解説集 ピラカンサ2 の池 (印刷版)
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印刷版は印刷物として生徒に配布されているものと同じです。
ウェブ版は書き込み用です。
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2024-09-14 00:00:00)以降に
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7.1週
●得意分野と苦手分野、ウサギとカメ
◎長文実例……長文集のほかのページから似た例を探して書く練習です。長文を何度もしっかり読んでいないとできません。データ実例、昔話実例などとセットになっていますから、どちらかができればいいです。例えば、「データ実例・長文実例」の場合は、データ実例が入っているか、長文実例が入っているかどちらかでいいです。どこの長文からの引用かわかるようにできるだけ「長文○○によると」のように書いておいてください。
得意分野を伸ばすか、苦手分野を直すかということを考えていきましょう。自分の勉強の例などをもとに考えていくと実感がわくでしょう。歴史上の人物の例を入れて話題を広げて考えると、新しい発見があるかもしれません。
●得意分野と苦手分野、ウサギとカメ
みなさんは目標にむかって頑張っていくとき、自分の出来ないところを見つけて集中的に練習するでしょうか。それとも、もっとも得意な部分をさらに強化しようとするでしょうか。おそらく、前者が多いのではないかと思います。そこで、あえて、得意分野を伸ばすべきだという意見を挙げてみましょう。
そのための方法の第一は、自分に出来ることをはっきり言える自信をもつことだ。
私たちのわるい慣習で、自分を謙遜して言うことは出来ますが、なかなか自分で自分をアピールすることが出来ません。自分の得意なことを他のために役立てるくらいの意識を持ちましょう。
方法の第二は、出来ないところを拾い出すような教育法から、良いところをさらに伸ばす方法に転換していくことだ。テストや偏差値でふるいわけをするやり方から、最近の新しい試みとして「推薦」「自己推薦」と言う方法があります。自分のやってきたことに自信を持っている場合はそれを評価し、さらなる発展のチャンスを与えるというものです。
確かに自分の弱い部分を強化することも大切だ。しかし、「(自作名言)」というように、自分の得意な分野をさらに発展させる方法で自分を成長させたい。
構成図の書き方
構成図は、小3以上の生徒が書きます。小2以下の生徒は、絵をかいてから作文を始めるという課題になっているので、構成図は書かなくて結構です。
構成図を書くときに大事なことは、思いついたことを自由にどんどん書くことです。テーマからはずれていても、あまり重要でないことでも一向にかまいません。
たくさん書くことによって、考えが深まっていきます。したがって、構成図は、できるだけ枠(わく)を全部うめるようにしてください。しかし、全部埋まらなくてもかまいません。
枠と枠の間は→などで結びます。この矢印は、書いた順序があとからわかるようにするためです。作文に書く順序ということではありません。
構成用紙は、構成図の書き方に慣れるために使います。構成用紙を使わずに、白紙に自由に構成図を書いてもかまいません。
構成用紙を使って構成図を書きます。
| 頭の中にあるものをそのまま書くとき。
| 構成図で書くとき。
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初めに絵をかきます。(絵はどこにかいてもいいです)
| 思いついた短文を書きます。(どこから始めてもいいです)
| 思いついたことを矢印でつなげていきます。
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関係なさそうなことでも自由にどんどん書きます。
| 枠からはみだしてもかまいません。 | 全部うまったらできあがり。
|
△この見本の図は構成用紙を使っていますが、構成図は作文用紙などに自由に書いてください。
