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今回の暗唱長文はコンクール入選作文 as/705.html
森川林 2009/12/09 21:19 

 フキノトウ

 12月の小学生の暗唱長文は、これまでとは違ってコンクール入選作文にしました。

 言葉の森のこれまでの長文は、説明文で難しい言葉のあるものが中心でした。それは、そういう説明文を読むことを通して、語彙力や思考力をつけることを目指していたからです。


 しかし、900字の暗唱という難しい勉強に挑戦するときに大事なのは、子供の意欲です。

 言葉の森に来ている子のほとんどは、作文が上手になりたいと思って来ています。このときに、「いや、小学生のうちに上手に書くことが大事なのではなく、高校生や大学生になったときに立派な論説文を書くための力をつけることが目的なんだよ」と言っても、子供たちにはあまり説得力はありません。


 そこで、最初は、子供たちが意欲を持ちやすいコンクール入選作文を中心にしたのです。

 子供たちが今回の長文暗唱を通して、「はあ、こういうのが総理大臣賞なんだ。なんだか自分でも書けそうだなあ」(笑)と思えるようになればいいと思います。


 ところで、コンクールに入選するような作文のいちばんの重点は、題材の面白さです。小学生の場合は特に、題材が第一で、表現力や思考力は二の次です。

 この題材の面白さの中には、その出来事の個性に基づくものがあります。例えば、「モグラをつかまえた」「牛の子が生まれた」「新聞配達の仕事を手伝った」などです。こういう体験は、普通の子供はまずしません。

 しかし、その一方で、共感に基づく面白さというものもあります。例えば、「初めてバスに乗った」「思わずカンニングしそうになった」「電車の中でおじいさんに席をゆずろうとしたがうまくできなかった」などです。こういう経験は、だれでも多かれ少なかれ似たことをしているので共感を感じるのです。

 個性、感動、挑戦のような面白さはなかなか出合うことがありませんが、共感の面白さは意識していると日常生活の中にも意外と出合うことがあるものです。


 今回の暗唱の長文を通して、小学生のみなさんがこの題材の面白さというものに意識を向けていかれるといいと思っています。


(この文章は、構成図をもとにICレコーダーに録音した原稿を音声入力ソフトでテキスト化し編集したものです)

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小1-小3の言葉の森の勉強をもっと簡単に(生徒の保護者向けの記事) as/704.html
森川林 2009/12/07 21:07 


 小3の保護者の方から、母親が多忙でなかなか子供の作文の勉強を見てあげられないというお話をうかがいました。

 この点については、こちらも大いに反省するところがありました。

 具体的には、

1、暗唱の自習は、最初のうち保護者が手をかけないとできない
2、パソコンによる清書も、保護者が手をかけないとできない
3、新聞やコンクールへの投稿も、保護者が手をかけないとできない

という問題があったのではないかと思います。

 そこで、今後、小1~小3は、できるだけ保護者の手をわずらわせない仕組みにし、やりにくいところなどがあれば改善する、というようにしていきたいと思います。

 具体的には、

・自習の暗唱は、今度の新しい暗唱法でやりやすくなったと思いますが、基本的に自習はオプションとして、やりにくい場合はやらなくてよいとします。毎週の作文をしっかり書いていればそれだけでも十分です。

・新聞やコンクールへの投稿がしにくい場合は、講師に送ってもよいとします。その場合、講師はその清書を1週の作文と一緒に返却します。そのあとに投稿しても結構です。

・清書のパソコン入力は、小4になってローマ字を習い自分で打てるようになるまでは、保護者がやらなくてもよいとします。これは、これまでもそうでしたが、もっとはっきりと任意の作業とします。

・したがって、パソコン入力による森リン大賞のプリントは、自分でパソコン入力ができる小4以上の生徒を中心にします。また、上位入選者の掲載というよりも、自分の書いたものを中心にプリントする仕組みにしたいと思います。

・小3以下の生徒は、原則として自分でパソコン入力ができないことを前提に考えていきます。パソコンで入力した清書については、生徒本人のものだけをプリントするか、又は、プリントせずにウェブで見られるような形にしたいと思っています。

 以上、まだ検討中の段階ですが、ご意見ご提案などがございましたらお知らせください。
 電話 0120-22-3987(平日9:00-20:00)

 なお、今回の暗唱の自習については、多くの方からやりやすくなったとの声をいただきました。暗唱の自習はオプションですので、今すぐには取り組めなくても、できるようになったときから始めるような形で取り組んでいってください。

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