2024夏期講習「感想文」の予習シート
「宇宙人のいる教室」の感想文予習シート
本を読んだあと、似た話を考え、お父さんやお母さんにも取材し、▼の部分にメモを書いて来ましょう。
メモを書くところは、予習シートにかぎらず、本のどの部分を選んでもかまいません。自由にメモをしてきてください。
■あらすじ
テツヤのクラスに、星レオナという風変わりな転校生がやってきた。
レオナは、一歩一歩重そうにのろのろと足を引きずって歩き、鉄棒もできない。
矢田というクラスのいじめっ子は、早速、レオナをいじめ始める。
レオナは、やられたらやられっぱなしで、やり返すことも言い返すこともできない。
レオナには奇妙なことが多いため、テツヤはレオナは宇宙人ではないかと疑う。
テツヤは、レオナのことを調べているうちに、レオナとなかよしになっていく。
自然が好きなレオナの影響で、テツヤも自然と触れ合うことの素晴らしさに気づく。
テツヤとレオナは親友となり、言葉を交わさなくても心が通じ合う仲になった。
ある晩、テツヤは、レオナの生まれた星の夢を見る。
翌日、テツヤは、レオナが転校したことを知らされる。
□本の引用(1)
クラスでいちばん大きくてすぐ暴力をふるう矢田は、転校してきたレオナを見ると、「あしたからおもしろくなるぞ。ちょうどいいや。ホリキンをいじめるのもそろそろあきてきたしな」と言いました。(P11-12)
レオナは動作が遅いので、転校してきてすぐに、矢田たちからいじめられるようになりました。
▼似た話(1)
四年生になったとき、私のクラスに転校生が来ましたた。クラスのみんなは、……
私の母は、小学校のとき、転校したことがあるそうです。新しい学校では……
□本の引用(2)
五月のマラソン大会を前にして、先生はレオナに、見学をすすめましたが、レオナは最後まで走りたいと言いました。
そして、マラソン大会の当日、テツヤは、歩くようなレオナのペースに合わせてゆっくり走り、二人はみんなからかなり遅れて一緒にゴールしました。
そのとき、いっせいに拍手してくれたみんなの中に、いつもレオナをいじめていた矢田たちもいました。(P100-109)
▼似た話(2)
私の学校でも、毎年冬にマラソン大会があります。私は走るのが得意ですが、なかよしのSちゃんはマラソンが苦手です。だから、私は、……
□本の引用(3)
夏休みの最後の日、テツヤは夢を見ました。それは、レオナの生まれた星で、赤い砂丘が続き、暗い空からはいなずまが光り、草は一本も生えていない星でした。
レオナは、まっ暗な空をあおいで言いました。
「地球へいって、はじめて青空を見た時、花を見た時、ぼくはこんなに美しいものがこの世にあるだろうかと思った。……それなのに、きみたちは、少しもありがたいと思わないんだからなあ。」(P125-130)
▼似た話(2)
私は、この前、飛行機に乗って、祖父の住む福岡に行きました。飛行機からは、青い海やきれいな緑が見えました。そのとき、昔、父に教えてもらった「地球は青かった」というガガーリンの言葉を思い出しました。……
▼想像した話
もし、私たちがレオナの星に住むことになったら……。
▼全体の感想
私は、この本を読んで、いじめの問題が後を絶たないのは、私たちが地球という恵まれた星に暮らしていることに感謝する気持ちを忘れてしまっているからではないかと思いました。
私たちは……。
▼その他の自由なメモ
「川は生きている」の感想文予習シート
本を読んだあと、似た話を考え、お父さんやお母さんにも取材し、▼の部分にメモを書いて来ましょう。
メモを書くところは、予習シートにかぎらず、本のどの部分を選んでもかまいません。自由にメモをしてきてください。
■あらすじ
日本人の水の治め方は、世界でも非常にすぐれたものだった。
母なる日本の川は、私たちの祖先が作り、育ててきたものだ。
森林は水をたくわえ、徐々に徐々にはきだしてくれる。
森林や水田をつぶしてきたため、最近では、水害がひどくなり、水が足りなくなっている。
さまざまな犠牲(ぎせい)を払って作られたダムを守ってくれるのも森林である。
自然とつきあうには、人間の都合ばかりを押し通すわけにはいかない。
川と私たちの生活の結びつきを、もう一度じっくり考えてみる必要がある。
□本の引用(1)
