解説集 クリ の池 (印刷版)
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印刷版は印刷物として生徒に配布されているものと同じです。
ウェブ版は書き込み用です。
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最新版には印刷日(
2024-09-14 00:00:00)以降に
追加されたもの(グレーで表示)も掲載されています。
10.1週
●じゆうなだいめい
自由な題名です。この1週間であった出来事を思い出して書いてみましょう。題名は、「きょうのこと」や「このまえのこと」で書くと書きやすいと思います。小学生のころは、日曜日などにせっかくいい話があっても、数日たつと、くわしく思い出せないことがあります。いちばん書きやすいのは「きょうのこと」です。ただし、毎週「きょうのこと」という題名ですと、あとで題名を見たときに何の話かわからなくなりますから、書くのに慣れてきたら、「○○をしたこと」または「○○の○○」のように、中身がわかる題名で書いていきましょう。
10.2週
●じゆうなだいめい
10月はクリがおちはじめるころですね。クリごはんは好きですか? クリの皮をむくのはとてもたいへんなことなんですよ。くりごはんが夕飯にでたら、お母さんに「ありがとう」って言ってくださいね!
さて森に行くと、いろいろな実がおちています。いろいろなしゅるいの実をあつめてみましょう。そして図書館でなんの木の実かしらべてみましょう。
どんぐりはリスの大好きな実ですね。でもどんぐりには毒が入っているのですよ。リスがどんぐりをぜんぶ食べてしまうと実からあたらしい木ができないので、どんぐりは自分をまもるために毒入りどんぐりになったそうです。目も耳も口もないどんぐりですが、とってもかしこいですね。
木の実にはいろいろな形があります。みなさんはどんな実が好きですか?
10.3週
◎生まれたての(感)
夏の初めにオタマジャクシをつかまえた人も多いでしょう。長いしっぽがだんだん短くなり、やがて後足がはえて前足がはえてきます。しっぽがオタマジャクシの体の中にすいこまれていくようですね。
生き物の体は不思議な力を持っています。みなさんがけがをしたときのことなどを思い出してみましょう。初めのうち痛そうに開いていた傷口の上にだんだんかさぶたができて、やがてかさぶたがはがれてくると、その下からまた新しい皮膚が出てきています。オタマジャクシで似た話の書けない人は、自分の体のことで似た話を考えてみましょう。この長文に書いてあるように、おじいさんやおばあさんの白髪(しらが)の話を書いてもいいでしょう。えっ? 「ぼくのお父さんは頭がはげています」だって? うーん、それは、似た話になるかなあ。^^; 頭が毛をすいこんじゃったのかなあ……。
書き方の流れ
ぼくが、この話を読んでいちばんふしぎだったことは、オタマジャクシが自分のしっぽをすいこんでしまうということです。(と、中心を決めます。「いちばん」という言葉が使いにくいときは無理に使わなくてもいいです。「オタマジャクシは、自分のしっぽをすいこんでしまいます」などと、長文の説明を書いておきましょう)
↓
ぼくも、つかまえたオタマジャクシを観察したことがあります。そのとき、……(と、ここで、会話やたとえなどを入れて、普段の作文と同じように似た話をくわしくかきます)
ぼくも、この前けがをしたときに、傷が自然になおっていったので、不思議だと思ったことがあります。そのけがは、……(と、オタマジャクシのこと以外にも、似た話を見つけると、字数を長く書いていくことができます)
↓
ぼくは、この話を読んで、オタマジャクシのように、ほかにも自分の体をすいこんでしまう生き物がいるかなあと思いました。(と、長文の話にもどって感想をまとめましょう)
●じゆうなだいめい
学校のお休みがつづきましたね。たのしくすごせたかな? 連休中(れんきゅうちゅう)にあそびにでかけた人はそのことをかいてみましょう。食べもののおいしい秋(あき)です。くりひろい、みかんがり、りんごがり、ぶどうがりに行った人もいるのではないでしょうか。スーパーでかったものよりもおいしいとかんじるのはなぜかな。たのしい思いでをかいてくださいね。
11.1週
●じゆうなだいめい
秋から冬にむかってどんどんさむくなりますね。そろそろ手ぶくろとマフラーがほしいくらいです。東京では紅葉(こうよう)がいちばんきれいなころです。もう紅葉がおわってしまったハダカの木もありますね。赤い実(み)をつけたきれいな木もありますね。虫がすくなくなっていませんか? 学校の行きかえりに草木や虫をよくかんさつしてみましょう。冬のおとずれはどんなところに見つけられるでしょうか。
11.2週
●じゆうなだいめい
10月のおわりはアメリカでハローウィンパーティーというお祭りがありますね。さいきんではクリスマスのつぎに人気のあるたのしいイベントです。
みなさんはハローウィンパーティーをやったことがありますか?
