アカシア の山 4 月 1 週
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★自由(じゆう)な題名(だいめい)
○だいじにしているもの、きれいにしたこと
○もしわたしが……だったら
○鉄は燃える?(感)
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【長文が二つある場合、音読の練習はどちらか一つで可。】
【1】四月五日(いつか)に、入学式がありました。ぼくは、朝からうれしくてたまりませんでした。どうしてかというと、早く一年生になりたかったからです。ぼくは、黒いランドセルを買ってもらいました。【2】家(いえ)の中で何度もランドセルを背負って、鏡に映してみました。入学式に着る服は、お兄ちゃんのお下がりです。ぼくは、服はお下がりでも気にしないけれど、ランドセルがお下がりだったら嫌だなと思いました。
【3】ぼくが入学するのは、北小学校です。ぼくの家からは、歩いて十分(ぷん)くらいです。お母さんは、
「ちょっと、写真撮ろうよ。そこに立ってみて。」
と言って、ぼくを校門に立たせました。ぼくは、わざとサルのまねをして変な顔をしました。【4】お母さんは、ぷうっとふくれて、
「もう、なんでそんな変な顔するの。普通に、にっこりしてよ。」
と言いました。
ぼくがにっこりしてカメラの方を向くと、お母さんは、何枚も写真を撮りました。【5】七、八枚撮ったところでやっとお母さんは満足したようです。
六年生と手をつないで、体育館に入りました。六年生は体が大きくて、まるで大人のようです。
【6】「分からないことがあったら、ぼくたちに聞いてね。」
などと、いろいろなことを優しく教えてくれました。六年生は何(なん)でも知っているのだなと思いました。うしろを見てみると、お父さんやお母さんたちがたくさんいました。【7】ぼくは自分のお母さんの顔を探しました。なかなか見つからなくて、何度も振り返ってしまいました。何度目かに振り向いたとき、お母さんが手を振っているのが見えました。ぼくは少し安心しました。∵
【8】ぼくのクラスの担任は、坂井先生です。男の先生なので嬉しくなりました。鬼ごっこやサッカーをして一緒に遊べると思ったからです。坂井先生は、少し太っていて、まるでドラえもんのようです。ぼくたちの顔をみて、にこにこ優しく話をしてくれます。
【9】ぼくは、先生の目の前の席になりました。ぐるっと教室の中を見渡してみました。大きな黒板があります。机も大きくて、幼稚園の机とは全然違います。本当に一年生になったのだなと、不思議な気持ちがしました。【0】
(言葉の森長文(ちょうぶん)作成委員会 ω)∵
【1】焼肉屋さんでは、鉄板の上に肉や野菜を乗せて焼きますが、なぜ鉄板の上に乗せるのでしょうか。肉や野菜を直接火にかけて焼くこともできるはずなのに鉄板を使うのはなぜでしょう。【2】それは、肉や野菜を直接火にかけると、焦げてしまったり、火がついてしまったりすることがあるからです。【3】鉄板を火で熱して、その熱で肉や野菜を焼けばちょうどよい加減に焼くことができます。
【4】では、鉄は燃えないのでしょうか。製鉄所(せいてつじょ)の高炉で焼けば、鉄も真っ赤になって溶けてしまいます。【5】また、台所にある、スチールウールでできたタワシにガスバーナーで火をつけると、簡単に火がついて、じわじわと燃えてしまいます。でも、鉄板は燃えません。これはなぜでしょう。
【6】物(もの)が燃えるためには、物が酸素と結びつくことが必要です。鉄が燃えるためには、鉄の表面積が広くなって、たっぷりの酸素と結びつかなければなりません。【7】細い鉄がぐるぐる巻きになっているスチールウールのタワシは、表面積が広いために空気中の酸素と結びつきやすく、すぐに燃えてしまいます。【8】しかし、鉄板は、厚さがある分、表面積が狭く、十分に酸素と結びつくことができないために燃えないのです。
【9】表面積の大きさが鉄を燃やすのを手伝っているというわけです。【0】
言葉の森長文(ちょうぶん)作成委員会 Λ