シオン の山 9 月 1 週
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○自由な題名

★かぞくみんなの好物、すきなゲーム
○おじいちゃんおばあちゃん
国語、大好き
【1】「あっ、これ知ってる。」
 テレビのコマーシャルに金子みすずさんの詩が流れました。私は、三年生のとき、国語の教科書で知ってから、みすずさんの詩をたくさん読みました。その中の一つが使われていたので、びっくりしたのです。
 【2】私の好きな勉強は、国語です。どのくらい好きかというと、四月に新しい教科書をもらうと、一日で全部読み終えてしまうくらいです。国語の勉強は、新しい漢字をたくさん覚えるのも、いろいろな人の作品を読むのも、音読も、作文も、全部楽しくてたまりません。
 【3】国語はまるで勉強ではなく趣味のような感じです。学校の授業が毎日、全部国語だったらいいのになあ、とよく考えます。
 去年、母にそれを話したら、
「がんばって勉強をして、国語を専門に研究できる大学に行くといいかもしれないわね。」
と言ってくれました。
 【4】そのとき、横で新聞を読んでいた父は顔を上げて、
「それまでは国語だけではなく、いろいろな科目の勉強もしっかりやるといいよ。国語以外の勉強が、国語の研究に役立つからね。」
と、私の方を向きました。【5】私はそれを聞いて、ようし、がんばるぞと思いました。
 一年生のときから仲良しのはるかちゃんは、国語はあまり好きではなく、算数や理科の方が好きなのだそうです。私は、どちらかというと、算数は苦手です。【6】だから、いつもおたがい勉強でわからないところは教え合っています。
 はるかちゃんは、読書があまり好きでないらしく、私がおもしろい本をすすめても、
「ええ。めんどうくさいなあ。これ、字が小さいし。」
などと言って、あまり読んでくれません。【7】私は逆に、数字がたくさん並んでいる算数の問題集を見ると、「わあ、めんどうそう。」と思ってしまいます。∵
 そんなはるかちゃんですが、去年、「ちいちゃんのかげおくり」を国語で習ったときは、とても真剣に何度も読んだそうです。【8】二年生のときの「スイミー」もおもしろかったと言っていました。
 だから、私は、将来国語の教科書を作る仕事をするようになったら、子供が興味を持つ話をもっとのせたいと思っています。
 【9】私にとって、国語の勉強は、ご飯にたとえられます。ほかの教科は、スープやおかずやデザートです。国語の勉強をしっかりやると、きっと栄養もたっぷり、おなかもいっぱいになります。そんな気持ちで、私は、今日も国語の授業を聞いています。【0】

(言葉の森長文(ちょうぶん)作成委員会 φ)