解説集 ヘチマ の池 (最新版)
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1.1週
●除夜の鐘、お正月
除夜の鐘を最後まで聴いたかな。いつも途中まで覚えているけど、いつのまにか寝てしまうという人も多いでしょう。おおみそかからお正月にかけての出来事で印象に残ったことを書いてみましょう。
小6 1.1週 ●除夜の鐘
除夜の鐘の意味は知っているかな?
知らない人はお母さんに聞いてみてね。
いつもと同じ夜のはずなのに、12月31日は特別な思いを持って過ごした人もが多いのではないでしょうか。一年の終わり、そして新しい年の始まりの様子を書いてみましょう。除夜の鐘にはあまりこだわらず、おおみそかからお正月にかけてのことを書いてもいいです。年の初めに思ったことや決意したことなども書けるといいですね。最後は、「人間」という言葉を使って、除夜の鐘、またはお正月にはどんな意味があるのか、自分なりに考えてまとめてみましょう。結びは、書き出しのキーワードを使ってしめくくります。書き出しとうまく呼応するような結びを工夫してみてください。
結びの文を書いたあとに、それが書き出しの言葉と対応していることがわかるように、括弧書きで(書き出しの結び)と書いておきましょう。
●除夜の鐘、お正月、私の宝物
1.2週
●テレビが普及して(感)
似た例は、たくさんあると思います。例えば、「言葉の森の長文は難しくてよくわからない」とか「映画で見たものを本でも読んだが、映画とはまた違った面白さがあった」など。
感想は、「難しくてわからない本を読むよりも自分にわかる本を読もう」ということでもいいですし、「読書にはテレビとは違ったよさがある」ということでもいいと思います。
ことわざは、「過ぎたるは……」「下手の考え……」「山高きが故に……」などが入れられそうです。このほかに、読書に関することわざを自分で見つけてもいいでしょう。
小6 1.2週 ●テレビが普及して(感)
第一段落は要約です。全体の字数が1200字ですから、四段落ぐらいに分けて書くということで、要約も300字ぐらいにまとめていくとバランスがとれます。要約がむずかしいという人は、長文の中から大事なところを三つか四つ選び、それらがうまくつながるように文を直して書いていきましょう。
第二段落は、似た例です。今大人気のハリーポッターを映画で見た人も多いと思います。本で読むハリーポッターと映画で見るハリーポッターの違いについて書いてもいいでしょう。どちらにもそれぞれ良さがありますね。
映画は気楽に見られるが、読書は自分から進んで読まないと読めないというような話を書いてもいいでしょう。
第三段落も、似た例。難しい本で読みにくかった話などを書いていくといいでしょう。この長文集の話でもいいです。でも、みなさんは、「難しいのは読まなくてもいい」なんて思わないでしょう。どんなに難しいものでも繰り返し読んでいればわかるようになるからです。
第四段落は、「人間にとって読書とは、自分の世界を大きく広げてくれるものだ」などと大きく考えてまとめます。
●テレビが普及して(感)
第一段落は、要約、又は、状況実例。「読書には読書でしか得られない楽しみがある。中には読みにくい本もあるが、無理をせずに自分らしく読んでいくことが大切だ。私も時間を取って本を読むようにしていきたい。」など。
第二段落は、実例1。読書の楽しみなど。「今は忙しくなって本を読む時間は減ってしまったが、以前は毎日寝る前に本を読んでいた。その中でも特に印象に残っている本は○○だ。(以下、その本から得たものなどを書く)。テレビや漫画ももちろん好きだが、読書には独特の楽しさがある。」
第三段落は、実例2。「テレビや漫画は読書を妨げるという人がいる。確かに限られた時間では、テレビを見すぎると本を読む時間が取れないということはある。しかし、テレビや漫画によって、かえって読書に対する興味が広がるという例もある。私も、テレビで宮本武蔵を見ているうちに、もっと武蔵のことが知りたくなり、本を読むようになった。」又は、自分に合った本という例で、「私も、友達からすすめられた本があるが、あまり興味がもてなかった。逆に自分がいいと思った本を友達にすすめたが、それほどでもないと言われた。」なども。
第四段落は、感想。「読書とは人間にとって、自分の世界を豊かにしてくれるものである。私もこれからいい本をたくさん読んでいきたい。」
1.3週
●まさかソフィーは(感)
