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作文には、実例や事実という題材の部分と、感想や意見という主題の部分があります。
思考語彙が低いのは、題材の部分のわりに、主題の部分が少ないことが原因です。
しかし、小学生の作文では、作文の課題自体が題材を中心としたものですから、主題が少なくなるのは当然です。
例えば、「私の友達」とか「私の宝物」などの課題では、友達や宝物が題材になるので、主題は当然少なくなります。
しかし、同じ課題を高校生が書くとすると、「人間にとって友達とは何か」とか「人間にとって本当に大切な宝物とは何か」と主題に重点を置いて書くことができます。
主題に重点を置くと、自分の体験実例に限らず、社会実例にも題材を広げていくことができます。
思考語彙は、その生徒の学年に応じて高くなっていくものなのです。
中学生のころは、題材中心の作文から主題中心の移行していく時期です。
中学生の生徒が、思考語彙の高い作文を書くためにはコツがあります。
例えば、次のような作文があるとします。
○第一段落
要約
意見
○第二段落
実例1
感想1→★
○第三段落
実例2
感想2→★
○第四段落
最後の意見→★★
★の部分をじっくり書いていくと、主題を重視した作文になります。
思考語彙が低い場合、★の部分をもっと書き込んでいくことが必要になります。
特に★★の第四段落の部分は、第一、第二、第三段落と同じぐらいの長さを書いていくことが大事です。
ただし、思考語彙だけが高くなると、バランスが悪いための減点になので、適度に書くことも大切です。
とりあえず、第四段落を、第一、第二、第三段落と同じぐらいの長さで書くということを目指していくといいと思います。
▽参考記事(ここに更に詳しく書いてあります)
「森リンの採点は、「森リン採点」ボタンで――小6以上は86点を目標に。90点以上は東大レベル」
https://www.mori7.com/as/4837.html
しかし、感想や意見の部分を長く書くためには、そのための語彙力が必要です。
その語彙力を高めるのが、普段の説明文読書と、国語読解クラスの問題集読書です。
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https://www.youtube.com/watch?v=SZmoW0uPYqo
●受講料値上げのお知らせ
8月1日の「森からゆうびん」とホームページの記事で、受講料値上げをお知らせしました。
9月から、作文は、11,000円に、自主学習の講座(国数英、基礎学力、総合学力、創造発表、プログラミングなど)は、8,800円になります。
近年、新規の問合せ者が減少しているため、今後、言葉の森が新しい企画を行うためには受講料の改定必要だと判断して値上げを実施しました。
ご理解くださるようお願いいたします。
●新しい企画
今後、言葉の森は、次のような新しい企画に取り組み、充実した指導をしていく予定です。
・学習グラフで、生徒それぞれの現在の学習状況がわかるようにします。
字数、森リン点、読検点については、点数だけでなく偏差値も表示するので、成績の位置もわかるようになります。
https://www.mori7.com/gs/
・個別れんらく、発表室連絡を充実させ、生徒と先生だけの学習ではなく、生徒―先生―父母を三者の連係で学習を進めていきます。
・学習の基本は、事前の準備と毎日の家庭学習ですが、生徒によっては、授業に出ることだけを勉強のように考えている人もいます。
今後、予習と毎日の家庭学習を、先生の方で詳しくチェックしていきます。
・プレゼン作文発表会のように、全体で発表会を行う企画を再開していきます。
▽旧発表会のページ
https://www.mori7.com/hpk/
▽新発表会の予定のページ
https://www.mori7.com/pre/
・作文の進級試験を厳密に行い、所定の点数に達しない場合は、進級できない場合もあるというふうにしていきます。
進級試験をきっかけに、字数も作文力も伸びるということが多いからです。
・暗唱検定に英語の暗唱検定も取り入れ、暗唱力をつけていくようにします。
