最初から話が飛びますが、量子の世界では、観察する人が観察される対象を変容させると言われています。意識が物質に影響を及ぼすということです。
「レモン」という言葉を聞くと唾液が出るという仕組みは、意識が物質に影響する一つの例ですが、実はこういう簡単なことが、現在の科学ではまだよくわかっていません。
しかし、実感として、意識は、ある範囲での物質的現象に影響を与えるということは、多くの人が感じています。
昔、不治の病と言われたような病気も、明るい気持ちで漫才などを聞いていると快方に向かうというのが、真面目な研究として行われています。
自分の意識が自分の身体に影響を及ぼすのと同じように、自分の意識は他人の意識にも影響を与えます。
例えば、家庭で両親のどちらかが子供を叱ると、もう一方の親も子供を叱りたい気持ちになってきます。気分が伝染するのです。そういうときこそ、もう一方の親は優しく明るくカバーしてあげることが大切です。
ある物や、ある人は、客観的に存在するだけでなく、意識ある存在から「見なされて」存在するという面を持っています。
量子の世界で、エンタングルメントという現象があります。量子レベルの一つの小さな粒子が二つに分かれると、その二つはどんなに距離が離れていても、まるで一つであるかのようにふるまうというのです。これは、光速よりも速いものはないという原理と矛盾するようですが、そうではありません。離れた二つの粒子は、実は二つの粒子ではなく、一つのものの二つの現れに過ぎないと見なされているのです。
このことは、褒めることにもつながります。(やっとつながった)
子供が悪いことをしたり、又は悪い成績を取ってきたりしたときに、親が、「やっぱりこの子はダメなんだ」と思えば、その意識は量子レベルでその子の未来を変えます。
集団の中であくびが伝染するように、「ダメなんだ」という意識が、子供の意識にも伝染していくのです。すると、肝心な場面で、子供は、「やっばり、自分はダメなのかもしれない」と思うようになります。
オリンピックのような大舞台では、普段よりもよい記録を出せる人と、普段の実力が発揮できない人とがいます。その差は、実は、子供時代にあって、叱られたり注意されたりしたことが多い子は、いざというときに実力を発揮できないというのです。肝心な場面のときほど、わずかな意識の差が大きく出てくるということです。
ですから、親の子供に対する見方は、常に、「この子は本当はよい子で、絶対に大丈夫」と思って見ることです。
しかし、人間は身体を持った存在なので、ただ見るだけでは不十分です。褒め方のコツは、できるところまでやらせて、「ほら、大丈夫でしょう」と言ってあげることです。
子供に苦手なことがあった場合、その苦手をそのままにして、親が、「大丈夫」といっても、その言葉には実感が伴いません。
例えば、暗唱の場合、100字の暗唱が大変であれば、50字までに絞って言えるようにするとか、30回でできない場合は、親がつきっきりで40回でも50回でもやらせて、最終的に「できた」と言えるところまで持っていき、「ほら、大丈夫でしょう」と言う、ということです。
作文が書けないときも同様です。字数の目標を、その子の学年の50倍ぐらい(小2なら100字、小4なら200字)にまで縮めて書かせるとか、それでも書けないときは、親が近くで文を言ってそれをそのまま書かせるという形で、何しろ書き上げさせるようにします。そして、「ほら、できたでしょう」と褒めれば、それが裏づけのある褒め方になります。
ダメな子というのは、一人もいません。みんな、大きな可能性を持っています。周りの大人がその子の明るい未来に目を向ければ、その子は自然にそういう未来に向かって成長していくのです。え
3月の森リン大賞が決まりました。
学年は、3月時点の学年です。
生徒のみなさんには、5.1週の「山のたより」に詳細を掲載します。
3月の森リン大賞(小1の部78人中)
順位 | 題名 | ペンネーム | 得点 | 字数 | 思考 | 知識 | 表現 | 文体 |
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1位 | ●大阪城に遠足だ | ききら | 66 | 497 | 42 | 54 | 58 | 84 |
2位 | ●「マングローブは、どこ」 | リリア | 63 | 965 | 39 | 43 | 68 | 80 |
3位 | ●わんちゃんをきゅう出 | クリーム | 62 | 423 | 41 | 43 | 60 | 95 |
4位 | ●ともだちのたん生会 | 木村一心 | 61 | 357 | 39 | 46 | 62 | 81 |