似た話は、「私たちは先入観にとらわれがちだ」という話で。例えば、幼稚園のころは、「空はどうして青いのかしら」とか「お星さまはなぜ落っこちてこないのかしら」などと不思議なことがたくさんあったでしょう。だんだん大きくなると、そういうことがあたりまえだと思うようになってしまいますが、本当は考えてみると不思議なことなのでしょうね。
感想は、「世界に驚く能力を持つことの大切さ」というところで。
ことわざは、「初心……」や「のどもとすぎれば……」などが使えそう。
小6 1.3週のヒント ●まさかソフィーは(感)
第一段落は要約です。全体の字数が1200字ですから、四段落ぐらいに分けて書くということで、要約も300字ぐらいにまとめていくとバランスがとれます。要約がむずかしいという人は、長文の中から大事なところを3〜6箇所選び、それらがうまくつながるように文を直して書いていきましょう。
第二段落は似た例。子供は柔軟な考え方をするが、大人は頭が固いといった話。成長するにつれて固定観念ができあがり、純粋な目で物事を見られないことも多くなります。そんな固定観念を捨てて物事を見ることが大事だというような話が書けるといいですね。「ぼくも小さいころは、すぐにお母さんやお父さんに『どうして』と聞いていた。」
第三段落も似た例。子供には見えても大人には見えないトトロの話などが書けそうです。小さいころは不思議に思っていたことが今ではあたりまえになってしまったというような話でもいいでしょう。
第四段落は、「人間にとって成長するということは……」「人間にとって不思議に思うこととは……」と大きく考えてまとめます。
Re: ●まさかソフィーは(感)・似た話のヒント
小さい頃は、世の中には不思議がいっぱいでしたね。あるいは、小さい頃の方が、わけもなく信じられたことも。
虹を見て、空にかかった橋だと思いませんでしたか。近くに行けば、虹のふもと(?)に行けると思わなかった? サンタクロースのおじいさんがどこから家に入ってくるのか、不思議だったでしょう。暗いところにはおばけがいるから、一人で夜、トイレに行けなかったことはないかな。逆に、お母さんなどに、「ちゃんと言うことを聞かないと、こわいおばけがつれてってしまうよ」なんて、おどされたこともあるかもしれません。
「小さい時、私は(お母さんは)何をこわがっていた?」なんて聞いてみるのもいいですね。「聞いた話」が書けます。
●まさかソフィーは(感)
考え方がむずかしい長文です。書くことになやんだら、自分のうちで、朝食のとき、いきなりお父さんが空を飛んだら、家族はどんな反応をするだろうか、一人一人のようすを、想像して書いてみてもおもしろいかもしれません。
2.1週
●緊張したこと、節分
みんなの前で何かを発表するときは緊張しますね。また、サッカーやバスケットのスポーツで、このシュートが入れば逆転などというときも緊張します。そういう緊張の思い出を書いてみましょう。
小6 2.1週 ●緊張したこと
運動会、学芸会、発表会などは楽しいけれど、ちょっと緊張しますね。普段の生活の中でも緊張する場面はいろいろあります。忘れ物をしたことを先生に言いに行くときにドキドキしたり、みんなの前で話をしなければならなくて緊張したこともあるかもしれません。そんな話を書いてみましょう。お父さんやお母さんに聞いた話も書けるといいですね。
最後は大きく考えてまとめます。緊張するということはマイナスの面ばかりではありません。プラス面にも目を向けてみましょう。
結びの文を書いたあとに、それが書き出しの言葉と対応していることがわかるように、括弧書きで(書き出しの結び)と書いておきましょう。書き出しの結びをするためには書き出しの工夫をすることも忘れずに。
節分について
♪ミニヒント♪
節分とは、「季節の分かれ目」という意味で、立春・立夏・立秋・立冬の前日にそれぞれあったそうで、今では一番重要な立春の前日のみが残っています。
立春は今で言う「元日」のような意味で、一年の始まりを表します。その前日の節分はつまり大晦日ということになり、1年の邪気をはらう風習の中に豆まきがあるのです。穀物や果物には邪気をはらう霊力があると考えられ、豆の持つ霊力で鬼を追っ払い、福を呼ぶのだそうです。
「鰯(いわし)の頭も信心」という言葉がありますが、これは、節分に鰯の頭を焼いて、ヒイラギの枝に刺し、家の入り口に差す、という風習から由来しているそうです。この鰯も、邪気が家に入るのを防ぐ意味があります。
●緊張したこと、節分
