作文検定10級レベル
小学2年生になったら、自分だけがしたことを書こう
▼ここが大切!
▽書き出しの工夫
書き出しに、会話、色、音、情景を入れて、読み手をひきつけるような効果を出します。
▽自分だけがしたこと
作文の題材には、できるだけ白分のしたことを書くことが大切です。それはそのほうがその人らしい作文になるからでず。例えは、サッカーの試合の話を響くときに、「Aくんがパスして、Bくんがシュートをして、点を取った」というような書き方ではなく、「(ほかならぬ)ぼくがシュートをしようとして空振りした」というようなことを書いていくということです。
▽声・顔・動作の様子
会話の前後にその人の表情や動作を入れて書く練習です。
▽前の話・聞いた話
小学生が書く作文は、事実の経過を時間の順序で書く形になることが多いものです。このため、中心を絞って書くように要求すると字数が短くなってしまうという問題が出てきます。
中心を絞りながら話題を広げていくために、前にあった話や聞いた話を入れる練習です。聞いた話は、お父さんやお母さんが話してあげ、事前に準備しておきましょう。
▼作文を書き終えたあとに
子供が作文を書く前だけでなく、齧いたあとにも、親が経験した似た話を聞かせてあげましょう。子供の作文をきっかけにして、家族でいろいろな思い出話をするというイメージです。
小学生のうちは、間違いを直したり書き方の注意をしたりするよりも、何しろ楽しく話をするということがいちばんの勉強です。見本の作文は、見やすいように段落をつけていますが、三年生はまだ段落をつけて書く必要はありません。
▼作文のお手本!
七夕のねがい事
ガサガサと音がして、げんかんが開きました。お母さんが、大きな竹をかかえて入ってきました。ほくが、
「わあ、すごい竹やぶ。何をするの。」
と聞くと、お母さんが、
「これは、竹やぶじゃなくて、竹。」
と言いました。
お母さんとぼくと一年生の妹と二さいの弟で、竹のえだにいろんなかざりをつけました。ぼくは、おもちゃ箱からきら-きら光るシールを出してかざりにしました。まるで、クリスマスツリーみたいです。妹は、手をたたいて、
「ハッピーバースディトゥーユー。」
と歌っていました。
夜になって、お父さんが帰ってきました。お父さんは、おどろいた顔をして、そのあとすぐにふざけて、
「ジングルベール、ジングルベール、すずが鳴る。」
と歌いだしました。
ぼくは、お父さんとお母さんに、昔の話を聞いてみました。お父さんは、子どものころ、たんざくに「せかいせいふく」と書いたそうです。お母さんは、すきな子の名前を書いたと言っていました。
それから、みんなでねがい事を書きました。
お父さんは、まじめな顔をして、「みんながよろごぶいい仕事ができますように」と書きました。
お母さんは、「家族みんながけんこうでありますように」と書きました。
ぼくは、「レーシングカーがほしい」と書きました。
妹は、「うさぎになりたい」と書きました。
いちばん下の弟は、「わー」といいながら、「そ」という字を書きました。
ぼくは、七タの日が晴れてくれるといいなあと思いました。
▼小学3年生の日記の書き方
その日の出来事を、「前の話・聞いた話」「たとえ」が入るように書きましょう。お父さんやお母さんの「似た話」を聞かせてあげましょう。
小学三年生のころは、年上の人を尊敬し、その人からいろいろなものを吸収しようとする時期です。心に残るいい話をしてあげましょう。
○月○日
今日は、七タなのに雨でした。
ぼくは、
「天の川、見たいなあ。」
と言いました。
お父さんに聞くと、昔、山に登って見た真っ暗な空に、本当に川のように星が広がっていたそうです。
ぼくは、今度、ぜったいにお父さんに山につれていってもらおうと思いました。
▼日記を書き終えたあとに
お父さんやお母さんの子供のころの話をたっぷり聞かせてあげても、子供はその話をさらりとしか書かないことがあります。しかし、それでも子供の心の中には、その話がしっかり残っています。めげずに、いろいろな話をしてあげましょう。
学年別作文感想文の書き方
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5ねんせいのさくぶんのかきかたおしえて
4年生の書き方おしえて
「プレジデントファミリー9月号」(今発売中)の付録に、「4年生の作文の書き方」を載せています。
そちらを見るとわかりやすいと思います。
作文の書き方が分からない
もうすぐ直すので待っててね。
原稿用紙が埋まらない
似た例を両親に取材すると、面白い話が聞ける。
あと、意見文で、もう最後の意見になってしまったときは、そのあとに、「例えば」と意見を補強する実例を追加していくと長く書ける。
小学3年生で主張作文があります。
書き方がわかりません。
教えてください!
