小1の平均的な字数は、100字から200字です。
しかし、生まれた月によっても、かなり個人差があります。
小1のころは指の力がないので、作文を長く書くのが難しいのです。
これが、小2のころになると、指の力がついてくるので、今度は長く書くことに喜びを見出すようになります。
この長く書くことに熱中するのは、小3までです。
小3になると、長さよりも、作文の中身の価値ということを考え出すので、長く書くことにはあまり気が向かなくなります。
そのかわり、自分なりに面白い話を書こうとするようになります。
この作文の中身に関心を持つのは、小4まで続きます。
だから、小3、小4のころは、子供が最も小学生らしい作文を書く時期です。
小5になると、主題を考えて書くようになるので、作文は急に難しくなります。
小5の感想文の課題は、中学受験の国語の説明文のレベルなので、読むこと自体が難しくなるのです。
さて、小1のころの作文指導で、どこに力を入れていくかというと、それは4つあります。
第一は、題材作りです。
子供に、自由に書かせるだけでなく、お父さんやお母さんが、子供が作文に書く題材を作ってあげるのです。
一緒に料理を作ったり、実験をしたり、虫や魚を捕まえに行ったり、植物を育てたり、生き物を飼ったりということをしてあげます。
そして、子供が、「今度の作文、何を書こうかなあ」と言ったら、「この前の○○なんて、いいんじゃない」とアドバイスをしてあげるのです。
小1や小2のころは、子供に自由に書かせると、毎日の学校生活の平凡なことを毎回書くようになります。
小1や小2の子供は、作文の中身の面白さということは考えていないので、保護者が題材作りを手伝ってあげるといいのです。
第二は、書いたあとの作文に、アドバイスをしたり、書き直しをさせたりしないことです。
親の善意のアドバイスであっても、子供はそれを自分の書いた作文が否定されたと感じます。
いつも、いいところだけを見て褒めてあげることです。
第三は、読書に力を入れることです。
読書には、読み聞かせも含みます。
作文の表記は、作文の上で直すのではなく、読む力をつけることによって自然に直るようにしておくことです。
作文は褒めるだけ、読む力をつけることによってよりよい作文を書けるようにするということです。
第四は、まだ書く力がない小1や小2の生徒の場合は、親子作文としてやっていくことです。
親子作文は、次のようにします。
1)お父さん、又は、お母さんが、子供と話をします。
「今度の作文どんなことを書くか教えて」という感じです。
2)親は、子供と話をしながら、それをメモします。
3)そのメモの中に、子供の話だけでなく、親の話も入れていきます。
「へえ、そんなことがあったんだ。実は、お母さんも小1のときね……」という話し方です。
子供から作文に書くことを引き出すのではなく、親が似た話をおもしろおかしく話してあげるのです。
この親からの対話によって、子供の語彙力と理解力が育ちます。
作文は、子供から書くことを引き出すものではないということをよく覚えておいてください。
子供の中には、まだ引き出す中身となるようなものはほとんどありません。
中身を付け加えてあげるのが、親からの対話なのです。
4)子供と対話をしながらメモを書く時間は15分程度です。
5)メモを書いたあと、子供はそのことを絵にかきます。
たまに絵をかくのが苦手という子がいます。
それは、小さいとき自分がかいた絵を否定されたことがあるからです。
子供は、本来絵をかくのが好きです。
その子供の絵心を引き出すには、親が、子供がかこうと思っていたことをかいてあげることです。
つまり、親が下手なりに楽しそうにかくことによって、子供は、「絵をかくというほ、そういう適当なことでいいんだ。そして、楽しいことなんだ」と理解するようになるのです。
6)子供が絵をかいている間、親はメモをもとに作文を書きます。
字数は、子供の書ける字数に合わせて100字から200字にとどめておきます。
大人が書く普通の漢字かな交じり文で書いて、漢字にはすべてふりがなを振っておきます。
親が書く作文には、できれば、ダジャレなどの楽しい部分も入れておけるといいです。
7)親が書いたふりがな付きの作文を子供に音読させてみます。
音読は、どんなにつっかえながら読んだり、読み間違えたりしても、褒めるだけにします。
音読は、褒めていれば、上手になります。
読み方を注意すれば、下手になります。
8)親子作文を続けていると、親が楽しそうに書いているのをみて、そのうちに、子供が、「自分も書きたい」と言ってきます。
そうしたら、最初は題名だけとか、最初の1文だけとか、途中までとか範囲を決めて子供に書いてもらいます。
大事なことは、子供が書いたものを直さないことです。
