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記事 79番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/1/1
読解力を高めるコツ as/79.html
森川林 2006/07/12 11:32 
 読解マラソンを行っている生徒に国語の問題を出しました。かなり難しい問題だったので、どの学年でも10点台から100点近くまで点数の差に大きな広がりが出ました。
 国語力というものは、易しい問題のときはあまり差が出ません。だれでも日常生活で日本語を使っているので、極端にできない生徒がいないからです。これが英語や数学のように日常生活とは異なる勉強の時間を必要とする教科との違いです。しかしそれでも、難しい問題になると、今回のテストのように大きな差が出ます。
 その理由の一つは、難しい問題になると、量的質的に読み取れない子が出てくるからです。つまり、日常生活で使っている読解力よりもはるかに高い読解力を要求されると読み取ることができなくなるのです。
もう一つの理由は、問題自体に素直に答えられないような仕組みがあるからです。つまり、合っていそうな間違いがたくさん埋め込まれていると、そういう問題に慣れていない子はすぐに引っかかってしまうということです。
 したがって、読解力をつけるための対策は三つあります。
 まず、読む基礎力をつけることに関してです。
 基礎力の第一は、滑らかにすばやく読む力です。これは、多読によって身につきます。極端に基礎力のない子の場合は、漫画さえ億劫がって読みません。図の多い本やテレビのような映像ばかり見ていると、活字からイメージを呼び起こすことができなくなります。そういう子の場合は、まず漫画からでも読みなれるようにしておく必要があります。
 基礎力の第二は、難しい語彙のある文章を読むことに慣れるということです。これは難読によって身につきます。難読というものは、ある意味で悪文であることが多いので、国語の勉強をしていると悪文の癖がつくことがあります。しかし、そういう文章を読むことに慣れておかないと、読解力はつきません。このような文章は日常の読書の中では十分に接することがないので、問題集読書などを独自に進めておく必要があります。
 次は、問題を解く応用力です。これは、問題の解き方のコツを学ぶことです。解答は常に設問の前後5行ぐらいの範囲にあること、文中の言葉を使って答えること、合っているものに○をつけるのではなく間違っていないものに○をつけること、などです。これらは、実際の問題集に当たって説明すれば1時間程度で理解することができます。
 次回の国語のテストでは、この問題の解き方などを説明しながら実行していきたいと思っています。

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記事 78番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/1/1
言葉の森の指導の特色 as/78.html
森川林 2006/07/09 12:44 
 通信教育の国語教室や作文教室を比較する資料として、言葉の森の指導の特色を載せました。
 小見出しのタイトルは、下記のとおりです。

1、小学生新聞に入選多数、大学進学にも高い実績
2、毎週生徒への電話指導で、高い提出率の通信教育
3、親身な指導、明るく楽しいベテランの講師陣
4、作文力を解析したグラフで、文章力の向上を実証
5、インターネットの速読システムで、速読力が向上
6、インターネットの先進的な活用、オリジナルな教材

 宣伝の文章は、書いていて気恥ずかしいものですが、事実ですから仕方ありません。(^^ゞ

 私は、言葉の森とほかの通信教育の教室との違いは、学習塾としてスタートしていないというところにあると思います。
 他の教室は、国語の成績にしても、受験の合格にしても、まず初めに他から与えられた目標があり、その目標に向かって生徒も先生も一点差を争って競い合うというイメージがあります。 これに対して、言葉の森は、独自の目標を持っています。その目標はもちろん、国語の成績や受験の合格にもつながるものですが、この目標を独自に考えているところが、他の教室との大きな違いだと思います。
 このオリジナルな目標があるからこそ、毎週の電話指導や作文力解析ソフトの開発など、オリジナルは指導形態が生まれてきたのです。

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アリス 20060709  
 今の時代、目先の試験でいい結果を出すことに気を取られ、その元となる力をつけることが忘れられているような気がします。

 社会で活躍するときに、テストの点をぶらさげているわけにはいきません。実力で勝負する場面で、力を発揮できないのでは本末転倒。自分の内側に力をつけることが大切なのだと思います。

 そのためには、いかに深く考えられるか、そして、その考えをいかにうまく言い表せるかが重要になってくると思います。

 でも、さらに大事なことは、一人一人が幸せな人生を送ることだと思います。そのときに必要なのは、広いビジョンで物事をとらえられること。

 私は、言葉の森にお世話になって(私ではなく子供がですが。)よかったと思っています。

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記事 77番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2025/1/1
要約という勉強法 as/77.html
森川林 2006/07/05 12:57 
 国語の成績を上げるために「天声人語」などのコラムを要約するという勉強法があります。
 この勉強法はそれなりに効果がありますが、私は次の理由から別の勉強法をすすめています。
 第一は、新聞のコラム欄の文章は、必ずしも国語力をつけるには向いていないからです。それよりも実際の入試問題の文章の方が、国語の力をつけるには向いています。また、文章の質ももちろんそうですが、管理のしやすさという点でも問題集のように一つの冊子になっているものの方が何度もくりかえし使う点で優れています。
 第二は、要約という勉強法は、手間がかかるということです。子供自身も、要約のための時間と場所を確保して勉強に取り組まなければなりませんが、それ以上にその要約を評価する親の手間がかかる点が問題です。勉強はできるだけ子供が自分の力だけで進めるものを中心にして、親は肝心なところだけアドバイスすればよいという形にするべきです。そうしないとどうしても勉強の量を確保しにくくなるからです。
 小学生が行う要約という勉強の中身は、実際には「よく読んで書き写しをする」というものです。効果があるのは、この「よく読んで」の部分です。要約をするためには、何度もその文章を読まなければなりません。そして大事なところを書き写しするときに更によく読まなければなりません。要約自体に効果があるのではなく、要約するためによく読むところに効果があるのです。
 だとすれば、国語の勉強法のもっと能率的なやり方は、その文章を何度も繰り返し読むことです。この方法ならば、いつでもどこでも手軽にできます。また、音読で読んでいるときに親が読み間違いを簡単に直してあげることができます。
 ただし、同じ文章を繰り返し読むという勉強法は、要約のように形として残るものがないので、見ていて張り合いがないような気がします。そのため、このような繰り返し音読をするという勉強をしたがらない人が多いのです。
 しかし、勉強の密度と量を考えれば、問題集を繰り返し音読するという勉強の方が、コラムを要約するという勉強よりも優れていると思います。

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kumina 20120618  
なるほど。ლ(。◕ д ◕。ლ)

森川林 20120619  
 要約の仕方の記事です。
http://www.mori7.com/index.php?e=1500
 まだ続きを書いていなかった。(^^ゞ

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