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6月の森リン大賞(小1-小6) as/968.html
森川林 2010/07/20 17:56 

 6月の清書の森リン大賞です。
 6月から、手書きの清書もサーバーに保存するようにしました。このため、小学校低学年のみなさんは、手書きの清書だけにした人が多く、パソコン清書が少なくなりました。
 手書きの清書は、「清書の谷」で見ることができます。(ただし、自分の清書のみ)
https://www.mori7.net/seisyo/




★6月は手書きの清書を送ってくれた人が多かったため、パソコンの清書が少なくなりました。(清書は、手書きとパソコンの両方を送っていただいても結構です)


6月の森リン大賞(小1の部46人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1うんどうかいきよれ5913139445387
2はっぴょうかいきしせ5937638435284
3あめのひせがわみずき5811438434896



6月の森リン大賞(小2の部103人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1ほたるみるく6648739546781
2開校記念集会をしたよひゆあ6657444466387
3どんなぼうしにしようかなゆこぷん6661748435896
4ヤゴがたくさんみりまりん6551439516289
5のぼりぼう、だあいすきリリー6542539435793
6がんばっている九九のことレモン6565039435697
7リスーピアにいったことアリス6557342445595
8ほうねんえびみやま6439941436686
9日直でほめられたダイアナ6450341446492
10ちびっこずもうきりる6451941435976



6月の森リン大賞(小3の部150人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1わたしがもっとがんばらないといけないことレモネード7394648567290
2がんばったことゴールド7153041567992
3遠くへたびする鳥の感想文かめに7193846537886
4ナメちゃんとカタちゃんりすっぴ71114944486892
5鳥と遠い外国へ行きたいひなた7179048466892
6遠くへたびをする鳥かゆか7056447526284
7サッカーをしたこと。かなろ7080747496287
8兄のいない三日間ゆいゆ6980137507379
9がんばるぞーはーちゃん6958342487086
10知恵を出し合った二人三きゃくふうこ6963644466976



6月の森リン大賞(小4の部139人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1楽しかった一宇荘スヌーピー7798039619483
2怪我の功名まめっち7683443597487
3川とどろんこの思い出ショコラ75132047537686
4うれしい時と悲しい時クリスタル75129343576895
5お父さんはすごい!海太郎7471053527780
6水泳教室の後のおにごっこなっち7472643557596
7おもしろい体育ルナ74117444516890
8またやりたい砂遊びピカピカ7479949456893
9いろんな水遊びはアニーとの思い出ダイヤモンド7366842538287
10学校で遊んでいてよかった私音ぷちゃん7363744576693


★1位の作品は、優れた内容でしたが、先生、友達、場所などが特定できる固有名詞が多かったため、表示しませんでした。次回は、名前を匿名にして清書を投稿するといいと思います。


6月の森リン大賞(小5の部138人中)

順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1ユーモアたっぷりな岩崎先生ききほ79923475710287
2 My favorite teacher (私の大好きな先みっくまっく79107046658789
3聞き方感じ方りょうたろう7989249607389
4日本の生活は贅沢だなぞのたびびと7894054588281
5大切に使えば長持ちするものまーりん78113848547986
6一本のえんぴつを最後までピッピ78103353507476
7インド人は偉い!!ほしのみか7890748576889
8感覚の違いを乗り越えてリラックマ7787354546489
9先生おもしろい!りっくん7788748576195
10先生、サッカーをしたいです。かこちゃん77110647486087


★清書の場合は自動的に満点になるので、項目のキーワードは入れなくてかまいません。内容本位で書いていって結構です。


6月の森リン大賞(小6の部133人中)

悪のヒーロー人間
ミス・バニー

 トキ、イリオモテヤマネコ、メダカ。これらはある共通点がある。それが何だか分かるだろうか。そう、すべてレッドデータブックに記載されている、絶滅危惧種である。そもそもなぜ、地球に絶滅危惧種がいるのだろうか。それは、すべてではないが、人間が環境を破壊したために、生き物がすみかを追われ、激減してしまったのである。その絶滅危惧種、(動物、植物)を救おうと努力する人の姿は、人間の良い点で、ほこっても良い面だという。しかし私は、人間が自然を破壊して、生き物をおびやかしているのだから、それを止めて、元に戻すのは当たり前ではないかと感じる。最も良いのは、激減している動植物に対し、いち早く手を差し伸べることであって、絶滅危惧種に指定されたときから、救済活動をするのは矛盾していると思う。【構成】   

