解説集 ヒイラギ の池 (最新版)
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7.1週
●うれしかったプレゼント、わたしのペット
●四段落構成……全体の構成を大きく四つぐらいのまとまりに分けて書いていく練習です。
作文の場合は(1)説明(2)できごと1(3)できごと2(4)感想というかたちです。
感想文の場合は(1)要約(2)似た話1(3)似た話2(4)感想というかたちになります。
これまでにもらったプレゼントの中で、とてもうれしかったという思い出を書いてみましょう。
●うれしかったプレゼント、わたしのペット
今学期は、●印の項目は変わっていませんが、字数の目標が800字以上となっています。前学期と同じようにキーワードに気をつけながら、少しずつ長く書けるようにがんばっていきましょう。
これまでにもらったプレゼントの中で特に印象に残っているものや今でも大事にしているものについて書いてみましょう。
書き出しは、会話や音、情景などで書き始め、プレゼントにまつわる思い出を書いていきます。そのプレゼントをもらったときの様子を思い出しながら会話などを入れて書いていくといいでしょう。
結びは、ことわざを引用し、「人間にとって本当にうれしいプレゼントとは……」などと大きく考えてまとめます。【例】「『山高きが故に貴からず』ということわざもあるように、人間にとってプレゼントの価値は、それが高価であるかどうかではなく、いかに心がこもっているかで決まると思う。」
●うれしかったプレゼント、わたしのペット
ことわざを使った例文
ex.もらって嬉しいのは物より気持ち。ついた餅より心持ちというわけだ。
ex.(ピアノやパソコンなど高価なプレゼントを買ってもらって)猫に小判とならないようしっかり練習しようと心に決めた。
ex.餅は餅屋というけれど、やっぱりバースデーケーキは家族の手作りに限る!
●うれしかったプレゼント、わたしのペット
〜例えばこんなふうに考えてみたら〜
みなさんは欲しいものがたくさんある年ごろですね。今度の誕生日にはあれを、クリスマスにはこれを、お正月には……というように、予定を立てている人も!?
そんな人はその予定を書いてみましょう。
欲しいものをもらったときのうれしい気持ちをどれくらい言葉で表現できるか。それに挑戦してみるのもいいですね。
それと、欲しいものをくれた人の気持ちを想像してみましょう。どうして自分が欲しいものが分かったのかな? どうやって探してくれたのかな? わざわざお店に出かけて探して選んでくれたことの大変さを想像してみましょう。
そうすると、プレゼントをしてくれた人の気持ちがよく分かりますね! プレゼントをしてくれた人があなたのことをとっても愛しているからこそ、プレゼントはもらってうれしいんですね!
そこから一般化の主題が導き出せますね。プレゼントとは、心がこもっているからこそ、贈る側ももらう側もうれしいのだ。
構成図の書き方
7.2週
●こうしてケーキミックスは(感)
要約:アメリカでヒットしたケーキミックスを日本でも売るために、炊飯器を利用した作り方を開発した。しかし、ケーキミックスは日本では売れなかった。調査したところ、炊飯器にバニラやチョコレートを入れるということに抵抗があったことがわかった。日本文化の中では、白米を炊くことは特別の価値を持っている。
似た例:パンやラーメンやスパゲッティなどがどんなに普及しても、やはりふだんの食事の中心はご飯です。家庭によっては、「ご飯粒は一粒も残さずに食べなさい」と言われているところもあるでしょう。白米は、日本の社会ではほかの食物とは違う重みを持っているという例です。
感想:「白米とは……」「日本人は……」と大きく考えて書きましょう。または、「文化というものは、理屈を超えた力を持っていて、人間の行動に影響を及ぼす」というふうに考えてもよいと思います。
ことわざ:「腐っても……」「三つ子の魂……」などが使えそうですね。
●こうしてケーキミックスは(感)