https://www.mori7.com/askt/
・森リン大賞などを更に充実させ定期的に発表していきます。
https://www.mori7.com/oka/moririn_seisyo.php
・コロナ以降、遠足やサマーキャンプはしばらく休んでいましたが、来年からは再開したいと思います。
現地で生徒どうしが実際の交流をすることで、よりより人間関係ができるようにしていく予定です。
サマーキャンプには、保護者の方も参加できます。
●小学校低学年の学習の重点
・自主性を育てるために、親は指示をしすぎない。
・ただし、家庭学習の習慣をつけるために、短い時間でいいので、自分で毎日決まったことを決まったようにできるようにしておく。
・家庭学習の基本は、簡単にできて習慣化しやすい百マス計算、漢字の書き取りなど。
・低学年は、読書が最も大切。読書には、親の読み聞かせも含む。
●小学校中学年の学習の重点と受験勉強
・学校の勉強はまだ易しいので、引き続き勉強よりも読書が優先。
・ただし、算数は苦手にならないように、その学年の算数問題集は完璧にできるようにしておく。
・中学受験については、言葉の森では受験する人がほとんどだが、やりすぎの弊害を感じる人も多い。
▽参考図書
「「中学受験」をするか迷ったら最初に知ってほしいこと: 4万人が支持する塾講師が伝えたい 「戦略的高校受験」のすすめ」
https://www.amazon.co.jp/dp/4053059054/
●中学受験に関する中根の個人的な考え
・中学受験は、受験勉強のしすぎで、その後勉強に飽きる子がいる。
(高校入試、大学入試の場合は、子供が自覚しているので勉強のしすぎによる弊害はない)
・中学受験の勉強で特に算数は、難しすぎるがその後役に立たないことが多い。
・受験勉強のために、読書や好きな趣味をやめてしまう子がいる。
・公立中は荒れているところもあるが、それもひとつの社会勉強。また、人間はどんな環境でも自分次第で勉強できる。
・中学受験のよい点は、中高一貫校は数学の1年間以上の先取りをするので大学入試に有利。
・しかし、人間は本気になれば、成績は急上昇する。
(ビリギャルの例もある。ただし、成績が急上昇する力のある子は読書をよくしていることが多い)
・中学生ぐらいの子は、周囲に影響されるので、周囲が前向きな子が多ければ前向きになり、周囲に後ろ向きな子が多ければ後ろ向きになることが多い。
・大学入試でいい大学に入っておくと、就職時の幅が広がる。
・しかし、これからは、スタートアップ又は副業からの自立を目指す人が増えるので、就職先はむしろ自分の学べる場にする必要がある。
●小学校高学年の学習の重点
・小学5年生から、作文だけでなく、すべての教科に、抽象的な思考力が必要とされるようになるので、勉強は難しくなる。
・作文の準備としては、親子の対話の機会を作り、親が似た例や自分の感想を話してあげると、子供の語彙力、思考力が伸びる。
・勉強は、忙しくなるが、読書は必ず毎日続ける。
ほかの生徒の読書記録を見て、読書傾向を次第にレベルの高いものにしていけるようにする。
●中学生の学習の重点
・高校入試のある中学生は、中3になったら必ず過去問を自分なりにやって分析する。
・塾や予備校や学校に任せるのではなく、自分と家庭で高校入試を独自に取り組む必要がある。
・試験で間違えたところがあれば、今使っている問題集又は参考書のどのページを見ればできるようになるか分析する。
今使っている問題集又は参考書に載っていない問題はできなくてもよいとする。
●高校生の学習の重点
・高校の教科は、全教科できるようにしておく。これが、社会人としての一般教養になる。
受験に出る教科以外は手を抜くというのは駄目。そういう姿勢は、人生のほかの場面でも出てくるから。
今後は、文系でも数学が必要になるので、数学は1冊の問題集を完璧にという原則でやっておく。
総合選抜が増えているので、自分の好きな分野があれば、学問的に深めておき、発表できる資料を作っておくとよい。
こういう学習は、入試に使わなくても、将来の大学生、社会人になってからの生活に役立つ。