 自然破壊によって減っている動植物は何か、と聞かれるとまず思い出すのは、身近な生物だろう。例えば、私の場合ミノムシを思い出す。このミノムシ、つい二、三年まえには、とても身近だった虫である。しかし、近ごろこのミノムシを全く目にしないのである。ミノムシは、私のことをムシしているのだろうか(笑)。この現状からも、日々身近な動物が、人間のせいで姿を消していることが分かる。    【題材】    【表現】

 もうひとつ減っていると聞いた生き物がいる。ホタルだ。お母さんの小学生の頃には、ホタルはどこの川にもいたらしい。しかし、今は悲しいことに、ごく限られた、清流の上流にしかいないではないか。昔は電球のかずよりホタルの光のほうが多かったはずなのに。ここで一つ疑問を感じる。昔はどの川にもホタルはいた。今は清流にしかいない。ホタルは清流にしか住まない。ということは、昔はきれいだった川も、今では汚染されていると言うことになる。このまま、ホタルの命のともし火が消えませんように。

今、地球は、今までにない自然破壊による、動植物の絶滅の危機におちいっている。今、緊急に保護を要する動植物だけでも、三万七千種近くいる。この原因は何か。それは、人間が地球を独り占めしたことにある。この行動によって、破壊の方向へ進んでしまっているのだ。私たちの高度な技術や文化は、豊かな自然の恵みに支えられて発達してきた。ひとたび自然の利用方法を誤り、健全な生態系を傷つけてしまえば、取り返しのつかないことになってしまう。何事も、後悔先に立たず。私たちだけでなく、未来の子孫のためにも、真剣にこの問題に取りくまなければならない。    【主題】


順位題名ペンネーム得点字数思考知識表現文体
1悪のヒーロー人間ミス・バニー82105157738986
2余裕のなかった書道ガールズあんこ80119542718684
3絶滅の道へ一歩一歩ひろみ8094348647686
4生態系コレルリ791301466810592
5腹痛薬が必要な学校生活はるりん791075415510180
6人間と環境ピロシ79118149759587
7自然と共存ともじろう7992954909181
8人間と自然の調和けん道少年7991048658484
9「遊び」取扱説明書けん7990446637893
10個々を尊重しあうまかじろう7812024812112886


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中学高校でも、もっと作文の授業を―構成作文の提案(その2) as/967.html
森川林 2010/07/18 21:33 



 言葉の森の作文指導の特徴は、小学校低中学年では項目指導、小学校高学年から中学生高校生にかけては構成指導を中心にしていることです。実は、ここに、日本の中学高校における作文教育の不足を克服するための鍵があります。(前回からつづく)



 項目指導というのは、例えば、作文の中に、「たとえを入れる」「会話を入れる」「思ったことを入れる」という指導です。

 今でこそ、そういう指導をするところも増えてきましたが、言葉の森が最初にこの項目指導を始めたとき、保護者からも専門家からも多くの批判がありました。それらの批判を一言で言うと、「何を書くかまだわかっていないうちから、『今日の作文に会話を入れる』という指導をするのはおかしい」というものでした。

 なるほど、と思う人も多いと思います。しかし、この批判の根底には、「作品としての作文」という考えがありました。言葉の森が考えているのは、「教育としての作文」ということです。つまり、作文を書くのは、作品を作るためではなく、文章を書く力をつけるためだという考えだったのです。

 小学校低中学年では、この内容本位の作品作文と、構成を重視した項目作文との差はそれほど大きくはありませんが、中学生、高校生になると、この差はきわめて大きくなります。そして、ここに、中学生、高校生の作文の授業の少なさを克服するポイントがあるのです。

 今の中学や高校では、作文の授業はほとんどありません。たまに授業があったとしても、課題を与えて自由に書かせるだけという指導なので、書き上げた作文に対しては、作品としての出来不出来を見たり誤字の有無を指摘したりするような評価になります。

 しかし、これが実に大変なのです。国語の授業を担当する先生に、日常的にそのような指導や評価をする余裕はまずありません。

 ここで、言葉の森の構成作文が生きてきます。

 構成作文とは、具体的には、次のような形の作文です。

 「第一段落で身近な実例と意見、第二段落で理由1と体験実例、第三段落で理由2と社会実例、第四段落で反対意見に対する理解と名言。以上の四段落で作文を書く」

 このような構成方法をあらかじめ指示して指導すれば、生徒自身が作文を書きやすくなるとともに、先生がその作文を評価しやすくなります。

 言葉の森の構成作文を、「起承転結」や「序論・本論・結論」などの構成方法と同じように考える人がいます。しかし、そうではありません。「起承転結」や「序論・本論・結論」などは、作品を作るための構成ですが、言葉の森の構成法は、それよりも、文章を書く力をつけるための練習方法としての構成法です。

