小6の保護者の方から、「授業を休んで振替の授業を受けるときも、担当の先生に電話をしてほしい」というご意見がありました。
以下は、そのご意見に対してのお返事で、父母の広場に掲載したものです。
↑ 言葉の森のペット犬ユメとツバメのひなのツーちゃん
振替授業の先生が担当の先生でないのは、担当の先生という形を原則にすると指導の負担が大きくなってしまうからです。
しかし、普段の先生に説明を聞きたいという事情もよくわかりますので、今後は、インターネットの掲示板などを利用して次のような振替授業のシステムにすることを考えています。
1、生徒がインターネットから振替授業の希望の日時を送信する
2、それを見た先生が、振替が可能かどうかを送信する
3、生徒と先生の振替日時が一致すれば、その日時で振替授業をする
4、一致しない場合は生徒が別の希望を再度インターネットから送信する
できるだけ早く、そういうシステムを作りたいと考えています。
なお、以下の話は、父母の広場には書いていませんが、指導と運営についてウェブの活用をもっと進めていきたいと思っています。
今考えているのは、課題の長文をウェブで募集し、オープンソースの教材としてだれでも利用できるようにすることです。
小学1・2・3年生の読解マラソン集の長文は、現在、講師が分担して書いています。
長文の作成方針は、勇気と知性と愛のある説明文です。
勇気というのは、読んでいて元気が出るような話を中心に書くということです。知性というのは、単なる知識の列挙ではなく、物事の因果関係が科学的にわかり、知的な喜びが感じられるような話を書くということです。愛というのは、根本に人間愛がある明るい話を書くということです。
そして、できるだけ笑いのある文章を書くというようにしています。面白い表現があると、繰り返し読むときも飽きずに読めるからです。
また、習っていない漢字もルビをふって書くようにしています。
講師以外にも書き手がもっと多くなれば、こういう長文がたくさんできると思います。
小6の保護者の方から、「よくがんばっているが、実力がどのくらいついているかわからない」というご質問がありました。
以下は、そのご質問に対してのお返事で、父母の広場に掲載したものです。
作文は、上手になったかどうかがわかりにくい勉強ですが、学年が上がるにつれて必ず上達しています。
しかし、小4のころの作文の方が上手で、小6のころの作文の方が下手になったと感じることはだれでもときどきあると思います。
これは、中学生になると更に顕著で、中学生になると、ほとんどの子が小学生のころよりも下手になったと感じると思います。
それは、課題が難しくなったために、相対的にうまく書けなくなるからです。
そういうときでも、気長に自習を続けて褒めてあげていると、更に学年が上がったときにその自習が生きてきてまた上手に書けるようになります。
上達の目安は、項目とスピードと字数です。
小6以上の生徒の場合は、90分以内に1200字の作文を全部の項目を入れて書けるようであれば実力はついています。
時間がかかる、又は字数が伸びないという場合は、自習や読書などにもっと力を入れていく必要があります。
なお、父母の広場には書いていませんが、作文力と字数力、語彙力、漢字力の関係は、図のようになります。
作文力と相関の高いものから、順に、字数力、語彙力、漢字力となっています。
作文力と字数力の相関は、かなり高くなっています。特に、小学校中高学年から中学生にかけては、そういう傾向が強くあります。小学校低学年の場合は、作文力と字数力はあまり関係がありません。
作文力と語彙力の相関は、字数力についで高くなっています。もちろん、例外は多数あります。高校生になると、作文力と語彙力の相関は更に高くなります。
作文力と漢字力の相関も、ある程度まであります。難しい漢字を自然に使える子は、読む力もあり、作文力もあるということです。