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ハワイの「あお」先生の教室新聞と作品展の動画 as/753.html
森川林 2010/01/25 10:05 
 ハワイで作文教室を開いているあお先生から、教室新聞が届きました。

 そのあお先生がハワイで開いたイラストの作品展がyoutubeで見られます。
(最後の方の画面で頭にレイをつけて登場するのがあお先生です)





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言葉の森と他の作文教室等の違い(その2) as/752.html
森川林 2010/01/24 20:07 


■独自の教材

 言葉の森の特徴は、独自の教材を開発していることです。ですから、公立中高一貫校の受験作文の課題などについても、すぐにその傾向に合わせた問題を準備することができます。

 大学入試でも、以前はかなり特殊な小論文対策の要望がありました。写真や建築や絵画や音楽の分野で出されるような小論文の問題を作ってほしいというものです。さすがに、今は手間がかかるのでよほどのことがないかぎりそういう要望はお断りしていますが、当時作った教材が受験作文小論文のページに多数残っています。

 言葉の森が30年前にスタートするとき、作文指導の分野ではそれまではっきりした評価や進歩の基準がなかったため、言葉の森では最初に指導のカリキュラムを作ることから始めました。まず、作文というものの構造を、構成、題材、表現、主題、表記の5つの分野に分けました。そのそれぞれの分野について、小1から高3までどういう指導をしていくかという流れを作ったのです。

 こういう根本的な仕組みができているので、作文指導については、どのような要望にも即座に対応できる体制ができています。


■小1から高3までの指導

 言葉の森では、小1から高3までの一貫した指導を行っています。

 普通、小学生の作文指導は、小学校の間だけを目標としたものになりがちで、その先の中学生でどのような作文力が必要になるかということまで考えられていません。そのため、小学校の作文は、出来事中心の作文でいかに上手に書くかというものになってしまうことが多いのです。

 小学生のころに出来事中心の作文で上手に書けた子が、そのまま中学や高校でも上手に書けるかというと、そういうことはありません。逆に、小学生のころは特に注目されなかったような平凡な文章を書いていた子が、中学、高校と学年が上がるにつれて読み応えのある小論文を書いていくようになることがあります。

 文章のジャンルが違えば、当然そこに必要とされる語彙や表現や考え方や構成の仕方も違ってきます。言葉の森では、そういうジャンルの違いも含めて、一貫した作文指導を行っているのです。

 そのため、小学生の間に、時に難しすぎる課題を出す場合もあります。例えば、小学3年生で感想文指導を始めることや、小学5年生から難度の高い説明文を読ませて感想文を書かせるような指導をすることです。

 普通の通信指導では、このような難しい課題を出せば、ほとんどの子はお手上げ状態になります。しかし、言葉の森には電話指導があるので、その生徒の担当の講師が、生徒の電話での反応を見ながらわかるレベルまで噛み砕いて説明します。また、電話指導でもわからなかった場合は、事務局に電話をかければすぐに追加の説明を聞くことができます。

 言葉の森の学年別指導は、電話指導と組み合わせる形でスムーズに進めていけるのです。


■長期的な展望で読む力をつける指導

 言葉の森の作文指導の目標は、単にその学年で上手な作文を書けるようにすることではありません。また、受験に合格する作文を書く力は、結果として生まれるものであって、決して合格するための作文が書けるようになればいいというのではありません。

 作文について近視眼的な見方をする人の中には、合格できる作文を書くためには上手なウソを書いてもいいのだと教える人もいるようです。(^^ゞ 言葉の森での指導は正反対です。コンクールに出す作文を指導する場合も、受験に書く作文を指導する場合も、「本当のことを書く」が鉄則です。ウソを書いて合格するぐらいなら、本当のことを書いて不合格になった方がずっといいのです。

 長い人生では、最初のボタンの掛け方が大事です。最初に、正しい道を歩くようにすれば、時間はかかっても正しい道を歩き続けられます。最初に、ごまかす道を歩いたことがあれば、長い人生でまた困難な選択に遭遇したときに同じ道を歩こうとしてしまいます。

 作文の上手な子は、大体頭のいい子です。そういう子ほど、正しい道を歩くよりもうまくやる道が先に見えてしまうのです。だから、親や先生は、あらかじめ折に触れて、「本当のことを書く」ということの大切さを教える必要があるのです。

 作文の目的は、創造性、思考力、感受性を育てることです。それは、より大きく言えば、人間の生きる目的である幸福、向上、創造、貢献を実現するための一つの方法でもあるのです。

 作文指導が単に書くためのテクニックの指導にならないように、言葉の森では、読む力をつける指導に重点を置いています。それが、暗唱や読書の指導です。読む力の土台の上に、初めて書く力を大きく育てていくことができるのです。

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おはろ母 20100125  
「本当のことを書く」が鉄則という点について教えてください。
息子(小4)は自分の体験について書き始めて、後半に関連する作り話を付けておもしろい作文にしようとすることがあります。もし作り話を書きたいのであれば、実体験にもとづいて自分が思ったり想像したこと、として分けて書くの方が一番ウソがないですよね。どう声をかけたらよいでしょうか。

森川林 20100125  
 小学校4、5、6年生のころのウソは、大人のウソとちょっと違います。
 ほとんどすべての子が、作文を面白くしようとして脚色します。
 文章力があれば、ウソにはならないような脚色ができるのですが、まだそれほどの表現力がないのでウソになってしまうのです。
 想像力と一種のサービス精神の表れからのウソですから、深く追及する必要はありませんが、ひとこと、「面白くていいけど、本当のことを書いて面白くするのがいちばん価値があるんだよ」とウソがマイナスであることを言ってあげるといいです。


同じく小4男子の母 20100126  
本当のことを書いて面白くした具体例と、面白くしようとした脚色の具体例をいただければありがたいです。

森川林 20100126  
 それは……具体例というほどのことはないです。
 普通に面白く書けばいいのです。
 みなさんで、いろいろ考えてみてください。

おはろ母 20100127  
例えばスキーの作文で、転んだときにストックが飛んでいった程度の体験を、ストックが飛んで雪の中に埋もれてみえなくなったと、脚色して面白くする場合があります。これは許容できるように思います。
一方旅行の作文で、景色がきれいだったです、とか、おもしろかったです、また行きたいです、という表現は好ましく思いません。なんだか借り物の表現でウソっぽさを感じてしまいます。森川林先生のコメントの後半にあることとつながりますが、自分の感受性や思考を表現することを目的にした作文が好ましいと思います。

森川林 20100127  
 おはろ母さん、ありがとうございます。

 「スキーで転んでストックが飛んでいった」という話で、「ころんで一回転した」とか「ストックがビューンと飛んでいった」とかついオーバーに書いてしまうことは子供ならだれでもよくあります。

 「一回転するかと思うぐらいの勢いで転んだ」とか「ビューンと音とたてるように飛んでいった」と書けば正確ですが、ある程度文章力がないとこういう配慮はなかなかできないと思います。

同じく小4男子の母 20100127  
なるほど、納得しました。
森川林先生、おはろ母さま、有難うございます。


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