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忙しくなっても、言葉の森だけは as/668.html
森川林 2009/10/28 21:55 


 小2のまだ入会して間もないお母さんから電話がありました。
「いろいろなことが忙しくなって子供が消化し切れないので、学校の先生に相談したら、『作文は学校でもやるから作文から休んだらどうですか』と言われた」と言うのです。^^;

 こういう方とは反対に、「忙しくても言葉の森だけは続けます」という方ももちろんいます。受験勉強が忙しくなって一時退会するときでも、「受験が終わったら、また必ず来ます」と言ってくれる方もいます。

 低学年のうちの作文指導は、言葉の森の学校も表面上あまり変わりません。しかし、学校では子供たちが高学年、中学生、高校生になったときの展望をもって指導しているわけではありません。作文力が本当に必要になるのは高学年になってからですが、それは言葉の森で低学年から続けているからこそスムーズに移行できるのです。

 今の世の中にはいろいろな習い事があります。英語やスイミングやピアノは多くの人が習っていますが、それらはいずれもある一時期に習えば済むものです。しかし、日本語の読み書きだけは、一生続く基本になる習い事です。
 我が家の二人の子供も、小1から高3までずっと続けた習い事は言葉の森だけで、そのほかはほとんど何もしませんでした。下の子は、小4から地域のバスケットボールクラブに参加していましたが、勉強的な習い事は言葉の森以外に続けたものはありませんでした。

 たぶん、今低学年の子供をお持ちのお母さんやお父さんも、子供が大学生や社会人になったときには、こう思うと思います。「結局、日本語をしっかりやっていればよかったんだ」と。


 しかし、私は、今の言葉の森の週1回の指導には、まだ不十分な面を感じています。
 子供たちの中には、毎日欠かさず長文音読をして、読書をしている子もいます。しかし、家で読む練習は何もせず、ただ週1回作文を書いているだけの子もいます。
 この毎日の読む練習がない状態で、週1回作文を書くだけというのでは、やはり実力はなかなかつかないのです。

 そこで、この1月から、これまでの長文音読の自習を、長文暗唱の自習に切り替えました。暗唱であれば、やらなければできないということがはっきりするからです。
 しかし、暗唱という勉強スタイルは、お父さんやお母さんが若いころにやっているわけではないので、子供にアドバイスしにくいという事情がありました。自分の経験していないことを教えるというのは、なかなか大変なのです。

 暗唱は、ただの音読に比べると、一見難しいように見えますが、やり方さえ手順を踏めば実は簡単で、また、音読よりもずっとやりがいがあります。そして、音読よりも確実に実力がつきます。

 言葉の森のこれまでの長文音読という勉強法も、斉藤孝氏が音読の本を出すずっと以前から言葉の森で取り組んでいました。最初のうちは、音読ということに抵抗を感じる方も多かったのですが、次第に音読という勉強法が広がり、やがて言葉の森の音読の自習と学校の音読の宿題がぶつかるようになってきました。
 しかし、今、音読指導をしている学校は多いと思いますが、いずれもかなり形骸化していると思います。

 私の今の考えは、音読は真面目に繰り返して取り組めば効果はあるが、たまに数回読むぐらいでは効果らしいものは出てこないというものです。そして、ほとんどの音読は、そういう効果のない学習で終わっていると思います。

 通学教室では、今、作文を書く土台の読む勉強として、長文暗唱と付箋読書に力を入れています。
 この勉強法を通信でも行えるようにするのは、かなり難しいのですが、子供たちの実力向上を考えると、これらの読む勉強を避けて通ることはできません。
 来年から、この読む勉強を通信教室でも行えるように、今準備をしているところです。

 小学校低学年の子供をお持ちのお父さんお母さんは、忙しくなっても言葉の森だけは続けるということでやっていってくださるといいと思います。
 低学年で続けるということが、その後の難しい課題に取り組む土台になるからです。

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森リン大賞(小1の部)  as/667.html
森川林 2009/10/27 14:19 
 9月4週の清書について、学年別の森リン大賞が決まりました。
 その中から、代表的なものをいくつかを紹介します。

9月の森リン大賞と上位入賞者(小1の部49人中)