日本は山がけわしく、川も短くて急です。雨が降ると水は洪水になっていっきに海へ走り、あとはたちまちかわいてしまう川です。(P20) 私がこの本を読んで、まず印象に残ったのは、滝のようなあばれ川を日本人が上手に治めて文化を築いてきたというところです。
▼似た話(1)
私の家の近くには小さな川が流れています。祖母に聞いた話によると……。
□本の引用(2)
また、私はこの本を読んで、川を守るために森林が大切な役割を果たしているということを知りました。
昭和三十九年の夏、東京は大かんばつに見まわれました。東京も水がめと言われる小河内(おごうち)ダムも干上がってしまいました。しかし、その日照り続きの中でも、ダムのまわりの山々からは日に三十万トンの水が毎日はきだされ、人々の飲み水をまかなってくれました。(P59)
▼似た話(2)
私は、この前、家族でハイキングをしました。うっそうと茂る木々の中を歩いているとき、湧き水を見つけました。……。
□本の引用(3)
もう一つ心に残ったことは、今、都市を流れている川は、薬品や油や洗剤などが混ざったごみによって痛みつけられているということです。
むかし、日本人が水と仲よく暮らしていた時代には、日本人はごみというものをほとんど出しませんでした。そして、川もゆっくり流れ、水をきれいにする力を持っていました。しかし、今の川はコンクリートですべり台のように流され、水をきれいにする力はすっかり弱ってしまったのです。(P113-117)
▼似た話(3)
父は、昔、川の清掃のボランティアに参加したことがあるそうです。そのとき、……。
私は、那須にキャンプに行き、川遊びをしました。その川は……。
▼想像した話
もし、私たちが川の役割を知り、もっと川を大切にしたら……。
▼全体の感想
川というものは、人間にとって、ただの……ではなく……です。
私は、この本を読んで、普段、あたりまえのように使っている水がいかに貴重であるかがよくわかりました。昔の人たちが川を治めるために積み重ねてきた努力を無駄にしないように……。
▼その他の自由なメモ
「道は生きている」の感想文予習シート
本を読んだあと、似た話を考え、お父さんやお母さんにも取材し、▼の部分にメモを書いて来ましょう。
メモを書くところは、予習シートにかぎらず、本のどの部分を選んでもかまいません。自由にメモをしてきてください。
「道は生きている」
■あらすじ
日本のすばらしい道は、気の遠くなるような長い年月をかけて人々にふみかためられ、手入れをされ、利用されながら育てられてきた。
川の水は、山奥と下流の平野とを結ぶ道でもあり、また、都市と農村とを結ぶ道でもあった。
おまいりの道は、伊勢、長野、四国など、日本中いたるところにあった。
道は、人間が、そこで働くための場所、物をつくりだすための場所でもあった。
道と道とのであうところは、都市のはじまりの場所だった。
川に橋をかけたり、山にトンネルを作ったりするのは命がけだった。
道は、世の中のうつりかわりを見つづけてきた目撃者である。
自動車が走るようになってから、道はすっかり変わってしまった。
世界中の人たちが、人間の道をとりもどすため苦心している。
□本の引用(1)
やけつくような暑い日ざしのま夏には、並木のこずえはすずしい木かげをつくりだしてくれました。雨がふれば、雨やどりの場所になりました。(P31) 私がこの本を読んで、まず印象に残ったのは、並木道が旅人たちをやさしくたすけてくれたというところです
▼似た話(1)
私は、去年の夏休み、友達といっしょに公園で遊んでいました。その日はとても暑い日で、……。
□本の引用(2)
また、私はこの本を読んで、むかしの人たちにとって、何年かに一度、あるいは一生に一度のおまいりの旅が大きな楽しみだったということを知りました。
おまいりの旅はこのように、むかしの人たちにとっては最大のレジャーだったのです。いまの海外旅行のようにあこがれのまとでした。(P81)
▼似た話(2)
私は、家族で日光に行ったことがあります。そのとき、くねくねとしたいろは坂を車で登りました。父の話では……。
□本の引用(3)
もう一つ心に残ったのは、たった一人でくさり戸の大岩にトンネルをほろうと決心した禅海というおぼうさんの話です。禅海の熱意が村の人たちの気持ちを動かし、最後はみんなで協力してトンネルを完成させたというところに感動しました。
