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記事 5149番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/4/2
作文力をつけるには、読書の質を上げる。読書の質を上げれば、学力全体も上がる as/5149.html
森川林 2024/08/15 14:22 


 音楽やスポーツは、練習を積み重ねれば誰でも少しずつ上手になります。
 英語も音楽やスポーツに似ています。
 かけた時間に比例して上手になっていくのです。

 実は、作文も同じです。
 作文は、知識の勉強ではなく、本業音楽やスポーツと同じ身体的な勉強です。
 かける時間に比例して上達する面があるのです。

 しかし、作文だけをいくら書いても、それで単純に調達するわけではありません。
 上達にはもう一つの要素が必要です。

 作文はアウトプットです。
 アウトプットをだけをいくら練習しても、そのアウトプットが自然に上達するのではありません。
 良質のインプットを伴って初めてアウトプットが上達するのです。
 その上質のインプットとは読書です。

 小学校低学年のころ、上手な作文を書いていた子が、中学年高学年になったときにあまり上達していないことがあるとしたら、それは読書が低学年のままで終わっているからです。
 小学校高学年のころ、上手な作文を書いていた子が中学生高校生になったとき、期待するほど上達していないとすれば、それは中学生高校生が読むのにふさわしいレベルの高い説明文を読んでいないからです。

 レベルの高い文章を読むインプットの時間がなければ、アウトプットをいくら頑張っても上達には限界が出てくるのです。

 時々、作文が書けないとか、書くことがないとか、何を書いていいかわからないなどという子がいます。
 その子たちに共通しているのは、読書自体が不足していることです。

 作文の上達は、読書力に支えられています。
 そしてまた、読書には、作文の上達以外の効果もあります。
 それは読書によって学力が向上することです。

 読書とは一見関係のないように見える数学英語理科社会の勉強でも、読書力がついてくると成績が上がります。
 それはなぜかというと、人間が物事を理解する力は、日本語を通して理解する力だからです。

 子供たちがどういう読書をしているかというのは、読書記録を見るとわかります。
https://www.mori7.com/teraon/ds.php

 1週間で読み終わらずに、何週も同じ本の記録している生徒は読書量が減っています。
 毎日10ページの読書できれば50ページ以上の読書をすることと、説明文の読書を増やすことです。
 付箋読書の方法は次の森から郵便で説明します。

 小学校低学年の絵本のような本ばかり読んでいる子は、読書の質を上げる必要があります。 中学生で物語文の本ばかり読んでいる子も、読書の質を上げる必要があります。

 それは質の低い本を読まないということではありません。

 読書好きの子は一般に漫画も好きです。
 難しい本も読むが、易しい方も読むというのが普通の読書の仕方です。

 子供の読書の質を高めるためには、親が読書好きである必要があります。
 親が小学校中学生のころに読んで熱中した本があれば、それをこの子供にすすめることができます。

 また、日常生活の中でも、親が本を読んでいる姿を子供に見せていると、子供は自然に読書好きになります。

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記事 5148番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/4/2
お母さんは、子供の作文を直したりアドバイスしたりしない。することは、準備を手伝うことと、書いたあとは褒めるだけにすること  as/5148.html
森川林 2024/08/12 05:27 
 小学校低学年の子が作文を書いたものを見ると、直したいところがいくつも見つかります。
 そこを直すと、作文はちょっとまともになります。
 そして、子供もそれなりに納得します。

 しかし、こういうことを続けていると、やがてお母さんは、「どこを直そうか」という目で子供の作文を見るようになります。

 それは、子供にとって気分のいいものではありません。

 それなりに一生懸命に書いたものを、書き終わった直後に、お母さんの冷たい目で作文を読まれることになるからです。

 やがて、子供は、親に注意されないように先回りして、「次は、どうやって書くの」「これでいいの」などと聞くようになります。


 オンラインクラスで、子供たちが自由に話をする時間があります。
 真面目な子によくあるのは、すぐに親の方を見てから話すことです。
 それは親がいつも子供に細かいことを注意しているからです。

 子供たちの話の時間に、子供が時々親の方を見ながら話をしていることがあったら、親はもっと子供のいいところを見て、いつも褒めるような子育てに切り替えてください。

 小学2年生のころまでは、子供は親の言うことを素直に聞きます。
 その時期に、注意する子育てを続けていると、やがて子供が小学3年生になり、4年生になるにつれて、親の言うことを聞かなくなります。

 作文の勉強で、親子の対話が重要になるのは、小学5、6年生の時期です。
 この時期に、親子で自由に話し合うことができれば、子供の語彙力や表現力や思考力が著しく伸びます。

 しかし、小学校中学年のころまで注意されながら育った子は、真面目で勉強はできても、親子の自由な対話ができません。

 だから、親は、小学校低学年のころから、子供の自主性を尊重し、いつもいいところを見て褒める子育てをしていく必要があるのです。

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記事 5147番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/4/2
その子を、今の生徒の姿ではなく、社会人になったときの姿を通して見る as/5147.html
森川林 2024/08/08 13:07 


 子供たちには、いろいろな個性があり、長所があり、また短所があります。
 成績がいいときもあるし、悪いときもあります。
 うまく行くことも、失敗することもあります。

 身近に子供たちを見ていると、つい今のその姿しか見えません。
 そのため、教育に携わる人の多くは、子供たちを成績という面からだけ見てしまいがちです。
 よくできる子、あまりできない子、というような一面からだけの評価です。