7.2週
●人間が、自分の行っている活動から
長文の内容:昔の生きがいには、自分と社会をよくするという理想主義があった。その後、個人的な快楽の充足が生きがいにとってかわり、その快楽の充足の根の浅さが露呈されると、ボランティアに見られるような新しい生きがいが現われてきた。しかし、そのボランティアの生きがいは自分探しの一種のような後ろ向きの面を持っている。
第一段落は、要約と当為の主題。「理想の未来を作る前向きの生きがいを持つべきだ。」(単純^^;)
第二段落は、その方法と体験実例。「そのためには、自分自身の未来を夢を持つことだ。例えば、私は中学生のころまではいやいや勉強をしていたが、高校生になって、将来動物園を作るという目標ができたら、急に勉強が楽しくなった。」(これも単純^^;)
第三段落は、方法2とユーモア表現。「また、前向きの生きがいを持つためには、社会が若者の生きがいを生かすような柔軟性を持つ必要がある。『50、60ははなたれ小僧』(笑)と老人がいつまでも権威を持つような社会では、若者の活躍は望めない。」
第四段落は、反対理解と当為の主題と自作名言。「確かに、今日のような複雑な社会では自分の生きがいを模索するような時期は必要なのかもしれない。しかし、私たちは昔のような理想主義的な生きがいを持つべきだ。生きがいとは○○ではなく□□なのである。(笑)」
7.3週
●二〇世紀という時代は
第一段落(150〜200字)要約
続いて意見を挙げます。「私たちは、言葉の裏にある人間の意思を見ぬく訓練をするべきだ。そのために考えられる方法は二つある」。
第二段落(150〜200字) 方法1
「第一の方法としては、言葉を使うのは人間であることを忘れないことだ。」(第一の方法は個人の側からの心構えのようなかたちが書きやすい)文字だけの伝達を受けるより、その場に居合わせて発言を聞く方がはるかに賛成も反対もしやすいものです。手紙より電話のほうが気持ちを伝えやすいのも同じですね。書物を読むときも、単に作品を味わったときより、作者のプロフィールを知った後の方が味わいは深くなったりします。それは、その言葉を使った人間は変化していく生き物だからです。書かれた文字は変わりませんが、書き手と読み手はどんどん変化します。
第三段落(150〜200字) 方法2
「第二の方法としては、情報伝達に様々な機会と角度を持たせるように社会の仕組みをつくることだ。」(第二の方法が視野を広げてできるだけ社会的に)情報化の進む現代においては、文字情報や映像がが刻々と送られてきます。しかし、ひとつのニュースを取り上げてみても放送する局によって微妙な差があって、私達はそれらを総合することで実情をつかもうとしています。医療におけるセカンドオピニオンということも言われているように、私たちが多くの意見を受け取り、選べるような仕組みが必要ですね。
第四段落(150〜200字) 反対意見への理解を入れながらまとめ
「確かに、言葉による情報をそのまま受け取った方が単純でわかりやすい。しかしその情報を操るのは人間であることを忘れずに、私達は言葉の裏側の意思を汲み取るよう努力するべきだ。」名言も考えてみましょう。名言集を参考に。キーワードを主語にして「○○とは・・・ではなく・・・である。」に当てはめてみましょう。
8.1週
●ウォン・カーウァイ監督の
第一段落(150〜200字)要約
続いて意見を挙げます。「私たちは、文化の多様性を保っていくべきだ。そのために考えられる方法は二つある」。
第二段落(150〜200字) 方法1
「第一の方法としては、自己と異質なものから刺激をうけることだ。」(第一の方法は個人の側からの心構えのようなかたちが書きやすい)自分らしさは、違うものと関わりながら自ら変化しながら形成されるものです。読書の体験をあげてもいいでしょう。また明治以降日本に来て日本文化の素晴らしさに気づかせてくれたハーンやフェノロサの例をあげてもいいでしょう。
第三段落(150〜200字) 方法2