第一段落は要約です。「ケーキミックスは大ヒットした。アメリカ国内で売りつくすと、ヨーロッパやオーストラリアにも進出した。」「ところが、ケーキミックスは日本の市場では完全な失敗だった。」「日本の食文化におけるお米の重要さはいうまでもない。」「御飯をたくのと同じ器でケーキを作ると、バニラやチョコレートに汚染されてしまうのではないか――。日本の主婦がひっかかったのはそこだった。」といったところがポイントになりそう。
第二段落と第三段落は、似た例です。パンやラーメンは少しくらい残してもおこられないのに、お米だけは一粒も残さず食べなさいと言われるのはなぜでしょう。それは、日本人にとってお米は特別な食べ物だからですね。そのお米に関する話を書いていきましょう。一日に一度はご飯を食べないと気がすまないという人もいるでしょう。お米を育てたことがある人は、米作りがいかに苦労の多いものであるかを実感したというような話が書けそうです。
また、お米にこだわらず、国による文化の違いということで、調べた話や聞いた話を書いていくこともできます。国によって、食べ物やその食べ方、あいさつの仕方など、考え方や習慣に違いがありますね。
第四段落は、ことわざを引用し、「日本人にとってお米とは……」、「人間にとって習慣とは……」などと大きく考えてまとめます。ことわざは、『三つ子の魂百まで』などが使えそうです。
●こうしてケーキミックスは(感)
今ではどの家庭にもオーブンレンジが普及し、また、家庭科の教科書にも電気がまでケーキを作るやり方がのるようになりました。
でも、この長文の、「どうしてもその国の精神として、ゆずれないものがあるから、それを理解しないといけない」という意見は今も通用することです。むしろ今のほうが、国際理解が地球の平和や環境問題のために、いっそう重要でしょう。
日本人として、ゆずれない文化はお米のほかになにがあるか考えてみましょう。たたみや緑茶はどうでしょう。外国でくらす日本人の中には、わざわざカーペットになったたたみをもって行く人も少なくありません。
今、世界では、お米やたたみや緑茶が健康的にいいととりいれるところがふえています。
日本文化を、感情的なだけでなく、こういうふうに、健康にもよいなど、外国の人にも納得できるように説明できればいいですね。電気がまでケーキを作ることに抵抗がなくなるように、またフランスなどでたたみでベッドが作られるように、文化というものは、しだいにいいものをとりいれてかわっていくと思います。
それでも、けっしてなくならないし、なくしてはいけないと思うあなたのまわりの日本の文化はなんですか?あなたのすきな日本の文化はなんでしょう?落語や剣道、食事のときのあいさつなど、食べ物以外にもたくさんありますよね。
●こうしてケーキミックスは(感)
昔は炊飯器でお米以外のものを炊くことに抵抗があったと書かれていましたが、今では炊飯器を使ったケーキのレシピなどもどんどん出てきています。これも時代の流れですね。みなさんのおうちでも、炊飯器料理に挑戦したことはないですか? 現代にケーキミックスがあれば、あるいは爆発的にヒットしたかも……。「文化は時代と共に変わっていく」という展開もできそう。
また、お米が日本人にとって特別だということでは、お祝いの日に作る赤飯やちらし寿司。みなさんもお母さんやおばあちゃんに作ってもらった経験があるかもしれません。また、最近では、家庭でもパエリアを作ったり、クッパやビビンバが給食に出たり……。お米料理のバリエーションも増えてきています。お米って、万能選手だということですね。
★こうしてケーキミックスは(感)
にた話がなかなか見つけにくい週ですね。長く続けている人なら、「ツゲ」の課題でお米についての長文をたくさん読んだことを思い出すでしょうか。お米は長く日本人にとって大事にされてきました。お米が日本という国の成り立ちに深く関わっていること、また昔は給料がお米で支払われていたということ、そしてお米作りが日本の気候・風土に合っていたこと……思い出せますか?
