キンモクセイ の山 7 月 1 週
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★じゆうなだいめい
○けがをしたこと
○ぎりぎりセーフ、ともだち
○プールであそんだこと
ザリガニとり
【1】「あれ、まだ誰も起きていないのかな。」
 今日は、お父さんとザリガニとりに行く約束をしています。だから、ぼくは早起きをしました。ぼくが起きたとき、お父さんはまだ寝ていたので、
「早く起きなさい。遅刻しますよ。」
と、いつものお母さんのせりふをまねて、お父さんを起こしました。【2】朝(あさ)ごはんを食べているときも、頭の中は、ザリガニとりのことでいっぱいでした。
 さあ、いよいよ出発です。ぼくが先頭に立って歩きました。ザリガニがいる川までは、歩いて二十分(ぷん)くらいかかります。太陽が照りつけ、汗がにじみ出てきます。【3】ぼくは、ずんずん歩きました。川には誰もいなかったので、早く来てよかったと思いました。お父さんは、
「水がよどんでいるところにいるんだよ。」
と言いながら、ザリガニが潜んでいそうな場所を探します。【4】お父さんは、大きな石がごろごろしているところを見つけると、大きな網(あみ)で何度も川底をすくいました。でも、全然とれません。何度やっても、網(あみ)には、ごみのようなものがくっついてくるだけです。
 【5】仕方がないので、場所を変えてみました。今度は、大きな水たまりのようなところです。網(あみ)ですくうと、ヘドロのようなものの中に何かが動いています。ぼくは、思わず、
「あ、いたいた。」
と叫びました。小さなザリガニがピチピチと動いています。【6】元気のいいザリガニが何匹(なんびき)か網(あみ)にかかっていたのです。ぼくもやってみたくなって、網(あみ)でヘドロをすくってみました。思ったより重くて、網(あみ)を引き上げるのが大変でしたが、網(あみ)の中をよく見てみると、三匹(びき)∵ぐらいのザリガニが引っかかっていました。【7】ぼくは、うれしくなりました。怒っているみたいにハサミを振りかざしているザリガニもいました。ぼくは、ハサミに気をつけながらザリガニをバケツに入れました。
 そのあとも、お父さんと交代でザリガニとりを続け、たくさんのザリガニをつかまえることができました。【8】こんなにたくさんとれるとは思っていなかったので、びっくりしました。
「ザリガニは共食いをしてしまうから、少し減らした方がいいな。」
とお父さんが言ったので、残念でしたが、半分くらい川に返しました。
 【9】帰りに、水そうとザリガニのえさを買いました。家に帰ってから、ザリガニたちを水そうに移すと、少し驚いているようで、落ち着かない様子でした。ぼくは、ザリガニたちが早く慣れてくれるといいなあと心の中で思いました。【0】

(言葉の森長文(ちょうぶん)作成委員会 Λ)