9)もし、お父さんやほかの兄弟も親子作文に参加できるようなら、親子作文のあとに、コメントを書いてもらいます。
つまり、家族全員の合作で親子作文を仕上げるのです。
10)親子作文には、子供の絵以外に、その話に関連する写真などがあれば、それもノートに貼っておきます。
以上が、親子作文の方法です。
このやり方なら、幼長の子でも、幼中や幼小の子もで、親子作文が書けます。
親子作文で書く練習をした子は、作文を書くことが好きになります。
楽しくて褒められるだけだから、好きになって当然なのです。
作文は、この最初の出発点で楽しい感覚を持つことが大事です。
▼親子で書く構想図の例
https://www.youtube.com/watch?v=DA3_a9F-ZSA
https://www.youtube.com/watch?v=RdLqUBxLc08
ところで、なぜ言葉の森が、小1の作文について、このように余裕を持った指導ができるかというと、それは、子供たちの作文を高3まで教えていく展望があるからです。
小学生の作文の範囲で上手に書かせることが目的なのではなく、中学生や高校生になったときの準備として小学生の作文を書くという目的で勉強をしているからです。
これが、小学生までの作文指導しかしていない作文教室や作文講座との大きな違いです。
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ある日、小学校高学年の保護者の方から、
「小学生のカリキュラムまでしかない今の作文講座をやめて、高校生までの指導がある言葉の森の作文を体験したい」
という相談がありました。
これは、大事なことです。
小学生までの作文は、登山で言えば、麓(ふもと)近くのアプローチの部分です。
なだらかな道が続くだけですから、まだ山登りでも何でもありません。
だから、小学校低中学年の作文指導は、誰でもできるのです。
しかし、この時期に書き慣れておくことが、次の中学生高校生の作文の勉強を続ける土台になります。
小学生時代の作文は、その時代の勉強に意味があるのではなく、中学生高校生になったときの準備として意味があります。
それなのに、小学6年生で作文のカリキュラムが終わったのでは、何のために勉強していたのかわかりません。
小学4年生のころになると、読書力のある生徒は、作文もかなり自由にのびのびと書くことができるようになります。
それを見ると、保護者の方は、「作文はもう書けるから大丈夫」と思ってしまうことが多いのですが、それは勘違いです。
小学4年生で作文が上手に書けることと、中学生になって作文が上手に書けることとの間には、大きな質的な違いがあるのです。
それは、森リン大賞の、小学生の作文と中学生の作文と高校生の作文を比べてみてもらえばわかります。
https://www.mori7.com/oka/moririn_seisyo.php?nenn=2024&tuki=07
たまに、「うちの子はよく書けるから、学年の先取りで作文を書きたい」という保護者の方もいます。
学年の先取りができるのは、数学や英語など知識として理解することのできる勉強だけです。
作文のように思考力を必要とするものは、その学年にならないとできないのです。
小学生までのカリキュラムまでしかない作文の勉強は、作文の勉強とは言えません。
敢えて言えば、作文の準備段階の勉強です。
本当の作文(小論文)の勉強は、中学生の意見文の勉強から始まるのです。
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7月の森リン大賞を発表します。
https://www.mori7.com/oka/moririn_seisyo.php?nenn=2024&tuki=07
森リン大賞は、4週目の清書の週に、パソコン入力された作文の森リン点を基準にして、学年別ベスト10と学年別の代表作品を選ぶものです。
ベスト10は、森リン点のみを基準としていますが、代表作品はその上位の作品の中から内容的にも優れたものを選んでいます。
現在、いろいろな作文教室や作文通信講座がありますが、言葉の森のように、毎月、小1から高3までの優秀作品を掲載しているところはほかにはほとんどありません。
これは、言葉の森が、小1から高3まで学年に応じた作文指導を行っていることと、森リンという自動採点ソフトを独自に開発しているからできることです。
小学1、2、3年生は、自分でまだパソコン入力ができない生徒が多いと思います。
その場合は、保護者の方がパソコンで入力してあげてください。
ただし、4週目の清書をパソコン入力することは任意です。
