ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 947番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/22
言葉の森の作文小論文受験コース as/947.html
森川林 2010/07/01 19:05 



 言葉の森の受験コースは、志望校の過去問に合わせた課題を中心に、受験日の5ヶ月前から始めることができます。

 過去問に沿った練習を何回か行ったあと、どのような課題にも対応できるように幅広くいろいろな課題で書く練習をしていきます。

 受験コースに入る前の普通の課題でも、小学校5年生以上の感想文課題は、受験コースと同じスタイルの学習になっています。ですから、普段の課題ができていれば、そのまま受験コースの課題の実力もついているということになります。

 最近の課題の傾向として、題名課題から文章課題へ、文章課題から複数文章課題へという流れがあります。題名課題の場合は、ある程度の準備ができますが、複数文章課題になると、事前の準備というものはなかなかできません。課題が難しくなると、やはりその子の実力が物を言います。

 実力をつけるためには、練習を重ねるしかありません。言葉の森の指導法は、正攻法で、たくさん書く中で、いい実例、いい表現、いい意見を増やしていくという方法です。

 作文は、書き方のコツのような本をいくら読んでも力がつきません。実際に書くのがいちばんで、自分の書いたものだけが、試験の本番でも役に立ちます。

 いい材料を増やしていくには、家族の対話が大事です。お父さんやお母さんの体験を聞いていると、そこから自分の体験も引き出されてきます。

 言葉の森では、生徒が課題を読んだあと、先生が事前に書き方を説明します。生徒が自分ですべて考えて書く必要はありません。先生の説明を聞いて、その説明に沿って書ける子は実力があります。

 試験の本番では、ほとんどの子が字数いっぱいまで、それまでの練習のいちばんいいところを出すような形で書いてきます。

 ただし、一般の教科の試験と違って、作文の試験の場合は、課題による出来不出来がかなりあるのも事実です。そのときに、これまでの蓄積が物を言います。

 言葉の森を何年も続けてきた子は、難しい課題が出ても、「これまで長年書いてきたのだから、自分に書けないはずがない」という気持ちを持てるので、実力を発揮できるのだと思います。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
受験作文小論文(89) 

記事 946番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/22
自給自足経済のもとでの教育 as/946.html
森川林 2010/06/30 17:17 



 「未来予測コルマンインデックスで見えた 日本と経済はこうなる」(高島康司著)を見ると、今後、資本主義経済に代わるものとして、自給自足経済が登場するということが書かれています。

 これまでは、孤立した個人が、個人の利益のために競争し、それが全体の調和につながるという考えが社会を形作ってきました。この考え方の裏づけとなったものが、生存競争による食物連鎖や進化論という考え方です。

 世界が発展する時期には、そのような競争による淘汰が社会の主要な面を代表していました。しかし、社会の発展が一段落し安定してくると、今西錦司の説くような棲み分けという仕組みが、社会の主要な面を代表するようになります。今は、その過渡期なのだと思います。

 社会を人間の意志でコントロールしようとする社会主義経済は、資本主義の発展速度に追いつけなかったために破綻しました。

 しかし、今逆に、新しい形の計画経済が可能になりつつあります。それは、例えば、商品の売買を現金ではなくカードですべて決済するようなやり方にすれば、物やお金のやりとりが、データの流れとして把握されるようになります。

 そのような大きな計画経済が生まれつつある一方で、物々交換のような売買に基づいたローカルな自給自足経済もまた動き出してきているように思えます

 これまでの売り手は、自分が利益を上げて得をするために物を売っていました。今後は、相手に喜んでもらうために物を売るという面が強く出てきます。いわば、学園祭における模擬店のようなものが、商品売買の中心となります。

 このような社会では、物を売る喜びは、働くことへの喜びに基づいています。利益を上げる動機だけではなく、相手の喜ぶ顔を見たいということが物を売る動機となります。また、物を買う側についても、自分が得をするために買うだけではなく、相手を喜ばせるために買うという一種のコミュニケーションン的な購入が中心になってきます。

 この自給自足経済の中では、教育の形も変化します。今までの教育は、生徒と保護者という買い手に対して、学校と先生という売り手が対応するという形でした。

 確かに、高校や大学のような高等教育の分野は、教育内容に精通した専業の教師が必要でしょう。しかし、小中学校の教育の大部分は、教科の教育よりも人間教育と考えられます。とすれば、勉強の教え方が上手な先生というよりも、自分の子供をしつけの面や情緒の面も含めて上手に子育てしている母親が、近所の子供の勉強も一緒に見てあげるという形の方が、より大きな信頼を得られると思います。

 これが、教育の専業化から副業化への流れです。この教育における副業化と同じものが、地方自治体の議員のような政治の分野にも起こってくると思います。また、ジャーナリズムやアカデミズムの分野にも、次第に副業化の波は押し寄せてくると思います。

 顔の見えないグローバリズムの資本主義社会の中で専業として成り立っていた多くの分野が、顔の見える自給自足経済の中では次々に副業化していきます。

 このような社会では、かつてマルクスが人間社会の理想として描いたような、朝は教師で、昼は議員で、夕方はジャーナリストで、夜は学者であるというような生活が、多くの人にとって一般的なものになってきます。

 しかし、グローバルな分野で機械化、省力化が進み、ローカルな分野で副業化が進むときに、その副業化を促す分野は逆に専業化していきます。

 例えば、だれもが副業的に教育や政治やさまざまな仕事に携われるようになる時代には、その携わり方のノウハウを教えるような分野が専業化します。

 言葉の森も、子供たちに作文を教えるという今の教室の形態から、将来は、作文の教え方を教えるというような方向に進んでいくようになると思います。

この記事に関するコメント
コメントフォームへ。

同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
政治経済社会(63) 教育論文化論(255) 
コメント21~30件
……前のコメント
読書を阻むもの 森川林
暇なときは読書をすればいいのですが、今は、スマホで情報に流さ 6/10
記事 5096番
国語の読解検定 森川林
国語読解の問題は、適当に解いて「当たった」「外れた」と言って 6/9
記事 5095番
デジタル教科書 森川林
デジタル教科書という考えがありますが、教科書とか自分の好きな 6/8
記事 5093番
国語読解クラス 森川林
 国語力は、知識として身につけるのではなく、国語力を育てる生 6/7
記事 5092番
国語力はテクニ 森川林
「国語力をつけるために、特に読書をする必要はない」という耳あ 6/6
記事 5091番
リアルな通学教 森川林
 未来の教育は、対話型の少人数オンラインクラスの教育になりま 6/5
記事 5090番
クリティカル・ 森川林
西洋には、批判を通して新しい考えが生まれるという弁証的な発想 6/4
記事 5089番
優しい母が減っ yori
私の母は、もう中学2年生なのに、スマホをもたせてくれません。 6/3
記事 979番
日本を復活させ 森川林
 日本を復活させる道筋は、創造教育文化国家を目指すこと。 6/1
記事 5081番
4月の森リン大 森川林
 大学生や社会人になった元生徒の子供たちが、自分が中学生だっ 5/31
記事 5085番
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
現在森リンベス 森川林
このあとの予定。 ・森リンベストを直す(直した) ・森リ 11/20
森川林日記
Re: 入会手 言葉の森事務局
 お世話になっております。  弟さんのみご入会が1週間 11/15
森の掲示板
入会手続きにつ やすひろ
お世話になっております。 個別掲示板を開けませんので、ここ 11/15
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Mr. 1
1 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板
Re: 項目の 1
> いつもありがとうございます。 > > こすほ 11/14
森の掲示板

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習