞5月
https://www.mori7.com/oka/moririn_seisyo.php?nenn=2024&tuki=05
森リンの点数を基準にして選んでいますが、場合によっては、森リン点が2位や3位の作品が代表作品になっていることもあります。
これから、清書の際に、パソコン入力をする人は、次の点に注意して作品を送ってください。
1.小学4年生以上の人は、作品に段落をつけましょう。
目安は、3文150字ぐらいです。
2.誤字、誤表記は直して送っておきましょう。
3.感想文を清書する場合、要約の部分はカットしておきましょう。
要約を入れると、森リン点がその分だけ高くなることが多いからです。
4.高校生は、難しいことを考えて書いていますが、その難しい内容を、中学生の人が読んでもわかるぐらい、わかりやすく書くことを心がけましょう。
5.手書きの原稿では、段落は改行して1マス空けるだけでいいのですが、パソコンで書いた作文は、それでは行が詰まってよみにくくなります。
パソコンで書く場合、段落は1行空けるようにして書いていきましょう。
森リン大賞5月の作品の中から、内容的によくまとまっているものを3編紹介します。
(段落の部分は、こちらで改行を1行空けました。)
ボーリングで遊んだこと
小4 すみれ
「バコーン!」
「あー、おしい。」
ストライクが取りたかったけどピンが三つあまってしまいました。
春休み、家族5人でしな谷プリンスホテルボーリングセンターへボーリングをしに行きました。ホテルでビュッフェランチを食べたと、兄がボーリングをしたいと言ったのでボーリングをしに行きました。ボーリングの結果は兄が1位でした。自分は2位でした。3位は妹です。兄はスペアをとっていたから1位でした。私は1位をとれなくて悔しかったです。
ボーリングはどうしてボーリングという名前なのか調べたら、ボーリングのボウルは球を意味する「ball」ではなく、言葉の始まりはラテン語で、「泡」「こぶ」という意味の「bulla」。投げる方の球ではなく、並んだピンをこぶに見立て、こぶを倒すことから「ボーリング」という名前になったそうです。
ほかにも家族でスポーツをしに行ったことがあります。スキーです。去年の冬休みに2回スキーに行ったことがあって、一回目は佐山スキー場、二回目は、ほうだいぎスキー場です。
滑っているときに、お父さんの後ろから滑ると「パラレル」という両足で滑る技ができました。「パラレル」ができたので、「スキーは大スキー」になりました。次にスキーに行ったときはもっとお父さんから技を教えてもらって成功させたいです。
なんでもできるお父さんにどうしたら何ができるようになったのかを聞きました。お父さんは今こまが上手です。「綱渡り」という縄の上にこまを滑り台のようにいったり来たりする技です。ほかにも手の上でこまを回したりできます。私はお父さんがする綱渡りを感心するばかりでした。
お父さんはこまが上手になるために、何回も綱渡りを練習していました。毎日練習していたら綱渡りができたそうです。自分も綱渡りを練習していて何回も失敗していたら、「こまは、こまっちゃう~。」とたぶん思っています。私は新体操を習っていて、「リスク」という技をやっていて手具を投げて2回転回ってとるという技です。このレベルアップしたリスクを今チャレンジしています。とくに私がやっているリスクは前方をしながら投げて二回転回って取るリスクです。難しくてほとんどとれないけど投げの調節をしてやっと一回とれるようになりました。すごくうれしくてお母さんにむかってガッツポーズをしました。お父さんの綱渡りと同じだなと思いました。
何回もやるとお父さんのように上手になるから、これからできないこともあったら、何回も繰り返してできるようにしたいです。またボーリングセンターへ行けたら、ストライクやスペアを取って兄に勝てるようにしたいです。
ヒトとコンピュータの違い
小5 たくみ
人間の脳はコンピューターのようにも見えるが、現在のコンピュータのような技術では、人間の脳のほうが細かくできていて、人間の脳のほうがノートやAIよりも 優れている。そして何よりも、機械はずっと同じ事ばかりを繰り返しやっているが、人間は練習やとっくんをたくさんすると強くなったり、スポーツなどがどんどんうまくなったりするのだ。