小学1、2、3年生の作文では、手書きだと漢字で書けない文字はひらがなで書いていることが多いと思いますが、パソコン入力する場合は、それらの文字も普通に漢字変換をして入力してください。
小学4年生以上の生徒は、できるだけ自分でパソコン入力をしてみてください。
その際、タッチタイピングができるように、毎日10分、「寿司打」などで練習するといいです。
https://sushida.net/
私は、自分の好きな歌を1曲歌いながら、その歌詞を入力するというやり方で練習していました。
感想文を清書する場合、要約の部分はカットして自分なりの実例や説明に書き直すようにしてください。
要約の部分が入ると、森リン点がその生徒の実力よりも高くなってしまうことが多いからです。
今回も、中学1年生の上位の作文のいくつかは、要約の文章が入っていたので、代表作品の対象になりませんでした。
ワードで作文のパソコン入力をする人は、ワードは、見た目だけの段落をつける仕組みになっているため、ウェブに送信すると、段落の1マスがない作文になってしまいます。
ワードの設定を変えておくと、ワードで打ち直したあと、改めて段落の1マスを空けるようにして送信してください。
▼ワードの設定の仕方
ワードのファイル→その他→オプション→表示→「画面に表示する編集記号」→「スペース」にチェック
本当は、日常的な文章入力は、ワードのようなワープロソフトよりも、TeraPadのようなエディタを使う方がいいと思います。
手書きの原稿の場合、段落は改行して次の行の行頭を1マス空けるようにしていました。
しかし、この書き方をウェブの画面でも同じようにすると、行間がつまって読みにくくなります。
ウェブに文章を送信するときは、段落は2行空けるようにするといいです。
しかし、これはまだルール化されていないので、外部の作文試験をパソコン入力で受験する場合は、この限りではありません。
■7月の森リン大賞 優秀作品
「障害」という名の個性
あおふね 中2
まず、困っている人や障害者のように壁がある人々に手を差し伸べていくことは大事である。なぜなら、障害者はもちろん一人の人間であり、差別を受けてはならないからである。少し前に、僕の学校に障害者の方が来て、講演をして下さった。その方によると、障害者の身として、できないことは確かにあるという。例えば、駅のホームの階段を上ること。しかし、そんな登れない人たちを放っておくことは、立派な差別である。だから、こういう時に手を差し伸べることが重要だと言っていた。ちなみに、講演に来てくれた障害者の方は、三、四人の力を借りて登っていたという。このように、障害者には普通の人たちと平等に生きる権利があり、自由がある。その権利や自由を尊重して手助けをすることは大事だと思う。だから、手を差し伸べることは大事であると考える。
しかし、チャレンジ精神も大事である。障害者は人間ではあるけれども、どうしても壁にぶつかることもある。僕はその壁を乗り越えようとする姿勢はとても大事であると思う。でも、これは障害者だけではない。この世に生きているすべての人間において大事なことである。障害のない僕でも、チャレンジ精神によって乗り越えてきたことは多くある。例えばそろばん。小学校二年生のころから始めたそろばんだが、三級への昇格審査から、試験会場で受けることになった。僕はそれに九回連続で受け、その九回でそろばん一級にまで上がった。しかし、そんな僕にも大きな山場があった。それは準二級からであった。準二級の審査には無事合格し、ひと段落ついたと思うと、すぐに二級試験の申込書が僕の手元にやってきたのである。正直受けるか迷ったが、チャレンジして受けることにした。休む暇なくそろばんを触り続け、何とか二級も合格した。しかし、またすぐに準一級試験の申込書が手元に来た。僕は、ここもチャレンジして試験を受けることに。僕は、そこから毎日練習したが、正直あまり本番では手ごたえがなく、とても心配であった。僕は、「不合格」かなぁ、と思い、教室に結果を見に行ってみると、なんと合格!僕はとても驚いた。そして、チャレンジが実った経験だった。このように、チャレンジは失敗しても成功しても自分にとって良い経験となる。だから僕は「チャレンジ精神」というものは大事だと思う。
確かに、手を差し伸べて多くの障害者や困っている人々を救うことは大事だ。しかし、チャレンジ精神を大事にして、様々なことに挑戦することも大事である。一方で、ロックの殿堂入りを果たした歌手、ボブ・ディランさんは、このような言葉を残している。「僕にはヘンな癖があるけど、捨てなかった。それがぼくの個性だから。」というものである。この言葉のように、前者も後者も大事だが、最も大事なのは、個性を尊重する事である。我々にも個性はあるし、障害も個性の一種である。だから、これからは様々な人々の「個性」を尊重していけるように努めたい。