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●優秀な子供たちほど、詰め込みの勉強に飽きている。創造する勉強がこれからの本当の勉強。
小学校高学年から中学生になると、優秀な子供たちほど、詰め込みの勉強に疑問を感じるようになってきます。子供たちは、もっと自由で個性的な勉強をしたいと思っているのです。
その個性的な勉強のひとつが作文です。しかし、30人から40人学級の一斉指導の中では、一人ひとりの生徒に対応した作文指導はできません。
しかし、現在の大学の総合選抜入試にも見られるように、作文はこれから最も必要な勉強になってくるのです。
●言葉の森の作文は、43年の実績、毎週の作文提出率ほぼ百%、小1から高3までの一貫指導、読書紹介と対話のある授業。
言葉の森の作文教室は、1981年創設で、43年の実績があります。
オンラインクラスの作文の提出率は、毎週ほぼ100%です。
その場でみんなが一斉に作文を書くので、提出漏れがありません。
また、少人数クラスなので、毎回全員の読書紹介があり交流があります。
だから、言葉の森には、小学1年生から高校3年生まで作文の勉強を続ける生徒が何人もいるのです。
●小1から高3の作文一貫指導は言葉の森だけ。小学生で終わる作文指導ではほとんど何も身につかない。
言葉の森の作文指導は、小1から高3までの一貫指導です。
小学生から高校生まで、段階的に進むカリキュラムで指導を行っています。
言葉の森の作文指導では、小学5年生から、説明文の感想文が入るようになり、受験作文に対応できるようになります。
中学生からは意見文になり、更に高校生からは大学入試に対応した論説文になります。
作文の本格的な勉強は、中学生から始まります。小学生までで終わる作文指導ではほとんど何も身につきません。
●少人数のオンラインクラスだから、毎週、全員の読書紹介があり、毎月、全員の発表会がある。
言葉の森のオンライン作文クラスは、4人から5人の少人数で行っています。
毎週、クラス全員の読書紹介があるので、自然に読書の質と量が向上します。
また、毎月、クラス全員の作文発表会があるので、互いの作文のよいところを参考にすることができます。
これからの勉強は、先生からの一方的な授業と一律の宿題と一斉のテストによる評価ではなく、生徒一人ひとりの個性に応じた発表と対話が中心になってくるのです。
●実力のつく作文指導。作文コンクール入賞69名(2023年)。中学入試、高校入試、大学入試の作文試験にも多くの成果。
作文の勉強は、ほかの勉強に比べて上達に時間がかかります。
しかし、言葉の森で勉強を続けていれば、どの子も必ず作文が上手に書けるようになります。
言葉の森の生徒の中には、自主的にさまざまな作文コンクールに応募している人がいます。
2023年は、自治体レベル以上の作文コンクールで入賞者が69名でした。
また、小学校編入試験、中学入試、高校入試、大学入試などの作文小論文試験では、毎年多くの成果を上げています。
●小学校高学年、中学生、高校生の感想文学習では、難しい説明文を読み感想文を書くので国語読解力が伸びる。
言葉の森の作文指導は、小学5年生から説明文の感想文が勉強の中心になります。
小学校高学年の感想文の学習では、中学入試レベルの説明文を毎回読み、その説明文についての感想文を書くので、国語読解力が身につきます。
中学生の学習では、高校入試レベルの説明文を読み、高校生の学習では、大学入試レベルの説明文を読みます。
読む力と書く力を並行して進めるので、読解力と作文力の両方の力がつくのです。
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小1の平均的な字数は、100字から200字です。
しかし、生まれた月によっても、かなり個人差があります。
小1のころは指の力がないので、作文を長く書くのが難しいのです。
これが、小2のころになると、指の力がついてくるので、今度は長く書くことに喜びを見出すようになります。
この長く書くことに熱中するのは、小3までです。
小3になると、長さよりも、作文の中身の価値ということを考え出すので、長く書くことにはあまり気が向かなくなります。
そのかわり、自分なりに面白い話を書こうとするようになります。
