経済力、軍事力、人口力の大きい国が、世界に対する影響力を持ちます。しかし、その国が文化的大国であるとは限りません。むしろ、歴史的に見ると、領土を広げた国は、その国の文化を広げたのではなくその国以外の文化の交流を促したということも多いのです。
では、文化とは何かといえばそれは言語です。
ある言語のもとで営まれている、生活、思想、芸術の総体が文化にほかなりません。
日本語が使われている地域の文化、つまり、日本の文化の特徴は、穏やかさ、清潔さ、正直さ、思いやり、知性、技術など、いくつかのすぐれた面を持っています。しかし、日本文化は、それらの特徴を事事しく自己主張するのではなく、静かに育んでいるといった風情です。それが、静かに世界に影響を与えているのです。
しかし、日本は今後、少子化、高齢化、低成長下で、国力自体は長期的に低下する傾向にあります。この物理的な国力低下を補うものは、文化的な国力上昇です。
それは、日本語の流通量が世界に広まることによって行われます。
具体的には、出版物など流通する情報の量と質、ホームページやブログなど発信される情報の量と質、読書や作文など日本語的な教育の量と質、です。
もし人口が2分の1になっても、日本語の本を読む量が2倍に増えるか、日本語のブログが2倍に増えるか、日本語の教育レベルが2倍になるかすれば、文化力は発展します。
逆に人口が2億や3億になっても、本やブログや教育が今と同じ水準に留まるならば、日本の文化力は水増しされ衰退していくといえるのです。
日本は、これまで技術力と経済力で世界に貢献してきました。これからはそれに加えて、
文化力でも世界の平和と発展に寄与していく時代になっているのです。
(この文章は、構成図をもとにICレコーダーに録音した原稿を音声入力ソフトでテキスト化し編集したものです)
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クマザサは いつでも空を 向いている
せっかく書いた自分の作文が、
他の人からけなされることもある。
しかし、それはそういう批判をのりこえて、
もっと上手に書く力を持てという天からのメッセージだ。
世の中には理不尽なことがさまざまに起きる。
それらを克服してよりよい社会を作るためには、
心のきれいな人間であるだけではなく、
あらゆる批判を消化する強い胃袋を持つ必要がある。
批判をした人をうらんだり、批判しかえしたりするな。
そういう人よりももっと大きな人間になれ。
君に孟子の言葉を送ろう。
「天の将に是の人に大任を降(くだ)さんとするや、必ず先ず其の心志を苦しめ、其の筋骨を労せしめる」
ひどく言われれば言われるほど、
大きな将来性があるということだ。
がっかりしたり、しょんぼりしたりしているときではない。
天の期待にこたえて更に前進するようにがんばろう。
※小学生の子供が、せっかく書いた力作を、先生に頭からけなされたと言う。
その子とお母さんのために、励ましの詩を送ります。
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↑ カヤツリグサ
昔、貝原益軒が百字暗唱を提唱したころは、テレビもゲームもない落ち着いた世界でした。シュリーマンや本多静六らが暗唱したときは、本人に燃えるような情熱がありました。また、戦前や戦中は、日本の社会に暗唱文化が残っていました。
現代の子供たちには、それらの条件がいずれも欠けています。(情熱はある場合もありますが)
このような事情があるために、音読や暗唱を家庭で続けるのは難しいのだと思います。
そこで、暗唱用紙を作りました。これは、100字30回の暗唱と300字10回の暗唱が1週間の流れでできるようにするための用紙です。これによって、驚くほど暗唱が続けやすくなります。
暗唱が苦手な低学年の子に、ただ「覚えるまで読みなさい」という言い方をしては、初めからあきらめてしまいます。また、タイマー10分で計る方法は、気が散りがちです。正の字を書く方法は意外と面倒で、もしそれを大人がやってあげるとなるとかなり負担がかかります。
ところが、暗唱用紙なら子供がひとりで自然に進めることができます。これは、自分でやっていることを目と手で確認できるからです。
今日、通学教室で暗唱用紙の使い方を説明しました。
小1の子が最初はたどたどしく読んでいましたが、途中から自分でやるようになり、いつの間にか30回読み終えて、長文を空ですらすらと言えるようになりました。
通学教室でスムーズにできるようになったら、通信教室でも導入していきたいと思います。
(この文章は、構成図をもとにICレコーダーに録音した原稿を音声入力ソフトでテキスト化し編集したものです)