また、各国でお米のように特別たくさん食べられているものは何か調べてみてもおもしろいですね。各国のお米食べ方について調べてみてもいいでしょう。「調べる」のも面白い勉強になりますよ。
7.3週
●私は改めて自分の部屋に(感)
6年生から、だんだん自分の力だけで要約ができるようになります。長文をよく読んで自分の力でまとめようとする人ほど、長い要約になりがちです。本当は200字ぐらいでまとめられればいいのですが、書いているうちに要約だけで600字ぐらいになってしまう人もときどきいます。しかし、これは自分の力でまとめようとした表われですから、決して悪いことではありません。要約に慣れてきたら、だんだん短くまとめるようにしていきましょう。
(さくらももこさんの家に先生が家庭訪問に来るので)ももこさんの部屋は見違えるほどきれいに片づけられていました。先生が来てお母さんと話をしたあと、先生は子供部屋を見にきました。部屋はきれいでしたが、引き出しを開けるとゴチャゴチャだったので先生は吹き出してしまいました。似た例では、自分の机の上の大掃除などの話を書いてみましょう。机の上はきれいでも、引き出しはガラクタがいっぱいというのはよくありそうですね。
感想は、片付けにはふだんの心構えが大事だということで書いてみるとよいでしょう。ことわざ:「なまけ者の……」「のどもと過ぎれば……」などが使えそうですね。
●私は改めて自分の部屋に(感)
第一段落は要約です。「昨晩母が苦労して片づけたおかげで、かなり快適そうな子供部屋になっていた。」「日常とは違う、とってつけたような空気が充満している。」「先生は私の机の上を見て、「お、机の上もきれいになっているね。だけど引き出しの中はどうかな」と言って引き出しを開けた。万事休す。もうおしまいである。」といったところがポイントになりそうですが、自分の言葉を補いながら自然な流れになるようにまとめてみましょう。
第二段落と第三段落は、似た例です。家庭訪問の話や大掃除などの話を書いてみましょう。普段から自分の部屋をきちんと整理している人はあわてなくてすみますが、家庭訪問の度に大あわてという人も中にはいるでしょう。実は、先生にも似た話があります。友人の家に遊びに行ったときのこと。とてもきれいに整理されている部屋でお茶を飲んでいました。そこにその友人の子供が帰ってきて、いきなり押入れを開けたのです。「開けちゃだめ。」という悲鳴とともに押入れからは雪崩のようにいろいろな物があふれ出てきました。(笑)
第四段落は、ことわざを引用し、「人間」というキーワードを入れてまとめます。ことわざは、「塵も積もれば山となる」、「なまけ者の節句働き」、「のどもとすぎれば熱さ忘れる」などが使えそうです。部屋をきれいに保つには毎日の心がけが大切ですね。
8.1週
●私の家族、痛かった思いで
家族の説明を書いてみましょう。できるだけ、いいところを見つけて書いてあげるといいですよ。
●私の家族、痛かった思いで
自分の家族について紹介していきましょう。一人ずつ紹介するしていくのはよいのですが、説明だけで終わらせずにエピソードを挙げることがコツです。その人らしさがわかるようなエピソードを身近なところからさがして書いていきましょう。できれば二つくらいの実例を書けるといいですよ。
結びは、「人間にとって、家族とは……」と大きく考えてまとめます。家族について改めて考えてみるいい機会かもしれませんね。
●私の家族、痛かった思い出
「ハンセン氏病」という病気を知っているでしょうか。昔は「らい病」と言われました。今はいい薬ができていて、治る病気ですが、インドなどの貧しい人々は今でも薬が買えず、伝染病なので、この病気にかかって困っている人がたくさんいます。この病気のおそろしいところは、「痛み」を感じる神経がまひしてしまうので、けがをしてもわからず、そこからばいきんが入って、体がくさるまで、気がつかないことなんです。もちろん、日本を含め、世界中から医療関係の方々が援助に行っています。「痛み」を感じることって、必要なんですね。そしてまた、こういう話を聞いたら、「胸が痛い」「心が痛い」ですよね。
8.2週
●みなさんには、まだ字を(感)
内容:字の読めないころ読んだ「漫画の描き方」という本が印象に残っている。本の読み方は、人によって違う。自分流の読み方をするところに読書の楽しみがある。
似た例:自分の好きな本の話などを例にして、自分がとてもいいと思っていたのにほかの人はそう思っていなかった、などという話を考えてみましょう。または、読んだ本の印象に残る場面などを話すと、人によってかなり違っていることがあります。本の例以外に、映画やテレビやゲームの話などで、「受け取り方が人によって違うなあ」という感じたことなどを書いていくとよいでしょう。お母さんやお父さんに、印象に残っている本の思い出などを聞いてみましょう。