この作文の中身に関心を持つのは、小4まで続きます。
だから、小3、小4のころは、子供が最も小学生らしい作文を書く時期です。
小5になると、主題を考えて書くようになるので、作文は急に難しくなります。
小5の感想文の課題は、中学受験の国語の説明文のレベルなので、読むこと自体が難しくなるのです。
さて、小1のころの作文指導で、どこに力を入れていくかというと、それは4つあります。
第一は、題材作りです。
子供に、自由に書かせるだけでなく、お父さんやお母さんが、子供が作文に書く題材を作ってあげるのです。
一緒に料理を作ったり、実験をしたり、虫や魚を捕まえに行ったり、植物を育てたり、生き物を飼ったりということをしてあげます。
そして、子供が、「今度の作文、何を書こうかなあ」と言ったら、「この前の○○なんて、いいんじゃない」とアドバイスをしてあげるのです。
小1や小2のころは、子供に自由に書かせると、毎日の学校生活の平凡なことを毎回書くようになります。
小1や小2の子供は、作文の中身の面白さということは考えていないので、保護者が題材作りを手伝ってあげるといいのです。
第二は、書いたあとの作文に、アドバイスをしたり、書き直しをさせたりしないことです。
親の善意のアドバイスであっても、子供はそれを自分の書いた作文が否定されたと感じます。
いつも、いいところだけを見て褒めてあげることです。
第三は、読書に力を入れることです。
読書には、読み聞かせも含みます。
作文の表記は、作文の上で直すのではなく、読む力をつけることによって自然に直るようにしておくことです。
作文は褒めるだけ、読む力をつけることによってよりよい作文を書けるようにするということです。
第四は、まだ書く力がない小1や小2の生徒の場合は、親子作文としてやっていくことです。
親子作文は、次のようにします。
1)お父さん、又は、お母さんが、子供と話をします。
「今度の作文どんなことを書くか教えて」という感じです。
2)親は、子供と話をしながら、それをメモします。
3)そのメモの中に、子供の話だけでなく、親の話も入れていきます。
「へえ、そんなことがあったんだ。実は、お母さんも小1のときね……」という話し方です。
子供から作文に書くことを引き出すのではなく、親が似た話をおもしろおかしく話してあげるのです。
この親からの対話によって、子供の語彙力と理解力が育ちます。
作文は、子供から書くことを引き出すものではないということをよく覚えておいてください。
子供の中には、まだ引き出す中身となるようなものはほとんどありません。
中身を付け加えてあげるのが、親からの対話なのです。
4)子供と対話をしながらメモを書く時間は15分程度です。
5)メモを書いたあと、子供はそのことを絵にかきます。
たまに絵をかくのが苦手という子がいます。
それは、小さいとき自分がかいた絵を否定されたことがあるからです。
子供は、本来絵をかくのが好きです。
その子供の絵心を引き出すには、親が、子供がかこうと思っていたことをかいてあげることです。
つまり、親が下手なりに楽しそうにかくことによって、子供は、「絵をかくというほ、そういう適当なことでいいんだ。そして、楽しいことなんだ」と理解するようになるのです。
6)子供が絵をかいている間、親はメモをもとに作文を書きます。
字数は、子供の書ける字数に合わせて100字から200字にとどめておきます。
大人が書く普通の漢字かな交じり文で書いて、漢字にはすべてふりがなを振っておきます。
親が書く作文には、できれば、ダジャレなどの楽しい部分も入れておけるといいです。
7)親が書いたふりがな付きの作文を子供に音読させてみます。
音読は、どんなにつっかえながら読んだり、読み間違えたりしても、褒めるだけにします。
音読は、褒めていれば、上手になります。
読み方を注意すれば、下手になります。
8)親子作文を続けていると、親が楽しそうに書いているのをみて、そのうちに、子供が、「自分も書きたい」と言ってきます。
そうしたら、最初は題名だけとか、最初の1文だけとか、途中までとか範囲を決めて子供に書いてもらいます。
大事なことは、子供が書いたものを直さないことです。