僕はタブレットの動画でガリガリ君工場の中を見学したことがある。容器に材料を入れたり棒を刺したり、アイスを凍らせたりする作業はすべて機械がやっている。工場を見たときは、どこまでが何をしているロボットかわからなくなるほどだった。ちなみに、ロボットの中には一分で卵を何十個も割ることができるすごいロボットもあるそうだ。でも、最終的には形や大きさ、においや味などの確認はすべて人の手でやっているのだ。それはまるで、ロボットが作った料理を人間が用心深く食べているみたいだ。機械任せではなく、人間の作業が欠かせないところがたくさんある。ロボットと人間は、相性よく作業をしないと行けないと思った。
現代は機械の技術は発達してきているけれど、人の手だけで作っているものもたくさんある。ケーキづくりや伝統工芸品などは人の手でしかできないものがある。陶器などの陶芸もそうだと思う。職人の一人一人が陶芸品に愛情をこめて作っている。機械だとそういうわけにはいかないから、人間の手だけで作るものも大切だと思う
今の銀行では預金などのほとんどは、入力した金額だけ下せるATMというものが全国で普及しているが、金融機関の人たちの窓口もある。ATMは人の話を聞かずに預金や貸し出しなどを繰り返しやっているだけだ。でも金融機関のひとはお金を預けたい人、おろしたい人などの話を最初から最後までしっかりと聞き、その人に一番あった商品の提案をしている。お客さんの希望を聞いてあげるのだ。それも、人間にしかできないことだと思った。
僕がこの話を読んで分かったことは、今はロボットが全国にたくさんあるが、人間の力が一番必要だし、機械を作るのにもの人間が必要だということだ。もしかしたら将来、ロボットばかりが働いていて、人間は役立たずになっているかもしれない。そんな世の中で、僕たちはどのように過ごしていけばよいのだろうと想像するのだ。
日本語はいままで
小6 あきぬい
日本語は部族言語で、外国人によって学ばれ使われた経験がないために言語の刈込みがされていない。一方外国人がフランス語を学ぶのが易しいのは人工的に整理されたフランス語だからだ。だからどうやって日本語を刈り込んでいったら国際普及の日本語になるかということを考えていく必要がある。
日本語の難しさというところでぼくが思ったのは、日本語の敬語だ。というのは、ぼくは敬語のドリルを解いていたときに尊敬語か謙譲語かがよく分からなくなってしまうことがあったからだ。日本語だと、「話す」の尊敬語は、「話される」「お話になる」だが、謙譲語だと「申し上げる」となり、煩雑だと思う。敬語というのは人と人が気持ちよく会話を行い良い関係を築くための言葉だと辞書に書いてあった。尊敬語は相手を高めて言う言葉に対し、謙譲語は自分がへりくだる言葉ということだ。そして対象や場面に応じて尊敬語か謙譲語か使い分ける必要があるのだ。自分が分からないのだから外国人にとっては余計に難しいのかもしれない。相手を敬うということが敬語の目的なのであれば、敬語は一種類に統一したほうが日本人にとっても外国人にとっても使いやすく伝わりやすいのではないかと感じた。
母にも日本語の難しさを感じたことについて聞いてみた。母は日本の大学を出ている中国人に仕事を教えることがあったそうだ。そのとき母が心がけていたことは主語と目的語を入れて簡潔に話すということだそうだ。日本語は主語などを省略しても日本人同士だと伝わるが外国人にとって伝わらないことがあったからだそうだ。確かにぼくも主語と目的語をきちんと使えているのだろうか、と思った。すると「今日、髪切る」と先ほど母に話したが、この言葉には主語と目的語が分からないよ、と指摘された。「今日、ぼくは床屋さんに髪を切ってもらう」が正解だ。だが、この言葉だと、「今日、ぼくは母の髪を切る」かもしれないし、「今日、紙を切る」という解釈になるかもしれないと思った。英語だと「I have my hair cut today.」と言わないときちんと通じないらしい。英語だと必ず「I」や「You」など主語が入っていないといけない。ぼくは単語を覚えるのは大変だと思う一方で英語を聞く側からすると主語が明確で話していることが分かりやすいのかもしれないと思った。だから日本語も外国人にとってもわかりやすいように変化していく必要があるのかもしれない。