 中学、高校でも、この構成作文を取り入れれば、もっと多くの授業が可能になると思います。それは、生徒の一作品を丸ごと評価するのではなく、それぞれの段落ごとに評価することができるようになるからです。例えば、800字の文章を最後まで読んでから評価するのではなく、200字まで読んで第一の評価をし、400字まで読んで第二の評価をするということができるようになります。

 更に、ここに自動採点ソフト「森リン」の評価を加えれば、中学や高校でも、毎日、作文の指導ができるようになると思います。

 現在の日本の作文教育のいちばんの問題は、作文を書かせる回数が少ないというところにあります。(その反対に、小学校低学年で、作文を書かせる回数が多すぎるという問題もありますが)。この作文教育の隘路を克服するのが、項目作文と構成作文なのです。

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記事 966番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/24
中学高校でも、もっと作文の授業を―構成作文の提案(その1) as/966.html
森川林 2010/07/18 08:07 



 日本の作文教育の特徴は、小学校低学年から作文の指導があるということです。これは、実は世界的にはかなり珍しいことなのです。

 日本語は、音声と文字の一致する言語なので、「わとは」「おとを」「えとへ」などの例外を除けば、話す言葉がそのまま書く言葉になります。

 例えば、日本語では「おかあさん」という音声は、そのまま「おかあさん」という文字になります。しかし、英語では、例えば「レリビー」という音声から「Let it be」という文字は出てきません。だから、欧米では小学校低学年での作文指導ができないのです。

 もちろん、日本における小学校低学年での作文指導にも問題はあります。それは、先の「わとはの区別」のような場面で、読む学習を伴わないまま作文の学習だけを先行させると、単なる間違い直しのための作文指導になってしまうことがあるということです。


 さて、小学校低学年で盛んだった作文指導が、日本では、中学、高校になると途端になくなってしまいます。少なくなるどころか、ほとんどなくなってしまうのです。あるとしても、夏休みの宿題として、税金作文や人権作文といった中高生にはあまり興味の持てない課題が出されるぐらいです。

 それは、なぜかというと、中学、高校では、先生が生徒の作文を読んで評価するだけの時間が物理的にとれないからです。評価する時間がとれないから、指導する時間もなくなるという関係になっているのです。

 では、どうしたらいいのでしょうか。

 言葉の森の作文指導の特徴は、小学校低中学年では項目指導、小学校高学年から中学生高校生にかけては構成指導を中心にしていることです。実は、ここに、日本の中学高校における作文教育の不足を克服するための鍵があります。(つづく)

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言葉の森の提案する新しい教育 as/965.html
森川林 2010/07/16 11:55 


 勉強の中で最も大事なものは、暗唱、読書、作文だと思います。

 暗唱は、理解力を育てます。読書は、思考力を育てます。作文は、表現力を育てます。

 暗唱をすると、記憶力が育つ面もありますが、それ以上に、物事の全体を把握してすばやく理解する力が育つようです。

 読書が育てる思考力は、読む思考力とも言うべきもので、自分が理解したものを頭の中で構造化する力です。

 理解力と思考力は、相互に独立していて、理解力は主に学校の成績に関係し、思考力は主に勉強の学力に関係しています。

 理解力と思考力は相携えて成長していくものですが、成長の途中の過程では拮抗関係になることがあります。例えば、小学校低学年のうちはだれでも暗唱が得意ですが、中学になって思考力がついてくると逆に暗唱が苦手になる、というような関係です。だから、この両者をバランスよく成長させていく必要があります。

 作文が育てる表現力は、書く思考力とも言うべきものです。思考力は物事を構造化する力ですが、読書が読み取ったものを構造化することであるのに対して、作文は自分がこれから書こうとするものを構造化することです。


 この「暗唱、読書、作文」という勉強は、これまで漠然とその重要性は指摘されていましたが、具体的な勉強が進めにくいという面がありました。暗唱や読書や作文については、「馬を川に連れていくことはできても、水を飲ませることはできない」というような言い方がいちばんぴったりするような勉強だったのです。