「第二の方法としては、国際化の中で、公的機関が文化の独自性に配慮していくことだ。」(第二の方法が視野を広げてできるだけ社会的に)情報化が進む現代では情報格差をなくすことが大きなテーマになり、そのために先進国のルール、やり方が世界の標準になって文化が均一化してきました。こうした欧米化、アメリカ化に対抗して、自国の文化をどんどん発信していく必要があります。意識はグローバルだけれど、ローカルを大切に。
第四段落(150〜200字) 反対意見への理解を入れながらまとめ
「確かに、標準となったものを受け入れることも大切だ。しかし、真に創造的な国際化をするためには文化の多様性を守り、刺激しあうことが大切である。」名言も考えてみましょう。名言集を参考に。キーワードを主語にして「○○とは・・・ではなく・・・である。」に当てはめてみましょう。
8.2週
●美しい日本語が音を立てて
第一段落(150〜200字)要約
続いて意見を挙げます。「私たちは、変化のよい面を認めていくべきである。そのために考えられる方法は二つある」。
第二段落(150〜200字) 方法1
「第一の方法としては、変化を時代への同調、適応力と考えることだ。」(第一の方法は個人の側からの心構えのようなかたちが書きやすい)どんどんかわっていく世の中で、言語にしても技術にしても流行のファッションでも、わからないと良し悪しを論じることは出来ません。すばやくキャッチして取り入れることの出来るしなやかさを自分の「よいところ」として評価しましょう。
第三段落(150〜200字) 方法2
「第二の方法としては、未来に向かって変化していくことに理想を見出せるような環境をつくって行くことだ。」(第二の方法が視野を広げてできるだけ社会的に)7.2週の長文で「つまり「生きがいの探究」はいまや、未来の自分や社会を作りだすような理想志向的な活動ではなく、現在の日本社会の奇妙な閉塞感を反映した、後ろ向きの活動になってしまっている。」と述べられています。現代の若者が自分らしさを見出すための未来が見えてこないということでした。昔に戻すと言う後ろ向きのやり方ではなく、若い人の意見を取り入れながらよりよい社会をつくっていくべきでしょう。たとえば「生きがい情報士」という資格が出来て、中高齢者の生きがいづくりのアドバイスにパソコンによる積極的な情報提供をしようとする仕事が、若い世代の人によって行われています。
第四段落(150〜200字) 反対意見への理解を入れながらまとめ
「確かに、昔からあるよいものを規範とすることも大切だ。しかし、私たちは変化の良い面を評価し、時代の進化としてみとめていくべきだ。」名言も考えてみましょう。名言集を参考に。キーワードを主語にして「○○とは・・・ではなく・・・である。」に当てはめてみましょう。
●美しい日本語が音を立てて(感)
内容は、次のとおり。「古くからある純粋な日本語を守ろうと考えると、硬直した議論になりやすい」
この長文の意見に沿って、「日本語の変化を柔軟に考えるべき」と意見化していくとよい。
第一段落は、状況実例と意見。「現代の日本語は乱れていると言われる。例えば、若者の間で流行している『○○』という言葉は、年長者には通じないことが多い。しかし、新しい言葉によって、これまでの日本語ではうまく言い表せなかったことが表現できると考えることもできる。例えば……」「私は、日本語の変化を硬直した考えで拒否するのではなく、柔軟に考えていくべきだと思う」など。
第二段落は、そのための方法1と実例。「そのための方法としては、第一に、自分自身が日本語の教養をしっかり身につけることだ。例えば、私は本をよく読むが……」など。
第三段落は、方法2と実例。「第二には、日本語の変化を多くの人でオープンに議論することだ。例えば、高齢者が理解できないような外来語の使用は、アンケートをとるなどして……」など。
第四段落は、反対理解と自作名言。「確かに、古い地名などは、守ること自体に意味があることがある。しかし、……」「言葉とは、……ではなく……なのである」など。
8.3週
●世界の最新ニュースが
第一段落(150〜200字)要約
続いて意見を挙げます。「私たちは、自らを成熟させるような体得する情報を求めていくべきだ。そのために考えられる方法は二つある」。
第二段落(150〜200字) 方法1
