現在、地球温暖化を抑えるためにさまざまな科学的解決策が模索されている。一つは再生可能エネルギーの普及だ。太陽光発電や風力発電は、化石燃料に依存せず、発電時の温室効果ガス排出がほとんどない。さらに、二酸化炭素を直接回収して地中に封じ込める「CCUS(Carbon Capture, Utilization, and Storage)」技術も注目されている。また、植物によるCO?の吸収を促進する植林活動や、土壌や海洋の炭素吸収能力を活用する研究も進められている。
■課題3299Fit A 論述試験2019
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慶應義塾大学 Fit A 論述試験 2019年 慶應義塾大学 Fit A 論述試験 2019年 Fit 入試 A 方式は、50 分の模擬講義を聴講した上で論述します。試験時間 45 分、書式は A3 レポート用紙形式、字数制限なし。(※講義の詳細まではわからないので、講義のテーマから類推して論述の方向性を例示します。)
内容:子供の遊びは年齢に応じて発達する。遊びの過程で子供たちは想像力や倫理観を身につける。おとなは子供の想像の芽をつまないようにしたい。
解説:小学校時代の自分の遊びを思い出してみましょう。お店屋さんごっことかお母さんごっことか学校ごっことか、いろいろなごっこ遊びをしたことがあるでしょう。このごっこ遊びの中で、他人の立場というものを理解する想像力が育っていきます。小学校中学年のころは、いろいろなものを収集する遊びがはやる時期ですが、これも、収集することを通して世の中にある事物を分類するという力が育つのだと言われています。スポーツなどでは、フェアプレイの精神やドンマイの精神(そんなのあるのか)などを身につけることができます。
もし、これらの遊びをほとんどせずに、計算練習と漢字書き取りだけをして育ったらどうなるでしょうか。日本に「よく学び、よく遊べ」ということわざがあるように、英語にも「All work and no play makes Jack a dull boy」(勉強や仕事ばかりして遊びがなければそれはジャックを愚鈍な少年にする)ということわざがあります。遊びの大切さというのは、洋の東西を問わず広く認識されています。
しかし、最近は、大学生の学力低下に見られるように、遊びすぎて勉強しないという現象もあちこちで見られます。「やっぱり子供時代は遊ばなきゃ」と力説する人ほど勉強が苦手という傾向があるようです。(笑)
勉強と遊びのそれぞれの大切さを論じながら、最後を総合化してまとめてみましょう。
第一段落は説明。「現在の社会は、教育環境が整っているために、子供のころから勉強に追われるような面も出ている。しかし、子供は遊びを通して成長する。私の経験で考えても……」など。
第二段落は、意見Aと体験実例。「子供時代の遊びから得るものは多い。」体験実例は自分が子供のころの遊びから学んだことなど。
第三段落は、意見Bと実例。「しかし、勉強しなければ身につかないものもある。」
第四段落は、反対理解と総合化の主題。「確かに、子供時代には、遊ぶことも勉強することもどちらも大切だ。しかし、「子供は大人を小さくしたものではなく、それ独自の価値を持っている。」という言葉もある。一番大切なのは子供時代にしかできないことをたっぷりとしておくことである。」