00ウツギ の山 12 月 1 週
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★じゆうなだいめい
○おいしかったことやまずかったこと
◎こんなことができたらいいな
○もってあるけるいえ
○いろいろな記憶(感)
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【1】記憶には、さまざまな種類があります。トランプの「神経衰弱」の記憶にあたるものは「短期記憶」です。これは必要のある短い間だけ覚えているものです。【2】そのときにだけ必要な記憶をいつまでも覚えていると、頭の中が余分な記憶でいっぱいになってしまいます。役目が終わったらすぐに忘れていけるのが、この記憶の特徴です。
【3】「手続き記憶」と呼ばれるものは、からだで覚えるといった種類の記憶です。練習して乗れるようになった自転車には、何年たっても心配なく乗れます。【4】水泳やスキーなどもからだが覚えているので、言葉で説明できなくても自然とからだが動いていくものです。
言葉の意味や数字の関係など、ふだん机で勉強するものは「意味記憶」です。【5】また自分だけの時間や場所によって作られる、つまり思い出にあたるものは、「エピソード記憶」です。
更に「プライミング記憶」というのもあります。これは自分でも知らない間に覚えている記憶のことです。【6】たとえば、「シカを十回言って」と言い、相手が「シカ、シカ、シカ、……」言い終わったあとに、「サンタクロースが乗っていたものは」と聞くと、つい「トナカイ」と答えてしまうようなものです。【7】答えはソリなのですが、シカという言葉が気がつかないうちに記憶に残っているので、シカに似たトナカイと答えてしまうのです。
【8】人間は単純な生物から進化してきましたが、記憶の中で進化の最も早いころからあったものは手続き記憶です。そのあと、意味記憶や短期記憶が生まれ、最後に作られた記憶がエピソード記憶です。【9】ただ、エピソード記憶の仕組みができあがるのは、三、四歳ころです。ですから、一歳のお誕生日に初めて歩いて、みんなに手をたたかれたというようなエピソードは、記憶としては残っていないのです。【0】 言葉の森長(ちょう)文作成委員会 α