 これまでは、暗唱、読書、作文について、それらを勉強として身につけさせる方法がほとんどありませんでした。しかし、今は、それらの勉強を強力に押し進めることのできるツールと方法ができています。言わば、馬を川に連れていくだけでなく、川で水を飲ませることもできるようになったのです。そして、水を飲むことができるようになれば、だれでも、今度は自分から進んで川に行けるようになります。生き物には、そのように自ら向上する力が自然に備わっているのです。

 この暗唱、読書、作文という日本語力の総合的な土台の上に、今後、日本の自然、文化、歴史と一体化できるような力をつける勉強も進めていく必要があります。


 このように勉強の内容が変わるとともに、これからは勉強の形態も変わってくることが予想されます。これまでの教育は、解く勉強、教える勉強、競争させる勉強、勝ち負けのための勉強という面を強く持っていました。これからの勉強は、読む勉強、学ぶ勉強、発表する勉強、向上のための勉強という面が強く出てきます。向上のための勉強は、同時に、創造や貢献のための勉強にもつながっています。

 このような新しい形態の勉強は、学校や塾の専門化した分業体制に任せるようなものではなく、自主学習や家庭学習を中心にしたものになります。その家庭学習が集まって、地域での自主学習を作り上げるようになるでしょう。今後、予想される経済危機に対しても、地域での自主学習が行われていれば、教育に関しては自給自足経済で対処していくことができます。

 しかも、現代は、だれもがインターネットで広い世界につながることのできる時代です。

 地に足のついた自主学習と、ネットでのオープンな情報交換によって生まれた新しい教育の土台の上に、正しく民意を反映した新しい政治が行われるようになれば、そこから本当に人間の新しい歴史が始まるのだと思います。

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記事 964番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/24
問題集読書と四行詩の自習登録のページ(生徒父母向け記事) as/964.html
森川林 2010/07/15 20:45 
 言葉の森新聞7.3週号でお知らせした「問題集読書と四行詩の自習登録」のページができました。

https://www.mori7.net/mori/mdds.php

 問題集は、各自でご用意ください。

 このページで自習登録をすると、言葉の森から、「問題集読書と四行詩の手引」と「分冊作成用の表紙」が送られてきます。

 自分で分冊を作成し、毎日4-6ページ読み、四行詩を1つ書いて、作文と一緒に先生に送ります。

 そうすると、先生の方で自習チェックをするようになります。

 問題集読書は、小学5年生から受け付けていますが、実は5年生にはまだ少し難しいと思います。しかし、5年生でも、いい詩を書いてくる子はかなりいます。

 毎日4-6ページ読み四行詩を1編書くのにかかる時間は、大体15分です。このわずか15分の勉強で、読む力も書く力もつきます。

 問題集なので、問題を解きたくなる人もいると思いますが、問題を解く勉強というのは多くの場合時間の無駄です。国語の勉強は、読む力をつけるという正攻法で取り組んでいくものです。

 四行詩は、作文と一緒に先生に送るので、ルーズリーフのようなものに書いていくといいと思います。返却された四行詩をファイルしておくと、あとでいい思い出になると思います。

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読書する子を育てるには―読み方よりもまず読むこと as/963.html
森川林 2010/07/15 04:29 



 読書というものの最終的な姿は、ひとりで読む、好きなものを読む、自分のペースで読む、考える材料として読む、という形です。本を読む生活が日常化している人は、通常こういう読み方をしています。

 しかし、世の中には、本の好きでない子に本を読ませる工夫として、この読書の自然な形から遠ざかる読み方を教えているところもあります。子供の教育としての読書は、大人の読書生活としての読書とは異なりますから、いろいろな工夫をするのはよいことですが、あまり人工的な工夫は、かえって長続きしません。


 学生時代に読書会をしたことのある人は多いと思いますが、読書会の欠点は、第一に、読むのが遅すぎることです。本というものは一挙に最後まで読んだ方が頭に入ります。難しい本の場合は、最後まで読んでそのあと再読すればよいのです。ところが、読書会では、1章を1週間かけて読むというような読み方をします。これでは、理解できるものもかえって理解できなくなってしまいます。

 第二に、読む人のレベルに違いがあることです。参加する人が同じぐらいのレベルだということは、めったにありません。すると、話がはずむのは、低いレベルの話題のときだけということになります。

