解説集 アカシア の池 (印刷版)
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印刷版は印刷物として生徒に配布されているものと同じです。
ウェブ版は書き込み用です。
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最新版には印刷日(
2024-09-14 00:00:00)以降に
追加されたもの(グレーで表示)も掲載されています。
4.1週
●自由(じゆう)な題名(だいめい)
書き方の流れ
いつ(どこで)なにがありました。たとえば、「きょう、わたしは、あさ七じにおきました」。
↓
そのあと、できるだけじぶんのしたことを書きます。たとえば、「あさごはんは、なっとうとたまごやきでした。わたしはたくさんたべました。」
↓
むすびにじぶんの思ったことを書きます。たとえば、「とてもおいしかったです。」
この1週間であった出来事を思い出して書いてみましょう。題名は、「きょうのこと」や「このまえのこと」で書くと書きやすいと思います。小学校低学年のころは、日曜日などにせっかくいい話があっても、数日たつとくわしく思い出せないことがあります。それだけ生きている時間が充実しているのだともいえます。
低学年の子供にとって、いちばん書きやすいのは「きょうのこと」です。ただし、毎週「きょうのこと」という題名ですと、あとで題名を見たときに何の話かわからなくなりますから、書くのに慣れてきたら、「○○をしたこと」または「○○の○○」のように、中身がわかる題名で書いていきましょう。
小学校低学年では、誤字や誤表記はたくさんあるのが普通です。大人が、字の間違いを直すことを中心に作文を見てしまうと、子供は作文を書くことをだんだん負担に感じてきます。大人は、誤字を理屈で直そうとしがちですが、誤字は、読む力をつける中で自然に直していくものです。例えば、「わ」と「は」の区別ができないというような場合、「こういうときは『わ』で、こういうときは『は』で……」と説明してもすぐには直りません。それよりも、長文の音読や毎日の読書をすることによって、自然に「わ」と「は」の使い分けを身につけさせていくようにしてください。
●はじめに絵をかく……まず、作文にいちばん書きたいことの絵をかいてみましょう。その絵を見ながら作文を書いていくと作文の中心が決まってきます。
●名前・数字……人や場所などの名前、または時刻や個数をあらわす数字をくわしく書きましょう。「ともだちのたろう君とはなこちゃん」「朝、七時におきました」など。
●たとえ……「まるでトマトみたいに赤い」「まるで雪のようにつめたい」というように「まるで?みたい」「まるで?のよう」という形をつかってたとえを入れてみましょう。
●思ったこと……作文の結びに自分の思ったことを書いていきましょう。「たのしかったです」「うれしかったです」「おもしろかったです」というような単純な気持ちを書くのではなく、自分が思ったことや考えたことをしっかり書いていきましょう。
●行を続ける……一文ずつ行をかえずに、どんどん続けて書いていきましょう。(会話のカギかっこ以外)
●会話行がえ……会話のカギかっこの前と後は行をかえて書きます。
●字数……新年度になって、項目がむずかしくなった学年が多いので、字数は前の学期よりも少なくしています。
6.2週
●水たまり
自由(じゆう)な題名(だいめい)で書いてください。
「水たまり」という題名(だいめい)で書いてもいいですよ。
雨がふったあと、公園(こうえん)などの水たまりなどであそんだことがあるでしょう。長ぐつをはいて、じゃぶじゃぶ歩きまわるというのはたのしいですね。でも、あまりどろんこになると、あとでおこられるかな。
6.3週
わざわい転(てん)じて(感)
低学年では、感想文練習はしませんが、ためしに書いてみたいという人は、次の書き方を参考にしてください。
感想文は、似た話を見つけて書くというところが書きにくいと思います。字数は長く書けなくてもいいですから、次のような順番で書いていきましょう。
この話(長文)を読んで、いちばんおもろしろかった(ふしぎだった・おどろいた)のは……というところです。
↓
わたしにも、にた話があります。このまえ……(と、自分のにた話を書く)
↓
また、ずっとまえは(お母さんの話では)……(と、にた話をできればもうひとつ書く)
↓
わたしは、この話(長文)を読んで……と思いました。
にた話が見つからないときは、「もし……だったら」と自分で想像した話をにた話のかわりに書いてもいいでしょう。
項目表の字数どおりに書くのはたいへんだと思いますから、とりあえず、1年生は100字、2年生は200字、3年生は300字、4年生は400字、5年生以上は500字を目標にして書いていくとよいでしょう。