ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 881番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/28
言葉の森と国語の成績 as/881.html
森川林 2010/04/24 21:23 


 言葉の森で勉強をしていると、国語の学力がつきます。しかし、それは成績が上がることと同じではありません。成績を上げるには、上げるための勉強が必要です。それが、選択式の場合は、問題を解いて理詰めに説明する勉強で、記述式の場合は、指定の字数で時間内に書き上げる練習です。しかし、それらは、いずれも2、3時間もあればすぐにできます。そのような短時間でなぜ成績が上がるかというと、それまでに国語の学力がついているからです。

 次のような子がいました。小学校から言葉の森で勉強をしていて、中学受験をし、高校入試がないので中高と普通に勉強をしていた子です。高3になったときに、試しにセンター試験の国語の過去問を解いてもらいました。すると、意外なことに得点が高くありません。

 センター試験の平均点は60点ぐらいと言われていますが、その平均点と同じぐらいの成績です。そこで、小一時間かけて1問ずつ「なぜこの問題のこちらが答えになるのか」ということを理詰めで説明していきました。すると、次の週から、国語の成績はほぼ満点です。理系の志望の子なのに、国語の成績がいちばんいいという結果になってしまいました。

 なぜ、成績がすぐに上がったかというと、それまでに国語の学力がついていたからです。だから、同じように理詰めの説明をしても、それほど成績が上がらない子もいます。それは、その子の国語の学力が育っていないからです。言葉の森の課題の長文を読んで、内容を消化して、作文を書くという力がまだないということです。

 ここでわかるのは、国語の学力とは、読む力、書く力であって、国語の成績とは、問題を解く力であるということです。国語の学力があれば、国語の成績はすぐに上がります。そして、社会に出て役に立つのは、国語の成績ではなく、国語の学力です。大学入試の英語の学力も、半分は国語の読解力です。

 塾や予備校で勉強するのは、問題を解く勉強です。受験には時間制限があるので、時間内に解く練習はもちろん必要ですが、それよりも大事なのは、それまでに国語の学力をつけておくことです。長文を読み、自分なりに考えて、それを作文に書くという勉強の意義はここにあるのです。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
国語力読解力(155) 

記事 880番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/28
3月清書の森リン大賞(中1-中2) as/880.html
森川林 2010/04/24 05:15 
 3月の清書の森リン大賞を発表します。
 学年は、旧学年です。




※ 1位の作品は優れていましたが、要約の部分がやや多く含まれていたので、代表作品としては掲載しませんでした。
 次回から、清書にする際は、要約は省略するか、自分の言葉に直して説明する形にしておいてください。(^o^)/

3月の森リン大賞(中1の部77人中)

復活本因坊
本因坊

 ビーッ。校舎内でチャイムが鳴る。去年の今頃私は中学入試を受けていた。今までの勉強の総決算なので頑張らなければならない。いや、頑張らねば受験に合格はしない。しかし、受験当日校舎内で聞いたこのチャイムは、私の緊張感を一気に加速させるものだった。緊張感が全く無いのも駄目だが、過剰な緊張感もまた良くない。心地よい程度の緊張感は少なくとも必要である。では、この受験日、私はどのくらい緊張して受けていたのだろうか。後々、当日握手をした塾の室長に尋ねてみると、予想通りいうかあまり良くない答えが返ってきた。とても緊張していてガチガチだったということだ。話がずれてしまったが、「心地良い緊張感」というものは心身に好影響を与える。

 まず、第一の理由は緊張によって頑張るという気持ちを最大限に持っていった上で一息つくと、今までの高緊張もあって、とてもリラックス出来る。しかし、自分の中ではリラックスしているように感じていても、実は丁度良い緊張になっているのだ。結局私は志望校には失敗したのだが、一応難関校と呼ばれる中学に進学することが出来た。落ちた学校の時より、合格した学校の方が、リラックスしていたそうだ。このように、「心地良い緊張感」が大切なのだ。つまり、極端なリラックスや緊張はよくないというわけだ。