アメリカでは子どもたちが、魔女(まじょ)やかぼちゃやお化けなど、いろいろなかっこうに変身して、近くの家をまわるのです。「おかしをくれないとイタズラしちゃうぞー」と言って、おかしをもらいます。そうしておかしをたくさんあつめるのです。たのしそうなお祭りですよね。
みなさんはどんなハローウィンパーティーをしましたか? どんな変身をしましたか? どんなおかしを食べて、どんな遊びをしましたか? いちばんたのしかったのはなんでしたか? くわしくせつめいしながら、たのしいパーティーのようすをかいてくださいね。
11.3週
◎冬のさむい日が(感)
内容:さむい日は、水をがぶがぶのむことはありません。あついときは、のどがかわきます。それは、体をひやすためにあせをかくからです。木も同じです。さくらやもみじの葉は、あせのあながあけっぱなしなので、冬になると葉をおとします。まつやつばきの葉は、あせの出るあながぐあいよくできているので、冬でも葉をおとしません。
解説:公園の桜の木も、葉がだいぶ落ちてきました。汗の出る穴があいている葉を落として、冬の間につぎの春の用意をしているのでしょう。
暑いときや運動をしたときは、のどがかわきます。夏の間は、毎日のように麦茶を飲んだりジュースを飲んだりしていたと思いますが、涼しくなってくるとそういう水気のあるものはあまり飲みたいと思わなくなります。汗をかかないから、水気のものがほしくなくなるのですね。スポーツをしてのどがかわいたときの話などを思い出して書いてみましょう。はげしい運動をしたあと、シャツをぬいでしぼると水が出てきたなどという経験のある人もいるかもしれませんね。
ぼくが、この話を読んでいちばんおもしろいと思ったところは、葉っぱにも汗の出る穴があるということです。(と、中心を決めます。「いちばん」という言葉が使いにくいときは無理に使わなくてもいいです。「葉っぱも人間と同じように汗をかきます。」などと、長文の説明を書いておきましょう) ↓
ぼくも、すごく汗をかいたことがあります。それは、……(と、ここで、会話やたとえなどを入れて、普段の作文と同じように似た話をくわしくかきます)
ぼくは、犬は汗をかかないと聞いたことがあります。お母さんにそのことを聞くと……(と、自分以外の話にも広げていくと、長く書くことができます) ↓
ぼくは、この話を読んで、松や椿はどうして汗をあまりかかないのかと不思議に思いました。たぶん、……。(と、長文の話にもどって感想をまとめましょう)
●じゆうなだいめい
こがらし1号がふくころですね。朝や夜の気温もどんどん下がっていきます。もみじやイチョウいがいの木は丸はだかになっていきます。
こんなさむいとき、よく流れ星がみえるのです。窓からなるべくくらいほうの空を見ていてください。ラッキーな人ならぴゅーっと星がながれるのを見られるでしょう。
先生(雨)は毎日、夜と夜明け前に3キロくらいジョギングします。このまえの夜中、口から白い息をはいて走っていると、空に星がぴゅーっとながれるのを見ました。流れ星は見ようと思って見てると見えないのですが、ぼんやりしていると流れ星が見えるんですよね。ふしぎですね。
12.1週
●じゆうなだいめい
あさばんがさむくなってきました。さむいと、ついうちの中でごろごろしがちなものですが、おもてに出てあそんでみましょう。また、おもてに出られないときは、うちの中でいろいろなじっけんをしてみましょう。インターネットのりかじっけんのページには、かていでかんたんにできる「スライムづくり」などのじっけんがたくさんのっています。このほかに、竹とんぼの作り方、竹うまの作り方、たこの作り方など、いろいろおもしろいページがあります。お父さんやお母さんといっしょにさがして、休みの日などに作ってみましょう。りかのじっけんは、インターネットでなくても、本やさんにもとしょかんにもたくさん出ています。きょうしつにもおいてありますから、近くのひとは見にきてください
12.2週
●おてつだいをしたこと、くたびれたこと
お母さんやお父さんのお手伝いをして、その話を書いてみましょう。お母さんに「お手伝いさせて」と言うと、おかあさんはよろこぶと思うよ。
12.3週
●ふろあがりに(感)
内容:ぬれタオルをあたまにのせると、すずしいかんじがします。わたしたちのひふも、そのタオルのようなやくわりをしています。犬はひふのかわりにしたをだして、あつさをちょうせつします。
解説:ぬれたものがじょうはつするとき、ねつをうばいます。あついときにあせをかくのは、そのあせがじょうはつするときに、体をひやしてくれるためです。また、ぬれたものをきていると、からだがすごくひえます。雨の日に長ぐつの中に水が入ると、すごくつめたい感じがするでしょう。暑かったときの話や寒かったときの話を思い出して書いてみましょう。にた話は、お父さんやお母さんに聞いてみてもいいでしょう。先生(森川林)は、むかし、南アルプスにテントを持って登ったことがあります。ちょうど熱帯低気圧が来ているときで、突風の中、やっとの思いでテントを張って、着替えて、さあお茶でも飲もうかというときに、テントごと飛ばされてしまいました。テントからはいだして、強風の中を近くの山小屋までパンツ一丁で荷物をかついで歩いているときが、一生でいちばん寒かった思い出です。(笑)
小2 12.3週のヒント ●ふろあがりに(感)
第一段落は、中心を決めます。「ぼくがこの話を読んでいちばんおもしろいと思ったところは、人間がひふタオルをもっているということです。」
第二段落は、似た話を書きます。「ぼくも、この前、スキーに行ってすごくあせをかきました。でも、ふくをぬぐとあせがじょうはつして、とてもさむくなりました。」
第三段落は、想像した話。「もし、人間も犬のように舌だけにタオルがあるのだとしたら、みんな夏になるとおもしろいと思います。」
第四段落は思ったことです。「ぼくは、この話を読んで、犬は毎日はあはあやっていてくたびれないのかなと思いました。」