感想:「読書とは(人間にとって)……」という大きい感想を考えてみましょう。
ことわざ:「蓼食う虫も……」「蟹は甲羅に似せて……」などがつかえそうです。意味のわからない本は「馬の耳に念仏」となるときもありますが、難しい本でもくりかえし読めば「読書百遍意自ずから通ず」となります。何しろ読み出さなければ話は始まらないという意味で「まかぬ種ははえぬ」なども使えそう。
★みなさんには、まだ字を(感)
似た話として、小さいころに夢中になっていた本のことを書いてみましょう。ごく小さいころ、「〇〇ちゃんは、□□の本が大好きだったよ。」などという話を、お母さんに聞かせていただいて書くのもいいですね。今、もう一度その本を読んだら、やはりおもしろいでしょうか。その本のことを思い出すと、どんな気持ちがするかなどを書きましょう。
聞いた話は、お父さんやお母さんに小さいころ夢中になっていた本のことを聞いてみましょう。親子で同じ本が大好きだったかもしれないし、時代によって子どもの好きな本は変わることを発見するかもしれませんね。
★みなさんには、まだ字を(感)
8.3週
●ユーモアについて、話が(感)
内容:イギリスではユーモアの感覚が高く評価されている。日本では真面目さが上等と考えられている。ユーモアを受け取るためには知識や理屈よりもユーモアのセンスが必要だ。
似た例:学校でよくギャグを飛ばす先生の例、または、冗談を言うと怒る真面目な先生の例など、身近なところで実例をさがしていきましょう。日本人はユーモアが苦手だと言われていますが、もちろん日本人の中にもいろいろな人がいます。身近なお父さんやお母さんの話でも似た例が見つかるかもしれません。お父さんが真面目だとお母さんがくだけていて、お母さんが真面目だとお父さんがずっこけているというバランスのとれた(?)家庭は多そうです
感想:「ユーモアは(人間にとって)……」と考えてみましょう。
ことわざ:「笑う門(かど)には福来たる」「水清ければ……」「柳に雪折れなし」などが使えそうですね。また、失敗も明るく受け止めて「災い転じて……」。苦しくてもがんばろうということで「艱難、汝を……」なども使えるでしょう。
9.1週
●私の長所短所、一番になったこと
自分の長所と短所を書いてみましょう。短所というものは自分でもすぐにわかりますが、長所というものは自分では意外とわかりにくいものです。身近なお父さんやお母さんに、自分の長所を聞いてみるといいでしょう。
●私の長所短所、一番になったこと
まず、自分の長所と短所について簡単に説明します。特に長所については、自分ではなかなか見つけにくいものなので、身近な人に聞いてみるといいでしょう。
次に、長所について、具体的な出来事を挙げながら書いていきます。たとえば「何事も最後までやりとげる」という点が長所なら、「結局一夜漬けになってしまった夏休みの宿題も朝までがんばって仕上げた」などという話です。(長所?)
今度は、短所について、具体的な出来事を挙げながら書いていきます。たとえば「整理整頓が苦手」という点が短所なら、「いつも部屋をきたなくしていたので、ついにゴキブリと同居することになってしまった」などという話です。
結びは、人間の長所と短所について大きく考えてまとめます。人間には誰にでも長所と短所があるもの。短所をなくしていくべきだという考え方もありますが、長所をさらに伸ばしていくことも大切でしょう。
9.2週
●噴水は、飲めない水で(感)
内容:噴水は役に立たないところに意味がある。日本では水不足などになると噴水を停めろという議論がでるが、それは噴水の役割を否定するものだ。噴水は、ただ水を噴き上げていればよいのである。
似た例:文化が発達すると役に立たないものが出てきます。食べ物なども、原始時代はつかまえてきたイノシシやクマをただ焼いて食べていればよかったのでしょうが、だんだんと味付けをしたり見た目をよくしたりするようになってきました。コショウやトウガラシなどの香辛料は、栄養面から考えればそれほど意味のあるものではないでしょう。お茶やタバコなどの嗜好品(しこうひん)も、特に役に立つものではありません。ファッションや流行なども、生きていくのに必ずしも必要なものではありません。しかし、文明社会では、こういう役に立たないように見える分野ほど活発です。みなさんが大事に飼っているザリガニやハムスターなどのペットにしても、ただ餌を食べて糞をするだけで特に何かの役に立つというものではありません。しかし、この役に立たないことをするというのが文化の本質的な一面です。