5位 | ●ガラガラなるガソリンの音 | とらたいがくん | 61 | 457 | 41 | 51 | 60 | 86 |
6位 | ●お腹がいたくて学校を休んだ | じんか | 60 | 555 | 38 | 47 | 58 | 87 |
7位 | ●にぎやかなコンサート | トム | 60 | 472 | 43 | 43 | 54 | 79 |
8位 | ●わたしのへや | きせあ | 60 | 265 | 44 | 43 | 49 | 92 |
9位 | ●「こわいよー」おばけやしき | かろけ | 60 | 449 | 39 | 43 | 48 | 93 |
10位 | ●チャボごやにはとがはいった? | リリー | 59 | 656 | 43 | 43 | 54 | 83 |
3月の森リン大賞(小2の部120人中)
順位 | 題名 | ペンネーム | 得点 | 字数 | 思考 | 知識 | 表現 | 文体 |
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1位 | ●さくせんせいこう | はーちゃん | 68 | 809 | 37 | 44 | 68 | 96 |
2位 | ●お別れ遠足 | レモネード | 68 | 738 | 39 | 49 | 58 | 84 |
3位 | ●はっぴょう会のれんしゅう | ポッチャマ | 66 | 426 | 44 | 44 | 64 | 93 |
4位 | ●スイミングのテスト | パルキア | 66 | 427 | 43 | 43 | 61 | 89 |
5位 | ●お祭りワッショイ | きとり | 65 | 459 | 37 | 47 | 73 | 79 |
6位 | ●村藤くんと遊んだ | ブルールピア | 65 | 351 | 41 | 50 | 68 | 81 |
7位 | ●へびを見た | なかり | 65 | 384 | 42 | 44 | 67 | 97 |
8位 | ●おわかれ会アーンドおいわいの会 | りすっぴ | 65 | 728 | 41 | 53 | 66 | 84 |
3月の森リン大賞(小3の部137人中)
順位 | 題名 | ペンネーム | 得点 | 字数 | 思考 | 知識 | 表現 | 文体 |
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1位 | ●お父さんとお母さんの命が合体したぼく | ダイヤモンド | 73 | 789 | 51 | 55 | 73 | 87 |
2位 | ●よく観るテレビ番組 | まめっち | 72 | 809 | 43 | 63 | 68 | 89 |
3位 | ●いてぇ〜〜〜 | 海太郎 | 72 | 1112 | 52 | 44 | 63 | 79 |
4位 | ●あのころの私 | メゾピアノ | 71 | 829 | 48 | 51 | 72 | 87 |
5位 | ●おもしろいイッテQ | ひっプル | 71 | 630 | 43 | 51 | 70 | 83 |
6位 | ●すきな番組 逃走中 | めがね | 70 | 1026 | 48 | 54 | 77 | 83 |
7位 | ●春を見つけた | きはひ | 70 | 544 | 39 | 55 | 67 | 93 |
8位 | ●大変だった犬の日記念日 | なっち | 70 | 748 | 39 | 61 | 66 | 83 |
9位 | ●千回たっせい記念日 | ちょきんばこ | 70 | 997 | 39 | 48 | 63 | 95 |
10位 | ●面白い大好きこの番組 | なるちゃん | 70 | 691 | 46 | 48 | 61 | 90 |
3月の森リン大賞(小4の部132人中)
順位 | 題名 | ペンネーム | 得点 | 字数 | 思考 | 知識 | 表現 | 文体 |
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1位 | ●運動神経とDNA | シャーロック・ホームズ | 78 | 993 | 53 | 75 | 95 | 86 |
2位 | ●マウスピースとの出会い | みっくまっく | 78 | 1277 | 46 | 65 | 88 | 80 |
3位 | ●ぼくの生まれた時 | もりや | 77 | 781 | 46 | 56 | 82 | 93 |
4位 | ●やっとできた、二重とび | かこちゃん | 77 | 1565 | 47 | 52 | 66 | 86 |
5位 | ●私が宝になった日 | ミント | 76 | 1135 | 39 | 59 | 81 | 84 |