 しかし、子供たちは成長します。

 お父さん、お母さん方も、次のような経験があると思います。
 小学校や中学校のころ、こんな子だった子が、社会に出たらいつのまにかあんな子になっていた、ということです。
 「こんな」や「あんな」には、いろいろな言葉が入ります。

 小学校、中学校、高校のころには予想もできなかったような成長を、どの子も遂げるのです。

 だから、私は子供たちを見るときは、その子の今の姿ではなく、その先にある姿、つまり、社会人になったらどういう活躍をするのだろうという目で見ています。
 すると、どの子も、文字どおり予測を超えた無限の可能性があるのです。

 そう考えると、おのずから子育ての重点がわかってきます。
 目の前のテストの成績は、もちろん大切ですが、それよりも大切なのは、子供たちが人間として成長することです。

 受験勉強に邁進しているときは、こういうことは頭ではわかっても、心から納得するところまでは行きません。
 しかし、時がたつと、心から納得するときが来ます。


 ごく身近な話で言えば、中学生、高校生はあまり本を読みません。
 言葉の森のオンラインクラスでは、毎週の読書紹介があり、中高生には説明文読書を勧めていることもあり、それなりにみんな本を読んでいますが、全体に日本の中学生高校生の読書量は多くありません。

 定期テストの2週間前や、中3生高3生の受検期間中は、読書はいったん休んでもかまいません。
 もちろん、そういう時期でも、折に触れて読書をする子はいますが、とりあえず読書より勉強でいいのです。


 しかし、テスト勉強と読書を比べた場合、ひとまとめに言うことはできませんが、テスト勉強はあとに残りません。
 しかし、読書は、あとに残ります。

 例えば、中学生の数学の因数分解は、頭脳のパズルというぐらいの意味しかありません。
 面白い因数分解の問題はたくさんありますが、それらができたとしても、社会人になったとき何かに役立つということはありません。
 二次方程式の解を求めたいなら、解の公式にあてはめれば十分だからです。
 また、解の公式も、理屈がわかれば、暗記しなくても自分で作ることができます。


 中学生、高校生のみなさんは、また、そのお父さんやお母さんは、目の前のいろいろな課題に流されず、人間として成長することが大事だという原則を持ち続けていってくださるといいと思います。

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記事 5146番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/4/2
国語読解、算数数学、英語、基礎学力、総合学力、全科学力クラスの生徒は、毎月の確認テストに取り組みましょう as/5146.html
森川林 2024/08/06 13:49 


 確認テストを受けられる期間は、毎月、1日から末日までです。
 いつでも受けられるので、国語読解、算数数学、英語、基礎学力、総合学力、全科学力クラスの生徒は、必ず毎月の確認テストを受けてください。


 「確認テストの使い方」のページを更新しました。
https://www.mori7.com/kt/tukaikata.php

 大事なところを再掲します。

確認テストの取り組み方

 確認テストの取り組みについて説明します。

  1. 確認テストを受けられる期間は、毎月1日から末日までです。
  2. 国語読解クラスの生徒は、毎月、国語の確認テストを受けてください。
    算数数学クラスの生徒は、毎月、算数数学の確認テストを受けてください。
    英語クラスの生徒は、毎月、英語の確認テストを受けてください。
    基礎学力クラスの生徒は、毎月、国語と算数の確認テストを受けてください。
    総合学力クラスの生徒は、毎月、国語と算数と英語の確認テストを受けてください。
    全科学力クラスの生徒は、毎月、国語と英語と英語の確認テストを受けてください。
    確認テストで、実力と弱点がわかるので、今後の学習と指導に生かせます。

  3. 自分の学年の問題に取り組むのが基本ですが、苦手な人は前の学年で、得意な人は後の学年で取り組むようにしてもいいです。
    その場合、使う問題集もその学年に合わせて勉強するようにしてください。

  4. 解答は、できるだけテキスト入力で送信してください。

  5. テキスト入力が難しい場合は、確認テストのページから画像でアップロードすることもできます。

  6. 確認テストの採点は、事務局で行います。

  7. 点数が確定すると、正解が見られるようになります。

  8. 正解を見ても、正解の理由が理解できない場合は、確認テストの掲示板で質問をしてください。
    https://www.mori7.com/ope/index.php?k=kt

  9. オンラインクラス一覧表の自分の名前の横にある学年をクリックすると、自分の確認テストのページに飛びます。

  10. なお、確認テストの結果を見ると、生徒の実力がわかるので、言葉の森では、全国学力テストなどの取り組みは行いません。
    全国レベルの実力を知りたい場合は、「小学生 模試」「中学生 模試」「高校生 模試」などと検索して、それぞれの模試に参加してください。

  11. 中学生の数学、英語は、まだ学校でその単元を習っていない場合もあると思います。
    問題集は、自分で先に進めるので、学校の進度とは関係なく先の勉強をするようにしてください。

  12. 中学生は、学校の定期テストは全教科80点以上を目指して勉強をしてください。
  13. 中学生の勉強時間の目安は、平日1.5時間、土日2.5時間です。
    定期テストの2週間前からは、平日3.5時間、土日6~8時間を基準にしてください。

  14. 家庭での勉強時間を確保するために、自習室を利用することができます。


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