ゲストさん ログイン ログアウト 登録
 Onlineスクール言葉の森/公式ホームページ
 
記事 4286番  最新の記事 <前の記事 後の記事> 2024/5/17
オンラインという言葉はやがて死語になる――それに取って代わるものは何か as/4286.html
森川林 2021/07/24 12:26 


●動画:https://youtu.be/Ttar7jWfw3Y

 言葉の森が、Online作文教室言葉の森という名前でホームページを作っていたのは、40年ほど前のことです。
 私は当時、オンラインの可能性を、単なる時間や空間の制約からの自由というところよりも、ロングテールとコミュニケーションの広がりの可能性ということで考えていました。
 しかし、そのオンラインという考えが普及するのは、かなり時間がかかりました。

 2020年のコロナ騒動で、オンライン化がさまざまな分野で取り組まれるようになりました。
 教育の分野でも、オンライン化が進みましたが、そのほとんどは、従来のリアル教育をただオンラインで流すだけのリアルのコピーとしてのオンラインでした。

 リアルでできることを単にオンラインにしただけのオンライン化は、今後はすたれていきます。
 リアルではできないオンライン化が、今後生き残るオンラインです。

 アマゾンが、インターネットの書店として登場したころの評価は、「やはり、本は(実際の書店で)手にとって見てみないと」というものでした。
 しかし、そのアマゾンがリアルの書店を超えたのは、購入できる冊数の多さとともに、その図書の評価や関連図書のおすすめなどリアルではできない機能があることがわかってきたためでした。

 同じことが、これからのオンライン教育についても言えます。
 今のオンライン教育のレベルは、「やはり、勉強は(実際の教室で)直接先生に教えてもらわないと」というものです。
 それは、現在行われているオンライン教育のほとんどが、リアル教育のコピーでしかないからです。

 そのようなオンラインは、「通うのが大変だし、オンラインの方が便利だから」という程度のオンラインで、リアルを補完する形のオンラインです。
 リアルを補完するとは言っても、このようなオンライン化は、これからあらゆる分野で広がっていきます。
 やがて、わざわざオンラインと言わなくても、普通はオンラインで、特別なときだけオフライン(リアル)ということになってくると、オンラインという言葉は死語になっていきます。

 今、言葉の森は、オンライン教育とかオンラインスクールとかいう言葉を全面に出してホームページを作っていますが、近い将来、わざわざオンラインという言葉を使うことが古くさくなる時代が来ます。
 そのときに、大事なのは、オンラインそのものではなく、オンラインで追求しようとしていたものです。
 それが、最初に述べたロングテールの活用とコミュニケーションの広がりなのです。

 言葉の森のオンライン教育は、オンライン5人クラスという形で進めています。
 なぜ5人かというと、それは、参加生徒全員の、発表と、対話と、自主学習と、個別指導と、創造教育が成り立つ人数だからです。

 今はまだ言葉の森のオンラインの通年学習を行っている生徒は、わずか200名ほどです。
 これでは、ロングテールの活用は不十分にしかできません。
 本当は、同じぐらいの学年の、同じぐらいのレベルの、同じような関心のある生徒が5人ほど集まって、ひとつのクラスで学習を進めていくというのが、ロングテールの活用です。

 そういうクラス運営が可能になれば、そのクラスは、小学生や中学生のころだけでなく、高校生になっても、大学生になっても、社会人になっても、親しい学友の集まりという形で存続していくでしょう。

 人間が成長するのは、教材や先生によってよりも、むしろ友達によってです。
 自主学習を通した親しい勉強友達作りが、オンライン5人クラスの目指す大きなテーマです。
 そのようなオンラインクラスを実現するためには、オンラインの参加生徒が、数百人ではなく、数千人や数万人になっていく必要があります。

 このように考えると、今使っているオンライン5人クラスという言葉の中で重要なものは、オンラインという概念ではなく、5人という概念だということがわかります。
 5人のクラスであれば、生徒どうしが互いの人柄がわかり、親しくなることができます。
 親しくなるということは、そのクラスに安心して参加でき、そこで自分らしさを自由に発揮できるということです。

 また、講師が、生徒一人ひとりの学習状況を把握できるので、いつでも保護者とコミュニケーションを取ることができます。
 これが、今後のリアルを超えたオンライン教育の可能性なのです。

 そこで、言葉の森では、この5という概念を、新しいわかりやすい言葉で表したいと思っています。
 5レンジャーとか(笑)
 というのは冗談ですが、教育の新しいプラットフォームを、このロングテールを生かした5人以内のクラスということでこれから実現していきたいと思います。


●動画:https://youtu.be/Ttar7jWfw3Y

 言葉の森が、Online作文教室言葉の森という名前でホームページを作っていたのは、40年ほど前のことです。
 私は当時、オンラインの可能性を、単なる時間や空間の制約からの自由というところよりも、ロングテールとコミュニケーションの広がりの可能性ということで考えていました。
 しかし、そのオンラインという考えが普及するのは、かなり時間がかかりました。