6位 | ●初めてできた事 | じよう | 76 | 1125 | 42 | 55 | 81 | 93 |
7位 | ●負けたら味付け | Qちゃん | 75 | 699 | 42 | 62 | 81 | 92 |
8位 | ●三年になってからのおつかいとなわとび | トレジャーハンター | 75 | 853 | 47 | 58 | 78 | 79 |
9位 | ●消えたローストチキン | なぞのたびびと | 75 | 841 | 39 | 61 | 73 | 81 |
10位 | ●初めてのコマ撮り | きそふ | 75 | 767 | 43 | 54 | 72 | 93 |
※ 小5の1位の作品は優れていましたが、要約の部分がやや多く含まれていたので、代表作品としては掲載しませんでした。
次回から、清書にする際は、要約は省略するか、自分の言葉に直して説明する形にしておいてください。(^o^)/
3月の森リン大賞(小5の部141人中)
私の記念日
スクラット
私の記念日と言うのは、毎日のように感じます。おととい・昨日・今日・明日・あさってと言うようにどんどん日がたち、ついに誕生日と言うようになって来ます。三・四年前までは、すぐ誕生日だったのに今ではその誕生日から二年後に誕生日と言う感じに長く感じます。なぜ、そんなに長く感じるのかいつも不思議に思っています。でも、いろいろな記念日はすぐ来ます。
たとえば・・・運動会で一位を取った日や初めてお料理をしたときなどが、私にとっての記念日です。特に印象が強いのは「初めてお料理を作ったこと」です。初めて作ったのは、おにぎりです。今、思うと「そんなの朝飯前だよ!」と思ってしまうほど進歩しました。成長した私は「オムライスもどき」ができるようになりました。今日も(ことばの森に行く前に)昨日もおとといも作り、おいしく食べました。でも、今日のは特別でお父さんにも作ってあげました。(いつもは、私の分と母の分です。)母に「おいしい。初めて作ったにしては上出来だね。すごい!」とたくさんほめられて、すこしだけ照れくさくなってしまいました。いつもそんなにほめられないので、料理については口をとんがらせて言う母に私は感げきしました。だから、私にとって料理は自分の成長の一部であり、のびる機会であり、上達する機会でもあります。
ほめられたとき私は、自分が作ったときと同じ喜びを他の人にも分かってもらえると言うのがうれしかったです。これからは、人をよろこばせるようにしたいと思いました。他にも同じおもしろさを伝えたいと思いました。
次に記念日にしたいのは「家族でどこかにでかけたとき」です。とくにおもしろかったのは、車でディズニーランドへ向かっている途中の高速道路の出口でカーブを何周も回ってやっと出られると思ったときに、もう一周ありビックリしたことです。そして、一瞬だけ目が回ってしまいました。もし、本を読んでいたり、ゲームをしたりしていたら大変なことになっていたでしょう。たまに車に乗って、どこかにドライブに行くとおもしろいことが待っています。たとえば、先ほどの高速道路のグルグルや、花が散ってゆくシーンを見られたり、日本の四季を感じることができたり(かれている木やまだつぼみがついている花)するのがとてもおもしろいです。逆に一番怖かったのは・・・冬で、すべての木に葉がついていないという所が怖かったし、気持ち悪かったです。
このように、新しい体験するたびにそのことが私の記念日になります。だから私の記念日は、ものすごくたくさんあります。これからも、もっともっと私の記念日を増やしたいです。
順位 | 題名 | ペンネーム | 得点 | 字数 | 思考 | 知識 | 表現 | 文体 |
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1位 | ●私の記念日 | スクラット | 81 | 1087 | 54 | 62 | 73 | 81 |
2位 | ●私の記念日 | まぐろ | 80 | 857 | 43 | 77 | 88 | 89 |
3位 | ●学説の移り変わり | けん道少年 | 80 | 855 | 44 | 85 | 88 | 93 |
4位 | ●カレーを作ったこと | かねめ | 80 | 922 | 48 | 81 | 88 | 81 |
5位 | ●まだわからない未来 | ともじろう | 80 | 1211 | 48 | 74 | 86 | 89 |
6位 | ●バレンタインデー | かふた | 80 | 1199 | 41 | 69 | 84 | 86 |
7位 | ●時代によって変わる学説 | まりす | 80 | 843 | 44 | 75 | 81 | 100 |