9)もし、お父さんやほかの兄弟も親子作文に参加できるようなら、親子作文のあとに、コメントを書いてもらいます。
つまり、家族全員の合作で親子作文を仕上げるのです。
10)親子作文には、子供の絵以外に、その話に関連する写真などがあれば、それもノートに貼っておきます。
以上が、親子作文の方法です。
このやり方なら、幼長の子でも、幼中や幼小の子もで、親子作文が書けます。
親子作文で書く練習をした子は、作文を書くことが好きになります。
楽しくて褒められるだけだから、好きになって当然なのです。
作文は、この最初の出発点で楽しい感覚を持つことが大事です。
▼親子で書く構想図の例
https://www.youtube.com/watch?v=DA3_a9F-ZSA
https://www.youtube.com/watch?v=RdLqUBxLc08
ところで、なぜ言葉の森が、小1の作文について、このように余裕を持った指導ができるかというと、それは、子供たちの作文を高3まで教えていく展望があるからです。
小学生の作文の範囲で上手に書かせることが目的なのではなく、中学生や高校生になったときの準備として小学生の作文を書くという目的で勉強をしているからです。
これが、小学生までの作文指導しかしていない作文教室や作文講座との大きな違いです。
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ある日、小学校高学年の保護者の方から、
「小学生のカリキュラムまでしかない今の作文講座をやめて、高校生までの指導がある言葉の森の作文を体験したい」
という相談がありました。
これは、大事なことです。
小学生までの作文は、登山で言えば、麓(ふもと)近くのアプローチの部分です。
なだらかな道が続くだけですから、まだ山登りでも何でもありません。
だから、小学校低中学年の作文指導は、誰でもできるのです。
しかし、この時期に書き慣れておくことが、次の中学生高校生の作文の勉強を続ける土台になります。
小学生時代の作文は、その時代の勉強に意味があるのではなく、中学生高校生になったときの準備として意味があります。
それなのに、小学6年生で作文のカリキュラムが終わったのでは、何のために勉強していたのかわかりません。
小学4年生のころになると、読書力のある生徒は、作文もかなり自由にのびのびと書くことができるようになります。
それを見ると、保護者の方は、「作文はもう書けるから大丈夫」と思ってしまうことが多いのですが、それは勘違いです。
小学4年生で作文が上手に書けることと、中学生になって作文が上手に書けることとの間には、大きな質的な違いがあるのです。
それは、森リン大賞の、小学生の作文と中学生の作文と高校生の作文を比べてみてもらえばわかります。
https://www.mori7.com/oka/moririn_seisyo.php?nenn=2024&tuki=07
たまに、「うちの子はよく書けるから、学年の先取りで作文を書きたい」という保護者の方もいます。
学年の先取りができるのは、数学や英語など知識として理解することのできる勉強だけです。
作文のように思考力を必要とするものは、その学年にならないとできないのです。
小学生までのカリキュラムまでしかない作文の勉強は、作文の勉強とは言えません。
敢えて言えば、作文の準備段階の勉強です。
本当の作文(小論文)の勉強は、中学生の意見文の勉強から始まるのです。
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7月の森リン大賞を発表します。
https://www.mori7.com/oka/moririn_seisyo.php?nenn=2024&tuki=07
森リン大賞は、4週目の清書の週に、パソコン入力された作文の森リン点を基準にして、学年別ベスト10と学年別の代表作品を選ぶものです。
ベスト10は、森リン点のみを基準としていますが、代表作品はその上位の作品の中から内容的にも優れたものを選んでいます。
現在、いろいろな作文教室や作文通信講座がありますが、言葉の森のように、毎月、小1から高3までの優秀作品を掲載しているところはほかにはほとんどありません。