言葉とは人間にとって自分の思っていることを人に伝える大事な手段だ。日本語は日本人にとっては分かりやすいが、一方で外国人にとっては主語や目的語がなく又沢山の敬語の種類が存在し煩雑だ。「小の虫を殺して大の虫を生かす」ということわざがあるように昔から使われている言葉にこだわらずに誰もが分かりやすい言葉を使うように心がけていくことが肝心だ。それによって日本語もフランス語のように国際普及の言語になっていくことだろう。ぼくは伝え手に分かりやすい文章を作ることが出来るように作文を通して学んでいきたい。
■大学入試は総合選抜の時代。中学生時代から作文の勉強をすれば国語力も伸びる
大学入試は、総合選抜が中心になりつつあります。総合選抜入試で必要なものは、意欲と自主性と文章を書く力です。
作文の勉強を始めると、毎週難しい説明文や意見文の文章を読むようになるので、作文力だけでなく国語力もつくようになります。
文章力は、短期間では身につきません。中学生時代から毎週書く練習をしていく必要があるのです。
■日本で唯一、パソコンで書いた作文を自動採点するシステムで作文が上達する(特許取得)
言葉の森は、日本で唯一、パソコンで書かれた作文を自動採点するソフト「森リン」(もりりん)を開発しています。(特許取得)
パソコンで作文を書くと、瞬時に採点が行われるので、作文の勉強に張り合いが出てきます。
毎月、小1から高3までの森リン大賞を公開しています。自分と同じ学年の生徒がどういう作文を書いているか参考にすることができます。(QRコードは森リン大賞のページ)
■親が言わなければ始められない通信教育ではなく、自宅で生徒が自主的に始められる少人数のオンラインクラス教育
通信の教育では、生徒が自分で勉強を始めなければなりません。
漢字の書き取りや計算の練習のような作業的な勉強であれば、子供は、親に言われればすぐに始めることができます。
しかし、作文の勉強は、書き出すためのエネルギーが必要です。だから、みんなと一緒に作文を書くオンライン少人数クラスの勉強が向いているのです。
■作文の勉強は、中学生から新しい段階の意見文になる。作文力は、大学入試だけでなく社会人になってからも必要
作文の勉強は、学年が上がるにつれて新しい段階に進みます。小学生までの作文は、主に事実中心の作文でしたが、中学生からは意見中心の作文になります。現在の中学校では、作文の授業がほとんどありません。作文力をつけるには、独自に勉強していく必要があります。学生時代につけた作文力は、大学入試の小論文に役立つだけでなく、社会人になってからも役に立つ本当の学力になります。
■言葉の森の作文は、43年の実績、提出率ほぼ100%、小1から高3までの一貫指導、毎週の読書紹介と対話のある授業
言葉の森の作文教育は、43年の実績があります。
オンラインクラスの作文の提出率は、ほぼ100%です。その場でみんなが作文を書き始めるので提出漏れがありません。
言葉の森の作文の勉強は、高校3年生まで続けられます。
少人数クラスで、毎回全員の読書紹介があるので、読書力も自然に身につきます。
■作文講座のほかに、国語読解、算数数学、英語、創造発表、プログラミングも体験学習ができる
言葉の森は、作文講座のほかに、国語読解、数学、英語、創造発表、プログラミングの各講座も開いています。いずれも、オンラインの少人数クラスです。
5人以内のクラスなので、生徒どうしの読書紹介があり、先生による個別指導があり、授業の内容は充実しています。
また、365日24時間、無料の自習室を開いているので、自宅でほとんどすべての勉強をカバーすることができます。
■無料体験学習ができます
言葉の森の講座は、平日及び土日の朝7:00から夜20:00まで参加できるクラスがあります。
無料体験学習を希望される方は、お電話、又は、ホームページからお申し込みください。(QRコードは体験学習のフォーム)
045-353-9061(平日7:00~17:00、土日7:00~12:00)
作文教育で43年の実績