そしてある日のことです。まっ暗な岩あなに、とつぜん光がさしこみました。トンネルがぬけたのです。岩にぽっかりとあながあき、山国川の流れが、むこう側に見えました。それは、禅海がほりはじめてから三十年目のことでした。(p150)
▼似た話(3)
この前、海岸のゴミ拾いのボランティアに参加しました。砂浜にはたくさんのゴミが落ちていて、最初は本当にきれいになるのかなあと途方に暮れてしましました。でも、……。
▼想像した話
もし、今、自動車がなかったら……。
▼全体の感想
道とは、人間にとって、単に……ではなく、……です。
私は、この本を読んで、私たちが普段通っている道にも長い歴史があり、昔の人たちのさまざまな思いが刻まれているのだとわかりました。そして、その昔の人たちの思いを未来につなげていくことが大切だと思いました。
「杜子春」の感想文予習シート
本を読んだあと、似た話を考え、お父さんやお母さんにも取材し、▼の部分にメモを書いて来ましょう。
メモを書くところは、予習シートにかぎらず、本のどの部分を選んでもかまいません。自由にメモをしてきてください。
(杜子春は、どの出版社のものでもかまいません。)
■あらすじ
もとは金持ちの息子だった杜子春。財産をすっかり使い果たし、その日の暮らしにも困るほど。ぼんやり洛陽の都で空を眺めていると、不思議な老人に出会う。老人の勧めに従って、二度、大金持ちになったものの、ぜいたくばかりして、二度とも得たお金も友だちも失ってしまう。三度目、杜子春は「もうお金はいらない。弟子にしてください。」と実は仙人であった老人鉄冠子に弟子入りする。「どんなことがあっても声をあげてはならない。」という厳しいおきてを守り続けた杜子春だったが、畜生にされた父母が苦しめられるのに我慢できず、ついに「おかあさん」と叫んでしまう。これで仙人にはなれなくなったが、杜子春は「何になっても、人間らしい、正直な暮らしをします」と晴れ晴れというのだった。
□本の引用(1)
(老人の言う通りにして、大金持ちになったが)さすがにぜいたく家の杜子春も、一年二年とたつうちには、だんだん貧乏になりだしました。そうすると人間は薄情なもので、きのうまでは毎日きた友だちも、今日は門の前を通ってさえ、挨拶一つしていきません。
▼似た話(1)
うちの犬は、私がお菓子を食べているときは近くに来て、クンクン言いますが、食べ終わるとぷいっと……
母に聞いた話ですが、知り合いの議員さんがこの間の選挙で落選したら、……
□本の引用(2)
大金持ちになった杜子春は、すぐにりっぱな家を買って、玄宗皇帝にもまけないくらい、ぜいたくな暮らしをはじめました。
▼似た話(2)
私は、毎年、お正月にお年玉がたくさん集まると、大金持ちになった気持ちになってしまい……
父は、学生時代、アルバイトでお金が入ると嬉しくなって使ってしまい、……
□本の引用(3)
杜子春は老人のいましめも忘れて、転ぶようにそのそばへ走りよると、両手に半死の馬の首をだいて、はらはらと涙をおとしながら、「おかあさん」と一声さけびました。
▼似た話(3)
私は、中学生たちが猫をいじめているのを見た時、怖くてドキドキしたけれど、気が付くと大きな声で「かわいそう、やめて。」と叫んでいたことがあります。
母は、私が赤ちゃんの頃、予防注射を打つときに、まるで自分が注射されているように痛く感じて、顔をしかめてしまい、お医者さんに笑われたそうです。
▼想像した話
もし、私が杜子春だったら、やはり最後の場面では……
もし、鉄冠子のような仙人が実在したら……
▼全体の感想
人間にとってもっとも大切なものは、お金でも取り巻きの人間でもなく……
人間にとって本当の幸福とは……
「モモ」の感想文予習シート
本を読んだあと、似た話を考え、お父さんやお母さんにも取材し、▼の部分にメモを書いて来ましょう。
メモを書くところは、予習シートにかぎらず、本のどの部分を選んでもかまいません。自由にメモをしてきてください。
■あらすじ
モモは、町はずれの廃墟となっている円形劇場に住みついた。
モモと話していると、観光ガイドのジジは空想の翼が自由に羽ばたくのだった。