小学3年生で、主張作文など書く必要はありません。
そういう無意味な苦労を子供にさせるよりも、お母さんがかわりに書いてあげるといいと思います。
なるほど!
参考になります。
4年の作文教えて
作文の書き方教えて下さい★
この記事に書いてあるとおりです★
それっていい作文ですね
3年生の作文の書き方を教えて!!!!!!
さりさん、がんばってね。
三年生で説明文を書くためのやりかたを教えてください。
説明文を書くために大事なことは、第一に、材料を集めることです。
第二は、構成をわかりやすく書くことです。
構成は、この返信のように、「第一に」「第二に」などで書くことをいくつかに整理していくといいです。
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小学2年生になったら、たとえを入れて書いてみよう
▼ここが大切
▽題名の工夫
低学年のころは、作文の題材を見つけやすいように、「きょうのこと」という題名で練習をします。題名の工夫とは、話の中心がわかるように工夫して題名をつける練習です。しかし、ただ題名をおもしろくすることだけを教えると、かえって内容のわからない題名をつけてしまうことがあります(「ドッカーン」「涙がぽろり」「大笑い」など)。一般的に題名の工夫は、「〇〇な□□」「〇〇の口□」「〇〇だった□□」のような形になることが多いので「〇〇な○○という形になるように工夫しよう」と指導すると子供に伝わりやすくなります(「地獄の遠足」「一番になった運動会」「かわいい金魚」など)。
▽どうしてかというと
作文の中で、理由を説明する必要力ある場面で、その理由を書く練習です。
▽途中に思ったこと
作文の結びだけでなく、途中にも思ったことを書く練習です。
事実のところどころに白分の思ったことを入れると、文章に変化と奥行きが出てきます。
▽たとえ
「まるで」「みたい」「よう」などとう言葉を使って、比揄を入れる練習です。
▽長い会話
味のある会話を書くために、二行以上の長い会話を思い出して書く練習をします。
▼作文を書き終えたあとに
ともかく、楽しく書く習慣をつけることが大切です。勉強のように間違いを直しなからだと、長続きしなくなります。どうしても間違いを直したいときは、たくさん褒めたあとに、ふと気がついたように一ヶ所だけという形にしておきましょう。
間違いは、読む力をつける中で白然に直していくものです。見本の作文は、見やすいように段落をつけていますが、二年生はまだ段落をつけて書く必要はありません。
▼作文のお手本!
お父さんにもらったカブトムシ
わたしは、虫が大すきです。この間、お父さんがカブトムシを一ぴきもってきてくれました。どうしてかというと、会社の人にもらったからです。ずっと前は、やはり会社の人から、スズムシをもらってきてくれました。わたは、お父さんの会社っておもしろそうだなあと思いました。
わたしは、そのカブトムシに「黒いいなづまハヤト」という名前をつけました。えさはバナナとリンゴです。お兄ちゃんが、「名前のわりに、食べているものが弱そう。」と言いました。
ハヤトは、タ方になると、おがくずのベッドからコソコソと出てきて、おいてあるえさをおいしそうに食ぺていました。
ところがある日、わたしがカゴを見てみると、ハヤトがよこになったままうごいていません。わたしは、目がまん丸になるぐらいおどろきました。
わたしは、お父さんの言ったことを思い出しました。
「クワガタは二、三年生きるけど、カブトムシは、一年なんだよ。」
手にとると、ハヤトは、もう虫のいきです。
ぐったりしているハヤトをおこして、わたしは、バナナを口に入れてあげました。
ハヤトはしばらくうれしそうにもがいていましたが、やがてだんだんうごかなくなってきました。
わたしは、なみだをこらえて言いました。
「ハヤト、こんどは、クワガタムシにうまれかわってきてね。」
できれば、オオクワガタがいいです。
▼小学2年生の日記の書き方
その日の出来事を「長い会話」「たとえ」が入るように書きましょう。出来事によっては、会話が入れにくい肘ものもあります・その場合は・会話のかわりに白分の思ったことを書きましょう。たとえが白分で思いつかないときは、お父さんやお母さんが教えてあげましょう。
○月○日
今日は、お父さんとコオロギをつかまえに行きました。お父さんが、
「コオロギというのは、こういう草むらのところにいるんたよなあ。」
と言って草をふむと、コオロギがまるで花火のようにとびはねて出てきました。
わたしは、コオロギが、
「たいへんだあ。大男がやってきたあ。」
と言っているみたいだなあと思いました・
▼日記を書き終えたあとに
文章を書くときには、「書きたい」というエネルギーが必要です。
書く前に、子供にいろいろな話を聞いてしまうと、子供は話をしたことで満足して、かえって書けなくなります。話をたっぷり聞くのは、書いたあとにしておきましょう。
学年別作文感想文の書き方
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