小5の保護者の方から、「作文を書くのに時間がかかる。短時間(1時間ほど)で書き上げられるようにするには、どうしたらよいか」というご質問をいただきました。
以下は、そのご質問に対してのお返事で、父母の広場に掲載したものです。
小5になると課題も難しくなるので、90分ぐらいかかる子が多いと思います。
早く書く力をつけるためには、根本的には読む力をつけて実力をつけることになりますが、当面は次のように対処していかれるといいと思います。
1、電話のあと90分以内(60分以内としてもいいです)という時間制限をし、時間が来たら途中であってもそこで終了とする
2、書いている間に消しゴムはできるだけ使わないようにする
3、最初に構成図を書いて全体の見通しを決め、作文を書いている間に詰まったら構成図を見て書き続ける(構成図については、9月に書き方の説明をする予定です)
それから、これは質問の趣旨とは違ってきますので、父母の広場には書きませんでしたが、構成図と音声入力で劇的に速く書くことができます。
音声入力は、今、通学教室の中学生以上の生徒を対象に行っています。まだ慣れていない子が多く、実際には普通に書くのと同じぐらい時間がかかっています。
しかし、このやり方に慣れてくれば、1200字の作文を書くのに、構成図10分+音声入力10分の合計20分で済みます。実際には、そのあと編集作業が入りますが、これは時間のあるときにいつでもできます。
たぶん、大学生や社会人になったときに文章を書く機会があれば、この方法を活用できるようになると思います。
音声入力の仕方
入試で、時間制限があるのにどう対応するかということについては、また別の機会に書きたいと思います。
←巣から落ちた日
数日前、言葉の森の教室に上がる階段の踊り場にツバメのひなが一羽落ちていました。元の巣に戻そうとしましたが、もともと狭い巣で、また落ちてしまいそうです。ツバメのひなが巣から落ちるのは、ひなが大きくなって中に入りきれないので、仲間から落とされてしまうということもあるそうです。
そこで、このひなにツーちゃんというあまり深く考えていない名前をつけて、成長するまで教室で育てることにしました。
言葉の森の読解マラソン集で、鳥には草食の鳥と肉食の鳥がいるということを読んだことがありました。ツバメは肉食です。すると、草食の鳥のひなとは食べ物が違います。
最初に、かつお節をお湯でといてやろうとしましたが、考えてみるとツバメは普通カツオは食べません。
次に、青虫を探してこようかと思いましたが、ツバメがキャベツ畑で青虫を食べているのを見たことがありません。だから、ミルワームなどもやはりツバメの食べるものではないのでしょう。それに買ってくるのが面倒です。
ツバメでよく見るのは、田んぼの稲の上を何度もグルグル回って飛んでいる姿です。空中に飛んでいる小さい羽虫を食べているのだと思います。
イヌイットは、肉食だけですべての栄養をまかなっています。生の肉は、ビタミンも含んでいるので野菜は摂らなくてもいいのです。
そう考えると、ツバメのひなもかつお節のようなものよりも、丸ごとの方がいいはずです。そこでスーパーでシラスを買ってきて水に漬け塩分を抜いて与えることにしました。これも、ツバメが本来食べるものとは違いますが、すぐに手に入るのがいいところです。
←シラスを食べる
また、羽虫のような昆虫には殻があります。これはキチン質でできているので、小エビで代用することにしました。
前に文鳥のひなを育てたときの残りのえさがあったので、それも混ぜました。
ビタミンが不足するといけないので、人間用の総合ビタミン剤を少し入れました。
普通の親ツバメは10分ぐらいの間隔でひなにえさをやっているようですが、人間はそんなに頻繁にはできません。人間の目につくところに置いておき、ピーピー鳴いたらえさをやることにしました。
最初は、割り箸の先端を削ってやっていましたが、シラスや小エビを指でつまんで口に入れてやる方が簡単だとわかりました。
何かが近くを通ると親だと思ってすぐにピーピー鳴きます。試しにペット犬のユメ(ミニチュアシュナウザー4ヶ月)を近づけてみたら、やはり親だと思って口を開けました。ユメもえさだと思って口を開けて食べようとしたので急いで止めました。
文鳥にも近づけてみました。文鳥の方が遠慮していました。
↑ 「えさちょうだい」「なんだこいつ」「口でかいなあ」
さあ、秋になって、無事に南の国に帰れるでしょうか。
(この文章は、構成図をもとにICレコーダーに録音した原稿を音声入力ソフトでテキスト化し編集したものです)