これは、言葉の森が、小1から高3まで学年に応じた作文指導を行っていることと、森リンという自動採点ソフトを独自に開発しているからできることです。
小学1、2、3年生は、自分でまだパソコン入力ができない生徒が多いと思います。
その場合は、保護者の方がパソコンで入力してあげてください。
ただし、4週目の清書をパソコン入力することは任意です。
小学1、2、3年生の作文では、手書きだと漢字で書けない文字はひらがなで書いていることが多いと思いますが、パソコン入力する場合は、それらの文字も普通に漢字変換をして入力してください。
小学4年生以上の生徒は、できるだけ自分でパソコン入力をしてみてください。
その際、タッチタイピングができるように、毎日10分、「寿司打」などで練習するといいです。
https://sushida.net/
私は、自分の好きな歌を1曲歌いながら、その歌詞を入力するというやり方で練習していました。
感想文を清書する場合、要約の部分はカットして自分なりの実例や説明に書き直すようにしてください。
要約の部分が入ると、森リン点がその生徒の実力よりも高くなってしまうことが多いからです。
今回も、中学1年生の上位の作文のいくつかは、要約の文章が入っていたので、代表作品の対象になりませんでした。
ワードで作文のパソコン入力をする人は、ワードは、見た目だけの段落をつける仕組みになっているため、ウェブに送信すると、段落の1マスがない作文になってしまいます。
ワードの設定を変えておくと、ワードで打ち直したあと、改めて段落の1マスを空けるようにして送信してください。
▼ワードの設定の仕方
ワードのファイル→その他→オプション→表示→「画面に表示する編集記号」→「スペース」にチェック
本当は、日常的な文章入力は、ワードのようなワープロソフトよりも、TeraPadのようなエディタを使う方がいいと思います。
手書きの原稿の場合、段落は改行して次の行の行頭を1マス空けるようにしていました。
しかし、この書き方をウェブの画面でも同じようにすると、行間がつまって読みにくくなります。
ウェブに文章を送信するときは、段落は2行空けるようにするといいです。
しかし、これはまだルール化されていないので、外部の作文試験をパソコン入力で受験する場合は、この限りではありません。
■7月の森リン大賞 優秀作品
「障害」という名の個性
あおふね 中2
まず、困っている人や障害者のように壁がある人々に手を差し伸べていくことは大事である。なぜなら、障害者はもちろん一人の人間であり、差別を受けてはならないからである。少し前に、僕の学校に障害者の方が来て、講演をして下さった。その方によると、障害者の身として、できないことは確かにあるという。例えば、駅のホームの階段を上ること。しかし、そんな登れない人たちを放っておくことは、立派な差別である。だから、こういう時に手を差し伸べることが重要だと言っていた。ちなみに、講演に来てくれた障害者の方は、三、四人の力を借りて登っていたという。このように、障害者には普通の人たちと平等に生きる権利があり、自由がある。その権利や自由を尊重して手助けをすることは大事だと思う。だから、手を差し伸べることは大事であると考える。
しかし、チャレンジ精神も大事である。障害者は人間ではあるけれども、どうしても壁にぶつかることもある。僕はその壁を乗り越えようとする姿勢はとても大事であると思う。でも、これは障害者だけではない。この世に生きているすべての人間において大事なことである。障害のない僕でも、チャレンジ精神によって乗り越えてきたことは多くある。例えばそろばん。小学校二年生のころから始めたそろばんだが、三級への昇格審査から、試験会場で受けることになった。僕はそれに九回連続で受け、その九回でそろばん一級にまで上がった。しかし、そんな僕にも大きな山場があった。それは準二級からであった。準二級の審査には無事合格し、ひと段落ついたと思うと、すぐに二級試験の申込書が僕の手元にやってきたのである。正直受けるか迷ったが、チャレンジして受けることにした。休む暇なくそろばんを触り続け、何とか二級も合格した。しかし、またすぐに準一級試験の申込書が手元に来た。僕は、ここもチャレンジして試験を受けることに。僕は、そこから毎日練習したが、正直あまり本番では手ごたえがなく、とても心配であった。僕は、「不合格」かなぁ、と思い、教室に結果を見に行ってみると、なんと合格!僕はとても驚いた。そして、チャレンジが実った経験だった。このように、チャレンジは失敗しても成功しても自分にとって良い経験となる。だから僕は「チャレンジ精神」というものは大事だと思う。