 第三は、興味が人によって違うということです。したがって読書会は多くの場合、一部の人にだけ興味があり、ほとんどの人にはあまり興味のない本で行われるようになります。

 読書は、読書会などでゆっくり読み合うよりも、自分のペースで好きな本をどんどん読んでいった方がずっと楽しく能率よく身につきます。


 読書会形式が役に立つのは、その本に精通していて参加者全員よりも一段高い立場にいるリーダーとなる人が存在しているときです。これは、学校でいえば先生にあたります。つまり、いい先生がいる、参加者が大体同じレベルである、参加者の興味が似ている、というのが、読書会がうまく行く条件になります。

 しかし、これは参加者と本のレベルが低いときに成り立ちやすい条件です。参加者と本のレベルが高くなるにつれて、この条件は成り立ちにくくなります。

 小学校の学年で言うと、小学校2年生から4年生ぐらいまでは、読むレベルが似ているので、読書会という形式で本を読むことも可能です。しかし、小学校2年生から4年生のころは、そういう回りくどいやり方をしなくても、読む機会さえ増やせば、だれでも本を読むようになるものです。

 小学校5年生以上になると、読書会はかなり難しくなります。このころになると、読める子と読めない子の差がかなり広がるので、そういう読書力の差をうまくまとめられる先生はほとんどいなくなります。そして、たとえうまくまとめられる先生がいたとしても、読書力のある子は、読書会よりも自分のペースで本を読むことを好むようになるのです。


 こう考えてみると、読書会形式は、教室集団の一斉授業で、先生の工夫がカギで、参加する生徒はただのお客さん、という近代の学校スタイルの勉強を無意識のうちに踏襲しているように見えます。

 未来の教育は、個人別に対応し、先生は後ろから見守るだけで、生徒が自分のペースで進めていく、というようなものになります。

 読書する子を育てるという場合、どんな本をどのように読むかということよりも、まず毎日必ず読むということが大事です。毎日家庭で本を読む時間を確保すれば、それだけで本を読む子は育ちます。そのあと、初めてどのような本をどのように読むのかを考えていけばいいのです。

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読書(95) 

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中学生の勉強と親の姿勢 as/962.html
森川林 2010/07/14 11:01 



 中学生の場合、受験のような目標がないかぎり、子供には勉強に対する自覚がないというのが普通です。

 中学生といっても、体と態度が大きくなっているだけで(笑)、中身は小学生のころとあまり変わっていません。

 また、中間テストや期末テストをはじめとする中学校生活も、子供にとっては初めての経験なので、右も左もわからないままだんだん慣れていくという感じで学校生活を送っています。

 勉強の仕方も、当然ですが、漠然としかわかっていません。そして、そのわかり方も大抵の場合、かなり勘違いしたわかり方をしていることが多いのです。

 もちろん、中学生の生活や勉強がよくわからないというのは親も同じです。そこで、親は、「子供の方がよくわかっているのかもしれない」と、子供に遠慮してしまいます。一方、子供は子供で、「親にはわかるまい」と、困ったことがあっても親相談しません。そこで、つい勉強は学校や塾に任せてしまうということになるのです。

 親も子も、どちらも中学校生活が初めて経験であると考えて、親子が協力して立ち向かうという姿勢が大切です。

 親は年季があり、子供は体力があります。情勢を分析して対策を立てるのは親の方が上手です。

 そのために大事なことは、親が子供の勉強の実態をしっかり見ることです。単にテストの点数だけを見るのではなく、子供の答えを見て、親も実際に問題を解いてみて、子供になぜその答えにしたのか聞く、というのが実態を見るということです。

 現場に行けば、必ずその現場の問題と対策が自ずからわかってきます。現場に足を運ばずに、勉強は学校や塾に任せて、親はお金を出すだけというのでは、その子の実態に合った正しい勉強はできません。

 親も仕事で忙しく、なかなか子供の勉強を見る時間はとれませんが、その大変さも1、2年の辛抱です。親が多忙なときに子供の面倒を見たということが、いずれ子供にも感謝の気持ちでわかるようになる日が来ます。

 子供を上手に勉強させるいい方法というのはありません。いちばん大事なのは、「主人の足跡は畑の肥やし」というように、親が億劫がらずに毎日子供の実態に触れるということです。

 しかし、親が子に密着すると、当然また新たな問題も出てきます。ひとつは、干渉のしすぎで、親の権威によって一方的に子供に指示を与えるようになると、そのときはうまく行ったように見えても、あとで別の問題が出てきます。また、逆に、親の権威がないと、子供が親に反発し親子げんかになることもあります。