 次に、第二の理由は、皆がある程度の緊張感を持って仕事や勉学に励めば、もっと皆が努力できる環境を作れるはず、ということだ。ここでも、先程と同様のことがいえるわけだ。あまりに皆が無緊張で生活をすれば、生活が困難になる人口が増加する。そして、国のGDPも低下し、外国からの信用も損なわれる。そして、国の根本から崩壊する。逆に、極度に緊張すると、緊張によって人々の間にどんどんストレスが溜まり、ぎすぎすした社会構造が完成する。高度経済成長によって世界第二位の経済大国までに上り詰めた日本だが、まだ高度経済成長期のようなことをしていたら、これからの日本は無い。今、中国という更なる経済大国が出現したが、そのことからも、これからは日本は急激な成長によって国の安泰を図るのではなく、今ある環境を最大限活用する方法を考えるべきなのだ。これからは体ではなく頭を使う時代だ。そう、日本は今大きな分岐点に差し掛かっているのだ。この中で、緊張国かリラックス国か、普通の国か、どこを我々は目指すべきなのか。それを考えるべきなのだ。

 やはり、「心地良い緊張感」は皆が最も普通だが楽しく日常生活を送るためのひとつの方法だ。しかし、方法なのだがとても大切なことに間違いは無い。確かに、就職など緊張しなければならない部分も多少はある。しかし毎日緊張していては、身も心も耐え切れない。何度も述べてきたが、やはり、「心地良い緊張感」というのは、我々にとって無くてはならない生活のうちの片腕を担っていると感じた。心地よい緊張感で難関校受験は合格した。これからは、進学した学校の受験日をリラックス記念デー、合格発表日を成功記念日として自分の中で決め、リラックス記念デーは一息つく日、成功記念日は何か失敗してもくじけずに頑張ろうとする日として、永遠に自分の中で持っていたい。


順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1言葉の美なまず大使89132862777989
2復活本因坊本因坊8813146610410086
3狂気の大切さたけたけ88130059708283
4狂気の必要性ピプリー88125858738187
5狂気と理性パダワン87130558698392
6日本風コミュニケーションえらる86112957717992
7狂気とは?きこつ86116158697990
8狂気シャミ86155557657584
9たしかにブレーズ・パスカルは(感)ドラエモン83126153678490
10冷静な感情を狂わす熱情きとみ81184459699389


※ 1位の作品は優れていましたが、字数が3000字以上と多かったため、代表作品としては掲載しませんでした。

3月の森リン大賞(中2の部78人中)

「あそび」とは本当に「遊ぶこと」なのか
ファラオ

 学童のあそびには多くの想像力や抽象思考力がはいってくるからきわめて多彩なものになる。すでに三歳ごろからみとめられたことではあるが、低学年ではとくに「何々ごっこ」がさかんになる。それは対人関係の基盤をつくる力を持っているであろう。またボールあそびなどというものは、もっと幼いときから「心身の機能をはたらかせるもの」として行われているのである。そして子供は「お話」をきくのが大きな喜びで、主人公の喜びや悲しみに一喜一憂する。こうした新鮮な感受性と、奔放な空想力を発達させるために、学校の国語教育や作文の授業はきわめて大切な役割を持っているにちがいない。

 確かに子供時代の遊びから学ぶ事は多い。まずは「仲間関係」。これは生きていく上で一番大切な要素を持っている。集団で何かを話し合ったり、決めたりすることは大人になっても必要となってくると思う。私はどちらかというと、おままごとより男子と遊んでいる方が多く、かなり珍しい目で見られていたのを思えている。「ウルトラマンごっこ」--今はウルトラマンなど興味ゼロなのだが、ハマっていたようだ。しかしその中で学んだ事はたくさんある。先に述べたように、一緒に話し合って何役か決めたり、少し見方を変えて言うとどういう人が悪い人なのかという事なのだ。ウルトラマンの世界で言えば街を壊したり人をさらったりするいわゆる「かいじゅう」である。そのかいじゅうを倒す勇者がウルトラマンで、激しい戦いを征している。