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↑ ザクロの実
毎月第4週の清書は、上手な作品を入選作品として選ぶようにしていました。しかし、各学年数名の入選だと、生徒数の割に入選者が少なくなってしまいます。
一般に賞というものは10人に1人ぐらいの割合で何らかの賞が獲得できるというのが理想のようです。しかし、今の状態で10人に1人の割合にすると、事務量が膨大になってしまいます。
そこで、今後、毎月第4週の課題は次のようにすることを検討しています。
1、読解問題(必須)
2、コンクール応募(任意。手書き又はパソコンいずれでも可)
生徒の皆さんの作文にはすぐれたものが多いので、入賞する子もたくさんいると思います。コンクールの情報は、言葉の森新聞で紹介していく予定です。
3、清書は作文の丘から送信(任意。パソコン入力のみ)
パソコンで送られた作文は自動的に森リンで採点されます。この点数は作検の点数に関連があります。
そして、
清書の中から森リンの点数の上位の作品を森リン大賞として選びます。これらの入選作品を紹介する形にすれば、多くの作品をが皆さんの目に触れるようになります。
また、これに伴い、賞品引き換えのクラウン数ももっと頻繁に渡せるようにしたいと思っています。
そのためには賞品をバーチャル化し、ときどきリアルなものを送るという形にすることも考えています。
(この文章は、構成図をもとにICレコーダーに録音した原稿を音声入力ソフトでテキスト化し編集したものです)
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手書きの清書は我が家の息子には、かなり有効でした。
息子は何につけても「繰り返し練習する」ということ、「間違いを直す」ということを嫌がるのですが、毎月、四週目の手書きの清書はmustだと思っているようで、積極的に書いています。
誤字脱字を自分で発見しながらていねいな字で書くことにより、集中力も養えますし、漢字の習得にも効果があるのではないかと思います。親の立場からすると、低学年(小3ぐらい)までは手書きの清書が有難い課題だと思います。
手書きの清書は、これからも残ります。
ただ、それが言葉の森用の清書になるのではなく、投稿用の清書になるということです。
ですから、これまでよりも張り合いのある清書になると思います。
その一方で、その清書をパソコンでの入力して、言葉の森用に送っていただければなおいいと思います。
全部やるのが大変な場合は、どれかを選択してやっていってください。
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言葉の森では暗唱の自習をしています。
ところが、教室で一斉に暗唱するときや、狭い家で兄弟一緒に暗唱するとき、大きい声は出せないが、自分の声はしっかり聴きたいということがよくあります。
暗唱の仕方の中には、聴いて覚える方法もあります。高速聴読がその方法ですが、人によっては聴くだけでは覚えにくいということもあるようです。
耳栓をして周囲の雑音が入らないようにしながら、内耳で聴く方法もあります。しかし、これも人によっては覚えにくいようです。
一方、先人の例を見てみると、シュリーマン、本多静六、貝原益軒、湯川秀樹など、みんな声を出して暗唱する方法でした。人間は、いったん自分の声として出した言葉を、聴くときにも言葉として認識するようです。難しく言うと、表現が感受性を規定しているのです。
そこで、昔、筆箱のふたで電話ごっこをしたのをヒントに暗唱フォンを作ってみました。将来はもっとスマートにヘッドセット型で自分の声が自分の耳に聴こえるような仕組みにしていていく予定ですが、とりあえずは紙で簡単に作る方法です。
【暗唱フォンの作り方】
A4の紙を2枚用意します。 | 1枚を二つに折ります。 |
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二つに折った線を基準に三つに折ります。 | 裏返してまた三つに折ります。 |
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片側の端を箱を作るように折り立ててホッチキスで止めます。 | 箱の長さの中間あたりを折り曲げてホッチキスで止めます。 |
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下半分の中間あたりをもう一度折り曲げてホッチキスで止めます。 | もう1枚の紙で同じものを作り合体させます。 |
