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言葉の森と他の作文教室との違い as/746.html
森川林 2010/01/21 14:18 


■最古参の作文教室

 言葉の森が30年前に作文教室を始めたとき、作文の教室というのは全国で一つもありませんでした。作文教室という名前で広告を出したのは言葉の森が最初だと思います。

 私は当時から、英語や数学は自分で勉強すればいいし、国語は本を読んでいれば自然にできるようになる、しかし作文は他人からの評価が必要だと考えていたので、作文教室は作文だけの専門の教室でした。

 ですから、指導法はすべてオリジナルでした。そして、言葉の森の指導法を多くの人に知ってもらうために、教材をホームページですべて公開していました。大手の通信教育の人が指導法を聞きに来たので、教材を渡して説明したこともあります。


■最先端の技術を使う

 言葉の森の教材や指導法はすべてオリジナルなもので始まったので、その後の教材の開発もオリジナルに進みました。

 ちょうどインターネットがブレークする前夜でしたので、プログラミングを独学で勉強し動的なページを作ることにしました。現在はワードやエクセルで静的なページを作ることができますし、動的なページもアプリケーションソフトで作れるようになっています。しかし、当時は、日本語の情報さえも少ない時代でしたので、すべて最初から勉強しなければなりませんでした。そのため、言葉の森のページには、いまだに使いにくいところがかなりあると思います。

 その代わり、言葉の森には、ほかのところでは決してないようなユニークなページもあります。例えば、漢字の使い分けのページです。漢字を入れると自動的にルビがつくというプログラムなので、海外で日本語を勉強する人たちに評判になっています。また、小学校の先生方も学年別にルビを振るときに、このページをよく利用しているようです。


■充実した電話指導

 言葉の森の指導のユニークな点は、通信教育なのに電話指導があるということです。言葉の森はもともと通学の教室からスタートしたので、その延長で通信指導でも先生と生徒のコミュニケーションを大切にしたのです。

 通信教育で電話指導を行う条件として、教材をすべてウェブ化しておく必要があります。言葉の森の教材は、ほぼ毎学期内容を改訂しているので、講師が全学年の教材を即座に見るためには、最新の教材がすべてウェブで見られるようになっていなければなりません。

 もう一つ条件は、休講や欠席への対応が必要だということです。電話指導する場合の難問は、講師が急に休んだとき、生徒が急に休んで他の日にふりかえをするとき、電話がうまくつながらないなどのトラブルがあったときに、即座に対応がしなければならないことです。しかも、これらはよく授業開始の直前に発生します。

 電話指導の1分前なのに、講師から、「急にパソコンが壊れたので(あるいは電話が故障したので、子供に熱があるので)今日の電話ができない」という連絡が入るときがあります。そうすると、すぐに全国の講師で代講できそうな人を探さなければなりません。

 突然の休講や欠席や事故に対応するためには、講師が指導を共有できている必要があります。その週の作文の課題をどう教えるかということ以外に、担当の先生がこれまでにどういう指導して、その子がどういう作文を書いていたのかということを即座に知る必要があるのです。また、全国の講師に連絡して、その場で担当できる人が対応するという体制にするためには、その前提として、講師どうしの助け合いの文化が必要になってきます。

 以上のような理由で、通信教育での本格的な電話指導は、ほかの教室ではやっていないのだと思います。


 次回は、

■独自の教材

■小1から高3までの指導

■長期的な展望で読む力をつける指導

の3点について説明していきます。

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「作文の丘から」の表示を見やすくしました as/745.html
森川林 2010/01/21 13:54 
 「作文の丘から」には、2002年から2007年までの生徒のパソコン作文が入っています。(1998年からのものは、「作文小論文の花」に)
 「作文の丘から」には、約2万7千件の作文があり表示がわかりにくくなっていましたので、これを年別に分けて見やすくしました。

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