今回の森リン大賞の発表で、ベストテンの表示をどのようにするか考えました。
小学校1、2年生の生徒については、順位の表示をはずすことにしました。しかし小学校3年生以上でも、順位の表示をすることにはやはり抵抗がありました。
確かに、競争がゲームを楽しくする効果を持つことも理解できます。私が高校生のとき、定期テストの上位十数名がそれぞれの教科ごとの職員室の前に張り出されるようになっていました。それを見るときの感覚は、競争というよりも明るくフェアなコミュニケーションというようなものでした。
しかし、高校生のように自分というものが確立して、競争というものを相対化して見ることができる時期であれば問題はありません。小中学生のころは、本人の自覚なしに競争の枠組みに追い込まれるという面があります。しかも、ちょうどそのころは、競争に燃えやすい時期でもあるのです。
競争の中で自分を見られている子供は、たとえその子が競争の上位にいたとしても、その子自身がやはり競争の目で社会を見るようになります。
相対化され意識化された競争は向上のバネになりますが、無意識のうちに持つ競争的な世界観は、人間をあまり幸福にするようには見えません。
そこで、競争に頼らない意欲とはどのようなものかと考えました。それが、発表の喜びになると思います。
次回の森リン大賞は、得点上位の表示ももちろんしますが、それ以上に全員の発表という要素をもっと打ち出したものにしたいと思っています。
(この文章は、構成図をもとにICレコーダーに録音した原稿を音声入力ソフトでテキスト化し編集したものです)
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森リン大賞の点数で、表現点などの点数が、個人の点数と学年別ベストテンの一覧表の点数でずれていました。
現在、一覧表には個人の点数と一致したものが載っています。ご指摘くださった方、ありがとうございました。
総合得点の変更や順位の変更はありません。
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ハワイで作文教室を開いている「あお」先生から、教室新聞が届きました。
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通学教室では、これまで付箋読書という方法で毎週本を1冊読むようにしていました。
12月からは、毎週1冊ではなく毎日学年の10倍以上のページを読み、読書ノートに読書日記(4行の引用や感想)を書くという形にしました。これは、読み書きの力というものは、週に何回か勉強としてやるよりも毎日の生活として欠かさずに取り組んでいった方がよいという考えからです。
また、通学教室の高学年の生徒については、12月から付箋読書の代わりに問題集読書を始めることにしました。小学5・6年生の生徒については中学入試の問題集、中学生の生徒については高校入試の問題集、高校生の生徒については大学入試の問題集のいずれも問題文だけを毎日6ページ以上読んで、読書ノートに4行の引用や感想を書いていく形です。
また、今後毎日の読書日記のほかに、本を1冊読み終えたときに記録できる読書コーナーをウェブ上に作る予定です。問題集読書の場合も、40ページ読み終えた時点で本を1冊読み終えたのと同じ記録ができるようにします。
この読書コーナーの本はアマゾンなどとリンクしておき、同学年の生徒がどのような本を読みどのような感想を書いているかがわかるような形にしたいと思っています。
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これまで、講師と父母の連絡方法として電話、手紙、葉書、ウェブ掲示板などの方法をとってきましたが、それらの方法は、簡易な連絡には向かない面がありました。
そこで、父母の皆様のPCメール、又は携帯メールに講師から直接メールで連絡がとれるような形を作っていきたいと思います。メールを利用する形であれば、ごく簡単な連絡、例えば、「今日の暗唱はよくできましたね」「今日の電話の説明は難しいけどわかりましたか」などというやりとりもしやすくなると思います。
また、これまでは毎月、講師の学級新聞を「山のたより」に掲載してきましたが、今後、講師のブログを学級新聞の代わりに活用していきたいと思います。ブログの設定によっては、父母や生徒のみなさんが、講師のブログにコメントを書き入れる形でのコミュニケーションがとれるようになると思います。
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11.3週にお送りした「暗唱の手引」による暗唱のチェックが12.1週からスタートします。
暗唱のコツは、自分の耳に聞こえるぐらいの声を出して(つまり黙読ではなく)、ある程度早口で(つまりひとつながりの歌を歌うような感じで)、ある決まった回数を繰り返す(つまり無理に覚えようとするのではなくただ反復する)、ということです。
回数を数えるのに、暗唱用紙を切り取って使うとやりやすくなります。指を折って数えたり、「正」の字を書いたり、タイマーで計ったりする方法もありますが、暗唱用紙を折っていくやり方がいちばんスムーズにできるようです。
ただし、これまで自分流のやり方で暗唱がうまくできていた方は、そのままそのやり方を続けていってください。例えば、暗唱用長文をビニールでくるんで、お風呂でお母さんと一緒に読んでいるという人も何人かいます。また、自分で録音をしてそれを聴いて覚えているという人もいます。それらのやり方でやりにくくなったときに、暗唱用紙のやり方を検討してください。
一般に、小学校低中学年の生徒は暗唱がすぐにできますが、中学生や高校生はなかなかできない人が多いようです。これは時間的に多忙なこともあると思いますが、それよりも暗唱という勉強に慣れていないという理由が大きいようです。
しかし、今回のやり方で長文の暗唱ができるようになれば、同じやり方で英語の文章の暗唱をすることもできるようになります。英語の勉強法としてよく引き合いに出されるシュリーマンの独学の学習法は、もっぱら音読と暗唱でした。今回の長文の暗唱で、長い文章の暗唱も手順を追ってやっていけば意外と簡単にできるのだと実感できれば、英文の暗唱にも応用しやすくなると思います。
暗唱についてのご質問は、父母の広場(
https://www.mori7.net/nohara/hubo/ )、質問の広場(
https://www.mori7.net/nohara/situmonn/ )、又は事務局へのお電話によるお問合せ(0120-22-3987 平日9:00-20:00 土曜9:00-12:00 )など、ご都合のよい方法でいつでもご遠慮なくお寄せください。
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ハワイで作文教室を開いている「あお」先生から、教室新聞が届きました。
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船井幸雄氏は、「超プロ」になるための条件として、経験数の多さを挙げています。船井氏は、40年間5万件を超える経営コンサルティングを行うことで、一目見ればその会社をどうしたらよいかがわかるようになったそうです。
波多野誼余夫(はたのぎよお)氏と稲垣佳世子氏は、その著書の中で、やはり物事が得意になるには、3千時間から4千時間の時間をかけることが必要だと述べています。これぐらい時間をかければ、その分野のプロになれるということです。
読書にも似たようなところがあります。ある冊数を超えると、読書が習慣になってきます。
作文も同じです。毎日文章書いていて、書く量がある回数を超えると、書くことが生活の一部になってきます。毎日、日記をつけるような人は、このような習慣になっているのです。
文章の力をつけるためには、月に1回じっくり作文を書いて提出するというような勉強法だけではなく、毎日何かを書いていくというような勉強法が必要です。
そこで今考えているのは日記指導です。読書ノート使って読書日記という形で進めていくことを考えています。
(この文章は、構成図をもとにICレコーダーに録音した原稿を音声入力ソフトでテキスト化し編集したものです)
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