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これをつけて暗唱すると宇宙人みたいで格好いい(かなあ)。 | これが実物の見本。小さい声でも、とてもよく聴こえます。 |
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(この文章は、構成図をもとにICレコーダーに録音した原稿を音声入力ソフトでテキスト化し編集したものです)
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9.2週に構成図を書く練習をしますが、これは来年1月からの本格スタートの準備として行うものです。
構成図の書き方はそれほど難しいところはないので、本格スタートから始めてもすぐにできると思います。
したがって、構成用紙の送られていいない海外の生徒は、今回の構成図の練習はしなくて結構です。
また、パソコン入力の生徒は、画像をウェブにアップロードする方法がわかりにくいと思いますので、パソコン入力の生徒は、構成図を書くだけで提出はしなくても結構です。
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ハワイで作文教室を開いている「あお」先生から、教室新聞が届きました。
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構成図を次の次の学期(1月)から本格的に指導していきます。
構成図は現在、中1以上の生徒対象に、白紙に自由に書くようになっています。これを今後、小3以上の生徒を対象に、構成用の枠が印刷されている構成用紙を使って書くようにします。(これまでどおり白紙に自由に書いてもかまいません)
9月2週の「山のたより」と一緒に構成用紙が1枚入っています。対象は小学3年生以上ですが、小学2年生以下の生徒にも入っています。小学2年生以下の生徒は、この構成用紙は使いません。裏に絵をかくような形で使っても結構です。
この構成用紙に、次のような要領で構成図を書き、作文と一緒に提出してください。
1、9月2週の「山のたより」に構成用紙が1枚入っています。
2、小学3年生以上の生徒は、作文を書き出す前に思いついたことを構成用紙に書いていきましょう。
3、9月2週の「言葉の森新聞」に構成図の書き方の例が載っていますので、それを参考にしてください。
4、なお、白紙に自由に書いた方が書きやすいという人は、この用紙の裏を使って書いてください。
【構成図の書き方】
構成図を書くときに大事なことは、思いついたことを自由にどんどん書くことです。テーマからはずれていても、あまり重要でないことでも一向にかまいません。
たくさん書くことによって、考えが深まっていきます。
したがって、構成図は、できるだけ枠(わく)を全部うめるようにしてください。
枠と枠の間は→などで結びます。この矢印は、書いた順序があとからわかるようにするためです。作文に書く順序ということではありません。
構成用紙は、構成図の書き方に慣れるために使います。構成用紙を使わずに、白紙に自由に構成図を書いてもかまいません。
1月からの構成用紙の見本 | 構成用紙を使って構成図を書きます。 |
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頭の中にあるものをそのまま書くとき。 | 構成図で書くとき。 |
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初めに絵をかきます。(絵はどこにかいてもいいです) | 思いついた短文を書きます。(どこから始めてもいいです) |
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思いついたこと矢印でつなげていきます。 | 関係なさそうなことでも自由にどんどん書きます。 |
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枠からはみだしてもかまいません。 | 全部うまったらできあがり。 |
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【構成図のサンプル】
以下の構成図は、6.2週の課題で書いたものです。楽しく考えを深めている様子がわかります。しかし、あまりていねいに書くと時間がかかるので、もっと簡単に書いてかまいません。
▽小4の生徒
▽小5の生徒
▽中1の生徒
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