節分と言えば、日本古来の伝統行事です。季節の変わり目に、いろいろな地方でいろいろな方法で、豆まきなどが行われます。みなさんのおうちでは、どんな豆まきをしますか。そして、テレビでは、あちこちの節分、豆まきの様子が映し出されます。国語辞典やインターネットで節分や豆まきについて調べてみてはどうでしょう。テレビで、自分の家とはちがう豆まきをしているのを見つけたら、メモをしておくのもおもしろそうですね。
2.2週
●私の家は自動車が(感)
内容:私の家の前の道は土の道だった。エノコログサの話題で最初仲間意識を持ったとなりの家のおばあちゃんは、草むしりでスミレを抜いてしまった。数年たって道路は舗装され雑草は姿を消した。人間はハイキングなどでは「自然がいい」と言うが自分の庭に出てきた雑草には冷たい。
解説:似た話は、学校や町内会でも草むしりなどが書けそうです。感想は、自然そのものを大事にすることの大切さなどで考えてみましょう。人間にとって住みよい清潔な環境を作ることも大事ですが、人間も自然の一部なのだという自覚がこれからはますます必要になってくるのでしょう。
ことわざは「やはり野におけ……」「過ぎたるは……(きれいにしすぎることは)」「蓼食う虫も……(雑草にもそれぞれのよさが)」などが使えそうです。また、長文の後半をもとにして、「雑草も言葉も、見方によって変わる」という感想で、「長所は短所」などのことわざを使うこともできるでしょう。
小6 2.2週 ●私の家は自動車が(感)
第一段落は要約です。全体の字数が1200字ですから、四段落ぐらいに分けて書くということで、要約も300字ぐらいにまとめていくとバランスがとれます。要約がむずかしいという人は、長文の中から大事なところを三つか四つ選び、それらがうまくつながるように文を直して書いていきましょう。
第二段落は、似た例です。学校や家の庭で草むしりをしたことはあるかな。見た目に美しい花は残し、花壇のわきに生えている雑草は抜いてしまうというのは理不尽な気もしますね。
第三段落も、似た例。人間の都合で破壊されている自然ということで、調べた話、聞いた話などが書けるといいですね。森林伐採なども代表的な例です。
第四段落は、「人間にとって自然とは」など、本当の意味での自然保護とは何かについて考えてみましょう。人間も自然の一部であることを忘れずに、ありのままの自然を受け入れていく努力も必要かもしれません。
2.3週
●ヨーロッパにおけるリンゴの(感)
内容:ヨーロッパのリンゴは大衆的な果物だが日本では高級化の道を進んできた。リンゴの袋かけは当初シンクイムシの被害防止が目的だったが、農薬などで別の駆除方法ができた今でもリンゴの色づけのために用いられているところがある。味よりも見た目を優先する日本人の美意識には軌道修正が必要だ。
解説:似た話は、果物屋さんなどでの豪華なリンゴや果物の話。本屋さんや文房具やさんなどでの買い物での過剰な包装紙なども似た話として考えられます。「中身と見た目」の話はお母さんなどと相談するといい話が見つかりそうです。
感想は、外見よりも中身が大事だということで考えていくといいでしょう。しかし、日本人の過剰な美意識には相手に対する思いやりや気遣いがあるとも考えられます。
ことわざは、「過ぎたるは……(外見にこだわりすぎると)」「花よりだんご(見た目よりも実質)」「能ある鷹は……」「馬子にも……」など。
小6 2.3週 ●ヨーロッパにおけるリンゴの(感)
第一段落は要約です。全体の字数が1200字ですから、四段落ぐらいに分けて書くということで、要約も300字ぐらいにまとめていくとバランスがとれます。要約がむずかしいという人は、長文の中から大事なところを三つか四つ選び、それらがうまくつながるように文を直して書いていきましょう。
第二段落は、似た例です。日本では、デパートなどで買い物をするととてもていねいに包装してくれます。「そこまでしなくても……。」と思った経験はないかな。
第三段落も、似た例。外見よりも中身が大事だとも言えますが、外見はどうでもいいというわけではありませんね。お父さんやお母さんの意見も聞いてみましょう。
第四段落は、外見と中身について考えてまとめてます。
ヨーロッパにおけるリンゴの(感)
アメリカのスーパーマーケットや、大衆向けの百貨店では、買い物をした商品は、茶色い紙袋に入れるだけです。日本人の目には、それが逆に新鮮でおしゃれに見えたりします。日本人は、見た目の美しさをだいじにしますが、本当は、はででない、「わび・さび」という質素な美しさを大切にする感性もあったはずです。かざりけの無いお茶室に一輪の花、一幅の掛け軸。
また、一枚のふろしきで、スイカでも、一升びんでも、なんでもきれいに包んでしまう技術もあったはずです。