「第一の方法としては、時代を経て変化しないものから学ぼうとすることだ。」(第一の方法は個人の側からの心構えのようなかたちが書きやすい)。その裏づけとなる実例。学校での勉強でみなさんを悩ませる元凶かもしれませんが(笑)古典を学ぶことの意味を考えてみましょう。歴史もそうですね。昔から変わらずに伝えられていること「ことわざ」や「故事成語」などは、人間の生き方について深い教えを残してくれます。
第三段落(150〜200字) 方法2
「第二の方法としては、人から学ぶような体験学習の機会を意識的に設けていくことだ。」(第二の方法が視野を広げてできるだけ社会的に)。そのあとその裏づけとなる実例。情報化がどんどん進むとすべての必要な情報がネット上で求められ、万能であるかのような錯覚にとらわれます。そうではなく、様々な分野の先人から生き方ごと技術を学ぶような「体得」する機会を教育の場に、あるいは生涯教育の場につくっていくことが必要でしょう。
第四段落(150〜200字) 反対意見への理解を入れながらまとめ
「確かに、情報格差を生まない努力は必要である。しかし、私たちは、自らの確かな成長を実感できるような「時熟」を味わい豊かな生き方を選び取っていくべきである。」名言も考えてみましょう。名言集を参考に。キーワードを主語にして「○○とは・・・ではなく・・・である。」に当てはめてみましょう。
9.1週
●自己の存在
哲学的な言葉で書いてあるので読みにくい文章ですが、述べられている内容は単純です。
哲学には大きく分けて二つの潮流があります。一つは存在論、もう一つは認識論です。世界とは何かということを論じるとき、目の前にある石ころや草木が何かということから論じるのが存在論で、人間が世界をどう認識し得るのかということから論じるのが認識論です。認識論の代表的な哲学者がカントで、存在論の代表的な哲学者がヘーゲルです。(たぶん)
認識論は、極端に言えば、「私が月を見ているから月がある。私が見なかったら月はない」というような考え方まで突き進みます。
これをぐっと身近な話に還元すると、「私は○○が嫌い。○○がどういうものかくわしくは知らないし、もしかしたら私の見方を間違っているという人がいるかもしれないけど、私が○○を嫌いなことはだれが何と言おうと確かなんだから」という論議の余地のない自己主張に行きつきます。この「○○」に人の名前や国の名前を当てはめると、この主張が現代の社会の問題を何ら解決しないばかりか、かえって問題を悪化させていくだろいうということがわかります。
認識論自体は、人間の認識を研究する価値のある学問ですが、それをレベル低く解釈すればこのようになるということです。
もう一つ、具体例を。
「あ、いて。今、おまえ、俺の足を踏んだろう」
「いや、私じゃないですよ。私は踏んでないですよ」
「おまえが踏んでいないかどうかは知らないが、俺の足が痛かったことは確かなんだからな」
「はあ。そりゃそうですけど」
「だから、おまえが踏んだんだろう」
「は?」
当為の主題は、「他人の痛みはお互いにわからないがそのことを前提にして共存していくべきだ。」例えば、アメリカとイラクは、お互いに自分の方がずっと痛くて、相手はほとんど痛くないと思っているはずです。
そのための方法は、「第一に、想像力で補う。第二に、知識や情報の量を増やすことによって補う。」
反対理解は、「相手のことがすべてわかるわけではないという謙虚な姿勢は大切だが……。」
9.2週
●日本の伝統的な身体文化を(感)
第一段落(150〜200字)要約
続いて意見を挙げます。「私たちは、体を使ってものごとを考えていくべきだ。そのために考えられる方法は二つある」。
第二段落(150〜200字) 方法1
「第一の方法としては、わかったつもりでいることを疑ってみることだ。」(第一の方法は個人の側からの心構えのようなかたちが書きやすい)。その裏づけとなる実例。私達は勉強や読書やさまざまな情報から知識を得ています。たくさん知ってる人が偉いといった考え方もしますよね。しかし、ほんとうにわかっているのか。実際に自分でやってみたら、考えていたのと違った、あるいはやっと実感できたといったことはたくさんあります。
第三段落(150〜200字) 方法2
