ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 706番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/5
言葉の森で書いた作文を持って―合格体験記 as/706.html
森川林 2009/12/10 16:28 
 早稲田大学政経学部の総合選抜入試に合格した高3のYさんが、合格体験記を書いてくれました。



 私は、言葉の森で11年間勉強を続けてきました。私が言葉の森を始めたのは、小学1年生のときです。母に連れられて来た教室で、初めて書いた作文を先生に見せたとき、その日見た夢の話を書いた支離滅裂な文章にも関わらず、「面白いね」と褒めてくださいました。これが、私が11年間作文を書き続ける原動力になりました。

 言葉の森の良さは、まず何よりも、とにかく褒めてくれることだと思います。


 小学校高学年になると、自由な題名ではなく、長文の感想文を書く課題に変わりました。毎日音読する長文を理解し、考え、文章にすることは決して簡単なことではありません。最初は字数もなかなか書けずにはがゆい思いもしましたが、言葉の森の先生方の指導のおかげで次第に書けるようになりました。

 長文音読や暗唱は、私の場合、毎日できたわけではありません。むしろサボってしまうことが多く、先生からの電話がかかってくる前に慌てて読むなどということもよくありました。それでも言葉の森の教材に載っていた長文はとても強く印象に残っており、様々な文章に触れることで、自分自身の興味関心の幅を広げ、考える力を養うことができたと思います。


 私が受けた早稲田大学政治経済学部の総合選抜入試では、一次試験で英語、国語それぞれ2時間の論述試験がありました。1題の長文を読み、それに関する問いに英語、または日本語で答える論述形式の試験です。

 私は私立文系の一般入試の勉強を主にしていたので、総合選抜入試には十分な対策を立てて臨んだわけではありませんでしたが、言葉の森で鍛えた文章力が私を助けてくれました。

 試験会場には、これまで言葉の森で書いた自分の作文のコピーを持っていき、休み時間に眺めていました。自分が毎週、考えをめぐらし背伸びをして書いた文章は、どんな素晴らしい参考書よりも私に自信を与えてくれました。


 言葉の森で学んだ勉強は、入試だけに役立ったわけではありません。学校での読書感想文の課題や、授業で書かされる小論文、また国語の試験においても、自分の頭で考え、文章を書けるということは、何よりも自分の強みになりました。
(※この生徒は読書感想文コンクールなどにもよく入選していました。言葉の森)

 文章力は、英単語を覚えるように暗記でどうにかなるわけではありませんし、小手先のテクニックですぐ身につくものでもありません。私は、週に一度、自分の頭で考え文章を書くということの積み重ねによって、文章力を鍛え、自分自身を成長させることができたと思います。


 言葉の森のいちばんの良さは、楽しく勉強できるところです。言葉の森で書いた作文はどんなアルバムよりも、私自身の成長の記録となり、言葉の森で身につけた力は、これからの私の人生においても、大きな支えになっていくと思います。


(※同学部には、このほかに言葉の森のもう一人の元生徒も合格しています。)

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
合格情報(27) 

記事 705番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/12/5
今回の暗唱長文はコンクール入選作文 as/705.html
森川林 2009/12/09 21:19 

 フキノトウ

 12月の小学生の暗唱長文は、これまでとは違ってコンクール入選作文にしました。

 言葉の森のこれまでの長文は、説明文で難しい言葉のあるものが中心でした。それは、そういう説明文を読むことを通して、語彙力や思考力をつけることを目指していたからです。


 しかし、900字の暗唱という難しい勉強に挑戦するときに大事なのは、子供の意欲です。

 言葉の森に来ている子のほとんどは、作文が上手になりたいと思って来ています。このときに、「いや、小学生のうちに上手に書くことが大事なのではなく、高校生や大学生になったときに立派な論説文を書くための力をつけることが目的なんだよ」と言っても、子供たちにはあまり説得力はありません。


 そこで、最初は、子供たちが意欲を持ちやすいコンクール入選作文を中心にしたのです。

 子供たちが今回の長文暗唱を通して、「はあ、こういうのが総理大臣賞なんだ。なんだか自分でも書けそうだなあ」(笑)と思えるようになればいいと思います。


 ところで、コンクールに入選するような作文のいちばんの重点は、題材の面白さです。小学生の場合は特に、題材が第一で、表現力や思考力は二の次です。

 この題材の面白さの中には、その出来事の個性に基づくものがあります。例えば、「モグラをつかまえた」「牛の子が生まれた」「新聞配達の仕事を手伝った」などです。こういう体験は、普通の子供はまずしません。

 しかし、その一方で、共感に基づく面白さというものもあります。例えば、「初めてバスに乗った」「思わずカンニングしそうになった」「電車の中でおじいさんに席をゆずろうとしたがうまくできなかった」などです。こういう経験は、だれでも多かれ少なかれ似たことをしているので共感を感じるのです。

 個性、感動、挑戦のような面白さはなかなか出合うことがありませんが、共感の面白さは意識していると日常生活の中にも意外と出合うことがあるものです。


 今回の暗唱の長文を通して、小学生のみなさんがこの題材の面白さというものに意識を向けていかれるといいと思っています。


(この文章は、構成図をもとにICレコーダーに録音した原稿を音声入力ソフトでテキスト化し編集したものです)

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
暗唱(121) 生徒父母向け記事(61) 
コメント51~60件
……前のコメント
低学年の作文の 森川林
低学年の作文でいちばん大事なことは、題材選びです。 その題 3/3
記事 5001番
作文における書 森川林
 作文で大事なのは中身です。  しかし、中身はなかなか進歩 3/2
記事 4999番
これからの新し 森川林
 今はまだ、勉強のゴールは、大学入試になっています。  大 3/1
記事 4996番
上手な作文とそ 森川林
 上手な作文とそうでない作文の差は、語彙力の差です。  そ 2/29
記事 4997番
ChatGPT 森川林
 創造発表の勉強のネックになるのは、個性的なテーマであればあ 2/28
記事 4955番
夏期講習でのデ 森川林
 国語の勉強の方法としていちばんいいのは、ディスカッションで 2/25
記事 4993番
教育論に欠けて 森川林
 ボタンの掛け違いは、最後になるまでわかりません。  最初 2/18
記事 4981番
教育論に欠けて 森川林
 しっかり勉強して、いい学校に入り、成績を上げて、目指す大学 2/18
記事 4981番
創造発表クラス 森川林
創造発表の勉強は、知識的にやるのではなく、実験的にやることが 2/5
記事 4966番
齋藤孝さんへの 森川林
私は、ブンブンどりむのようなレベルの低いものは誰もやらないだ 2/4
記事 4964番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
WinSCPの 森川林
ダウンロードとインストールは、特に問題なく、次々と進めて 12/4
プログラミング掲示板
Re: 標準新 森川林
 これは、確かに難しいけど、何度も解いていると、だんだん感覚 12/2
算数数学掲示板
標準新演習算数 あかそよ
3の1はできました。 2は、答えを見るとなんとか理解できま 11/23
算数数学掲示板
2024年11 森川林
●サーバー移転に伴うトラブル  本当に、いろいろご 11/22
森の掲示板
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習