掃除夫のベッポは、自分が心から話す話をじっと聞いてくれるモモが好きだった。
子供たちも、モモのいる円形劇場で自分らしい時間を取り戻していた。
あるとき、灰色の男たちが町に現れ、大人たちに、能率よく仕事し時間を貯蓄することをすすめるようになった。
モモにも時間の貯蓄をすすめようとしたある灰色の男は、モモの自然な問いかけに対して思わず自分たちが人間の時間を奪っていることを正直に話してしまう。
モモに正体を知られた灰色の男たちのグループは、モモの力を封じるために、モモの友達のジジやベッポたちを仕事に駆り立て、子供たちを<子どもの家>で勉強させるようにし、モモには友達がいなくなった。
モモは、世界に時間を配るマイスター・ホラ(時の師のような意味)のカメ、カシオペイアに連れられて、時間の国に行く。
ホラに見せてもらった「時間のみなもと」では、振り子に合わせて見たこともない美しい花が次々に咲いてはしおれていくのだった。
時間の国から町に戻ったモモは、友達や子供たちが昔と違って、誰もが無表情に時間に追われて暮らしていることを知る。
一方、灰色の男たちは、人間一人ひとりから時間を奪うよりも、ホラからすべての時間をまとめて奪おうと考え、時間の国に戻ろうとするモモとカシオペイアを追跡し、ホラのいる「どこにもない家」を包囲する。
ホラは、眠りにつくことによって世界の時間を止め、モモは、灰色の男たちに奪われた人間の時間を取り戻すために、灰色の男たちの貯蔵庫に向かう。
ホラの眠りによって時間が止まった中で、互いに葉巻を奪い合う男たちは、闘いの中で次々に人数を減らし、最後のひとりも葉巻を落とし消えてしまう。
解放された時間がもとの持ち主のところに戻った世界で、人々は昔と同じように時間をたっぷり使うようになり、ジジとベッポと子供たちも円形劇場に戻ってきた。
□本の引用(1)
ベッポは、モモに掃除の仕方を話した。「その日に掃除する仕事の全体を見ると、仕事はなかなか終わらずやがて息が切れて動けなくなってしまう。しかし、いつも次の一歩だけを見ていると、仕事が楽しくなり、いつの間にか仕事が終わっている」(岩波少年文庫のP52)
▼似た話(1)
私にも似た話がある。それは……
父に話を聞いてみると……。
□本の引用(2)
モモから時間を奪うために、灰色の男は、モモにきれいな人形をプレゼントしようとする。その人形は、どう話しかけても、同じ返事をし、たくさんのものをほしがる。しかし、モモは灰色の男に、「この人形は好きになれない」といい、「でも、あたしの友だちなら好きよ」と言う。その言葉を聞くと、灰色の男は急に顔をゆがめた。(P130-140)
▼似た話(2)
私にも似た話がある。それは……
母に話を聞いてみると……。
□本の引用(3)
モモが誘拐されたと勘違いしたベッポは、身代金を支払うために10万時間を貯蓄してしまう。その日から、ベッポは前のようにゆっくり楽しく仕事をすることはなくなり、せかせかと時間を節約するために息を切らして仕事をするようになった。(p269-273)
▼似た話(3)
私にも似た話がある。それは……
□本の引用(4)
人々に時間が戻ると、大都会では長いこと見られなかった光景がくりひろげられた。子どもたちは道路の真ん中で遊び、車でゆく人は、それをにこにことながめ、ときには車をおりて一緒に遊んだ。仕事にでかける人も、窓辺の花に目をとめたり、小鳥にパンくずを投げてやったりするゆとりができた。(P393)
▼全体の感想
私は、この話を読んで……。
▼その他の自由なメモ
2024夏期講習「AI感想文」の書き方
■概要
○内容:AIを利用した読書感想文
○対象:中学123年生
○本:本人が自由に選んだもの
○クラス:木曜9:00(8/1、8/8、8/15、8/22)
○受講料:1回2,750円(10月の受講料と一緒に自動振替)
○回数:授業は4回を予定していますが、回数は少なくても1回でもかまいません。
○申し込み方法:オンラインクラス一覧表にチェックを入れて送信するか、お電話でお申し込みください。
■準備
○自分が感想文に書くための本を読んでおいてください。
全部読み終えておくのが理想ですが、全部読めないときは3分の1ぐらいまで読んでおいてください。
○メールアドレスを取得し、ChatGPTのアカウントを登録し、使えるようにしておいてください。