さて、今の世の中に視点を戻してみよう。私にとって一番の敵は「地球温暖化」であり、それはまさに地球を壊している。そしてそれを救わなければいけないのが私たち人間である。日々この戦いの様子が放映されている。このように子供時代の遊びは何らかの形で役だっているのだ。

しかし、きちんとした勉強も大切である。昔話に、「つるときつね」がある。きつねが皿にスープを入れてつるにごちそうしたら、次の日につるが仕返しとして花瓶にスープを入れてきつねにごちそうした。まさに「バカだな」と言いたくなる話である。極端にいえば、きつねがつるの体の特徴について知らなかったと解釈できるだろう。いわゆる「勉強不足」である。やはり勉強は生きていくためには避けて通れないものである。私は次の四月で中学三年生となり、受験生になる。毎日毎日塾の宿題に追われていて、時には日付が変わるまで目をこすりながら宿題をやる事がある。しかし、その大変な中で勉強の楽しさ的なものを感じている。その理由を簡単に言うと、「宿題のための勉強ではなく、自分の将来のための勉強」という事に気付き始めたからだろう。特に英語は自分の将来にかかっていると思う。言語というものは難しいものである。しかし、今頑張ることで道がひらけるのだから、全力で努めていきたいと思っている。

確かに、子供時代の遊びも勉強も大切だ。しかし一番大切な事は、「子供は大人を小さくしたものではなく、それ独自の価値を持っている。」という名言があるように、子供時代にしか味わえない事をたくさん経験しておくことである。


順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1もったいの教えおむふ8630996811411989
2「あそび」とは本当に「遊ぶこと」なのかファラオ86127656708387
3遊びから学ぶ社会の常識ポチト85141857698884
4勉強も大切だけど遊びも大切にのここ85121157587287
5勉強と遊び音楽大好き少年83105962788880
6新と旧疾風83115754577193
7今という現実を受け止める嵐ちゃん83176957557189
8広い世界、広い考えいちごサクラ83123956586792
9子ども時代を大切にうさちゃん821145568910189
10共生社会のためにサニー8299153738086


この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
森リン(103) 子供たちの作文(59) 
コメント361~370件
……前のコメント
プログラミング nane
 プログラミング学習についての記事をアップしました。  プ 7/12
記事 4269番
プログラミング 森川林
 言葉の森の作文教室がプログラミングの講座も行っているという 7/12
記事 4269番
先生が教えるこ 森川林
 先生が、勉強の持つ感動を子供に伝えることができるためには、 7/11
記事 4268番
国語力は読書力 nane
 「読書講座ってただ本を読むだけなんでしょ」という人は、子供 7/10
記事 4267番
国語力は読書力 森川林
 勉強ができるようになるかどうかは、その子がどれだけ読書をし 7/10
記事 4267番
勉強は子供の自 nane
 子供に勉強を教えるのは、ある意味で簡単です。  その子に 7/8
記事 4266番
勉強は子供の自 森川林
 先生が子供に優しく親切に教えてあげたあと、ほとんどの先生は 7/8
記事 4266番
個人的な近況と 森川林
 これまで、ホームページも、youtubeも、Faceboo 7/7
記事 4265番
急な欠席連絡は 森川林
 欠席連絡は、検索の坂から行えるようにしました。(生徒関係リ 6/8
記事 143番
急な欠席連絡は siim
ホームページからの急な欠席連絡ができません。 6/8
記事 143番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
標準新演習算数 あかそよ
3の1はできました。 2は、答えを見るとなんとか理解できま 11/23
算数数学掲示板
標準新演習算数 あかそよ
3の1はできました。 2は、答えを見るとなんとか理解できま 11/23
算数数学掲示板
2024年11 森川林
●サーバー移転に伴うトラブル  本当に、いろいろご 11/22
森の掲示板
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習