H2Bくん、はっしゃおめでとう
とらたいがくん

 「しんぶんに、日本さい大のロケットってかいてあったよ。」

九月十一日、H2Bロケットが、たねがしま宇宙センターからうち上げられました。その日、学校のおともだちにもおしえてあげました。

「ロケットがはっしゃしたところは、ニュースに出るかなあ。早く見たいなあ。」

ぼくはいそいでいえにかえりました。

 その日の夕かんに、夜中のくらい中はっしゃするH2Bのしゃしんがのっていました。エンジンは、まるで大きな花火のように火がボーボーともえています。

「やったあ、うち上げせいこうだ!」

ぼくはうれしくて、母にもしらせてあげました。

 ぼくがおとなになったら、「H3Z」という名前の世界さい大のロケットをつくりたいです。このロケットには、宇宙のこうつうせいりをする人工えい星をのせてうち上げます。どうしてかというと、宇宙でロケットや人工えい星がぶつかって、つぶれてしまうとこまるからです。

 ロケットをつくるのは、ワクワクたのしそうだなあ。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1位H2Bくん、はっしゃおめでとうとらたいがくん6041636363951
2位うんどうかいおはなちゃん6038136353851
3位ばけものチップきちね5912238353559
4位げんきいっぱいのおしゅうじクリーム5940341353548
5位ドーナッツきてや5918136353450
6位やさしい人たちみるく5852434353366
7位キャンプきすわ5510634413340
8位ファーブルを読んできとひ5510634423240

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森リン大賞(小3の部) as/666.html
森川林 2009/10/26 20:14 
 9月4週の清書について、学年別の森リン大賞が決まりました。
 その中から、代表的なものをいくつかを紹介します。

9月の森リン大賞と上位入賞者(小3の部133人中)

たいまつの明かりのもと、鵜飼が水にもぐって魚を捕ります!
ダイヤモンド

 夏休み最後の土曜日、京都の宇治川へ鵜飼(うかい)を見に行きました。鵜飼というのは、鵜(う)という鳥を使って魚を捕る方法で平安時代に始まった夏の伝統行事です。

 宇治川に着くと、鵜に魚を捕らせる人、鵜匠(うしょう)の話が聞けました。宇治川にいる鵜は、海鵜(うみう)という種類で遠いシベリアからやってくる渡り鳥だそうです。水にもぐってすばやく魚を捕る習性を利用して鵜飼漁法が古くから行われてきました。体重は約三キロと聞いてカモより少し大きいくらいかと思ったら、羽を広げたらその幅は一二0センチ、勢いもあってびっくりしました。

 夜七時、屋根つきの木の観覧船にぶら下がるちょうちんの明かりだけであたりは真っ暗。いよいよ向こうの方に見えてきた鵜飼船が目の前に来ました。たいまつの火の粉で船に乗っているぼくの顔は熱いし、八羽ほどの鵜が勢いよく水にもぐり込むときの水しぶきで顔もぬれます!鵜が魚を捕ったしゅん間、鵜匠は鵜の首を引っ張る縄をたぐり寄せ、鵜を手に取ると、鵜の首をしぼるように押してあっという間に鵜の口から魚を取り出すではありませんか。それも一、二秒の早わざです。

「わー、すごい!」

と観覧船から大きな歓声と拍手でわきます。

鵜の首に一本ずつ巻かれている縄は、魚を飲み込んだ鵜がその魚を食べてしまわないようにするためのものです。縄の結び方や引き方がきつすぎると鵜は息がしにくくなってしまいます。逆にゆるいと、飲み込んだ魚はそのまま鵜のお腹の中に入ってしまいます。この縄の引き加減は鵜匠にとって一番難しいそうです。ぼくが鵜匠だったら、魚を捕った鵜の頭を思いっきりなでてあげるだろうなあ。

 みなさんも是非、迫力満点の鵜飼を見に来て下さい。

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1位たいまつの明かりのもと、鵜飼が水にもぐって魚を捕ります!ダイヤモンド7671938607857
2位目指せ!将棋王!ねいろ71108040445157
3位ぼくのすきなゲームパルキア70146338496148
4位すきなゲームみゃんこ7076544415759
5位好物ファミリー夏みかん70118043395051
6位好きな食べ物はバラバラスヌーピー7068846364653
7位一番すきな食べ物はきゅうりさやか7064748404450
8位大人気お父さんの手打ちそばもあも6960145354354
9位ベイブレードしゅわきち6855041365148
10位「アルフレッドのゆいごんじょうは…」を読んでなるちゃん6889344373856

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