小5の保護者の方から、「公立中高一貫校の受験を視野に入れた指導を」というご意見をいただきました。
以下は、そのご意見に対してのお返事で、父母の広場に掲載したものです。
言葉の森の普段の作文の勉強がそのまま受験の作文につながっています。
ただし、受験の場合は、志望校の傾向があり、字数と時間の制限があるので、入試の5ヶ月前から受験コースを選択できるようにしています。
公立中高一貫校の作文は、真面目に正しく考える子よりも、大胆に自分の考えを言える子の方が有利なところがあります。
そのためには、言葉の森の作文の勉強以外に、長文の課題などをもとに家族で対話をする機会を作っていくといいと思います。
最初から子供の意見を聞くのではなく、お父さんとお母さんが自分の考えをどんどん言っていき、子供はただ聞いているだけでかまいません。
そういう機会を作っていくうちに、子供も次第に自分の意見を言うようになります。そのときに言ったことは、決して大人が否定せずに、いつも認めてあげるようにしていきます。
子供が毎日、課題の長文を音読し、その音読をもとに、お父さんとお母さんと子供さんが似た話などを話し合うというやり方です。
音読の自習にもなるし、作文の予習にもなるし、家族の対話にもなるし、考える力をつける勉強にもなります。
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小4と中3の保護者の方から、「担当の先生と相談したり面談したりする機会がほしい」というご意見をいただきました。
以下は、そのご意見に対してのお返事で、父母の広場に掲載したものです。
担当の先生との相談については、今のところ、
1、電話指導の際に続けてお話しいただく
2、封筒用紙のひとこと欄にご相談内容を書いて作文と一緒に送っていただく
の二つの方法があります。
今後、
1、父母面談の時間を設ける(以前は、定期的に行っていましたが、一律に行うのが難しいので今新しいやり方を考えているところです)
2、講師のブログで個別の相談を受け付けられる形にする
などの方法を考えています。
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小5の保護者の方から、「親が読書をすすめても本を読もうとしない」というご質問をいただきました。
以下は、そのご質問に対してのお返事で、父母の広場に掲載したものです。
読書については、親が確信を持って読ませるようにすることが大事です。
よくあるケースは、
(1)
親「本でもよんだら」
子「うん」
で何もせずに終わる(笑)。
「○○でも」という時点で既に説得力がなくなっているからです。
(2)
子「この本つまんない」
親「そーお。じゃあ、こっちは」
子「この本むずかしい」
親「そーお。じゃあ、こっちは」
子「この本もおもしろくない」
読む力がついていない時期は、何を読ませてもつまらないのです。
おもしろい本を探すよりも、何しろ読ませて読む力をつけるのが先です。
(3)
親「本読みなさい」
子「漫画でもいい?」(絵本、雑誌、学習漫画、図鑑なども)
親「まあ、読まないよりいいか」
無理に読ませて読書嫌いになることはありません。
逆に無理にでも読ませて力をつけることによって読書好きになります。
字のスペースが絵のスペースよりも多い本(つまり絵本や漫画でない本)を毎日学年の10倍ページ(小5なら50ページ)以上を読むようにすれば、読むようになります。
大事なことは、親が確信を持って読ませるということです。
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小4の保護者の方から、「言葉の森のシステムが複雑だ」というご意見をいただきました。
以下は、そのご質問に対してのお返事で、父母の広場に掲載したものです。
システムが複雑で申し訳ありません。
最初はシンプルだったのですが、20年間という長年の指導の過程で、やはりあれも教えたい、こういう力もつけたいということで、次々と新しい仕組みを付け加えたので、かなりややこしくなりました。
ホームページも、内部の構造が複雑になっています。
ただし、いろいろな要望はできるだけ反映するようにしています。
これまでに、わかりやすくという点で改良したところは、
1、言葉の森新聞の文字を大きめにした(たまにスペースの関係で小さい文字になるときがありますが)
2、長文を縦書きにした(インターネットに掲載する関係で、全部を縦書きにすることはできませんが、よく読むものは縦書きにしています)
3、課題集の課題と解説を週ごとにまとめた(昔は、課題と解説が別々にまとまっていた)
などです。