「第二の方法としては、学習したことを体で試してみるような教育の場、目標をつくっていくことだ。」(第二の方法が視野を広げてできるだけ社会的に)。そのあとその裏づけとなる実例。私達は頭を使って知識を吸収するだけの学習をしてきたうえに、今の社会はものがあふれていて共通に求めていく目標を見失っています。そこで7.2週の長文にあったように前向きの生きがいを失うようなことになるのです。いま、共通に考えなければならないこと、例えば環境問題などに、実際に体を使って取り組んでいくような場が、体の芯を鍛えていくでしょう。
第四段落(150〜200字) 反対意見への理解を入れながらまとめ
「確かに、多くの知識を身につけ、常識をたかめることも必要だ。しかし、私たちは、やはり体を使ってほんとうにわかるという体験を積み重ねていくべきだ。」名言も考えてみましょう。名言集を参考に。キーワードを主語にして「○○とは・・・ではなく・・・である。」に当てはめてみましょう。
9.3週
●地球規模で自然環境が(感)
第一段落(150〜200字)要約
続いて意見を挙げます。「私たちは、責任のとれる人間中心主義の立場で、自然という環境を守っていかなければならない。」
第二段落(150〜200字) 方法1。
「第一の方法としては、身の回りの小さな自然破壊を自覚することだ。」(第一の方法は個人の側からの心構えのようなかたちが書きやすい)。その裏づけとなる実例。私達は、めずらしいオオクワガタは高いお金を出しても手に入れたいと思いますが、ゴキブリは殺します。ハエやカは撲滅しようとしますが、トキの絶滅は防ごうとします。快適に生活するために、知らないうちに自然を損ねているのです。
第三段落(150〜200字) 方法2。
「第二の方法としては、地球規模でこの問題に取り組み、問題のすりかえやごまかしが起こらないように監視することだ。」(第二の方法が視野を広げてできるだけ社会的に)。そのあとその裏づけとなる実例。8.1週の長文にあったように「いま一つの脅威は、グローバリゼーションのかけ声の下に急速に世界を席巻しつつある「ファストフード化」の波である。これは単に食品のことだけでなく、文化の簡易化・単純化と画一化のことを指す。」世界は先進国の方法を開発途上国におしつけるやり方で発展しています。本来自然と共存してきたような国に開発を強いたり、先進国の廃棄物をここに持ってきたりするといったすりかえを許すことは出来ません。
第四段落(150〜200字) 反対意見への理解を入れながらまとめ。
「確かに、人間のためにという身勝手さを認めてしまえば簡単である。しかし、私たちは、自分たちのための環境を守るためにやったことに責任をとる覚悟でさまざまな問題に取り組んでいくべきだ。」名言も考えてみましょう。名言集を参考に。キーワードを主語にして「○○とは・・・ではなく・・・である。」に当てはめてみましょう。
●地球規模で自然環境が(感)
「○○のために自分たちは……すべきだ」という「義務」の発想は、往々にして自分にとって都合のよいことをするエゴの行動につながっている。「何かをしてあげる権利がある」という「貢献」の発想を浸透させることが必要だ、という話です。
第一段落は、実例と意見。「鹿を保護するために狼を捕獲したところ、増えすぎた鹿によって生態系のバランスが崩れ逆に鹿も減ってしまった、という話を聞いたことがある。それは……。私たちは、自分の都合ではなく、自然にどういう貢献ができるかという発想をするべきだ。」
第二段落は、その方法と実例。「そのためには、大きい視野を持つことだ。そのときにはよいと思ったことでも、時間が経つと別の結果が出てくることがある。例えば、子供に寒い思いをさせまいと厚着にしてかわいがれば、逆にその子の体は弱くなる可能性がある。また……」
第三段落は、方法2と実例。「もう一つの方法は、多くの人の意見を聞き、いつでも軌道修正できるようにしておくことだ。例えば、ダムの建設についても、上流の人と下流の人では利害が必ず食い違う。そのときに……。」
第四段落は、反対理解と意見。「確かに、人間が自分の都合で行ってきた開発によって、人間の暮らしは大きく進歩した。しかし……」