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構成図とマインドマップの違い(その2) as/886.html
森川林 2010/04/29 09:54 


 言葉の森の構成図とマインドマップは、似ているが異なります。このことは、既に2009年5月の記事に、くわしく書きました。( https://www.mori7.com/as/498.html )

 しかし、言葉の森の勉強を新しく始めた方も多いので、再度わかりやすく説明したいと思います。


 構成図は、帰納法的なものです。マインドマップは、演繹法的なものです。

 構成図は、考えを広げるために書きます。マインドマップは、考えを整理するために書きます。

 構成図は、作文のシミュレーションという位置づけです。マインドマップは、知識の分類を目的としています。

 現実的なところでは、構成図は、紙と鉛筆があればすぐに書けます。マインドマップは、準備にも書く過程にもかなり時間がかかります。

 構成図は、作文に生かすことを目的としています。マインドマップは、マインドマップを書くこと自体が目的です。


 では、構成図を書くことと書かないこととでは、どのような違いがあるのでしょうか。

 構成図を書くと、作文のスピードアップが図れます。作文には、思索の過程と表現の過程があります。構成図は、思索の過程を独立させたものなので、構成図を書いたあとに、表現の過程だけを独自に追求していくことができます。これは、将来、音声入力などをする際に大きく役立ちます。

 構成図を書かない形の従来の作文は、思索の過程と表現の過程が融合しているので、書くのにかなり時間がかかります。つまり、考えながら書き、書きながら考えるというのが従来の作文です。

 事実中心の生活作文のように、書く内容を熟知しているものについては時間はあまり変わりませんが、考える内容を含む意見文の場合は、構成図を書くことで考える時間が大幅に短縮されます。


 構成図は本来、無地の紙に自由に書くものです。しかし、最初は枠がある方が書きやすいので、言葉の森では、構成図という用紙を渡しています。

 下記に表示するのは、無地の紙に自由に書いた構成図の例です。A4サイズのルーズリーフ用紙に書いていますが、用紙が足りなくなれば2ページ、3ページとページをを増やしていくことができます。書くことが少なくて済めば、1ページに数種類の構成図を書くこともできます。マインドマップと違って、紙の無駄がありません(笑)。

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 △この構成図は、明日アップロードする「暗唱の意義と方法」の記事(約1800字)のもとになったものです。

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高校3年生は、連休中が過去問をやる最後のチャンス as/885.html
森川林 2010/04/28 09:04 



 ちょっと脅かすようなタイトルですが。(^^ゞ

 高校2年生から3年生になるときの春休みに、志望する学校についての過去問を答えを書き込みながらでいいので、少なくとも1年間分は解いてみます。自分の得意な科目だけではなく、また、まだ勉強を始めていない科目も含めて、ひととおり解いていくのです。センター試験を受ける予定があれば、センター試験の過去問もやってみます。

 春休みにそれができなかった人は(大部分の人がそうだと思いますが)、今度の連休には必ずやっていきましょう。

 過去問を解くことと並行して、受験勉強に関する本や、同じ志望校を受けた人の合格体験記なども、全部で10冊ぐらいを目安に読んでいきます。

 大学入試は、これまでの中学入試や高校入試と違って、先生に教えてもらってやるものではなく、自分で工夫して取り組んでいくものです。

 過去問に取り組んだあと、参考書や問題集を決めて、どういう予定で勉強するかを決めていきます。

 大学入試は、情報戦です。ただ努力すればいいのではなく、志望校の傾向と自分の実力に合わせた努力をすることが大切です。

 ところが、以上のことをいくらわかりやすく説明しても、自分の力で春の間に過去問をやり、本を読み、作戦を立てたという人は、今まで数えるほどしかいませんでした。

 ここで、登場してほしいのは父親です。会社で部下に仕事を指示するつもりで、夏休み前に必ず過去問に取り組ませることが大事です。それも、「やっておいた方がいいぞ」というような言い方ではなく、スケジュールを決めて半強制的にやらせるのです(笑)。

 過去問さえこのようにやっておけば、高校生は、あとは大体自分の力で勉強していけると思います。

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