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音楽やスポーツは、練習を積み重ねれば誰でも少しずつ上手になります。
英語も音楽やスポーツに似ています。
かけた時間に比例して上手になっていくのです。
実は、作文も同じです。
作文は、知識の勉強ではなく、本業音楽やスポーツと同じ身体的な勉強です。
かける時間に比例して上達する面があるのです。
しかし、作文だけをいくら書いても、それで単純に調達するわけではありません。
上達にはもう一つの要素が必要です。
作文はアウトプットです。
アウトプットをだけをいくら練習しても、そのアウトプットが自然に上達するのではありません。
良質のインプットを伴って初めてアウトプットが上達するのです。
その上質のインプットとは読書です。
小学校低学年のころ、上手な作文を書いていた子が、中学年高学年になったときにあまり上達していないことがあるとしたら、それは読書が低学年のままで終わっているからです。
小学校高学年のころ、上手な作文を書いていた子が中学生高校生になったとき、期待するほど上達していないとすれば、それは中学生高校生が読むのにふさわしいレベルの高い説明文を読んでいないからです。
レベルの高い文章を読むインプットの時間がなければ、アウトプットをいくら頑張っても上達には限界が出てくるのです。
時々、作文が書けないとか、書くことがないとか、何を書いていいかわからないなどという子がいます。
その子たちに共通しているのは、読書自体が不足していることです。
作文の上達は、読書力に支えられています。
そしてまた、読書には、作文の上達以外の効果もあります。
それは読書によって学力が向上することです。
読書とは一見関係のないように見える数学英語理科社会の勉強でも、読書力がついてくると成績が上がります。
それはなぜかというと、人間が物事を理解する力は、日本語を通して理解する力だからです。
子供たちがどういう読書をしているかというのは、読書記録を見るとわかります。
https://www.mori7.com/teraon/ds.php
1週間で読み終わらずに、何週も同じ本の記録している生徒は読書量が減っています。
毎日10ページの読書できれば50ページ以上の読書をすることと、説明文の読書を増やすことです。
付箋読書の方法は次の森から郵便で説明します。
小学校低学年の絵本のような本ばかり読んでいる子は、読書の質を上げる必要があります。 中学生で物語文の本ばかり読んでいる子も、読書の質を上げる必要があります。
それは質の低い本を読まないということではありません。
読書好きの子は一般に漫画も好きです。
難しい本も読むが、易しい方も読むというのが普通の読書の仕方です。
子供の読書の質を高めるためには、親が読書好きである必要があります。
親が小学校中学生のころに読んで熱中した本があれば、それをこの子供にすすめることができます。
また、日常生活の中でも、親が本を読んでいる姿を子供に見せていると、子供は自然に読書好きになります。
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小学校低学年の子が作文を書いたものを見ると、直したいところがいくつも見つかります。
そこを直すと、作文はちょっとまともになります。
そして、子供もそれなりに納得します。
しかし、こういうことを続けていると、やがてお母さんは、「どこを直そうか」という目で子供の作文を見るようになります。
それは、子供にとって気分のいいものではありません。
それなりに一生懸命に書いたものを、書き終わった直後に、お母さんの冷たい目で作文を読まれることになるからです。
やがて、子供は、親に注意されないように先回りして、「次は、どうやって書くの」「これでいいの」などと聞くようになります。
オンラインクラスで、子供たちが自由に話をする時間があります。
真面目な子によくあるのは、すぐに親の方を見てから話すことです。
それは親がいつも子供に細かいことを注意しているからです。
子供たちの話の時間に、子供が時々親の方を見ながら話をしていることがあったら、親はもっと子供のいいところを見て、いつも褒めるような子育てに切り替えてください。
小学2年生のころまでは、子供は親の言うことを素直に聞きます。
その時期に、注意する子育てを続けていると、やがて子供が小学3年生になり、4年生になるにつれて、親の言うことを聞かなくなります。
作文の勉強で、親子の対話が重要になるのは、小学5、6年生の時期です。
この時期に、親子で自由に話し合うことができれば、子供の語彙力や表現力や思考力が著しく伸びます。