 しかし、こういうトラブルも、親子が互いに成長するきっかけになると前向きに考えていくことです。

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勉強の仕方(119) 

記事 961番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/11/24
通信クラスで、問題集読書と四行詩の自習を開始(生徒父母向け記事) as/961.html
森川林 2010/07/13 09:05 



 問題集読書の自習は、これまで通学クラスで、教室にある問題集を貸出する形で行ってきました。

 この7月に2011年受験用の入試問題集が発売されましたので、通信クラスでも、問題集読書と四行詩の自習をスタートすることにします。対象は、小5以上の希望者です。

問題集読書の特徴

 問題集読書と四行詩は、子供たちにとっては楽しい勉強になるので、ほとんどの子が意欲的に取り組みます。

 問題集読書は、受験に対応した読解力を身につけるいちばんいい方法です。

 自宅での読む学習は、先生に教わる形で国語の勉強をするよりも、ずっと能率よく国語力がつきます。

 問題集読書をもとにした四行詩を書くと、使える語彙の数が増え表現力が向上します。

問題集読書の仕方

 問題集読書の仕方は、次のようになります。

(1)まず、問題集を、お近くの書店やアマゾン書店などで購入してご準備ください。

対応する学年書名出版社定価正味のページ数発売
小学校
高学年
中学入学試験問題集(国語編)2011年受験用
http://tinyurl.com/2akenpu
みくに出版3,465円約1,400ページ7月
中学生全国版高校入試問題と解答 国語 2011年受験用
http://tinyurl.com/24x76y8
旺文社2,205円約400ページ5月
高校生全国大学入試問題正解国語(国公立大編)2011年受験用
http://tinyurl.com/294f27l
旺文社5,355円約300ページ7月

 大学入試問題集には、私立大編もあります。内容、価格ともほぼ同じですが、国公立大編の方が読みやすい文章が多いようです。(私立大編には無意味に難解な文章が時々あります)

 書店に品切れの場合、アマゾン書店などで中古本を購入することもできますが、その場合は定価よりも割高になります。

(2)問題集読書の自習を始めることをウェブから登録してください。

https://www.mori7.net/mori/mdds.php (7月15日から受付開始)

 この登録によって、担当の先生が毎週の自習チェックをするようになります。

 ウェブからの登録ができない方は、お電話でお申込ください。電話0120-22-3987(平日9:00-20:00)

(3)登録をすると、「手引」と表紙(分冊作成用)が、言葉の森から送られてきます。

(4)「手引」の説明を見て、ご自宅で、分冊を作成してください。

(5)問題集の分冊を毎日4-6ページ読み、四行詩を毎週5-6編書き、毎週の作文と一緒に先生に送ります。

 問題集読書は、毎日の読む時間が10分程度、書く時間が5分程度です。四行詩の書き方は「手引」の説明を見てください。

 四行詩を書く用紙は、ルーズリーフ用紙やレポート用紙などを各自でご用意ください。作文用紙に書くと用紙が足りなくなります。

 パソコン入力で作文を送る生徒は、四行詩もパソコンで入力し、作文と一緒に送ってください。

(6)先生は、四行詩をチェックして返却します。添削やコメントなどは書きません。この勉強の中身は、本人が書くことで、そのあとの評価ではないからです。


補足説明

 小学5年生にとっては中学入試問題はまだやや難しいところがあるので、小学6年生から始めるようにしてもいいと思います。

 言葉の森の毎日の自習で、暗唱と問題集読書の両方をこなす時間が取れない場合は、どちらか一方にしてもかまいません。(自習は暗唱と問題集読書の両方をするのが理想ですが、中学生以上で暗唱を特に負担に感じるという場合は、問題集読書の自習だけにしてもいいと思います。ただし、できる人はなるべく両方をやってください)

 小学4年生以下は、将来、普通の読書をして四行詩を書く自習を行うようにしていきます。ただし、低学年では書く作業が負担になることが多いので、毎週の四行詩を、小1は1題、小2は2題、小3は3題、小4は4題というように、学年が上がるごとに少しずつ増やすようにしていく予定です。読書そのものは毎日必ず10ページ以上読むようにしてください。低学年で自分ではなかなか読めないという場合は、読み聞かせを読書と同じものとして考えてください。

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標準新演習算数 あかそよ
3の1はできました。 2は、答えを見るとなんとか理解できま 11/23
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手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
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●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
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