8位 | ●初めてできた数列 | けん太 | 80 | 1254 | 48 | 72 | 78 | 87 |
9位 | ●創造の大切さ | サスケ | 80 | 964 | 51 | 59 | 69 | 89 |
3月の森リン大賞(小6の部126人中)
がんばるということ
きなろ
「もしもしー言葉の森です。」
毎週火曜日の夜、1本の電話が鳴る。なぜか、それは、毎週電話で作文教室があるからだ。
(しかし、それは、いつはじめた。いつからなんだ。)それを始めたのは昨年、始めたきっかけは、友達がやっていたし、とても良いといっていたので入ることにした。僕は作文が嫌いだ。だから入ったのだと思う。作文が嫌い。なら入らなければ良いではないか、と思うが、僕は作文を得意にし、さらに、そのことを活かして、自分の生活全般にも使っていけるようにしていけたら便利だな、と思い入ったのだ。今は、もう作文を毎週やるのが当たり前になってきている。作文をやっていていやな気分ではない。かといって、いい気分でもない。不思議な気分だ。何故だろう。不思議だ。不思議なことを不思議と思う。謎、それを繰り返して作文は成り立っていく。そんなことが毎週ある日々。作文って言うものは偉大だなぁ。そう思ったこともある。だって、何万も、何十万も、何千万もある言葉というものをつなげ、書く。それだけなのに、感情を伝え、表現をすることができるのか。それを考えるだけでも、「謎」に包まれる。考えること、それが謎へと引き込む。作文で一番難しいこと。それは、文を書くこと。ではなくて、文を考えること。文を書くのは考えたことをそのまま写すだけで良い。考えるというのはやはり難しいのだ。いや、考えることが難しいのではない。考えて「文」にするのが難しいのだ。その難しい考えて文にすること、そして表現すること。それを将来に役立てたい。がんばったことは誰にだってある。ない人間など、いない。そういいきっていいだろう。生きていることは、がんばっていることなのだから。
お母さんのがんばった例もある。2級建築士の試験を受けるまでだ。働くために、資格があったほうが便利だ、と思ってやったらしい。どうやって勉強したのかというと、会社の息と帰りの地下鉄で、問題集をひたすら解いたり、仕事が終わった後、家でも、たくさん勉強していたという。試験の形式は、1次は、普通の筆記試験だが、問題は、2次の試験。いつもはパソコンで、図面を描いていたが、実技試験。つまりは、図面を手で書くのだ。もちろんお母さんは、紙と鉛筆で図面を書くのは初めて。なので、ひたすら練習していた。しかも、図面を描くのがいやになるほどやっていたそうだ。本当に考えるのも、おなかがすくのも、泣くのも、喜ぶのもせずに。ただやっているだけ。その姿は、まるでコンピューターのようだ。あと、平日、普通に練習をしているとき、テレビで、奥尻島で大津波が起きたと報じたのだった。びっくりしながら、テレビを一晩中つけながら図面を描いたそうだった。その努力の結果、お母さんは見事に試験に受かった。
人間にとって、がんばるとは、1度は苦を味わうものの、やり終わった後は超爽快な価値あることと分かった。
「ではまた来週、さようなら。」
順位 | 題名 | ペンネーム | 得点 | 字数 | 思考 | 知識 | 表現 | 文体 |
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1位 | ●がんばるということ | きなろ | 87 | 1209 | 61 | 76 | 78 | 76 |
2位 | ●漢字検定 | シャドウマリオ | 86 | 1273 | 62 | 66 | 78 | 84 |
3位 | ●昔話におまかせ | ことのは | 85 | 1593 | 58 | 73 | 92 | 87 |
4位 | ●私の心のひびき | きぬこ | 85 | 1210 | 52 | 72 | 80 | 87 |
5位 | ●道 | 闇の女帝 | 84 | 1219 | 63 | 67 | 89 | 79 |
6位 | ●Fight! | バービー | 84 | 1417 | 52 | 77 | 83 | 83 |
7位 | ●好きな物は才能となる | リザードン | 81 | 1101 | 52 | 81 | 86 | 92 |
8位 | ●気持ちをこめて歌う | マーブルチョコレート | 81 | 1408 | 47 | 69 | 82 | 87 |
9位 | ●よし! | よっしー | 81 | 1061 | 51 | 62 | 75 | 84 |
10位 | ●滝を目指して | 織田信之助 | 80 | 1146 | 46 | 79 | 98 | 84 |