生徒自身のアカウント登録が間に合わない場合は、ご両親のアカウントを利用させてもらう形でもいいです。
○パソコンで書くと字数調整がしやすくなります。
できるだけパソコンで書けるようにしておきましょう。
■書き方
●1日目
1.本の最初の3分の1のところから、印象に残った部分を100字にまとめます。
2.自分の体験による似た例を書くとともに、ChatGPTを利用して、関連する実例を探し、200字にまとめます。
体験実例は、できるだけ個性、感動、挑戦のある実例を思い出しましょう。。
社会実例は、固有名詞や数字などのデータもできるだけ入れられるようにしましょう。
3.感想を100字書きます。
●2日目
1.2日目は、本の3分の2までのところから、印象に残った部分を100字にまとめます。
2.自分の体験を書くとともに、ChatGPTを利用して社会実例を書きます。
字数は200字ぐらいです。
3.感想を100字書きます。
●3日目
1.3日目も同じように、本の引用を100字書きます。
2.体験実例と社会実例で200字書きます。
3.3日目の感想は、3日目の引用や実例に関する意見ではなく、本全体の主題に関する感想を書きます。
・一般化の主題
・是非の主題
・総合化の主題
・生き方の主題
などの中から、自分が習ったものを使って書いていきましょう。
4.結びの5行以内に、自作名言を入れましょう。
「○○はAではなくBである」という形の文です。
感想の部分の字数を長く書くためには、意見のあとに「例えば」と具体的な実例を書きます。
5.意見を書く際に、ChatGPTならどういう意見を書くか参考までに聞いてみましょう。
●4日目
全体を読み返して、結びの主題に対する関連が弱い文章は削りまず。
パソコンで字数調整をしたものを手書きで清書します。
■ChatGPTを使った感想文の書き方の例
「鶴の恩返し」の話をもとに、ChatGPTに関連する話を聞いてみました。
問:日本の昔話には、世界のものに比べて、動物を助け、その恩返しがあるというものが多いと思うが、それはなぜか。
答(一部):日本の昔話には、動物を助け、その恩返しを受けるという話が多く見られます。これは、いくつかの文化的・歴史的要因が影響していると考えられます。
自然との共生:
日本は自然と共生する文化が根強く、自然や動物に対する畏敬の念が昔から育まれてきました。農業や漁業など、自然環境に依存する生活が長く続いたため、人々は自然との調和を大切にしてきました。そのため、動物を助ける行為が善行とされ、物語の中でその善行が報われる形として描かれることが多かったと考えられます。
問:例えば、具体的に、どんな昔話の例があるか。
答(一部):「浦島太郎」
浦島太郎がいじめられていた亀を助けたところ、亀は彼を竜宮城へ連れて行きます。そこで乙姫に歓待され、楽しい時間を過ごしますが、地上に戻った後、長い時間が経っていたことに気づきます。この物語は、動物を助けることでその恩返しを受けるとともに、時間の流れや無常観についても教えています。
問:ほかにどんなものがあるか。
答(一部):「花咲か爺さん」
貧しい老夫婦が犬を助け、その犬が掘り当てた場所から宝物が出てくるという話です。しかし、欲張りな隣人が同じことをしようと犬を借りて真似をしようとしたところ、犬は宝物ではなくごみを掘り当てました。この物語は、善行と報酬の関係についての教訓を伝えています。
問:鶴の恩返しでは、鶴が自分の羽を抜いて服を作るという話があるが、鳥の羽を衣服に使うようなことはできるか。
答(一部):耐久性と実用性: 鳥の羽は非常に繊細で、繊維としての強度や耐久性が低いため、通常の布地として使用するのには適していません。羽自体が壊れやすく、頻繁な使用や洗濯に耐えることが難しいです。
問:鳥の羽根が衣服や装飾に使われた例を教えて。
答(一部):ヨーロッパのファッション
16世紀から17世紀にかけて、ヨーロッパでは貴族たちが鳥の羽を装飾に使うことが流行しました。特に、帽子の飾りとして大きな羽が使われました。孔雀の羽や鶴の羽、さらにはエグレッタ(白鷺)の羽などが人気でした。エリザベス朝時代のイングランドやフランスの宮廷では、ファッションアイテムとして羽が用いられ、ステータスシンボルとされました。