確かに、手を差し伸べて多くの障害者や困っている人々を救うことは大事だ。しかし、チャレンジ精神を大事にして、様々なことに挑戦することも大事である。一方で、ロックの殿堂入りを果たした歌手、ボブ・ディランさんは、このような言葉を残している。「僕にはヘンな癖があるけど、捨てなかった。それがぼくの個性だから。」というものである。この言葉のように、前者も後者も大事だが、最も大事なのは、個性を尊重する事である。我々にも個性はあるし、障害も個性の一種である。だから、これからは様々な人々の「個性」を尊重していけるように努めたい。
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音楽やスポーツは、練習を積み重ねれば誰でも少しずつ上手になります。
英語も音楽やスポーツに似ています。
かけた時間に比例して上手になっていくのです。
実は、作文も同じです。
作文は、知識の勉強ではなく、本業音楽やスポーツと同じ身体的な勉強です。
かける時間に比例して上達する面があるのです。
しかし、作文だけをいくら書いても、それで単純に調達するわけではありません。
上達にはもう一つの要素が必要です。
作文はアウトプットです。
アウトプットをだけをいくら練習しても、そのアウトプットが自然に上達するのではありません。
良質のインプットを伴って初めてアウトプットが上達するのです。
その上質のインプットとは読書です。
小学校低学年のころ、上手な作文を書いていた子が、中学年高学年になったときにあまり上達していないことがあるとしたら、それは読書が低学年のままで終わっているからです。
小学校高学年のころ、上手な作文を書いていた子が中学生高校生になったとき、期待するほど上達していないとすれば、それは中学生高校生が読むのにふさわしいレベルの高い説明文を読んでいないからです。
レベルの高い文章を読むインプットの時間がなければ、アウトプットをいくら頑張っても上達には限界が出てくるのです。
時々、作文が書けないとか、書くことがないとか、何を書いていいかわからないなどという子がいます。
その子たちに共通しているのは、読書自体が不足していることです。
作文の上達は、読書力に支えられています。
そしてまた、読書には、作文の上達以外の効果もあります。
それは読書によって学力が向上することです。
読書とは一見関係のないように見える数学英語理科社会の勉強でも、読書力がついてくると成績が上がります。
それはなぜかというと、人間が物事を理解する力は、日本語を通して理解する力だからです。
子供たちがどういう読書をしているかというのは、読書記録を見るとわかります。
https://www.mori7.com/teraon/ds.php
1週間で読み終わらずに、何週も同じ本の記録している生徒は読書量が減っています。
毎日10ページの読書できれば50ページ以上の読書をすることと、説明文の読書を増やすことです。
付箋読書の方法は次の森から郵便で説明します。
小学校低学年の絵本のような本ばかり読んでいる子は、読書の質を上げる必要があります。 中学生で物語文の本ばかり読んでいる子も、読書の質を上げる必要があります。
それは質の低い本を読まないということではありません。
読書好きの子は一般に漫画も好きです。
難しい本も読むが、易しい方も読むというのが普通の読書の仕方です。
子供の読書の質を高めるためには、親が読書好きである必要があります。
親が小学校中学生のころに読んで熱中した本があれば、それをこの子供にすすめることができます。
また、日常生活の中でも、親が本を読んでいる姿を子供に見せていると、子供は自然に読書好きになります。
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