みなさんの学校にも、噴水だか何だかよくわからない池があると思います(笑)。その噴水や池をよく思い浮かべてみましょう。
感想:「文化というものは……」と考えてみましょう。「噴水とは……」でもよいでしょう。
ことわざ:役に立たないからと言って切り捨ててしまうと本当に大切なものを見失うという意味で「角を矯めて……」。「衣食足りて……」など。「無用の用」などという言葉も使えそうです。
●噴水は、飲めない水で(感)
●体験実例
身の回りで役に立たないけどあるといいものをあつめてみましょう。
・観葉植物
・熱帯魚
・ぬいぐるみ
・キャラクター商品
・置物
・街中の銅像やオブジェ
●聞いた話
お父さんやお母さんの趣味やコレクションはたいてい役に立たないものです(笑)
でも、それがあるからこそお父さんやお母さんはいつもニコニコしていられるのかもしれません。お父さんお母さんの趣味やコレクションについて聞いてみましょう。(きっと喜んで話してくれるでしょう。)
●噴水は、飲めない水で(感)
実例のヒント
レストランに食事に行くと、きれいな絵や置き物が飾られていたり、音楽がかかっていたりします。食事をするためには特に必要なものではありませんが、ちょっとぜいたくな気分になって、食事もおいしく食べられますね。
むだなものをどんどん切り捨ててしまうのではなく、そのようなものを楽しめる気持ちの余裕を持っていたいですね。
9.3週
●世界じゅう、どこに行っても(感)
内容:日本人は海外を旅行するときでも日本の文化的カプセルを強く持っている。ハワイで、日本人の観光客のためにホノルル市民の家庭訪問を企画したが、参加した日本人はきわめて少なかった。もしこれがアメリカ人に日本の家庭訪問を企画したとすれば、結果は逆になっただろう。
解説:日本人は恥ずかしがりやのせいか、新しい世界にひとりで飛び込んでいくことを苦手とする人が多いようです。
クラス替えなどのときでも、よく知っている友達がいると安心します。これが更に発展すると、トイレにいくときも、「ねえ、一緒にトイレ行こうよ」「えーっ、今行ってきたばかりなんだけど、まいいや、行こうか。今日はこれで三度目だよ」(何しに行くんだ)という話になります。
小さい子供の場合は、どこかよそに行くときに、自分が普段愛用している毛布やお人形を持っていかないと落ち着かないという子が多いと思います。みなさんの中にもまだ、リカちゃんのお人形と一緒じゃないといやだなんて人がいるかもしれませんね。
日本人が海外旅行をするとき、現地の食事ばかりが続くと無性(むしょう)にご飯や味噌汁や納豆を食べたくなると言います。また、日本人は外国に滞在するときも、現地の人と溶け込むより、日本人どうしでまとまることが多いということもよく聞きます。
日本人は、恥ずかしがりやの人が多いのですね。
しかし、今は日本人でも、文化的カプセルをあまり持たない人が出てきています。テレビの「突撃なんとか」などという番組を見ていると、若いインタビュアーで平気で人のうちに上がり込んで「いいですねえ。これいくらですか。もらっていいですか」(おいおい)というような場面もあります。
こう考えると、あまり文化的カプセルを持たないのも考えものかもしれません。
感想は、「日本人は……」または、「文化的カプセルというものは……」と大きく考えてみましょう。
ことわざは、逆の意味で「郷に入(い)っては……」。何でも体験してみることだという意味で「百聞は……」などが使えそうです。
★世界じゅう、どこに行っても(感)
第一段落 要約
第二段落 体験実例 クラス替えになって新しいクラスになったとき、どんな気持ちでしたか。どきどきしたかな、それともわくわくしたかな。初めて同じクラスになった人と、どんなふうに仲良くなっていったか、思い出してみましょう。転校したことのある人は、そのとき新しいクラスの中で、どう感じましたか。そして、クラスの人たちとどのように打ち解けていったのかを思い出してみましょう。
第三段落 体験実例か、前の話聞いた話調べた話 または「もし……だったら」 長文に、ハワイ州の観光局がホノルルの市民に呼びかけて、日本の観光客を家庭に招く「家庭訪問」プログラムをつくったけれど、失敗に終わった話がありましたね。もし、あなたが観光客の一人だったら、招待を受けて家庭訪問をするでしょうか。それとも、尻込みして行かないでしょうか。その理由も考えてみましょう。
第四段落 一般化の主題 「日本人は……」「文化的カプセルというものは……」「新しい世界に飛び込んでいくことは……」など、大きい視点から考えてまとめましょう。