問:鶴の恩返しでは、男が、鶴が布を織っているところを覗いたために、鶴は家を出てしまうが、男が覗いたために破綻が生じる話は、ほかにどんなものがあるか。
答(一部):「オルフェウスとエウリュディケー」
ギリシャ神話のこの物語では、オルフェウスが亡くなった妻エウリュディケーを冥界から連れ戻そうとします。しかし、冥界の神ハデスから「地上に戻るまで決して後ろを振り返ってはいけない」と命じられたにもかかわらず、オルフェウスは途中で振り返ってしまい、エウリュディケーを再び失ってしまいます。
問:そういうことをするのは男が多いように思うが、それはなぜか。
答(一部):伝統的な性別役割の影響: 多くの文化において、歴史的に男性は外向的な活動や冒険、挑戦を象徴する役割として描かれることが多かったです。これに対して、女性は家庭や保護的な役割を担うことが期待され、物語の中でも内向的な性格や守る立場として描かれることが多かったです。そのため、物語の中で禁じられた行動を取る、あるいは冒険や探索に出るのが男性であることが多くなったと考えられます。
問:鶴の恩返しのような恩返しの話は日本文化の特徴だと思うが、日本以外の国には、どういう恩返しの文化の例があるか。
答(一部):ヨーロッパの「善行と報酬」の物語
ヨーロッパの民話や童話にも、善行が報われる物語が多く存在します。例えば、「灰かぶり姫(シンデレラ)」では、主人公が善良な心で逆境に耐え、最終的に幸せをつかむという話です。また、「アンドロクレスとライオン」の話では、アンドロクレスがライオンのトゲを抜いて助けた後、そのライオンが後に彼を助けるという恩返しの物語が描かれています。
問:物語ではなく、実際に動物などを助け、そのかわりに動物に恩返しをされたというような例はあるか。
答(一部):イルカによる救助
イルカは人間を助けることで知られており、多くの報告があります。例えば、サーファーや泳いでいる人がサメに襲われそうになった際、イルカがその人を守るためにサメと人の間に入ったり、サメを追い払ったりするケースが報告されています。また、海で遭難した人がイルカに導かれて岸に戻ることができたという話もあります。
問:日本における恩返しの文化について、150字程度の意見文を書いてみて。
答:日本の恩返し文化は、相手への感謝や礼儀を重んじる日本社会の特徴を反映しています。古くからの物語や伝統行事にも見られるこの文化は、人間関係の調和を大切にする考え方を育ててきました。恩を受けた人がその恩に報いる姿勢は、個々のつながりを深め、社会全体の結束を強める役割を果たしています。
問:これらの意見のあと、「だから、自分はこれからこうしたい」ということを書いてみて。
答:日本の恩返し文化は、感謝や礼儀を重視する社会の特色を映し出しています。この伝統は人間関係の調和を促し、社会の結束を強化する重要な役割を果たしています。だから、自分はこれからも日々の生活の中で感謝の気持ちを忘れず、他者への親切な行動を心がけたいと思います。また、受けた恩に対して誠意を持って応え、周囲の人々との良好な関係を築いていきたいと考えています。
問:この意見に対する反論を書いてみて。
答:恩返し文化を重視することは素晴らしい一面がある反面、過度にその価値観に依存することには注意が必要です。例えば、恩を受けた側が負担を感じたり、無理に恩を返そうとすることでストレスや不快感を生じることもあります。また、恩返しが義務として強調されすぎると、純粋な善意が失われる可能性もあります。したがって、感謝の気持ちを持つことは重要ですが、それを無理に行動に変えようとするのではなく、自然体で関わることも大切です。
こういうやりとりを参考にして、自分の体験実例を入れながら感想文を書きます。
書き終えたら、ChatGPTに、「おかしいところがあったら直して」と頼めば、文のつながりのおかしいところを説明してもらえます。
また、よく知られている物語文や説明文の本であれば、「あらすじを大きく3つに分けて教えて」とか、「主な論点を3つ挙げてみて」などと質問すれば、それに沿って自分の感想を展開させていくことができます。
ChatGPTを活用して、広がりのある読書感想文を書いていきましょう。