しかし、小学校中学年のころまで注意されながら育った子は、真面目で勉強はできても、親子の自由な対話ができません。
だから、親は、小学校低学年のころから、子供の自主性を尊重し、いつもいいところを見て褒める子育てをしていく必要があるのです。
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子供たちには、いろいろな個性があり、長所があり、また短所があります。
成績がいいときもあるし、悪いときもあります。
うまく行くことも、失敗することもあります。
身近に子供たちを見ていると、つい今のその姿しか見えません。
そのため、教育に携わる人の多くは、子供たちを成績という面からだけ見てしまいがちです。
よくできる子、あまりできない子、というような一面からだけの評価です。
しかし、子供たちは成長します。
お父さん、お母さん方も、次のような経験があると思います。
小学校や中学校のころ、こんな子だった子が、社会に出たらいつのまにかあんな子になっていた、ということです。
「こんな」や「あんな」には、いろいろな言葉が入ります。
小学校、中学校、高校のころには予想もできなかったような成長を、どの子も遂げるのです。
だから、私は子供たちを見るときは、その子の今の姿ではなく、その先にある姿、つまり、社会人になったらどういう活躍をするのだろうという目で見ています。
すると、どの子も、文字どおり予測を超えた無限の可能性があるのです。
そう考えると、おのずから子育ての重点がわかってきます。
目の前のテストの成績は、もちろん大切ですが、それよりも大切なのは、子供たちが人間として成長することです。
受験勉強に邁進しているときは、こういうことは頭ではわかっても、心から納得するところまでは行きません。
しかし、時がたつと、心から納得するときが来ます。
ごく身近な話で言えば、中学生、高校生はあまり本を読みません。
言葉の森のオンラインクラスでは、毎週の読書紹介があり、中高生には説明文読書を勧めていることもあり、それなりにみんな本を読んでいますが、全体に日本の中学生高校生の読書量は多くありません。
定期テストの2週間前や、中3生高3生の受検期間中は、読書はいったん休んでもかまいません。
もちろん、そういう時期でも、折に触れて読書をする子はいますが、とりあえず読書より勉強でいいのです。
しかし、テスト勉強と読書を比べた場合、ひとまとめに言うことはできませんが、テスト勉強はあとに残りません。
しかし、読書は、あとに残ります。
例えば、中学生の数学の因数分解は、頭脳のパズルというぐらいの意味しかありません。
面白い因数分解の問題はたくさんありますが、それらができたとしても、社会人になったとき何かに役立つということはありません。
二次方程式の解を求めたいなら、解の公式にあてはめれば十分だからです。
また、解の公式も、理屈がわかれば、暗記しなくても自分で作ることができます。
中学生、高校生のみなさんは、また、そのお父さんやお母さんは、目の前のいろいろな課題に流されず、人間として成長することが大事だという原則を持ち続けていってくださるといいと思います。
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確認テストを受けられる期間は、毎月、1日から末日までです。
いつでも受けられるので、国語読解、算数数学、英語、基礎学力、総合学力、全科学力クラスの生徒は、必ず毎月の確認テストを受けてください。
「確認テストの使い方」のページを更新しました。
https://www.mori7.com/kt/tukaikata.php
大事なところを再掲します。
確認テストの取り組み方
確認テストの取り組みについて説明します。
- 確認テストを受けられる期間は、毎月1日から末日までです。
- 国語読解クラスの生徒は、毎月、国語の確認テストを受けてください。
算数数学クラスの生徒は、毎月、算数数学の確認テストを受けてください。
英語クラスの生徒は、毎月、英語の確認テストを受けてください。
基礎学力クラスの生徒は、毎月、国語と算数の確認テストを受けてください。
総合学力クラスの生徒は、毎月、国語と算数と英語の確認テストを受けてください。
全科学力クラスの生徒は、毎月、国語と英語と英語の確認テストを受けてください。
確認テストで、実力と弱点がわかるので、今後の学習と指導に生かせます。
- 自分の学年の問題に取り組むのが基本ですが、苦手な人は前の学年で、得意な人は後の学年で取り組むようにしてもいいです。
その場合、使う問題集もその学年に合わせて勉強するようにしてください。
- 解答は、できるだけテキスト入力で送信してください。