 2020年のコロナ騒動で、オンライン化がさまざまな分野で取り組まれるようになりました。
 教育の分野でも、オンライン化が進みましたが、そのほとんどは、従来のリアル教育をただオンラインで流すだけのリアルのコピーとしてのオンラインでした。

 リアルでできることを単にオンラインにしただけのオンライン化は、今後はすたれていきます。
 リアルではできないオンライン化が、今後生き残るオンラインです。

 アマゾンが、インターネットの書店として登場したころの評価は、「やはり、本は(実際の書店で)手にとって見てみないと」というものでした。
 しかし、そのアマゾンがリアルの書店を超えたのは、購入できる冊数の多さとともに、その図書の評価や関連図書のおすすめなどリアルではできない機能があることがわかってきたためでした。

 同じことが、これからのオンライン教育についても言えます。
 今のオンライン教育のレベルは、「やはり、勉強は(実際の教室で)直接先生に教えてもらわないと」というものです。
 それは、現在行われているオンライン教育のほとんどが、リアル教育のコピーでしかないからです。

 そのようなオンラインは、「通うのが大変だし、オンラインの方が便利だから」という程度のオンラインで、リアルを補完する形のオンラインです。
 リアルを補完するとは言っても、このようなオンライン化は、これからあらゆる分野で広がっていきます。
 やがて、わざわざオンラインと言わなくても、普通はオンラインで、特別なときだけオフライン(リアル)ということになってくると、オンラインという言葉は死語になっていきます。

 今、言葉の森は、オンライン教育とかオンラインスクールとかいう言葉を全面に出してホームページを作っていますが、近い将来、わざわざオンラインという言葉を使うことが古くさくなる時代が来ます。
 そのときに、大事なのは、オンラインそのものではなく、オンラインで追求しようとしていたものです。
 それが、最初に述べたロングテールの活用とコミュニケーションの広がりなのです。

 言葉の森のオンライン教育は、オンライン5人クラスという形で進めています。
 なぜ5人かというと、それは、参加生徒全員の、発表と、対話と、自主学習と、個別指導と、創造教育が成り立つ人数だからです。

 今はまだ言葉の森のオンラインの通年学習を行っている生徒は、わずか200名ほどです。
 これでは、ロングテールの活用は不十分にしかできません。
 本当は、同じぐらいの学年の、同じぐらいのレベルの、同じような関心のある生徒が5人ほど集まって、ひとつのクラスで学習を進めていくというのが、ロングテールの活用です。

 そういうクラス運営が可能になれば、そのクラスは、小学生や中学生のころだけでなく、高校生になっても、大学生になっても、社会人になっても、親しい学友の集まりという形で存続していくでしょう。

 人間が成長するのは、教材や先生によってよりも、むしろ友達によってです。
 自主学習を通した親しい勉強友達作りが、オンライン5人クラスの目指す大きなテーマです。
 そのようなオンラインクラスを実現するためには、オンラインの参加生徒が、数百人ではなく、数千人や数万人になっていく必要があります。

 このように考えると、今使っているオンライン5人クラスという言葉の中で重要なものは、オンラインという概念ではなく、5人という概念だということがわかります。
 5人のクラスであれば、生徒どうしが互いの人柄がわかり、親しくなることができます。
 親しくなるということは、そのクラスに安心して参加でき、そこで自分らしさを自由に発揮できるということです。

 また、講師が、生徒一人ひとりの学習状況を把握できるので、いつでも保護者とコミュニケーションを取ることができます。
 これが、今後のリアルを超えたオンライン教育の可能性なのです。

 そこで、言葉の森では、この5という概念を、新しいわかりやすい言葉で表したいと思っています。
 5レンジャーとか(笑)
 というのは冗談ですが、教育の新しいプラットフォームを、このロングテールを生かした5人以内のクラスということでこれから実現していきたいと思います。


 創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

コメント欄

森川林 2021年7月24日 14時44分  
 大事なのは、オンラインそのものではなく、オンラインで目指していたものです。

コメントフォーム
オンラインという言葉はやがて死語になる――それに取って代わるものは何か 森川林 20210724 に対するコメント

▼コメントはどなたでも自由にお書きください。
うえおか (スパム投稿を防ぐために五十音表の「うえおか」の続く1文字を入れてください。)
 ハンドルネーム又はコード:

 (za=森友メール用コード
 フォームに直接書くよりも、別に書いたものをコピーする方が便利です。
同じカテゴリーの記事
同じカテゴリーの記事は、こちらをごらんください。
オンライン教育(0) 言葉の森のビジョン(51) 
コメント21~30件
……前のコメント
低学年の作文の 森川林
低学年の作文でいちばん大事なことは、題材選びです。 その題 3/3
作文における書 森川林
 作文で大事なのは中身です。  しかし、中身はなかなか進歩 3/2
これからの新し 森川林
 今はまだ、勉強のゴールは、大学入試になっています。  大 3/1
上手な作文とそ 森川林
 上手な作文とそうでない作文の差は、語彙力の差です。  そ 2/29
ChatGPT 森川林
 創造発表の勉強のネックになるのは、個性的なテーマであればあ 2/28
夏期講習でのデ 森川林
 国語の勉強の方法としていちばんいいのは、ディスカッションで 2/25
教育論に欠けて 森川林
 ボタンの掛け違いは、最後になるまでわかりません。  最初 2/18
教育論に欠けて 森川林
 しっかり勉強して、いい学校に入り、成績を上げて、目指す大学 2/18
創造発表クラス 森川林
創造発表の勉強は、知識的にやるのではなく、実験的にやることが 2/5
齋藤孝さんへの 森川林
私は、ブンブンどりむのようなレベルの低いものは誰もやらないだ 2/4
……次のコメント

掲示板の記事1~10件
言葉の森のYo 森川林
言葉の森のYouTubeチャンネルの登録者数が、1000人を 5/17
通学が普通、通 森川林
通学が普通、通信はおまけ、 オンラインは特殊な例外(笑)と 5/15
ブンブンドリム 森川林
 ブンブンドリムが、「31年の実績」と書いていたので、   5/15
基礎学力、総合 森川林
 勉強は、家庭学習で十分。  しかし、勉強の進捗状況をチェ 5/13
Re: 読解検 森川林
 ご質問ありがとうございます。  こういう質問ができる 5/10
男は、というか 森川林
男は、というか、自分は、あれこれ説明はしない。 聞かれれば 5/10
大事なのは理念 森川林
大事なのは理念だ。 損得や利害ではない。 遠くの星を目指 5/10
読解検定4月中 あうせれ
問3のAが×だと思いました。←「小学校低学年らしい男の子」と 5/8
マスクしない、 森川林
マスクしない、ワクチン打たない、消毒しない。 人類は、何十 5/7
まだ夜なのに、 森川林
まだ夜なのに、小鳥が鳴いている。 元気がよくていいや。 5/7

RSS
RSSフィード

QRコード


小・中・高生の作文
小・中・高生の作文

主な記事リンク
主な記事リンク

通学できる作文教室
森林プロジェクトの
作文教室


リンク集
できた君の算数クラブ
代表プロフィール
Zoomサインイン






小学生、中学生、高校生の作文
小学1年生の作文(9) 小学2年生の作文(38) 小学3年生の作文(22) 小学4年生の作文(55)
小学5年生の作文(100) 小学6年生の作文(281) 中学1年生の作文(174) 中学2年生の作文(100)
中学3年生の作文(71) 高校1年生の作文(68) 高校2年生の作文(30) 高校3年生の作文(8)
手書きの作文と講評はここには掲載していません。続きは「作文の丘から」をごらんください。

主な記事リンク
 言葉の森がこれまでに掲載した主な記事のリンクです。
●小1から始める作文と読書
●本当の国語力は作文でつく
●志望校別の受験作文対策

●作文講師の資格を取るには
●国語の勉強法
●父母の声(1)

●学年別作文読書感想文の書き方
●受験作文コース(言葉の森新聞の記事より)
●国語の勉強法(言葉の森新聞の記事より)

●中学受験作文の解説集
●高校受験作文の解説集
●大学受験作文の解説集

●小1からの作文で親子の対話
●絵で見る言葉の森の勉強
●小学1年生の作文

●読書感想文の書き方
●作文教室 比較のための10の基準
●国語力読解力をつける作文の勉強法

●小1から始める楽しい作文――成績をよくするよりも頭をよくすることが勉強の基本
●中学受験国語対策
●父母の声(2)

●最も大事な子供時代の教育――どこに費用と時間をかけるか
●入試の作文・小論文対策
●父母の声(3)

●公立中高一貫校の作文合格対策
●電話通信だから密度濃い作文指導
●作文通信講座の比較―通学教室より続けやすい言葉の森の作文通信

●子や孫に教えられる作文講師資格
●作文教室、比較のための7つの基準
●国語力は低学年の勉強法で決まる

●言葉の森の作文で全教科の学力も
●帰国子女の日本語学習は作文から
●いろいろな質問に答えて

●大切なのは国語力 小学1年生からスタートできる作文と国語の通信教育
●作文教室言葉の森の批評記事を読んで
●父母の声

●言葉の森のオンライン教育関連記事
●作文の通信教育の教材比較 その1
●作文の勉強は毎週やることで力がつく

●国語力をつけるなら読解と作文の学習で
●中高一貫校の作文試験に対応
●作文の通信教育の教材比較 その2

●200字作文の受験作文対策
●受験作文コースの保護者アンケート
●森リンで10人中9人が作文力アップ

●コロナ休校対応 午前中クラス
●国語読解クラスの無料体験学習