4、ホームページから欠席の連絡が入れられるようにした(直前の欠席連絡でも講師に伝わりま)
今考えているのは、振替のシステムをもっとやりやすくすることです。
お気づきの点があればお知らせください。
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小4の保護者の方から、「暗唱する文章の選定の基準」についてご質問をいただきました。
以下は、そのご質問に対してのお返事で、父母の広場に掲載したものです。
暗唱の文章は、現代日本語の文章(主に説明文)としています。それは、暗唱を読解力と作文力に結びつける学習と考えているからです。
暗唱というと、平家物語や論語や般若心経などの有名なものに限るというイメージが今の日本の社会にはありますが、その暗唱は文化的な観点の暗唱であって、教育的な観点の暗唱ではありません。今の日本で素読や暗唱を指導しているほとんどの人がこの区別を理解していません。
江戸時代の素読教育においても、決して四書五経の素読ばかりをしていたのではなく、むしろ往来物というそれぞれの仕事や生活に密着した手紙の書き方の素読が学習の中心でした。
また、言葉の森の暗唱は、暗唱する文章そのものに文化的な価値があると考えるよりも、暗唱の仕方を身につけてそれを自分の学習に応用できるようにすることを目標としています。
しかし、暗唱だけではやりにくい面もあるようですので、今後は暗唱と従来の音読の両方をできるようにしたいと考えています。
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小4の父母の方から、「パソコン入力よりも手書きを続けさせたい」というご意見をいただきました。
以下は、そのご意見に対してのお返事で、父母の広場に掲載したものです。
手書きにもパソコン書きにもそれぞれのよさがあります。
しかし、勉強の能率を考えると、これからは、やはりパソコン入力の方がよくなると思います。(小4でローマ字入力ができるようになったあと)
その理由は、
1、子供にとってはパソコン入力の方が意欲的にできる(きれいに仕上がるので作品の完成度が高くて嬉しいという感覚があるようです)
2、ほかの生徒の作文を見たり「授業の渚」を見たり、勉強の参考にできる機会が増える
3、森リンの点数採点ができる
4、作文の記録をいつまでも保存しておくことができる
将来は、構成図を書いて考える過程は手書きで、考え終わって書く過程はパソコンでというような分業になると思います。
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暗唱の仕方のビデオ説明をアップロードしました。
https://www.mori7.net/mori/mori/annsyou.php
夏休みは時間があります。この暗唱の仕方を参考に、900字暗唱を夏休みの自由研究として取り組んでもいいかもしれません。
300字暗唱まではできるが、900字まではなかなか暗唱できないというときは、記憶術を使うと楽に暗唱できるようになります。しかし、できるだけそういうテクニックを使わずに丸ごと暗唱することに挑戦してみましょう。
記憶術というのは、例えば、自分の体などに順番をつけておきます。頭→おでこ→左目→右目→鼻→左耳→右耳→口→喉→左肩→左ひじ→左手→右肩→右ひじ→右手→左胸→右胸→おへそ→……(以下省略)
そして、覚えた文の書き出しや中身をイメージ化して順番に結び付けます。
例えば、最初の文が、「現代文明は……」で始まるとすると、「現代→ゲンダイ→ゲンゴロウ」などとイメージ化できるものを連想し、ゲンゴロウが頭をカリカリりかじっているという場面を思い浮かべます。思い浮かべるイメージはできるだけ極端で驚くようなものの方が効果があります。
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2009年6月、言葉の森の生徒の保護者約400名にアンケートをお願いしました。
入会の動機(複数回答可)
電話指導があるから | 体験時の講師の指導がよかったから | 言葉の森の理念に共感したから | 教材が魅力的 | 知人に勧められた | インターネットの評判 | その他 | 合計 |
124人 | 83人 | 122人 | 63人 | 22人 | 31人 | 35人 | 480人 |
指導に関する満足度
満足 | やや満足 | 普通 | やや不満 | 不満 |
55% | 35% | 8% | 2% | 0% |
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