- テキスト入力が難しい場合は、確認テストのページから画像でアップロードすることもできます。
- 確認テストの採点は、事務局で行います。
- 点数が確定すると、正解が見られるようになります。
- 正解を見ても、正解の理由が理解できない場合は、確認テストの掲示板で質問をしてください。
https://www.mori7.com/ope/index.php?k=kt
- オンラインクラス一覧表の自分の名前の横にある学年をクリックすると、自分の確認テストのページに飛びます。
- なお、確認テストの結果を見ると、生徒の実力がわかるので、言葉の森では、全国学力テストなどの取り組みは行いません。
全国レベルの実力を知りたい場合は、「小学生 模試」「中学生 模試」「高校生 模試」などと検索して、それぞれの模試に参加してください。
- 中学生の数学、英語は、まだ学校でその単元を習っていない場合もあると思います。
問題集は、自分で先に進めるので、学校の進度とは関係なく先の勉強をするようにしてください。
- 中学生は、学校の定期テストは全教科80点以上を目指して勉強をしてください。
- 中学生の勉強時間の目安は、平日1.5時間、土日2.5時間です。
定期テストの2週間前からは、平日3.5時間、土日6~8時間を基準にしてください。
- 家庭での勉強時間を確保するために、自習室を利用することができます。
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https://youtu.be/m9D_4gB0xvQ
言葉の森は、この8月から、保護者の皆さまへのコミュニケーションの強化により、子供たちの学習を充実させることにしました。
これを、頻度の高いコミュニケーションを行うということで、ハイコミュニケーションという名称で呼びます。
言葉の森の指導の特徴は、1クラスの人数が5人以内なので子供たちの勉強や生活の様子がよくわかることと、講師が担任制で固定していることです。
しかし、これまでは、この特徴を生かすための保護者の皆様と講師とのコミュニケーションが必ずしも十分ではありませんでした。
講師は、子供たちの指導には熱心であっても、それを十分に保護者の皆様にお伝えしていなかったように思います。
言葉の森は、この5月から、「森からゆうびん」というA4葉書で、生徒の学習グラフの一部を郵送することにしました。
海外の方には、オンライン通信でお送りしています。
学習グラフの詳細は、ウェブでごらんいただくことができます。
https://www.mori7.com/gs/
この学習グラフをもとに、講師から保護者の皆様への個別れんらくを随時行うことにしました。
言葉の森の勉強は、他の学習塾との勉強とは、性格が異なります。
学習塾では、子供たちの成績を上げて志望校に合格させることが目的ですから、合格させたらそれで指導は終わりです。
言葉の森の勉強の目的は、成績や合格の先に、子供たちがよりよい人間として成長し、将来社会に貢献できる人間として育っていくことです。
将来は、オンラインクラスで一緒に学んだ生徒どうしが、大学生になっても社会人になっても交流できる同窓会のような機会を作っていく予定です。
また、子供たちが大きくなっても、昔教えてもらった先生に、いつでも相談に来られる体制を作っていく予定です。
そのためには、子供たちの学習の中心は、毎週の授業ではなく、毎日の家庭学習にする必要があります。
週に1回の授業でどれだけ勉強するかではなく、週に1回の授業をきっかけに、毎日の家庭学習を定期的に行っていくことが学習の中身になります。
しかし、そのためには、講師と保護者の間で、日常的な連係が必要になります。
連係を進める手段としては、保護者懇談会、発表室連絡、個人面談などもありますが、最も使いやすいものは個別れんらくです。
そこで、今後、講師から保護者の皆様へ、必要に応じて生徒の学習状況をできるだけ頻繁に報告するようにします。
ただし、講師からの連絡に、保護者の皆様が、そのつどお返事を書くのは負担を感じることもあると思いますので、講師からの連絡に対するお返事は特に必要ありません。
お返事を書いていただくとしても、「わかりました」とか「了解しました」とかいう文面だけで結構です。
また、メールのやりとりでは不十分になりそうなことについては、随時個人面談をご希望いたただければ、授業のあと10分程度の時間で個人面談をいたします。
オンラインクラスの方は、ご希望の日時のクラスにある「面談」の文字をクリックすれば、面談の希望を送信することができます。
作文個別の方は、個別れんらくで講師に直接面談の希望日時をご連絡ください。
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