少ないものをうまく利用することがおしゃれである、という日本人の美意識をとりもどすことが必要かもしれませんね。
3.1週
●がんばったこと、料理を作ったこと
がんばったことを思い出して書いてみましょう。スポーツでも勉強でも、精一杯やったときは気持ちがいいですね。どんなことにがんばったことがあるかな。
小6 3.1週 ●がんばったこと
スポーツでも勉強でも遊びでも、何かに精一杯打ち込んだという話を書いていきます。努力するということは苦しいことですが、その苦しさを乗り越えるとだんだんと楽しくなってきます。そして、何事も一生懸命やった後は気持ちがいいものです。そんな心の動きを書いてみましょう。
結びは、「人間にとって……」と大きく考えてまとめます。「人間」というキーワードを入れにくかったら「一般化」というただし書を入れてもいいです。
3.2週
●端的にいって、私たちは(感)
内容:お話とは声によって伝達される文学である。お話は昔話などに求めることができる。昔話は、文学のもとのかたちと言ってよく、大きな力がかくされている。
解説:似た話は、子供のころお母さんに聞かせてもらった「ももたろう」や「うらしまたろう」の話の懐かしさなどが考えられるでしょう。
感想は、「昔話は人間の心のふるさとだ」というところで。例えば、「正直者が報われる」や「弱い者にはやさしく」などの価値観は、道徳的に説明されるよりも昔話を通して自然に文化の中に根づいていくと考えられます。
ことわざは、「燈台下(もと)暗し(身近な昔話に実は大きな力が秘められている)」「三子(みつご)の魂……(小さいころに聞かされた昔話などがその子の価値観や人生観・世界観の基礎となる)」など。
●端的にいって、私たちは(感)
第一段落は要約です。全体の字数が1200字ですから、四段落ぐらいに分けて書くということで、要約も300字ぐらいにまとめていくとバランスがとれます。要約がむずかしいという人は、長文の中から大事なところを三つか四つ選び、それらがうまくつながるように文を直して書いていきましょう。
第二段落と第三段落は、似た例です。子供のころ、お母さんに読んでもらった昔話の中で印象に残っている話などを書いてみましょう。昔話には教訓がかくされています。子供は昔話を聞くことによって、知らず知らずのうちに道徳観を学んでいくのでしょう。昔話について調べた話を入れてもいいですね。
第四段落は、「人間にとって昔話とは」など、昔話の持つ意味について考えてまとめます。子供のころ、何気なく聞いた昔話から学んでいることは意外と多いものですね。
3.3週
●私が市場へゆく道は(感)
市場へゆく道は以前は人間がふみならした土の道だったがアスファルトで舗装されてしまった。昔の土の道では、石や虫や花などがあり楽しみながら歩けた。舗装も大切だが、いちばん道らしいのはふみしめられた土の道だ。
似た話は、近くの公園などの気持ちのいい土の道の話など。またはもっと大きく自然のよさなど。ペットなどを飼っている人は、うちが汚れたり臭くなったり片付けが大変だったりといろいろマイナス面があるが、生き物がいると心が温まるなどという話でもよい。
感想は、衛生的で便利な環境も大切だが、自然とのふれあいも大切というところで。
ことわざは、「過ぎたるは……」「清濁……(自然の道はきれいなものも汚いものもおおらかに受け入れる)」「水清ければ……(きれいに舗装されすぎたところでは虫や鳥も寄ってこないし、子供たちも楽しく遊べない)」など。
●私が市場へゆく道は(感)
第一段落は要約です。全体の字数が1200字ですから、四段落ぐらいに分けて書くということで、要約も300字ぐらいにまとめていくとバランスがとれます。要約がむずかしいという人は、長文の中から大事なところを三つか四つ選び、それらがうまくつながるように文を直して書いていきましょう。
第二段落と第三段落は、似た例です。今ではほとんどの道が舗装され、土の道はめずらしくなりましたが、公園では土の道を踏みしめたことがあるでしょう? そのときのことを思い出して書いてみましょう。土の道にできる水たまりはおもしろい遊び場になりますね。また、土の道にこだわらず、自然のよさということで書いていってもいいでしょう。
第四段落は、「人間にとって○○とは……」と大きく考えてまとめます。人間にとって快適な環境というものは大切ですが、自然そのものとのふれあいも大切にしたいですね。(「人間」というキーワードが入らなかったら(一般化)というただし書を入れておけばOKです。)